愛のむきだし

愛のむきだし (2008  日本)


LOVE EXPOSURE


監督: 園子温
アクション監督: カラサワイサオ
プロデューサー: 梅川治男
エグゼクティブプ
ロデューサー: 横濱豊行
河井信哉
原案: 園子温
脚本: 園子温
撮影: 谷川創平
特殊メイク: 西村喜廣
石野大雅
特殊造型: 西村喜廣
石野大雅
美術: 松塚隆史
編集: 伊藤潤一
音楽: 原田智英
主題歌: ゆらゆら帝国
VFXディレクタ
ー: 馬場革
アクションデザイ
ン: 坂口拓
照明: 金子康博
整音: 小宮元
挿入歌: ゆらゆら帝国
録音: 永口靖
助監督: 森倉研弥
出演: 西島隆弘 角田ユウ
満島ひかり ヨーコ
安藤サクラ コイケ
尾上寛之
清水優
永岡佑
広澤草
玄覺悠子
中村麻美
渡辺真起子 サオリ
渡部篤郎 角田テツ
板尾創路
(ゲスト)
岩松了
(ゲスト)
大口広司
(ゲスト)
大久保鷹
(ゲスト)
岡田正
(ゲスト)
倉本美津留
(ゲスト)
ジェイ・ウェスト
(ゲスト)
深水元基
(ゲスト)
吹越満
(ゲスト)
古屋兎丸
(ゲスト)
堀部圭亮
(ゲスト)
宮台真司
(ゲスト)



クリスチャン一家に生まれた角田ユウは、早くに母を亡くす。父テツはそのことがきかっけに神父になる。
ある時、教会に一人の女性が訪れ、父を誘惑。
しかし、女性との生活は短く終わってしまう。
優しかった父はその女性がきかっけで、性格が変わり、息子ユウに毎日懺悔を強要。
やがてユウは、罪をつくらなければという、思いにかられ
盗撮という趣向に走ってしまう。
神父として息子の行為が許せない父親はユウを見捨てる。
ユウはユウで、盗撮が縁でつるむ仲間もでき、何かが吹っ切れたように過ごす毎日。
そんな中でもユウは
母と約束した、理想の女性「マリア」との出逢いを渇望していた。
そして・・・ユウは偶然、町で理想の女性「マリア」→ヨーコに出会うのである。



感想


映画ブログでも評判が良かったこの作品。公開時は私も気になっていたのだけれど、なにせ上映時間が
長いので、DVDになってもなかなか観れずにいました。今回、やっと鑑賞。
ほ~~~~、こりゃあ、大騒ぎになるのも頷けますねぇ。
園子温監督の作品の中では(といっても4作しか観ていないが・・・)観やすい方ではないでしょうか。
良く言われる、エログロ変態路線・・も愛というテーマの中では全然気にならなくなっているからね。
長いだけあっていろいろあるわけですけれど、着地点があのラストでしょ?
これって今まで見た監督作品の中のラストでは後味が一番いい・・…笑。
あんな満面笑みの満島ひかりちゃんの顔見たら、ワオ~~~ってなっちゃうんじゃあないでしょうか、
世の男性は…笑
ラストに流れる、ゆらゆら帝国の「空洞です」も体に馴染みやすい曲ですし(しばらく頭にこびりつく感じ)
高揚感に包まれるよね。うんうん・・・・こうなって良かったと誰もが思うはず。
いうなれば、「最後に愛は勝つ・・♪」でしょう?
コイケの強烈さも一瞬、忘れそうな感じ・・。


エログロ変態路線・・・うん・・・強烈な言葉だけれど、
今振り返ってみると、やっぱり普通に入っていますよね。
今回は可愛いエロだったし、グロも直接的な場面としては描いていないし(血の飛び散り方は派手だったが)
変態は・・・・コメディタッチで嫌悪感もたないギリギリのラインで処理してあったから
すんなり受け止められるのよね。
○慰、勃○と生理現象もバッチリで、よくアイドル系のお二人が演技したわね・・・・・・・って
感心もしてしまったわ。
家庭的な問題はいつものように、相変わらず存在。
コイケもヨーコも父親からまあ・・ひどい扱い。
幼児虐待・・・性的な暴力・・・凄まじかったね。
(板尾さんも怖い怖い・・・・)



上巻はラブコメディっぽい雰囲気。
ユウが理想に女性、ヨーコに出会うまでを一時間。
カウントダウン方式で描き、出会った途端に
バ~~ンと題名が出るという、手法。これは熱帯魚さんでもやっていたことよね。
ユウが女装をしてヨーコと出会ってしまったため、ヨーコは私はレズかも・・・と思いながらも
女性=サソリに恋。
しかしユウの父親がヨーコの母親(義理)と結婚するということで
2人は兄妹として暮らすはめに・・・・。
これって、まさに、少女マンガのような展開だよね(こういう設定は漫画で見かけたわ)
でもそれだけで終わらないのがこの話。
そこにコイケという女性が絡んでくる・・・
そしてこのコイケが新興宗教→0教会の勧誘者ということで、物語はまた第2の展開へ。

