ブラック・ブレッド

ブラック・ブレッド  (2010   スペイン・フランス)

PA NEGRE
BLACK BREAD




監督: アグスティ・ビリャロンガ
原作: エミリ・テシドール
脚本: アグスティ・ビリャロンガ
出演: フランセスク・コロメール
マリナ・コマス
ノラ・ナバス
セルジ・ロペス

内戦後のスペイン・カタルーニャ地方を舞台に綴られたエミリ・テシドールの同名小説の映画化。
舞台は
1940年代のスペイン・カタルーニャ。
少年アンドレウは、森の中で、馬車ごと崖から転落して息絶える親子(ディオニスとその息子クレット)を発見。
クレットは「ピトルリウア……」という言葉を遺していた。
ピトルリウアとは、村に伝わる、洞穴に住む羽をはやした怪物の名前。
警察はこの事件を、殺人と断定。
死んだディオニスと共に左翼運動に関わっていたアンドレウの父親ファリオルに容疑をかける。
身の危険を悟ったファリオルは捕まる前に姿を消す。
一方、アンドレウは祖母の家に身を寄せる。
家には、事故で左手首から先を失った従妹のヌリアがおり、次第に彼女と親しくなる。
ヌリアは学校で、教師と関係を持っていた。
またアンドレウは森で裸の少年とも出会う。
そんなとき、
居なくなっていた父親が同じ家に隠れていたと知り驚く。






感想


この作品も良質ですね。
本国スペインにおいてゴヤ賞9部門受賞をはじめ数々の映画賞に輝いたミステリー・ドラマという肩書。
あの「私が生きる肌」と争ったということですが
まったくジャンルが違うのでどちらがどうとは言えませんよね。
こちらは正統派の物語でしょうか・・・

ミステリーということですが
どちらかというと
ヒューマンストーリーという感じです。
冒頭に起こった事件を
主人公の少年の目から観ていくという形式なので
多少、真相にたどり着くまでが、長くわかりづらい感じはします。
事件そのものの謎ときがテーマではなく
純粋な一人の少年の成長物語がメイン。
成長と言っても、すがすがしい成長ではなく
なんというか・・・このまま君はそんな大人になっていくしかないのね・・・という
悲しさを感じてしまうそんな印象のお話でした。
少年は
親の正体を知り
世の中の裏側を知り、
否応なしにも自分が変わらなければいけない状況に陥いってしまう・・・
欲望や嘘・・大人になるには様々なことを経験しなくてはいけない・・・
そんな大人たちの世界への階段を少年は急ぎ足でのぼっていかなくては
いけないのです。


犯人ではないと信じたかった・・・
しかし・・
真相はそうではなかったのです。
アンドレウの父親は、やはり、冒頭のディオニス父子を襲っていたのでした。
実は
アンドレウの父は、ディオニスと一緒に
マヌベンス夫人の弟ペレと関係を持った男に対してリンチを加えていたこともあったのです
(このリンチシーンがかなりショッキング。モザイクもあり)
その事実を公にしたくないため
父親は裏で操っていた人の名前(夫人)を言わず
素直に処刑をうける。
その見返りとして、息子アンドレウの将来をこのマヌベンス夫人(金持ち)に託すことにしたのです。




これらの
ドロドロした事態を知り、
アンドレウは、
ラスト、自分の母親に
衝撃的な一言を発するのです⇒心配して学校に来てくれた実の母親。友達に誰だと聞かれ
●●●・・・というのです。

わ~~ん悲しい。



子供が犠牲になる映画は
心が痛みますよね
ブラックブレッドとは黒いパン。貧しさの象徴なんですよね。



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ブラック・ブレッド

アグスティー・ビジャロンガ監督 フランセスク・クルメ ノラ・ナバス ルジェ・カザマジョ マリナ・コマス セルジ・ロペス  1940年、スペイン カタルーニャ。アンドレウ

コメントの投稿

非公開コメント

キツイですね

みみこさん、こんばんは~。
なんか重そうで、謎めいた雰囲気が面白そうって思って観たのですが、
ここまで少年が辛い目にあうとは思いませんでした><
オープニングが衝撃的でしたね~(汗)でも一気に引きつけられました。
たしかに成長の物語でしたね、色んなことを見聞きして表情もどんどん変わっていって、
自分の道を選んだわけだけど、冷たい表情でした。
一言でいうと「すごい映画」でした。

「007~」滑り込みで観れたんですよー♪
面白かった!映画館で観てよかった!
クレイグ、カッコよかったですね~ちょっとした仕草にドキッとしました。
ハビエルは期待を裏切らない不気味さで素晴らしかったです(^_^;)
私もちょっと可哀そうな気持ちになりました。
アクションも迫力があって見応えがありましたね。

ドラマの「夜行観覧車」にハマってます^^
みみこさん、原作読まれてるかな~って思ったらやっぱり。
過去と現在がいったりきたりする展開が面白いですね。
二つの家族がどうなっていくのか、目が離せません。
あとNHKの「書店員ミチル~」も面白いです♪

