ビハインド・ザ・サン
ビハインド・ザ・サン (2001 ブラジル)
監督:ウォルター・サレス
出演:ロドリゴ・サントロ(トーニョ)
ラヴィ=ラモス・タセル( パクー)
ホセ・デュモント
リタ・アッセマニー
ルイス=カルロス・ヴァスコンセロス
フィラヴィア=マルコ・アントニオ
ブラジルの荒涼とした砂地。
そこに住む2つの家族は、土地を巡って殺し合いをくりかえしていた。
ブレヴィス家のトーニョは
フェレイラ家に殺された兄の敵を殺したため、今度は彼が命を
狙われるハメになる。やがて死ぬ運命を理解するトーニョ。
それが彼の宿命なのだ。
そんな頃、トーニョと弟のパクーは、サーカス団の芸人クララに出会う。
彼女に惹かれるトーニョ。それは見知らぬ世界への憧れでも
あった。
感想 地味映画としてお薦めされた作品です。
確かに、存在自体地味ですよね。公開時も大きく扱っていなかったように思います。でも、監督さんは、モーターサイクル・・・、セントラルステーション(未見)のウォルター・サレス。
とてもいい作品に仕上がっていました。
短い時間の中に凝縮されたストーリー。
それは、寓話のような雰囲気を漂わせ、とても悲しい思いを感じるのに
後味は悪くありませんでした。
灼熱の太陽。乾いた土地。そこで繰り広げられる、血と血の争い。
そういった時代があったのですね。逃れられない宿命。
なんとも悲しいではないですか。血のついたシャツが乾いてきた頃に
次の殺し合いが始まるというのが暗黙の了解。
殺し合いの連鎖ですよ。
何故・・どうして・・・無駄だとも思える争いを続けるのか・・。
主人公の、トーニョは、常に悲しみを抱えています。
それは兄の復讐を成し遂げた頃から・・・。自分の運命を知り、
それを静かに受け入れようとするのです。
そんな頃に出会ったサーカス団の芸人、クララ。彼女の存在は彼の中では
いっときの清涼剤のようだったのかな。新しい世界、彼女は自分の知らない世界で・・・・自分の好きなような生き方をしている・・輝いている...
少なくとも彼の中ではそう感じえたのだと思います。
サーカス団の芸人の中の1人はクララに、トーニョたちが何世代にも渡って殺し合いを続けていると教え・・・呆れた連中だと
けなします。
クララはトーニョの背負う苦しみを初めて知るんですよね。
休戦中にトーニョの腕にまかれた、布がもの悲しかったです。
貧しい家庭のトーニョは、小奇麗な格好をしてはいません。
かなり・・薄汚い・・・笑。でも、彼は、どこか清潔感ある
においがするの。それは彼の純粋な心が・・そうさせているのだと思います。
クララの演技を、子どものように目を輝かせながら、食い入るように
見続けるトーニョ。そこには、今の自分を忘れさせる何かがあるのだと
・・・。ここの表情が素敵ね。顔が輝いていたもの。
ロドリゴ・・・て、ラブ・アクチュアリーでメジャーになったので
知る人も多いはず。イケメンですからファンは
増えますよね。あの映画ではめがねをかけて、ハンサムを強調したような役でしたが、あまりにも多い出演者に、存在は
それほど目立っていなかったように思います。けど・・・今回は
主役。それも、イケメンの容姿を汚してまでの演技。こちらの方が
断然と魅力的に映ったのは、観ている人誰もが思ったはずです。
セリフは、多くはなかったのですが、存在感はありましたし、その演技は観る人をとりこにさせたと思うのですよね。
そんな家と家の争いを、もう1人、小さな心を痛めて見続けている人がいました。それがトーニョの弟、パクー。
泣かせますね・・・。彼が語る物語。
人魚のお話も印象的です。
誰れもが幸せになりたかっただけなのにね・・。
ラストは余韻たっぷり。様々な想像ができますよね。
今までとは違う道を選択した彼。
そしてまた選択をするのかもしれませんね。
目の前に広がるあの素晴らしい光景を、見て、私も色々な思いを
感じました。ラストもいいね・・。
新たなお話を観た人それぞれが作り出してみてはいかがでしょうか。
あの人魚のお話のように・・・・。
妙な形の木に吊り下げられたブランコを懸命にこぐトーニョの姿が
忘れられませんわ。飛びたくてもまた元に戻ってしまう・・行ったりきたりのブランコ・・・って・・・泣。でも心は空を求めているんですよね。
あの牛がグルグル同じ場所を回転する光景も・・・
なんだか、暮らしている家族の愚かな姿を反映して印象的でした。
そういえば・・サーカスの少女も回っていたな・・笑
素敵な作品を、お薦めしてくれて、ありがとう~~♪

監督:ウォルター・サレス
出演:ロドリゴ・サントロ(トーニョ)
ラヴィ=ラモス・タセル( パクー)
ホセ・デュモント
リタ・アッセマニー
ルイス=カルロス・ヴァスコンセロス
フィラヴィア=マルコ・アントニオ
ブラジルの荒涼とした砂地。
そこに住む2つの家族は、土地を巡って殺し合いをくりかえしていた。
ブレヴィス家のトーニョは
フェレイラ家に殺された兄の敵を殺したため、今度は彼が命を
狙われるハメになる。やがて死ぬ運命を理解するトーニョ。
それが彼の宿命なのだ。
そんな頃、トーニョと弟のパクーは、サーカス団の芸人クララに出会う。
彼女に惹かれるトーニョ。それは見知らぬ世界への憧れでも
あった。
感想 地味映画としてお薦めされた作品です。
確かに、存在自体地味ですよね。公開時も大きく扱っていなかったように思います。でも、監督さんは、モーターサイクル・・・、セントラルステーション(未見)のウォルター・サレス。
とてもいい作品に仕上がっていました。
短い時間の中に凝縮されたストーリー。
それは、寓話のような雰囲気を漂わせ、とても悲しい思いを感じるのに
後味は悪くありませんでした。
灼熱の太陽。乾いた土地。そこで繰り広げられる、血と血の争い。
そういった時代があったのですね。逃れられない宿命。
なんとも悲しいではないですか。血のついたシャツが乾いてきた頃に
次の殺し合いが始まるというのが暗黙の了解。
殺し合いの連鎖ですよ。
何故・・どうして・・・無駄だとも思える争いを続けるのか・・。
主人公の、トーニョは、常に悲しみを抱えています。
それは兄の復讐を成し遂げた頃から・・・。自分の運命を知り、
それを静かに受け入れようとするのです。
そんな頃に出会ったサーカス団の芸人、クララ。彼女の存在は彼の中では
いっときの清涼剤のようだったのかな。新しい世界、彼女は自分の知らない世界で・・・・自分の好きなような生き方をしている・・輝いている...
少なくとも彼の中ではそう感じえたのだと思います。
サーカス団の芸人の中の1人はクララに、トーニョたちが何世代にも渡って殺し合いを続けていると教え・・・呆れた連中だと
けなします。
クララはトーニョの背負う苦しみを初めて知るんですよね。
休戦中にトーニョの腕にまかれた、布がもの悲しかったです。
貧しい家庭のトーニョは、小奇麗な格好をしてはいません。
かなり・・薄汚い・・・笑。でも、彼は、どこか清潔感ある
においがするの。それは彼の純粋な心が・・そうさせているのだと思います。
クララの演技を、子どものように目を輝かせながら、食い入るように
見続けるトーニョ。そこには、今の自分を忘れさせる何かがあるのだと
・・・。ここの表情が素敵ね。顔が輝いていたもの。
ロドリゴ・・・て、ラブ・アクチュアリーでメジャーになったので
知る人も多いはず。イケメンですからファンは
増えますよね。あの映画ではめがねをかけて、ハンサムを強調したような役でしたが、あまりにも多い出演者に、存在は
それほど目立っていなかったように思います。けど・・・今回は
主役。それも、イケメンの容姿を汚してまでの演技。こちらの方が
断然と魅力的に映ったのは、観ている人誰もが思ったはずです。
セリフは、多くはなかったのですが、存在感はありましたし、その演技は観る人をとりこにさせたと思うのですよね。
そんな家と家の争いを、もう1人、小さな心を痛めて見続けている人がいました。それがトーニョの弟、パクー。
泣かせますね・・・。彼が語る物語。
人魚のお話も印象的です。
誰れもが幸せになりたかっただけなのにね・・。
ラストは余韻たっぷり。様々な想像ができますよね。
今までとは違う道を選択した彼。
そしてまた選択をするのかもしれませんね。
目の前に広がるあの素晴らしい光景を、見て、私も色々な思いを
感じました。ラストもいいね・・。
新たなお話を観た人それぞれが作り出してみてはいかがでしょうか。
あの人魚のお話のように・・・・。
妙な形の木に吊り下げられたブランコを懸命にこぐトーニョの姿が
忘れられませんわ。飛びたくてもまた元に戻ってしまう・・行ったりきたりのブランコ・・・って・・・泣。でも心は空を求めているんですよね。
あの牛がグルグル同じ場所を回転する光景も・・・
なんだか、暮らしている家族の愚かな姿を反映して印象的でした。
そういえば・・サーカスの少女も回っていたな・・笑
素敵な作品を、お薦めしてくれて、ありがとう~~♪

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