波打ち際の蛍   著  島本理生

波打ち際の蛍   著  島本理生



川本麻由は通院先の病院で植村蛍と出会う。
彼女は昔付き合っていた恋人にDVをうけ、心に傷をおっていた。
新しい恋に踏み出したいのに、過去のトラウマが自分を苦しめる・・・
蛍との恋愛の行方は・・・




感想



島本さんの、少し前の(2008年)の恋愛小説。
この間読んだ本が、「大きな熊・・・・」。
ちょっと内容がかぶってしまって、ああ・・また、DVなのね・・・と沈んだ気持ちになってしまったけれど、
文体の美しさに惹かれて、一気に読んでしまいました。

DVをうけた女性の心の傷が本当、生々しく伝わってくるのよね・・
実際、経験がないので、
どのような心境かは想像の範囲でしかないわけだけれど、
それでも、こういう気持ちになってしまうのは、当然だよね・・・と
納得できるだけのものが、ありました。

絶対、自分はそうなりたくないわ・・・とも同時に思ったし
自分の子にはそういう恋愛経験はしてほしくないと願ったり。


好きな男がそうだったら・・どうなんでしょうね。
見た目じゃあわからないだろうし・・
どうなの?そういうオーラーって漂っているのかな。
島本さんの作品に出てくるDV男っていうのは
だいたいパターンはあるようだけれど。



蛍って・・・彼女の前に現れる男性の名前だったんですね。
この彼・・・彼女よりもず~と年上で
包容力もあり
何よりも優しい・・・。
優しすぎてかえって不安感も漂ってしまうほど。



昔の恋人と平気で自分の誕生日にお出かけをしてしまうという、無神経さ。
これは、無神経っていうんだよね?
そんな重要な意味はないといっても、客観的にみて、
容認できるような行動とは思えないけど。(かたすぎるか・・笑)

一方の麻由には、、暴力恋人と、別れさせるために
力を貸してくれた、頼りになるいとこのさとる君がいたりする。
この、さとる君、いとこにしては、面倒見が非常に良いし、
読んでいて性格的にもいい感じで、お友達になりたいほどではあったけれど、
実際、こういういとこがいたりすると、違った意味で心配でもあるよね。
変に勘ぐってしまったりするから。
親だって、どうよ・・・あの2人と思うだろうし、当然、麻由を好きな人は
気になる存在だと感じるんじゃあないかな。
まあ、さとる君は、彼女いつもいるようだし、
麻由をあくまでも、いとことしてみているだけだと思うけれど(十分わかるけれどね)
読んでいて、実際いるのこういう親戚?と思ってしまうのは致し方ないか。


物語は、
麻由と蛍の恋の行方・・がテーマ。



なかなか、近づけない2人。
思いあってはいるんだけれど、
麻由の体の方が、思うようにいかないの。



それでも・・・それでも
いいといってくれる・・
蛍さんが・・・
大人・・・。


葉山先生とかぶる部分はあったのだけれど、
あちらの設定とはまた違った関係なので
素直に、2人を応援する気持ちで読むことができました。
ラストも希望を感じるようで
素敵でした。


きっと、よい方向に事は進むって……★



namiuchigiwa.jpg


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