星やどりの声   著  朝井リョウ

星やどりの声   著  朝井リョウ



海辺の小さな街のある喫茶店「星やどり」。
その店を経営する家族の物語。





感想


『桐島、部活やめるってよ』『チア男子!!』の作者の、3作目作品。
ちなみに、私はこの3作目が初読みとなります。

朝井さんといえば・・
大学2年の20歳で新人賞を受賞しデビューした方ですよね。
現役の早稲田の学生さん☆。
若い世代の作家さんだったのでなかなか手を出せずにいましたが
今回は家族小説ということで、年齢が上な私でも楽しめるかなと挑戦。

いや・・・良かったです。
是非是非皆さん、読んでみてくださいな。
家族っていいな・・・って心底思える
優しさにあふれたお話なんですよ。
こういう作品を、若いそれも男性の方がテーマにすることに
感激してしまいました。
こういう感性、大切にしてもらいたいな。


物語は6章からなる連作短編集です。

早坂家は、三男三女の6人兄弟。
父親は4年前に亡くなり、母親が父親の残した海辺の喫茶店「星やどり」を経営している・・・。
この星やどり・・という名の喫茶店は
とっても素敵なお店。

星が見える天窓
ブランコになっている座席
お料理でて特筆すべきは
ビーフシチュー~~


近くにあれば、絶対足を運んでしまいそうなお店です。

子供たちが、それぞれ、年代も性別も違うし、また性格も違うので
様々な悩みを抱えています。


宝石店で働くしっかり者の26歳の、長女、琴美
大学4年生で彼女なしの長男、光彦。
高3の双子の姉小春。
同じく高3、双子の妹るり。
高1の凌馬。
小6の真歩。
そして、母、律子。
亡くなってしまった父親、星則。


それぞれの視点で物語が語られるという形式は
他の作品でもよく見かけられますよね。
椰月さんの「るり姉」なんかも、そうでしたよね.

大学生の光彦は、作者とかぶる分、リアルな姿が描きやすいだろうと思うものの、
高校生の姉妹や
一番上の琴美に関してはしっかり・・女性の心理なのに
きちんと描かれていて驚き~~
女性の読者が読んでいても、違和感なく入り込めるのはさすがだな・・・と思いました。


作者も力を入れたという最終章、琴美さんの告白場面。
泣けました・・・

私は
父親が入院する前、子供たちが寝ているときに
一人ひとりに声をかけるシーンにウルウル。
一人、黙って聞いていた琴美にもウルウル。


父親の思いがわかる分
無理して頑張ってきたんじゃないのかな・・・と思うと
泣けてきます。
知らず知らずのうちに重荷になっていったんだろうな・・・。



それを理解していた母親。


うすうす事情を感じていた兄弟。



生まれ育った環境はとても大切にしたいよね。
思い出と共に。
笑い、泣き、苦しみ、
いろんな場面を見聞きしている家族というものは
どんなものにも代えがたい、大切なものだと思う
でも、子供たちはいつかは一人立ちをしなくてはならない・・
自分たちもまた
新たな家族を作り上げるという役目も担っているのだから・・・
同じ環境で育ってきた兄弟たちなら
心にもっている思いは共通なものに違いない
だからそれを、
新たにつなげていけばいいってことだけ・・・



あ~~~なんて優しい小説なんでしょう。


今後も活躍楽しみにしております。
ちなみに
本の中で使われている写真は
鎌倉・江ノ電風景だと思われますが・違うかな?
そんなイメージを想像しながら
読んでおりました。






ほしやどり
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半端ない創造力に脱帽です

星やどりの声、読んでみたくなりました!

「桐島、部活やめるってよ」ですごい作家さんが出てきたもんだと
思ったんです。
新作の「もういちど生まれる」も出たそうです。

しかし、朝井さんってどんな人?
って思ってたんですが、若さゆえの悩みが同居したちぐはぐさが魅力で、
現実世界との狭間での悩みなんだと書いてるサイトがありますね。
http://www.birthday-energy.co.jp
どうやら魅力はまだまだ尽きないみたいです。

いやぁ、はまってしまいそうです。

松任 さんへ


こんにちは。
この作品面白かったので是非読んでみてくださいね。
新作は予約はしました。
精力的に
作品発表されていますよね。

今後が楽しみですよね
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