私が、生きる肌
私が、生きる肌 (2011 スペイン)
LA PIEL QUE HABITO
THE SKIN I LIVE IN
監督: ペドロ・アルモドバル
製作: アグスティン・アルモドバル
エステル・ガルシア
原作: ティエリ・ジョンケ
『私が、生きる肌』/『蜘蛛の微笑』(早川書房刊)
脚本: ペドロ・アルモドバル
アグスティン・アルモドバル
撮影: ホセ・ルイス・アルカイネ
美術: アンチョン・ゴメス
編集: ホセ・サルセド
音楽: アルベルト・イグレシアス
出演: アントニオ・バンデラス ロベル・レガル
エレナ・アナヤ ベラ・クルス
マリサ・パレデス マリリア
ジャン・コルネット ビセンテ
ロベルト・アラモ セカ
ブランカ・スアレス ノルマ
スシ・サンチェス ビセンテの母親
形成外科医のロベル・レガルは、
人口皮膚開発の権威。
そんな彼の大邸宅には、メイドのマリリアと、
彼女の監視下で暮らす、ボディ・ストッキングをまとったベラという女性がいた。
それにしても彼女はそっくりだわ・・・とマリリアがいうように
ベラは彼の死んだ妻に顔が似ていた。
彼の本当の妻は
交通事故でやけどをおい、すでに亡くなっていたのだが・・・
感想
久々に映画鑑賞☆
選んだのは・・・ペドロ・アルモドバル作品・・♪
監督作品は、私は、バッド・エデュケーション以来なのよね・・・・。
途中いくつかパスしてきてそのまま、だったし・・・。
ということで、楽しみにしていた、今回・
面白かった~~~~。
妖しく危ない世界観・
でも、嫌悪感はあまり感じなかったな・・
監禁やレイプまがいなシーンも出てくるんだけれど
それほど、重々しくないような気がするのよね・・。
まあ、そういう描きかたをしていなかったのかもしれないけど。
やっていることは異常だからそこを容認はしないけどね。
韓国映画のそれとはまた違うのよね~~
そもそも、主人公、バンちゃんのような思考回路は
普通は湧いてこないよな・・・というものが根底にあって
あくまでも
バンちゃんは、特別だよ・・・・として観ていたところがあるから
なんだと思うわ。
実際
こんなこと起こりゆる世界だったら
怖くてやっていられないよ・・・・・・・・。
冒頭からボディ・ストッキング、スーツ?をまとった美しい女性の
のびやかな身体が目を見張るの。
柔軟体操?、いや、ヨガで体を伸ばしているのよね。
どうやらこの女性、部屋に閉じ込められて生活をしている模様。
監視カメラがついていて、
お食事や必要なものは、お手伝いの初老の女性が小型エレベーターで送り込んでいるのよ。
妙でしょ?
こんなシチューエーションだから、冒頭からすでに釘付け。
この家の持ち主はバンちゃん(アントニオ・バンデラス)
形成外科である彼はどうやら、患者としてこの女性に、様々なことを施している模様。
皮膚の形成ね。
彼女をかくまっている部屋の隣には(自分の部屋か)
彼女を映し出す大モニターがあって、バンちゃんはこっそり(いや、大胆にか・・・)彼女の全身を
つぶさに観察。
ちょっと、行動的には、気持ち悪いというか、変態チックな雰囲気が漂っている・・・。
彼女の顔は、すでに亡くなっている彼の妻にそっくり・・・なのよね。
ここでのバンちゃんの心境は、愛する妻を思い出しながら
自分の作り出したものを愛おしいとでも感じているのかしら・・・・。
もしかして崇高な愛の物語か・・・なんて想像しちゃたりもするけれど
話はそんな単純なものではなかった・・・・驚。
映画は
現在→過去6年前→現在という構成。
映画の中盤までは、現在の話であり、この女性の過去も全然わからないし
情報も小出しにしかだされないので、まったく話の方向性が予想できないの。でも
虎さん(人間だよ・・・)が登場してから
物語は急に動き出すの。
ある日、この家に、虎さん=虎のぬいぐるみを着た男が訪ねてくるの。
なんでこんな姿をしているんだ・・・というのには理由があるんだけどね。
この男は実は
家政婦 マリリアの息子。警察に追われてこの家を久々に訪ねてきた模様。
初めは追い返そうとしたマリリアだが
息子だから、やっぱりね・・・招き入れてしまう・・・。
そんな息子が画面に映った監禁されている女性を観て驚くの。
おお~~~あの女か・・・って。
で・・・ここから・・・・ネタバレ・・・
実はバンちゃんの
奥さん
この虎ちゃんの男と関係をもっていたのだ・・・・!!
ちなみに、
家政婦さんとして雇っていたマリリアはバンちゃん母親。
虎ちゃん=(セカという)はバンちゃんの父親の違う兄弟。
セかとバンちゃんの奥さんは、関係をもった挙句、この家を逃げ出そうとして
その途中で交通事故にあい
奥さんだけが重い火傷をおってしまったのだ。それを助けたバンちゃんだけど、
奥さんは自分の焼けただれた顔をみて、生きる希望を失い飛び降り自殺をしたという経緯だったのだ。
セカは、てっきりかくまっている女性(ベラ)が
バンちゃんの奥さんだと思いこみ(火事で助かったんだと思った・・)
昔を思い出して関係を迫るんだけど、
ベラはやけに拒否。(当人じゃあ、ないからね)
でも、結局強引にレイプされてしまうの。
バンちゃん、家に帰ってきてその様子を知り、怒って、セカを射殺・・・。
その後
バンちゃん、今までベラと一線をおいていたはずなのに、
セカと関係をもった(できる・・・)と知ると
次の行動に・・・。
彼女ととうとう、関係を持ってしまうのよね。
なぜ、いままで我慢?していたのか、
手を出さなかったのか・・・、
そして彼女は本当は誰なのか・・・。
それは2人の回想シーン(6年前に)遡るの。
回想シーンは省略(映画で楽しんで)
で・・・結論知ってからの感想。
ネタバレだよ。
映画を観た後にみてね。
バンちゃんの心境、理解できる?
できないよね・・・
でもあれ、目の前にあんな素敵な裸体が現れちゃあ、
いろんなこと、すっとんでしまうのかもしれないよね。
最初は、復讐心からだよね。
彼しかできない
復讐方法だとは思うけれど
あんなことも、こんなこともしちゃうなんて・・・・。
娘をレイプした(といってもあの結婚式のあとの状況は
無理やりという雰囲気でもなかったような・・・。ああなる雰囲気プンプンしていたけど)
ということで、
女性の気持ちになってみろ・・・・・とでも言うことかしら。
でもさ・・・失踪した新聞記事の写真にキスしていた
ベラが可哀そうだったよね、ちょっと。
昔の姿に未練あっただろうね。気がつけば、やられちゃっているんだしさ・・・・・。
鏡でちらりと自分の下半身みていたけど、相当のショックだったろうね。
寝ているうちに・・・だものね。
自業自得だとは思っても、代償はかなり大きかった・・・と思うよ。
そもそも、バンちゃんが精神的にそんなに弱い娘ならば
もっとしっかり守ってあげれば良かったのにね。
でね・・・
バンちゃん
奥さんに似せた顔を作ることで
彼女に対しての憎しみが愛に変わったということだよね?
やっぱり目の前に妻そっくり・・・だもんね。
でも、ベラは、○なんだし、
自分がそう作り上げた張本人なのに
できるか・・・・そんなことっていう気持ちもよぎる。関係だよ・・・・・
体はそうでもベラの心は
以前のままだろうに
うまく自分のものになると思ったのかな。
そう思ってしまう錯覚をしてしまうところに
男の弱さがあるのか・・
甘さか・・・。
マリリアの予想通り
やっぱり、
バンちゃんは甘かった・・
でも
その甘い部分も
裏返せば
妻への愛の深さだと思うしねぇ~~
ちょっとバンちゃんも不憫ではあるよ。
奥さんも娘もあんなことになったし、
ベラを奥さんのように愛おしく思い始めた矢先に・・・ねぇ~~。
不安かきたてるような音楽も良かったな・・。
エレナ・アナヤの
あのボディ・ストッキングの姿は
印象的だよね
美しいよ、あのライン。
裸体で見せるより
想像力かきたているようなああいう姿の方が
エロい感じ。
そういえば、
森三中も
あんな恰好してコマーシャル出ていなかったけ?
