フローズン・リバー

フローズン・リバー (2008  アメリカ)


FROZEN RIVER


監督: コートニー・ハント
製作: ヘザー・レイ
チップ・ホーリハン
脚本: コートニー・ハント
撮影: リード・モラーノ
プロダクションデ
ザイン: インバル・ワインバーグ
衣装デザイン: アビー・オサリヴァン
編集: ケイト・ウィリアムズ
音楽: ピーター・ゴラブ
シャザード・イズマイリー
出演: メリッサ・レオ レイ
ミスティ・アッパム ライラ
チャーリー・マクダーモット TJ
マーク・ブーン・ジュニア ジャック・ブルーノ
マイケル・オキーフ
ジェイ・クレイツ
ジョン・カヌー
ディラン・カルソーナ
マイケル・スカイ




 08年のサンダンス映画祭グランプリ。
カナダ国境近くのニューヨーク州最北部にある町で、
子ども2人を懸命に育てている白人女性レイ。
夫はギャンブル依存症で新居購入費用にまで手を出してしまい、あげく家を出て行ってしまっていた。
そんな中、夫が持っていたクルマを運転手していたモホーク族の女性ライラと偶然出会う。
そのクルマは拾ったと主張する彼女。
ライラもまた夫がいず、子供が一人いる身だったが、いまその子は義理の母親に奪われ
子とは離れて暮らしていた。
子供と一緒に暮らすのが夢なライラは、カナダから不法移民をアメリカ側に密入国されるという犯罪に手を染め
資金をかせいでいた。
やがて、金に困っていたレイもその仕事を手伝うことになるのだが・・・








感想   

地味映画として紹介された作品。
紹介通り、地味な流れでしたが、主人公たちが母親ということで
同じ立場として、考えさせられる一本でした。

フローズン・リバーのタイトルどおり、アメリカとカナダの国境にある凍った河を
密入国者を運ぶために、クルマを走らせる女性2人の物語。

彼女らにはそうしなくてはならない(犯罪に手を染める)事情があったわけ。

女性の一人はメリッサ・レオ 演じるレイ。
冒頭から登場する彼女。
もう見るからに生活に苦労している様がありありなの。
乾燥しきった肌、疲れたお顔に浮かんだしわ、髪もつやがないわね・・・なんだか可哀そうになってしまう・・・

大金を持ち逃げした夫。
子どもたちはそんな夫でも父親だと思っている・・・
もの悲しいよね。
でも泣きごとなんて言ってられない。
このままでは新しい家に住むこともできない・・・とりあえずどうにかしなくては。
自分だったらどうする?


もうひとりは先住民モホーク族のミスティ・アッパム 演じるライラ。
彼女も夫に先立たれ、子供は向こうの母親にとられと、不幸な境遇。
とにかくお金をかせいで、子供と一緒に暮らしたい・・・



生活苦だからって犯罪をしていいっていうわけではないけれど、
人を殺すというわけでもないからか、
悪意をもった目で2人の母親をみてしまうことはなかったかな。
許されることじゃあないけれど、生活するためにはという思いも
わからないでもなかったから。

そして、
犯罪を描いていても、
ドンバチにもならないからか、血も流れない・・・・・・・、人も死なない・・・。
みやすいって、いったらみやすい・・・。目を覆うような場面がないからね。
でも、考えたら
氷の上を渡っているわけでしょう?
いつ、どかんと悲劇的なことが起こってもおかしくない状況なんだよね。
そういう、方向に話が流れないこと
それだけでも良かったな・・・って思います。



芽生え始める女性2人の友情。
人種も性格も違った2人だったけれど、
子を思う気持ちだけは通じるものがあったんでしょうね。




目が悪いと言って仕事に支障がでていたライラがレイと出会った頃から
メガネをかけるようになって・・・



なにげない変化だったけれど、心の中がじわじわしちゃいました。



そして待ち受けるラスト・・・


レイの決断。


長い目で見れば、そういう決断がかえって良かったのかも。



レイの息子さん、ちょっとあらぬ方向にいってしまうのかと思い
心配したときもあったけれど、
最後はあんな素敵なメリーゴーランド作って、
ほほえましかったわ。


やがてくる、幸せな時を祈って
物語を観終わりました。
厳しいさも当然あるだろうけれど、頑張って欲しいわ。

アカデミー主演女優賞にノミネートです。



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母親

みみこさん、こんばんは~。
私も、お薦めしてもらって、早速鑑賞したの。
同じ母親として、共感出来るものがあって、最後まで目が離せない作品でした。

>>悪意をもった目で2人の母親をみてしまうことはなかったかな。
そうなの、私など、どうか無事に川を渡って、仕事が終わりますように
なんて、心の中で応援しちゃった位です。(苦笑)
この犯罪を認める訳ではないけど、遊びに使うお金じゃなくて、子供を養うためのお金だものね、
やっぱり、こういう弱者を生む社会が悪いだわ・・なんて思ったり。

ラストのレイの決意も、なんだか泣けて来たけど、でも、それがあの時は一番の選択肢だったのかなぁ~~
なんだか切ないけどね・・。

レイの長男のね、悲しげな瞳が印象的でした。
彼もいい子だよね。

良い映画を薦めてもらってよかったです。
知らずにスルーしちゃうところだったから。

愛のむきだし・・、感想のアップご苦労さまでした!!
4時間の鑑賞も大変だけど、DVDならなんとか途切れ途切れでも観られるものね。
私、4時間・・に反応してるけど、園子温監督自身も作品も全く死ならくて^^;
ただ、みみこさんのコメントの「エログロ変態路線・・も愛というテーマの中では全然気にならなくなっているからね。」が、凄く気になる~~(爆
ゲストも豪華だけど、宮台真司氏まで出てるのね!?
彼、大学教授だけどサブカルの専門家でもあるのよね。
う~~ん、私も挑戦してみようかなぁ~~^^;

最近レイフの話題が無いけど、公開作品などの情報があったら教えて下さいね(^^ゞ
では、またねぇ~v

こんにちは。

みみこさん、こんにちは。
さっそく観てくださったんですね~、嬉しいです。

これね、やっぱり同じ母親として胸にくるものがありますよね。
そうそう、いけないことだとは分かっていてもね・・・あと1回、あと1回でいいから見逃してください~~と祈るような気持ちで観てしまいました。

お金をその場で数えるシーンやらもね、ドキドキしました。

ライラは、メガネもかけて、ちゃんと働こうという気持ちも芽生えてきていましたよね。
それをあと1回と誘ったレイには、自分が・・という気持ちもあったでしょうね。
最後の決断で、彼女が振り返った気持ち、分かります。

戻ってきたレイに、楽な生活が待っているとは思えないけれど・・・でもあの微笑ましいラストが嬉しかったですね。
警官さんの同情するような表情にも救われました。

メリッサ・レオのかさかさのお肌、皺の目立つ目じりもリアルでしたね。
他の作品でも助演女優賞をいただいたし、観ていくのが楽しみな女優さんですね。

昨日はジョニーの「ツーリスト」観てきました。
なんだか昔懐かしいような、ラブサスペンスものでしたよ。
アクションシーンとかは、全然迫力ありませんでしたけど(苦笑)ヴェネティアの風景も楽しめたし、英国男優さんたちもいろいろ出てて、楽しめました♪

みぬぅさんへ


こんばんは♪
遅くなってしまいごめんなさい。
見た時期一緒だったのね。
素敵な作品でしたよね。

みぬぅさんは、心の中で応援していたのね。
わかるわ~~その気持ち。
なにせ、ああいう危なげな仕事だものね。
とにかく何事もなくお仕事終えてほしいわ・・・と私も思ったわ。
そうそう・・
<遊びに使うお金じゃなくて、子供を養うためのお金だものね>
そうなのよね!!

普通の仕事でお金をいっぱい稼げれば、そんなこと考えなかったわけでしょ?
働きたくても、良い条件がないんだものね~~

<やっぱり、こういう弱者を生む社会が悪いだわ・・なんて思ったり。>

そのとおり★


ラストの決断ね。
そうよね・・・
そういう方法か・・・と思ったけれど。
一番良かったということなのかな・・・やっぱり。


レイの長男・・
みぬぅさんのところは男のお子さんだから余計感情が入り込んだのでは。
うちは男の子いないけれど親のこと考えている彼が素敵だと思ったわ。
こんな良い子だからこそ、・・幸せになって欲しい・・・


わりと地味な話なので(だから地味映画なんだけど・・・笑)
宣伝してもらわないと本当手を出さないのよね。
みぬぅさんも地味映画いろいろ発掘されているので
(ごめんなさい・・・まだ見ていないに沢山あるわ)
早くチェックしたいです。

むき出しの・・4時間ね。
長いのはお家だとまあ・・・挑戦できますよね。
みぬぅさんはフランス映画もいろいろ御覧になっているから
ちょっと変わったこの邦画も全然大丈夫だと思います。
ギャスパー・ノエとか・・あんな感じ・・・の衝撃度もあるかも。
ゲストは・・・
沢山出ていたわ。
宮台真司氏・・・・そうなのね。
私良く知らなかったけれど、どんな役だったのかな・・・・
お顔がおもいだせない・・・。トホホ


レイフ・・・ね。
そうなのよ。
最近調べもしないで・・・・こちらもトホホ。
しっとりとした映画待っているんだけどね。
また探してみます。

いい作品ありがとう

瞳 さんへ


こんばんは♪
観ましたよ。紹介ありがとうございます。
寒い時期に、寒々しい風景で、これで話が
悲惨だったらどうしようと思いましたが、幸い、温かさがあって・・良かったわ。

<・あと1回、あと1回でいいから見逃してください~~と祈るような気持ちで観てしまいました。 >

そうよね。
・・・ものすごい犯罪じゃあなかったじゃないですか?
あまり罪っていう意識がこちらも感じなかったわ。

ライラのメガネは・・・うん・・ああやって
少しづつでも変わっていく姿がうれしかったです。
レイも自分が誘ったという思い・・・あったでしょうね。

最後の決断・・・
そうきたのね・・・・と思いました。



<戻ってきたレイに、楽な生活が待っているとは思えないけれど・・・でもあの微笑ましいラストが嬉しかったですね。
警官さんの同情するような表情にも救われました。>


そうよね。なにもかもうまくいくとは限らないし
これから先も大変なこと沢山あるけれど、
頑張れ~~なんとかなるよ・・・と思わせてくれる雰囲気がありましたよね。
警官も・・そうそう・・わかってくれているって感じでしたね。



あの女優さん・・・・凄かったですね
なかなか、リアルな姿って出せないような・・・。


瞳さんは今日は
「ツーリスト」ね。
内容的には・・・・普通って感じなのかな?
でも主演2人が豪華だし
舞台も目の保養になりそうで
そういう意味では見てみたい作品ですわ。

いいな~~~素敵な2人堪能できて★


ちょっと、私、長い春休みにはいってしまい、、映画館はお休みかも。
子供とだと、・・・・・ドラえもん・・・っていう感じだしね・・・
それは避けたい・・・(まだドラえもんが好きなのよ…笑)

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