下巻。
ユウの父親、その女である、カオリ、そしてヨーコは0教会に入信。
ユウは愛するヨーコ脱会に向けて奮闘する・・・。


下巻は宗教関連の描きが多く、興味深かったわ。
新興宗教の世界ってこういうものなのね・・・というのが
まじまじとわかっって、怖かった・・・・。
コイケが怖いのもあったけど・・。
誰でも一歩間違えればそういう世界に入り込んでしまう可能性はあるのかも知れないと思ったり。
洗脳されるのって、やっぱり怖い・・・・。
罪について考えない人はいないよね。そして、それを突き詰めて考えていけばいくほど
何かにすがろうとするかもしれないしね。(余談だが、先日読んだ島本さんの作品と似たような内容なんだよね)
ユウの父親とカオリは結局
クリスチャンから、信仰宗教に入り込みその世界を理解し
やがてはそれも終わりをつげ、被害者の会へと入っていく・・・。
ものの考え方、とらえ方が、どんどん変わってきているのよね。
昨日までは悪と思っていた世界が、自分のあるべき世界となり、
しばらくしてそれが間違いだと気付き、もとの世界に戻る・・・
一生の中でこれほど人生が振り回される・・宗教って一体なんなんだろうね・・・と
思うわ。そして振りまわされる人間の弱さ・・・。悲しいかな・・・です。
迷える子ヒツジなのね・・・人間って。


そんな中でユウだけは、何にも迷わされることなく
ヨーコだけをみていた・・・・・
そんなユウの姿が、ちょっといじらしくも感じるのがこのお話の良いところなんじゃあないのかなって
思います。
そもそも、ユウの盗撮は、父親のせいでもあって、彼は最初は純粋な存在だったじゃないですか。


ユウが0教会の合宿に参加して、罪の告白をするシーン。
私はここが印象に残ったんだけれど。
どういう罪かって聞かれた時、
「目と目をあわせて顔と顔をあわせて、一言も話すことができなかった・・。
すべてを打ち明ければ良かった。
勃○をはじるな・・
愛をはじるな・・」

そんなニュアンスで言っていたかと思うんだけれど、う~~ん、若い時って
パワーがあるんだもの、後悔なく行動した方がやっぱりいいよね・・・ってしみじみ思いました。
たとえ自分が○態と言われようともね。

そういえば、「月光の囁き」以来、久々に観る
変態チックな恋愛映画だったな。



コイケを演じた安藤さん、凄いですね。
最後の自決シーンは悲しくなったもの。今まで生きてきた人生考えるとね。
安藤サクラ さんは奥田さんの次女で
長女の方がモモコさんね(この間監督やっていたね)
奥田ファミリーって、才能豊かな集まりなのね。

満島ひかり ちゃんは可愛いでしょう。
あのかわいい顔で凄みの演技をするから、また魅力的なのよね。

西島隆弘君は
AAAだとか。知らなかったので勉強します・・・

気の弱そうな神父の
渡部篤郎も良かったな。

何気に脱会グループの神父さんとして吹越満 さんも出演。
監督の作品って、
脇だった人が次は主役にっていうことが多いよね。
満島ちゃんもむきだしの前の作品、「エクステ」でチョイ役していたしね。

しかし…4時間は長いね。
いっぱいエピソードが入っていて、あきはしなかったけれど、
もうちょっと短くしても良いかもって個人的には思いました。
mukidashiai2.jpg


このポーズ可愛いね。
ainomushi_convert_20110302091251.jpg


覚書として
使用曲

ベートーヴェン:交響曲第7番第2楽章

ラヴェル:『ボレロ』 

ヴィエルヌ:『ウェストミンスターの鐘』



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

やっぱりお疲れ様(笑)

一仕事終えた、って感じですね~?(笑)
4時間はやっぱりちょっと長いよね。
もうちょっとカットしても十分楽しめる作品になったんじゃないかとは思います。
それにしても、本当にパワーある作品でしたね。
若いパワーと変○のパワー!(笑)
でも、みみこさん仰る通り、ユウがずっとブレる事なくヨウコだけを見ていた・・
って所が、この作品が変○オンリー映画にならなかった所でもあるんでしょうね。
渡部篤郎・・カオリに迫られてうろたえる所がちょっと笑えた・・。
今TVでやってる「美しい隣人」でも、仲間由紀恵に誘惑されたのを
奥さんに必死で隠す所がなんか可笑しくてウケまくってました。(笑)

それはそうと、「エクステ」までご覧になったんですね~!(≧∇≦)
これ、あんまり怖くないの?いつか借りてみよう~(笑)

tsurubara さんへ


こんにちは。
やっぱり長いですよね。
あれもこれも入れたかったっていうのはわかるけれど。
人の一生を語るわけでもなく
要は・・・愛だけなのに・・・えらく・・・いろいろ入り込んでいて。


ハハ~~
若いパワーと変○のパワー!ね。
面白いよね。
若くないといろいろできないよね~~~

最後にあんな風に
綺麗にまとめてくれるとね・・・
変○行為が消えてなくなっちゃいそうよ。

<渡部篤郎・・カオリに迫られてうろたえる所がちょっと笑えた・・。>


そうそう・・・
渡部さんの困った顔・・・なんだか笑えるのよね。
ちょっといじめちゃいたいな・・・っていう顔するじゃない?
そんなところもまた良いかも。

<今TVでやってる「美しい隣人」でも、仲間由紀恵に誘惑されたのを
奥さんに必死で隠す所がなんか可笑しくてウケまくってました。(笑) >


そうなのね。これは見ていないけれど、想像できるわ・・・・。
きっと困った顔いっぱいしているんでしょうね。
そういえば、この映画のAAAの子、今期のドラマにも出ていましたよね。
織田さんの外交官のやつ。これもみていないけれど、たまたま映っていて。
普通の役でホットしました…笑


あ・・・エクステはイマイチだったわ。
美容院がオシャレだったけれど。
テレビでもやってもらえたらいいですよね。(やらないかな・・・・・笑)

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
プロフィール

みみこ

  • Author:みみこ
  • レイフ・ファインズ好き
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク