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僕はラジオ

僕はラジオ

(2003  アメリカ)
監督:マイク・トーリン
出 キューバ・グッディングJr.
  エド・ハリス
  デブラ・ウィンガー


サウスカロライナ州。 知的障害を持つ、ジェームズは
母親と2人暮らし。学校にも行かず仕事もない彼だが、
近くのハナ高校のアメフトチームの練習を見るのが
楽しみだった。そんな彼にアメフトのコーチ、
ハロルド・ジョーンズは、興味をもち、チームの世話係を頼むのだが…。 

感想   まず、これは実話だそうです。
ラストにアメフトの練習をサポートするジェームズ本人が出てきます。
題名のラジオとは、彼に手を差し伸べるコーチのハロルドが
彼がラジオ好きだったことからつけた呼び名です。

正直、出来すぎだよと思うほどの、いいお話でした。
実話なんですよね・・・。それを聞いてただただ驚くのみ。
人にやさしくするという・・・基本的な精神が
このお話には宿っているでしょう。
今・・・そんな単純なことが出来にくい世の中になっているでしょ。
だから、とっても新鮮に感じました。

不審な人物には接触をもたないっていう世の中になってしまっているのは荒れている証拠だものね。
出来がいいとか・・・悪いとか・・・というよりも、
こういうお話を見て、まだまだ世の中捨てたもんじゃあないな・・・と
感じられたのがとてもうれしかったかな。

現実的にどうだろう・・。知的障害といっても・・・その背後関係が
わからないと、彼を手助けすることに尻込みしてしまう人は多いかもしれないよね。そういう意味では、この先生は、
勇気のある決断をしていると思いますね。
それが家庭を顧みないことにも繋がっていると
気づき、悩んでいる姿に・・・ものすごく好感がもてました。
先生をそう決心させているのは、幼い頃の記憶だったいう
事実がわかるとき・・思わずほろりとしてしまいましたよ。
自分の信念に基づいて行うことが、教育の基本なんですよね。

たくさんの子ども達を預かる校長先生の戸惑いも
充分わかるわ・・。
痴漢の濡れ衣をかけられたラジオ。確かに騙す本人が一番悪いのだけれど、それに気づかない当人が問題なのよ・・・といった
校長先生。純粋で人を疑わないというのが、いけないことっていうのも悲しい現実だけれど、きれいごとだけでは
世の中を渡っていけないのも事実ですからね。

支援する人がいる一方で、反発を覚える大人や、生徒達もいます。
これはパターン化された展開ではあるけれど、
それでもそれぞれが間違いに気づいていく過程では
やはり気持がほっとしました。

アメフトコーチのエド様が、久々に
正統派のいい役で、個人的にはうれしかったです。
奥さんのデブラも久しぶりに拝見しましたが、
あまり変わっていませんでしたね。

気持ちのよいお話なので、あらを探さずに、
素直に見てほしいと思いました。
久々でした。こんないい話。だから私は好きですよ・・この作品。
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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

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僕はラジオ

素直に良かった。これが実話というのがまた感動する。こういう素直な作品の感想はチープになりすぎて良さが伝わらなさそうで怖いのだけど、、、ハナ高校の周りをうろついていた知的障害者の少年をアメフトの部員が暴行したことからアメフト部のコーチエドハリスが彼に興味を

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