キャッツアイの宝くじ。
同じ次元で考えちゃあダメか・・・
ラスト・・・
彼女は幸せになれるかな。
母親のその後の反応は
わからないけれど
たぶん、
受け入れるよね。
それが母親だものね~~~
母親はやっぱり強し・・・

LA PIEL QUE HABITO
THE SKIN I LIVE IN
監督: ペドロ・アルモドバル
製作: アグスティン・アルモドバル
エステル・ガルシア
原作: ティエリ・ジョンケ
『私が、生きる肌』/『蜘蛛の微笑』(早川書房刊)
脚本: ペドロ・アルモドバル
アグスティン・アルモドバル
撮影: ホセ・ルイス・アルカイネ
美術: アンチョン・ゴメス
編集: ホセ・サルセド
音楽: アルベルト・イグレシアス
出演: アントニオ・バンデラス ロベル・レガル
エレナ・アナヤ ベラ・クルス
マリサ・パレデス マリリア
ジャン・コルネット ビセンテ
ロベルト・アラモ セカ
ブランカ・スアレス ノルマ
スシ・サンチェス ビセンテの母親
形成外科医のロベル・レガルは、
人口皮膚開発の権威。
そんな彼の大邸宅には、メイドのマリリアと、
彼女の監視下で暮らす、ボディ・ストッキングをまとったベラという女性がいた。
それにしても彼女はそっくりだわ・・・とマリリアがいうように
ベラは彼の死んだ妻に顔が似ていた。
彼の本当の妻は
交通事故でやけどをおい、すでに亡くなっていたのだが・・・
感想
久々に映画鑑賞☆
選んだのは・・・ペドロ・アルモドバル作品・・♪
監督作品は、私は、バッド・エデュケーション以来なのよね・・・・。
途中いくつかパスしてきてそのまま、だったし・・・。
ということで、楽しみにしていた、今回・
面白かった~~~~。
妖しく危ない世界観・
でも、嫌悪感はあまり感じなかったな・・
監禁やレイプまがいなシーンも出てくるんだけれど
それほど、重々しくないような気がするのよね・・。
まあ、そういう描きかたをしていなかったのかもしれないけど。
やっていることは異常だからそこを容認はしないけどね。
韓国映画のそれとはまた違うのよね~~
そもそも、主人公、バンちゃんのような思考回路は
普通は湧いてこないよな・・・というものが根底にあって
あくまでも
バンちゃんは、特別だよ・・・・として観ていたところがあるから
なんだと思うわ。
実際
こんなこと起こりゆる世界だったら
怖くてやっていられないよ・・・・・・・・。
冒頭からボディ・ストッキング、スーツ?をまとった美しい女性の
のびやかな身体が目を見張るの。
柔軟体操?、いや、ヨガで体を伸ばしているのよね。
どうやらこの女性、部屋に閉じ込められて生活をしている模様。
監視カメラがついていて、
お食事や必要なものは、お手伝いの初老の女性が小型エレベーターで送り込んでいるのよ。
妙でしょ?
こんなシチューエーションだから、冒頭からすでに釘付け。
この家の持ち主はバンちゃん(アントニオ・バンデラス)
形成外科である彼はどうやら、患者としてこの女性に、様々なことを施している模様。
皮膚の形成ね。
彼女をかくまっている部屋の隣には(自分の部屋か)
彼女を映し出す大モニターがあって、バンちゃんはこっそり(いや、大胆にか・・・)彼女の全身を
つぶさに観察。
ちょっと、行動的には、気持ち悪いというか、変態チックな雰囲気が漂っている・・・。
彼女の顔は、すでに亡くなっている彼の妻にそっくり・・・なのよね。
ここでのバンちゃんの心境は、愛する妻を思い出しながら
自分の作り出したものを愛おしいとでも感じているのかしら・・・・。
もしかして崇高な愛の物語か・・・なんて想像しちゃたりもするけれど
話はそんな単純なものではなかった・・・・驚。
映画は
現在→過去6年前→現在という構成。
映画の中盤までは、現在の話であり、この女性の過去も全然わからないし
情報も小出しにしかだされないので、まったく話の方向性が予想できないの。でも
虎さん(人間だよ・・・)が登場してから
物語は急に動き出すの。
ある日、この家に、虎さん=虎のぬいぐるみを着た男が訪ねてくるの。
なんでこんな姿をしているんだ・・・というのには理由があるんだけどね。
この男は実は
家政婦 マリリアの息子。警察に追われてこの家を久々に訪ねてきた模様。
初めは追い返そうとしたマリリアだが
息子だから、やっぱりね・・・招き入れてしまう・・・。
そんな息子が画面に映った監禁されている女性を観て驚くの。
おお~~~あの女か・・・って。
で・・・ここから・・・・ネタバレ・・・
実はバンちゃんの
奥さん
この虎ちゃんの男と関係をもっていたのだ・・・・!!
ちなみに、
家政婦さんとして雇っていたマリリアはバンちゃん母親。
虎ちゃん=(セカという)はバンちゃんの父親の違う兄弟。
セかとバンちゃんの奥さんは、関係をもった挙句、この家を逃げ出そうとして
その途中で交通事故にあい
奥さんだけが重い火傷をおってしまったのだ。それを助けたバンちゃんだけど、
奥さんは自分の焼けただれた顔をみて、生きる希望を失い飛び降り自殺をしたという経緯だったのだ。
セカは、てっきりかくまっている女性(ベラ)が
バンちゃんの奥さんだと思いこみ(火事で助かったんだと思った・・)
昔を思い出して関係を迫るんだけど、
ベラはやけに拒否。(当人じゃあ、ないからね)
でも、結局強引にレイプされてしまうの。
バンちゃん、家に帰ってきてその様子を知り、怒って、セカを射殺・・・。
その後
バンちゃん、今までベラと一線をおいていたはずなのに、
セカと関係をもった(できる・・・)と知ると
次の行動に・・・。
彼女ととうとう、関係を持ってしまうのよね。
なぜ、いままで我慢?していたのか、
手を出さなかったのか・・・、
そして彼女は本当は誰なのか・・・。
それは2人の回想シーン(6年前に)遡るの。
回想シーンは省略(映画で楽しんで)
で・・・結論知ってからの感想。
ネタバレだよ。
映画を観た後にみてね。
バンちゃんの心境、理解できる?
できないよね・・・
でもあれ、目の前にあんな素敵な裸体が現れちゃあ、
いろんなこと、すっとんでしまうのかもしれないよね。
最初は、復讐心からだよね。
彼しかできない
復讐方法だとは思うけれど
あんなことも、こんなこともしちゃうなんて・・・・。
娘をレイプした(といってもあの結婚式のあとの状況は
無理やりという雰囲気でもなかったような・・・。ああなる雰囲気プンプンしていたけど)
ということで、
女性の気持ちになってみろ・・・・・とでも言うことかしら。
でもさ・・・失踪した新聞記事の写真にキスしていた
ベラが可哀そうだったよね、ちょっと。
昔の姿に未練あっただろうね。気がつけば、やられちゃっているんだしさ・・・・・。
鏡でちらりと自分の下半身みていたけど、相当のショックだったろうね。
寝ているうちに・・・だものね。
自業自得だとは思っても、代償はかなり大きかった・・・と思うよ。
そもそも、バンちゃんが精神的にそんなに弱い娘ならば
もっとしっかり守ってあげれば良かったのにね。
でね・・・
バンちゃん
奥さんに似せた顔を作ることで
彼女に対しての憎しみが愛に変わったということだよね?
やっぱり目の前に妻そっくり・・・だもんね。
でも、ベラは、○なんだし、
自分がそう作り上げた張本人なのに
できるか・・・・そんなことっていう気持ちもよぎる。関係だよ・・・・・
体はそうでもベラの心は
以前のままだろうに
うまく自分のものになると思ったのかな。
そう思ってしまう錯覚をしてしまうところに
男の弱さがあるのか・・
甘さか・・・。
マリリアの予想通り
やっぱり、
バンちゃんは甘かった・・
でも
その甘い部分も
裏返せば
妻への愛の深さだと思うしねぇ~~
ちょっとバンちゃんも不憫ではあるよ。
奥さんも娘もあんなことになったし、
ベラを奥さんのように愛おしく思い始めた矢先に・・・ねぇ~~。
不安かきたてるような音楽も良かったな・・。
エレナ・アナヤの
あのボディ・ストッキングの姿は
印象的だよね
美しいよ、あのライン。
裸体で見せるより
想像力かきたているようなああいう姿の方が
エロい感じ。
そういえば、
森三中も
あんな恰好してコマーシャル出ていなかったけ?
キャッツアイの宝くじ。
同じ次元で考えちゃあダメか・・・
ラスト・・・
彼女は幸せになれるかな。
母親のその後の反応は
わからないけれど
たぶん、
受け入れるよね。
それが母親だものね~~~
母親はやっぱり強し・・・

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