ライフ・イズ・コメディ!~ピーター・セラーズの愛し方
ライフ・イズ・コメディ!~ピーター・セラーズの愛し方
(2004 米・英)
原題:“The Life and Death of Peter Sellers”
監督:スティーヴン・ホプキンス
出 ジェフリー・ラッシュ、シャーリーズ・セロン、
エミリー・ワトソン、ジョン・リスゴー、
ミリアム・マーゴリーズ、
スティーヴン・フライ、スタンリー・トゥッチ、ピーター・ヴォーン、ソニア・アキーノ
ピンクパンサー等で有名なイギリスの俳優
ピーター・セラーズ(ジェフリー・ラッシュ)ので伝記映画。
感想
ピンクパンサーのクルーゾー警部として有名なピーターセラーズ。
このシリーズの映画を観たことがない私でも、
ああ・・あの警部ねと想像はつきます。
でも素顔は、ほとんど知らないのですよね。
きちんと観たことがあるのは、
「博士の異常な愛情」ぐらいですね。でもあの役柄も、素顔が
まったくわからなかったからな・・・・。
自分自身をなくして、誰かに扮するのが、役者。
俳優さんって、誰でもが、自分の求めている理想と現実の
狭間で、悩んでいると思うんですよね。
成功していけばいくほどね。
だから彼だけが特別とは思わないけれど、
私生活の部分で波乱万丈な生き方を、している人はそう多くはないと思うんです。離婚・結婚の多さ、を言っているんじゃあなくて、精神的な部分でのことね。
彼は4度結婚しているのかな。
最初の妻は、アンで、これはエミリー・ワトソンが演じていました。
全編を通して、彼女の存在って大きかったのね・・って
感じましたね。別れてもどこかで、頼りにしている部分があったように
思います。
彼の精神的な弱さ、情緒不安定な部分、
幼児性の抜けない様を、すべて受け入れ、支えようと努力していったんですよね。それななに・・・彼ったら、全然理解しないで
甘えてばかりで、他の女にまで手を出してね。
家庭を顧みないのは一番いけないことだよね。
この映画の面白いところは、順序だてて人生を追いかけた映画にはなっていないのです。構成が面白いのですよね。
以前観た「五線譜のラブレター」のように、ピーターの人生を追った
映画を、ピーター自身が鑑賞しているというカタチになっています。
冒頭とラストで、そう演出されているのです。
そして、流れていく物語の中ででも、関係者の人がピーターについて
場面場面で、どのように感じていたかを・・・心情告白のカタチで
表現してくれるのです。
それは、両親だったり、キューブリック監督だったったり、
妻アンだったり・・・。よくよく観ていると、告白シーンに
なると本来の役者さんではなく顔が変わって・・・・全部、ジェフリー・ラッシュだったりするのです。
これには驚きました。つまり、ジェフリー・ラッシュが、女装をして
おしゃべりしているんです。
なかなかどおして凝ったつくりです。
前述の妻アンについても・・・やがて別れを迎えてしまうのですが、そのときの心境を、年取ったアン自身が語るという
シーンが出てきます。ここが好きでした。
本当はアンも別れたくはなかったのかな・・・と思わせるシーンでしたから。
2番目の妻は、シャーリーズ・セロン。
これはただ可愛いだけで・・・笑、とくにどうってことないのですが、
モンスターの印象が今だ頭にある私にとっては、セロンの
美貌を再確認できた部分でもありました。
この破局もね・・・、彼の身勝手さが引き起こしたとしか思えないので同情の余地はないのですが。子どもをおろせと言う彼には
不信感感じましたしね。
パンサーシリーズでのブレイク監督との関係では、
いろいろあったんだな・・・という感想を持ちましたが、
監督は、彼の性格を理解していたんじゃあないのかな。
長い間のお付き合いですしね。
奥さんでも手を焼いていたのだから他人が彼を知り尽くすというのは困難であったのかもしれませんけどね。
扱いにくい部分もあるのは当然でしょう。
チャンスは未見ですが、ピーターの転機にもなった映画でしょう。
この映画は彼の思い入れが一番あったように感じましたもの。
彼の人となりが少しでもわかったので、いつか挑戦したい作品でも
ありますね。
あと・・・いくつか作品が出てくるのですが、やはりチェックしておきたいのは、キューブリックの「博士の異常な愛情」でしょう。
映画でも言っていますが、最初は四役を演じる予定だったんですよね。
無理だという・・・彼がとった行動は、興味深かったです。
結果・・・三役におちついたのですが、見せ場の博士のシーンは
きちんと描かれておりましたね。
これは映画を観ている人はわかりますが・・・そっくり。
あの手の動きも健在でした。
ピーターセラーズの映画でしたが、
ジェフリー・ラッシュの演技満載という意味ではジェフリーの
映画でもありました。色んな顔が観れます。それだけで
お腹一杯。
オープニングは楽しいアニメ。
本編でも、感傷的な場面と、ユニークなファンタジー場面を織り込ませて
一風変わった伝記映画に仕上げてあったように思います。