ポルカさんへ

こんにちは
遅くなってごめんね。
雪はどうですか・・・
こちらは雨でそれほどでもなかったのでホッとしています。

ポルカさんは劇場鑑賞ですよね。
これ・・・思った通り重かったですよね。

<オープニングが衝撃的でしたね~(汗)でも一気に引きつけられました。>

そうですよね・・・
あっというまにあの展開。
馬が可哀そうと思わず引き込まれてしまいました。

<たしかに成長の物語でしたね、色んなことを見聞きして表情もどんどん変わっていって
自分の道を選んだわけだけど、冷たい表情でした。
一言でいうと「すごい映画」でした。 >

同感・・
なんだか可哀そうでしたね。
親のいろんな面を見聞きしちゃって・・・
大人になるには順番でしょうがないけど、もうちょっとゆっくり段階踏んで
のぼって欲しかったわ。
あんなに、衝撃的な事実・・次から次へと伝えられて
心の準備どころじゃあないで
しょね。

<「007~」滑り込みで観れたんですよー♪
面白かった!映画館で観てよかった! >

わ~~おめでとうございます☆
オープニングからカッコ良いですよね。
アクションも迫力あったし・・・

<クレイグ、カッコよかったですね~ちょっとした仕草にドキッとしました。>

うんうん、
渋いよね~~

<ハビエルは期待を裏切らない不気味さで素晴らしかったです(^_^;)>

ハハ~~そうそう。
期待裏切らなかったよね・・・・笑
本当気持ち悪かったわ

<私もちょっと可哀そうな気持ちになりました。>

そうよね・・・
同情できる部分もあったよね

<ドラマの「夜行観覧車」にハマってます^^
みみこさん、原作読まれてるかな~って思ったらやっぱり。
過去と現在がいったりきたりする展開が面白いですね。
二つの家族がどうなっていくのか、目が離せません。>

あ・・・ポルカさんも御覧になっているのね
↑これ面白いよね~~
人事には思えない部分もあったり・・・・・笑
覗き見的な部分があって
ちょっといやらしい感じだけど
いろんな家庭の陰の部分がわかって
ハッとしちゃうよね・・・
でもこういうのみると
ご近所付き合いが怖いよね~~笑

<NHKの「書店員ミチル~」も面白いです♪>

まあ・・こちらも・・・なのね。
今期のドラマの中では地味な方だと思うけど
面白いよね
宝くじ当たるなんて
本当すごい・・・。
脇の役者さんが個性的で
楽しいよね・・・

辛いですね

みみこさん、こんにちは。

この作品、冒頭の馬車のシーンもすごい迫力でしたよね。
あまりにもリアルで怖かったです。殺し方も残酷でね・・(涙)

だからこそ、まさか~~~!!っていう気持ちがあって、真実を知った時ショックでした。
アンドレウが鳥たちを始末するシーンも哀しかった・・でももっと辛いのは、やはりあの母に対する言葉ですよね。

11歳の少年が知るには、あまりにも過酷なことばかりでした・・・。

辛いわ、この先彼はどんな風に成長するのかしら・・・。
従妹のヌリアも強烈なキャラクターでしたね。まるで自分はどうなってもいい・・と言った風な彼女の哀しさ。あの手首のシーンもビックリ。

裕福な夫人の家で美味しそうなお菓子に目を輝かしていた少年、でももう彼にとって白いパンは当たり前の存在で、心動かされるものではないのね・・。
こんなことがなければ、たとえ固くてぼそぼそしたパンでも、ブラックブレッドのある生活を選んでいただろうにね・・・。悲しいわ。

みみこさん、ちょっとお忙しいのかな。(↑の記事を読んだので)
コメントのお返事は気にしないでくださいね~~。

瞳さんへ

こんにちは。
随分待たせてしまいごめんなさい。
いろいろありまして・・・・・。


この映画、御覧になったのですね。
そうそう・・・
冒頭の馬車のシーンは驚きますよね。
一瞬で、ががが~~っていったものね・・・。

やっぱり、インパクトのある冒頭って大事ですよね。
それで釘づけになっちゃいますものね。

<だからこそ、まさか~~~!!っていう気持ちがあって、真実を知った時ショックでした。
アンドレウが鳥たちを始末するシーンも哀しかった・・でももっと辛いのは、やはりあの母に対する言葉ですよね。>


この映画、終盤になるにつれて
いろいろなことが明らかになるでしょ?
え~~こんなことが
それはひどい・・・っていうことが次から次へと。
最後まで目が離せませんでしたよね。
そしてラストのあの言葉。
親に対してね・・・
でも、彼の気持も分かる気がするな。
親の裏の顔、いろいろ知ってしまったんだものね。


彼の将来・・本当心配。


で・・・いとこの子
うんうん、確かに
強烈なキャラクターですよね。
イケイケだったし。

<でももう彼にとって白いパンは当たり前の存在で、心動かされるものではないのね・・。
こんなことがなければ、たとえ固くてぼそぼそしたパンでも、ブラックブレッドのある生活を選んでいただろうにね・・・。悲しいわ。 >

うんうん、
このパンのことが
題名に繋がっているのよね。
はじめ、パンでなく血だと思っていたけど・・・・汗。

コメント
本当すっかり遅くなってしまいすみません。

存続も危ぶまれていますが
なんとか踏ん張りたいです・・・
あとでいきます
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