みえない雲

みえない雲 (2006  ドイツ)

DIE WOLKE


監督: グレゴール・シュニッツラー
製作: マルクス・ツィンマー
原作: グードルン・パウゼヴァング
『見えない雲』(小学館刊)
脚本: マルコ・クロイツパイントナー
撮影: ミヒャエル・ミーケ
美術: パトリック・スティーヴ・ミュラー
衣装: イヴァナ・ミロス
編集: アレックス・ディットナー
音楽: シュテファン・ハンゼン
ディルク・ライヒャルト
マックス・ベルクハウス
出演: パウラ・カレンベルク ハンナ
フランツ・ディンダ エルマー
ハンス=ラウリン・バイヤーリンク ウリー
トマス・ヴラシア ハネス
カリーナ・ヴィーゼ パウラ
リッキー・ミューラー コッホ
ガブリエラ・マリア・シュマイデ ヘルガおばさん
ジェニー・ウルリヒ マイケ
クレール・エルカース アイシェ



ドイツでベストセラーとなった小説を完全映画化。
高校生のハンナは、母親と幼い弟ウリーの3人暮らし。
ある日、転校生のエルマーに告白される。
恋の始まりに喜ぶ間もなく校舎内に
警報が鳴り響く・・
放射能が漏れたのだ。
ハンナはエルマーと一旦
別れ、自宅にいるウリーのもとへと駆けつける。
しかし、町中、パニックになり
すぐ傍まで、放射能を帯びた雲が迫っていた。








感想


チェルノブイリ原発事故の翌年に発表された本の映画化ですが・・
映画のようなことが現実に起こりゆるとは
誰が想像したことでしょう。
公開は2006年。
私自身、当時上映があったことも知らなかったのですが
今回ちょっとしたきっかけから、この映画鑑賞へとたどり着きました。
複雑な心境での鑑賞ですね。
現実が映画の中に追いついてしまっていることをひしひしと感じているのですから。
本当に本当に恐ろしい・・・。

映画の内容は
原作とは多少違うようです。


原発事故によって
離れ離れになった恋人たち(といっても、始まったばかりの関係)の
恋の行方を大きな軸として描いているようでした。
ただ、この時期に鑑賞しているものとしては、
若者たちの恋愛悲劇というよりも
やっぱり原発そのものの、扱い方に
注目して観てしまいます。


なぜもれたのか、
そのあとの処理は・・・などなど
事故の背景については詳しくは描かれていません。
だから硬派な社会派映画とは雰囲気が違うんですよね。


青春真っ只中の若者たちに焦点を絞ることに
よって逆に放射能の影響力を
身近に感じさせてくれているような気がしました。


とはいうものの
やはり
恋愛劇はどこか美化されています。


実際、そんな状況下の中、純粋な思いをどこまで貫けるのかは・・・
難しいかもしれません。


でも見入ってしまうんですよね。
純粋な思いに心打たれてはしまうんですよね。




事故が起こって
放射能まみれの雲が町全体を襲ってしまうシーン。
パニックになって
誰もが先に先にと、駅に殺到してしまうシーン。
恋愛だけでなく
他のシーンでも見入ってしまうところが多かったように思います。



そして何より
驚いたことは
弟ウリーに起こった悲劇でした。
あんまりだ・・・・・・・・泣。


突然の出来事なんですが、
予想していなかった分、衝撃度が大きかったです。


ハンナは
放射能の雨を浴びてしまいます。
そして予想できる結果・・・発病するのです。


髪も抜け落ち
見るからに、やせおとろえて・・。


エルマーの愛は
ハンナにどんな影響を与えたのか
そしてエルマーとハンナの2人は・・・。



現実的には厳しい結末ですが
希望を失わない2人の姿に
こちら側が励まされてしまうのではないでしょうか。

だけど・・・しかし・・・
やはり怖いことです。


人間自らが
招いた
悲劇なのかもしれません。

文明を追い求めることで
同時に大きなリスクを私たちは背負ってしまっているんですよね。

考えなければならないことですよね。






みえないくも
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