(2004 米・英)
原題:“The Life and Death of Peter Sellers”
監督:スティーヴン・ホプキンス
出 ジェフリー・ラッシュ、シャーリーズ・セロン、
エミリー・ワトソン、ジョン・リスゴー、
ミリアム・マーゴリーズ、
スティーヴン・フライ、スタンリー・トゥッチ、ピーター・ヴォーン、ソニア・アキーノ
ピンクパンサー等で有名なイギリスの俳優
ピーター・セラーズ(ジェフリー・ラッシュ)ので伝記映画。
感想
ピンクパンサーのクルーゾー警部として有名なピーターセラーズ。
このシリーズの映画を観たことがない私でも、
ああ・・あの警部ねと想像はつきます。
でも素顔は、ほとんど知らないのですよね。
きちんと観たことがあるのは、
「博士の異常な愛情」ぐらいですね。でもあの役柄も、素顔が
まったくわからなかったからな・・・・。
自分自身をなくして、誰かに扮するのが、役者。
俳優さんって、誰でもが、自分の求めている理想と現実の
狭間で、悩んでいると思うんですよね。
成功していけばいくほどね。
だから彼だけが特別とは思わないけれど、
私生活の部分で波乱万丈な生き方を、している人はそう多くはないと思うんです。離婚・結婚の多さ、を言っているんじゃあなくて、精神的な部分でのことね。
彼は4度結婚しているのかな。
最初の妻は、アンで、これはエミリー・ワトソンが演じていました。
全編を通して、彼女の存在って大きかったのね・・って
感じましたね。別れてもどこかで、頼りにしている部分があったように
思います。
彼の精神的な弱さ、情緒不安定な部分、
幼児性の抜けない様を、すべて受け入れ、支えようと努力していったんですよね。それななに・・・彼ったら、全然理解しないで
甘えてばかりで、他の女にまで手を出してね。
家庭を顧みないのは一番いけないことだよね。
この映画の面白いところは、順序だてて人生を追いかけた映画にはなっていないのです。構成が面白いのですよね。
以前観た「五線譜のラブレター」のように、ピーターの人生を追った
映画を、ピーター自身が鑑賞しているというカタチになっています。
冒頭とラストで、そう演出されているのです。
そして、流れていく物語の中ででも、関係者の人がピーターについて
場面場面で、どのように感じていたかを・・・心情告白のカタチで
表現してくれるのです。
それは、両親だったり、キューブリック監督だったったり、
妻アンだったり・・・。よくよく観ていると、告白シーンに
なると本来の役者さんではなく顔が変わって・・・・全部、ジェフリー・ラッシュだったりするのです。
これには驚きました。つまり、ジェフリー・ラッシュが、女装をして
おしゃべりしているんです。
なかなかどおして凝ったつくりです。
前述の妻アンについても・・・やがて別れを迎えてしまうのですが、そのときの心境を、年取ったアン自身が語るという
シーンが出てきます。ここが好きでした。
本当はアンも別れたくはなかったのかな・・・と思わせるシーンでしたから。
2番目の妻は、シャーリーズ・セロン。
これはただ可愛いだけで・・・笑、とくにどうってことないのですが、
モンスターの印象が今だ頭にある私にとっては、セロンの
美貌を再確認できた部分でもありました。
この破局もね・・・、彼の身勝手さが引き起こしたとしか思えないので同情の余地はないのですが。子どもをおろせと言う彼には
不信感感じましたしね。
パンサーシリーズでのブレイク監督との関係では、
いろいろあったんだな・・・という感想を持ちましたが、
監督は、彼の性格を理解していたんじゃあないのかな。
長い間のお付き合いですしね。
奥さんでも手を焼いていたのだから他人が彼を知り尽くすというのは困難であったのかもしれませんけどね。
扱いにくい部分もあるのは当然でしょう。
チャンスは未見ですが、ピーターの転機にもなった映画でしょう。
この映画は彼の思い入れが一番あったように感じましたもの。
彼の人となりが少しでもわかったので、いつか挑戦したい作品でも
ありますね。
あと・・・いくつか作品が出てくるのですが、やはりチェックしておきたいのは、キューブリックの「博士の異常な愛情」でしょう。
映画でも言っていますが、最初は四役を演じる予定だったんですよね。
無理だという・・・彼がとった行動は、興味深かったです。
結果・・・三役におちついたのですが、見せ場の博士のシーンは
きちんと描かれておりましたね。
これは映画を観ている人はわかりますが・・・そっくり。
あの手の動きも健在でした。
ピーターセラーズの映画でしたが、
ジェフリー・ラッシュの演技満載という意味ではジェフリーの
映画でもありました。色んな顔が観れます。それだけで
お腹一杯。
オープニングは楽しいアニメ。
本編でも、感傷的な場面と、ユニークなファンタジー場面を織り込ませて
一風変わった伝記映画に仕上げてあったように思います。

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