Nのために    著  湊  かなえ

Nのために    著     湊 かなえ



タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件。
会社員の野口貴弘、奈央子夫婦が殺されたのだ。
犯人はすぐに判明。
その場にいた四名から事情を聞くのだが、事の真相はもっと別のところにあった。





感想   


マンションで起こった殺人事件の真相をめぐるお話。
事件は早々と片付いたかに見えたが、実はその事件にかかわっていた4人は
それぞれ嘘をついていた。
4人が独白形式で事の真相を語り同時に、10年後の近況も紹介していくというお話。


一気読みしたいほど、魅力的なお話には思えなかったのはなぜかな。
前回読んだ、湊さんの「夜行観覧車」は早く次が知りたい・・・ということで
サクサク読めたんだけどね。
これは、ちょっとそういう気分にはならなかったわ。

いったん休憩してまた読みはじめるということをするたびに
今、誰の話だっけ?という、わからなさが出てしまうのが困った・・・・笑
読解力のなさもあるのだろうけれど、ちょっとわかりずらい部分もあったんじゃあないのかな・・・と
推測。キャラについて、惹かれるものがなかったような気がするしね。自分的にね。


大学生の杉下希
犯人とされる小説家志望の西崎。
フレンチの出張サービスをしていた、杉下と同じ島出身の成瀬慎司。
杉下と同じアパートの安藤望。


その人を守りたい、大切にしたいという思いが嘘をつかせたわけだけれど
その思いは相手に伝わっていないという現実。
勝手に自己満足というか、そういう気持ちで行ったことなんだよね。
すべては自分にとってのNのためにしたこと。

そのNは同一人物じゃあないの。


ややっこしいね。。。もう。


意外な犯人がいた・・とか、
こんな大きな真相が隠されていたとか・・・
驚愕した!!・・・というまでの、気分にはならないの。
少し、少しづつの、ズレが明らかになり、
なるほどね・・・・とちょっと感心する程度。
う~~ん、なんだか、物足りない印象が残ってしまったかな。

相変わらず、家庭環境が歪んでいたのが印象的。
強烈な母親像が描かれていたわ。
読んでいて、そんなこと、あるのだろうか・・・そんな愛の形、家族関係・・・
考えられないわと思ってしまったわ。
身近にいないからね。。
死んだ野口夫妻の夫婦関係も
不思議な関係だよね。

西崎が書いた「灼熱バード」が途中で紹介されるけれど
これが彼の過去と大きく関係していて。
そのお話自体がとっても印象的だったわ。


他人には計り知れない
自分だけの想いって、それぞれあるんだろうね。


全体的にジメ~~としたお話だったな。


Nnotameni.jpg



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「N のために」湊かなえ(東京創元社)

女子大生の杉下希美は、同じアパートの住人である西崎と安藤望と親しくなる。 そして希美と安藤は、旅先で、エリートサラリーマンの野口夫...

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思いは伝わらない…

みんなの思いがちぐはぐになっていて、
どうもじれったかったですよね。
思いは口にしないと伝わらない。

「灼熱バード」は印象的でしたね。
本編よりもこっちの話が記憶にあります。

TB送らせてもらいました。

Mamさんへ


こんにちは。
そうですよね・・・見事にすれ違っていて。
やっぱり、口にした方がいいと思うわ。
誤解や感違いなど生まれやすいからね。

灼熱バード・・・うんうん!!
私も本編よりはこちらのお話の方が記憶に残っているのよ。

虐待してそれが愛情というのは
よくわからないところだわ・・・

あ・・・歪んだ人多くて、気分がよくないお話だったよね。

いつもそんな話だけどね


TB・・私もあとから送ります~~~
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