アンチクライスト
アンチクライスト (2009 デンマーク・ドイツ・フランス・スウェーデン・イタリア・ポーランド)
ANTICHRIST
監督: ラース・フォン・トリアー
製作: ミタ・ルイーズ・フォルデイガー
製作総指揮: ペーター・オールベック・イェンセン
ペーター・ガルデ
脚本: ラース・フォン・トリアー
撮影: アンソニー・ドッド・マントル
プロダクションデ
ザイン: カール・“カリ”・ユリウソン
衣装デザイン: フラウケ・フィルル
編集: アナス・レフン
出演: シャルロット・ゲンズブール 彼女
ウィレム・デフォー 彼
ストルム・アヘシェ・サルストロ ニック
夫婦が愛し合っているさなか、
幼い息子が転落死する。
自責の念から精神を病んでいく妻。
夫は自らセラピストとなり、彼女の治療にあたる。
苦しみのもととなる場所・・・エデンと呼ばれる森へ
2人で入り込むが・・・
感想
公開時気になっていた作品。
カンヌでの評判もいろいろ聞いていたので、楽しみにしていました。
楽しみっていうのは表現として変だけどね。
ちょっとした好奇心かな・・・。怖いもの見たさ?
まあ・・・過去作品も少しは観ているので
気分が良い作品ではないなとは観る前から感じていました。
これも核心的な部分については
全然知らなかったので、
そうくるのか・・・・という展開に驚いてしまいましたよ。
心構えはしていたんですけどね・・・
やっぱりウヘ~~~~となります。
目には全然優しくないよね・・・笑
DVDで良かった・・・・・★
まず、あまりにも急に意外な方向に物語が進むので
その変化にについていくのが大変でした。
治ったと言っていたのに・・・・それでハッピーエンドじゃあないのね。
そりゃ・・そうよね・・・・。
題名からしてもわかるように
この映画、宗教的なものが絡んでいるんですよね。
そもそも、その手の深い知識もないもので
この映画で交わされる
夫婦の会話&象徴的な映像に関して
すぐさま、これはこういう意味合いなのね・・・と理解できない部分がありました。
そうなるとどうしても
入り込めなさ・・を感じてしまうところではありますが・・
でもなんとしても知りたい!!って思える好奇心もわいてきたりして・・・。
映画自体、つまらないとは全然思わなったです。
2人の会話で分からない部分も多かったけど、わからないことが
なぜか快感にも思えてきます。
ちょっと、精神的に危ないか、自分・・って思ったり・・・・笑
なにせ、2回も観たからね・・この映画。
私的には、すっごく興味深い映画だと感じたんだと思います。
「自然は悪魔の教会」・・・って彼女のセリフがあるけれど
それ聞かされて
自分はどこまでついていける?・・・って最初思いましたよ。
すぐさまその思考に頭が向いていかないものね。
誰だって。
何言っているんだ・・って感じ。
「女の体を支配するのは女でなく女の本質」
人間の本質=ネイチャー(自然)という彼女。
ふむふむ。
興味深いセリフも聞いて
なるほど・・・。
な~~んとなく、言いたいこと、描く世界?がわかったような気がしてくるような、しないような・・・・
きっと
この自然があふれるエデンという森が曲者なわけなんでしょう。
そして女という存在そのものも。
愛欲に溺れる一人の女性としての自分。
その中でも、母親であるというもう一人の自分もいる。
そういう狭間で葛藤する主人公・・。
快楽として考える性と
生命の誕生としての意味合いの性。
男性のそれと違って、どうしても女性のそれは、葛藤じみたものを常に秘めているんじゃないのかな・・・と
冷静に考えたりもする・・・・笑
後半で明らかになる・・・事実。
彼女はニックが落ちる姿を確認していたというシーンがありますよね・・・
彼女は・・・快楽を優先したのではと思われる部分・・・
女性は悪魔・・・?
その悪魔を結局殺してしまう男性。
彼もまた
人としての道をここではずしてしまったのかも。
どっちがアンチクライスト?
素直にみれば、ここでは女性側なんだろうけど、男性もある意味、半分、足突っ込んでいる感じ・・。
話の筋、自体は、わけがわからないものではないと思うし、
言いたいことも、なんとなくわかるような気もするけど
たぶん、後半の
それでもどうしてああいう、行動に突っ走ってしまうのかについては
唐突感感じる・・・
そこまでするかいと思う・・・。
彼の足にねじ巻くのとか、コキコキして血のものを出すとかね・・・そこまでやる意味?はなんだろう。
結局、ホラーじみた狂気の沙汰にしか思えない印象を
強く感じてしまい、
その印象が映画終わったあとまで残り易いので(そりゃ・・・ねえ・・・)
その点はマイナス要因になるのだろうなって思いました。
だって、素直に観て、嫌でしょう・・・こういうのは。
映像は美しいのよね
とくにプロローグ。
悲劇的な出来事を描いているのに
すっごく見入ってしまいます。
この冒頭のモノクロ映像だけでも観る価値あったかもと思えるもの。
流れる
クラッシック音楽も素敵。
ウィレム・デフォーとシャルロット・ゲンズブール、
凄かったわ。
会話もそりゃあ・・あったけど
やっぱり肉体表現は、いままでにないくらい、凄かったじゃない?
ここまでやるのね・・・と思えるシーンが数々あり。
シャルロットはやせているので
濃厚シーン演じていても
エロっぽいというより、痛々しく感じてしまうところではあります。
もともと、精神を病んだ妻を
自ら、身内が治すってこと自体、無理なことだとは思っていました。
自分も事故の関係者なのに
あたかも、客観的な位置づけにして
高い位置から妻を導くというおごり高ぶった行為。
妻も「あなたは、ニックと私に距離を置いていた・・」というように
彼の妻への配慮の足りなさは前々からあったのかも。
愛していたのならもう少し別方向のアプローチができなかったのか。
こんな悲惨な結果を招かないためにもね。
タルコフスキーにささげるというテロップが最後に流れましたけど。。
ああ・・・なるほど、そういうばそんな映像ではあったな・・・という
感想です。
出産しかけているシカ
死にかけの小鳥のひな
しゃべるキツネ・・・
「カオスが支配する」って、喋る。
怖い・・・しゃべるキツネ・・・…笑
これらも
何か象徴しているんでしょうね。
この感想の後いろんな人の感想をみて
聖書の部分でわかったところがありましたけど、
やっぱり初見では無理かな。
かといって
2度観たからもうこれ以上観ようとは思わないわね。

ANTICHRIST
監督: ラース・フォン・トリアー
製作: ミタ・ルイーズ・フォルデイガー
製作総指揮: ペーター・オールベック・イェンセン
ペーター・ガルデ
脚本: ラース・フォン・トリアー
撮影: アンソニー・ドッド・マントル
プロダクションデ
ザイン: カール・“カリ”・ユリウソン
衣装デザイン: フラウケ・フィルル
編集: アナス・レフン
出演: シャルロット・ゲンズブール 彼女
ウィレム・デフォー 彼
ストルム・アヘシェ・サルストロ ニック
夫婦が愛し合っているさなか、
幼い息子が転落死する。
自責の念から精神を病んでいく妻。
夫は自らセラピストとなり、彼女の治療にあたる。
苦しみのもととなる場所・・・エデンと呼ばれる森へ
2人で入り込むが・・・
感想
公開時気になっていた作品。
カンヌでの評判もいろいろ聞いていたので、楽しみにしていました。
楽しみっていうのは表現として変だけどね。
ちょっとした好奇心かな・・・。怖いもの見たさ?
まあ・・・過去作品も少しは観ているので
気分が良い作品ではないなとは観る前から感じていました。
これも核心的な部分については
全然知らなかったので、
そうくるのか・・・・という展開に驚いてしまいましたよ。
心構えはしていたんですけどね・・・
やっぱりウヘ~~~~となります。
目には全然優しくないよね・・・笑
DVDで良かった・・・・・★
まず、あまりにも急に意外な方向に物語が進むので
その変化にについていくのが大変でした。
治ったと言っていたのに・・・・それでハッピーエンドじゃあないのね。
そりゃ・・そうよね・・・・。
題名からしてもわかるように
この映画、宗教的なものが絡んでいるんですよね。
そもそも、その手の深い知識もないもので
この映画で交わされる
夫婦の会話&象徴的な映像に関して
すぐさま、これはこういう意味合いなのね・・・と理解できない部分がありました。
そうなるとどうしても
入り込めなさ・・を感じてしまうところではありますが・・
でもなんとしても知りたい!!って思える好奇心もわいてきたりして・・・。
映画自体、つまらないとは全然思わなったです。
2人の会話で分からない部分も多かったけど、わからないことが
なぜか快感にも思えてきます。
ちょっと、精神的に危ないか、自分・・って思ったり・・・・笑
なにせ、2回も観たからね・・この映画。
私的には、すっごく興味深い映画だと感じたんだと思います。
「自然は悪魔の教会」・・・って彼女のセリフがあるけれど
それ聞かされて
自分はどこまでついていける?・・・って最初思いましたよ。
すぐさまその思考に頭が向いていかないものね。
誰だって。
何言っているんだ・・って感じ。
「女の体を支配するのは女でなく女の本質」
人間の本質=ネイチャー(自然)という彼女。
ふむふむ。
興味深いセリフも聞いて
なるほど・・・。
な~~んとなく、言いたいこと、描く世界?がわかったような気がしてくるような、しないような・・・・
きっと
この自然があふれるエデンという森が曲者なわけなんでしょう。
そして女という存在そのものも。
愛欲に溺れる一人の女性としての自分。
その中でも、母親であるというもう一人の自分もいる。
そういう狭間で葛藤する主人公・・。
快楽として考える性と
生命の誕生としての意味合いの性。
男性のそれと違って、どうしても女性のそれは、葛藤じみたものを常に秘めているんじゃないのかな・・・と
冷静に考えたりもする・・・・笑
後半で明らかになる・・・事実。
彼女はニックが落ちる姿を確認していたというシーンがありますよね・・・
彼女は・・・快楽を優先したのではと思われる部分・・・
女性は悪魔・・・?
その悪魔を結局殺してしまう男性。
彼もまた
人としての道をここではずしてしまったのかも。
どっちがアンチクライスト?
素直にみれば、ここでは女性側なんだろうけど、男性もある意味、半分、足突っ込んでいる感じ・・。
話の筋、自体は、わけがわからないものではないと思うし、
言いたいことも、なんとなくわかるような気もするけど
たぶん、後半の
それでもどうしてああいう、行動に突っ走ってしまうのかについては
唐突感感じる・・・
そこまでするかいと思う・・・。
彼の足にねじ巻くのとか、コキコキして血のものを出すとかね・・・そこまでやる意味?はなんだろう。
結局、ホラーじみた狂気の沙汰にしか思えない印象を
強く感じてしまい、
その印象が映画終わったあとまで残り易いので(そりゃ・・・ねえ・・・)
その点はマイナス要因になるのだろうなって思いました。
だって、素直に観て、嫌でしょう・・・こういうのは。
映像は美しいのよね
とくにプロローグ。
悲劇的な出来事を描いているのに
すっごく見入ってしまいます。
この冒頭のモノクロ映像だけでも観る価値あったかもと思えるもの。
流れる
クラッシック音楽も素敵。
ウィレム・デフォーとシャルロット・ゲンズブール、
凄かったわ。
会話もそりゃあ・・あったけど
やっぱり肉体表現は、いままでにないくらい、凄かったじゃない?
ここまでやるのね・・・と思えるシーンが数々あり。
シャルロットはやせているので
濃厚シーン演じていても
エロっぽいというより、痛々しく感じてしまうところではあります。
もともと、精神を病んだ妻を
自ら、身内が治すってこと自体、無理なことだとは思っていました。
自分も事故の関係者なのに
あたかも、客観的な位置づけにして
高い位置から妻を導くというおごり高ぶった行為。
妻も「あなたは、ニックと私に距離を置いていた・・」というように
彼の妻への配慮の足りなさは前々からあったのかも。
愛していたのならもう少し別方向のアプローチができなかったのか。
こんな悲惨な結果を招かないためにもね。
タルコフスキーにささげるというテロップが最後に流れましたけど。。
ああ・・・なるほど、そういうばそんな映像ではあったな・・・という
感想です。
出産しかけているシカ
死にかけの小鳥のひな
しゃべるキツネ・・・
「カオスが支配する」って、喋る。
怖い・・・しゃべるキツネ・・・…笑
これらも
何か象徴しているんでしょうね。
この感想の後いろんな人の感想をみて
聖書の部分でわかったところがありましたけど、
やっぱり初見では無理かな。
かといって
2度観たからもうこれ以上観ようとは思わないわね。

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