あられもない祈り   著  島本理生

あられもない祈り   著  島本理生




名前のない「私」と「あなた」の物語。



感想  

 読んだのはだいぶ前なのですが
なかなか感想が書けませんでした。



う~~ンと言う感じです。
名前もない2人ですが
過去の島本小説に出てくる同じような人物像です。
それが今回、これでもか・・これでもか・・・とドヨ~~ンとした雰囲気を醸し出します。


文章は美しいので、読んでいて大きな錯覚を引き起こしてしまいますが、
素敵なお話ではありません。
どうしようもないことをしています。

一歩間違えればドロドロの関係になりかねません。

それを綺麗にみせているので
ひどい話には見えないだけなのです。


名前のない2人。

「あなた」は、結婚の予定もあるのに
「私」と付き合う年上の男。

社会的な地位もあり、お金持ちである・・いい年をした大人の男性が
年若い女=わたしと恋愛関係に
陥っている・・



「私」はそんな「あなた」を好きだけれど
なかなか受け入れない・
「私」には
直樹という、一緒に住んでいる男がいるから。
そして彼は
ときどき暴力をふるう。でも簡単に離れられない。


「私」にはどうしようもない母親もいる。
お金をせびりにくる親だ。

ときどき、手首をきってしてしまう「私」

そんな「私」と「あなた」の物語。




なぜ、そんな行為に走ってしまうの。
なぜ、離れられないの。
なぜ、自分を傷つけてしまうの。
なぜ、そんな男が良いの。



なぜ…なぜ・・・と疑問ばかりが湧いてきてしまうお話。



登場人物たちにはまったく共感は持てないのです。
「私」にさえも・・・。



共感をもてないお話でもお話自体が面白ければ、読みつづけるのも苦痛ではないのですが
お話がそんなに面白いわけではなかったので、ちょっと退屈に感じてしまったところはありました。
過去を語ったり現代だったり
いったり、きたりしながらで
心情を述べるだけの文章。
そこを理解できないのはやっぱり苦しいです。
出来事を想像するのも難しかったです。
抽象的な感じなんですよね・・・。





ただその文章はやっぱり、美しいので
それに引きずられながら
読んだかな・・・・という感じです。


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「あられもない祈り」島本理生

凄まじい緊迫感と密度に圧倒され息をのんだ。 島本さんの地平はどこまで広がるのだろう。――山本文緒 火照った躰の内側から滲み出す愛の不毛と孤独は、私を虜にした。――行定勲(

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