少年は残酷な弓を射る

少年は残酷な弓を射る(2011 イギリス)


WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN



監督:リン・ラムジー
製作:リュック・ローグ
ジェニファー・フォックス
ロバート・サレルノ
製作総指揮:スティーヴン・ソダーバーグ
クリスティーン・ランガン
ポーラ・ジャルフォン
クリストファー・フィッグ
ロバート・ホワイトハウス
マイケル・ロビンソン
アンドリュー・オアー
ノーマン・メリー
リサ・ランバート
リン・ラムジー
ティルダ・スウィントン
原作:
ライオネル・シュライバー
『少年は残酷な弓を射る』(イースト・プレス刊)


脚本:
リン・ラムジー
ローリー・スチュワート・キニア
撮影:
シーマス・マッガーヴェイ
プロダクションデザイン
ジュディ・ベッカー
衣装デザイン:
キャサリン・ジョージ
編集:
ジョー・ビニ
キャスティング:
ビリー・ホプキンス
音楽:
ジョニー・グリーンウッド
出演:
ティルダ・スウィントン  エヴァ
ジョン・C・ライリー   フランクリン
エズラ・ミラー      ケヴィン
ジャスパー・ニューウェル  ロック・ドゥアー
アシュリー・ガーラシモヴィッチ
シオバン・ファロン・ホーガン
アースラ・パーカー


ライオネル・シュライバーの同名ベストセラーの映画化。
自由奔放に生きてきた作家のエヴァ。
突然の妊娠結婚をする。
誕生した息子ケヴィンは、自分にだけ敵意を示した。




感想


邦題からラストに待ち受けるただならぬものに関しては想像できてしまうものの
ホラーでなく、ヒューマンストーリーでこれだけ、ぞくぞくする様な
怖さを感じられたのは久々でした。
実はホラーよりも怖いのは人間だというのは何度も言ってきたつもりですが
この映画はその言葉を証明する、筆頭にくるのではないでしょうか。


この映画では
明確な答えというものがありませんよね。
子育てが悪かった・・・
母親が愛情もって育てなかったからこういう結果になった・・・
いや・・・もともと息子は悪の要素をもっていたのだから
逃れようがない運命だったんだ・・・

なんだか、観終わったあと、いろんな考え方が
頭の中をぐるぐる回りますよね。どれも
少しづつ関連はしているのかもしれません。

↑その中でも、そもそも悪の要素を持っていたと言いきってしまえば、逆にわかりやすいかもしれないけど
それじゃあ・・・ダミアンと対して変わらないし
観ている限り、親の愛を欲する部分(病気の時エヴァに寄り添う・・・)をちらりと描いていたり
するから、やっぱり何かしらの原因と言うか、そうなってしまった(殺人を犯すこと)要因が
この親子&家庭環境にあったのかもしれないな・・・という流れで考えるしかないのかなと感じました。
ただあんなに幼少のころから(2歳ぐらい?)からあんな目つきで、
普通以上に母親に対して憎悪丸出しで迫ってきたら
・・・・悪の要素持ち説・・・っていう考えはなかなか捨てきれないところではあります。
一方で
これが、母親エヴァの目線で、彼女の思考の中で子供をとらえているので
見落としている部分、気付かない部分(つまりケヴィン側の主張ね)が大ありということを
頭に入れておかないといけませんよね。
う~~ん、迷いどころですね・・・・笑
そんな悶々とした印象を持たせる作りと言うのも
この映画を凄い映画だと言わせるのだと思いますね。


ということで焦点を悪の要素持ちということでなく、なんらかの要因があるという風に考えたとして・・。
子供は・・・親に似ている部分が大いにありますよね。(どちらかの親)
エヴァとケヴィンは似た部分があったのではないのかなと思っています。
神経質で几帳面だと思われる2人。
頭も2人とも優秀なよう。
ただ似ている部分があるから、相性が良いとはいえませんよね。
たいてい、似ているのはマイナス部分だったりします。
エヴァはケヴィンの子育てに一生懸命だったのはよくわかります。
おむつにしろ、言語にしろ・・・一般的な子とは違うことに
いらだちを感じていたのがよくわかります。(ケヴィンは確信犯ですが・・・・)
泣き病まないというのもそうですよね。
そういうオーソドックスな成長過程の一部分だけを取り上げていたけれど
それは親のわがままかもしれませんよね。
人と違うことが許せなかったのかも。
彼の食事部分や素行についてはあれだけ醜いのに、叱咤も何もしていない部分が気になります。
大事なことをも見落としていた子育てだったかも。
な~んて。そこら辺をきちんとしていても心が醜い人はいっぱいいるけどね。
またゴルフ場?での親子の会話では、太った人を見下すような態度を示すエヴァを描くことで
どこかしら人に対しての偏見、がある人なんじゃないのかな・・・と思ったりもします。
つまり、エヴァのもつ
マイナスの性質が多少なりとも影響されてはいないのかなって。
あの父親もなんだか甘いですよね・・・。
肝心な部分で子供を理解していない感じ。
父親とゲームしているときに
ケヴィンが、死ね死ね・・って暴言吐いても
両親揃って観てみないふりだったし。
弓を与えるのも・・なんだか危なげな感じでした。あんな殺戮の道具を与えるなんて。
まあ・・・親の育て方がすべての原因だとは言い切ってしまうのは危険だと思いますけど・・・。
きちんとやっていても
どうして~~~という流れはあるもんですしね。
何か理由を探してしまうというのも
自分が親だからではないのかなって思います。
でも理由がない行動って子供のころはあるのかもしれないよね。
まあ・・観た人によっていろんな見方ができる興味深い作品ではありますよね。




ケヴィンが殺人を犯すということは冒頭でも書いたようにわかっていたのですが(邦題より)
正直、自分の親(父親)と妹まで・・というのは衝撃的でした。
いろんな悪がありますが
生命を断つという行為までしてしまうのは
もはや、愛情が足りない・・云々で済まされるような次元ではないでしょう。
もしこれが、愛情の裏返しと言うのなら
ケヴィンは、おむつをはずなさかった幼児のまま・・・・・であったとしか・・思えません。
ラストにどうしてなのという母親の質問に
わかってたつもりだったんだけど、いまは、わからない・・・と本人がいいますが・・・。
・・・ケヴィンは大人になったのかなと思うと同時に
とっても悲しい気持ちがしました。
わからないっていうことで、片付けられてしまうなんて・・・・。
人が死んでいるのに・・ですよ。



なんだか支離滅裂になってしまいました。
ただ確実に言えることは
親は最後まで親でいなくてはいけないんだな・・・・
一人の人間をこの世に生み出したという責任を
やはり一生背負っていかなくてはいけないのかな・・・ということです。
これは母親にしてみれば
きついことでもありますよね。
あ~~、子育てって本当に大変なんですね・・・泣


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「少年は残酷な弓を射る」感想

面白かったです。4つ★半

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いろいろ考えますよね

みみこさん、こんばんは。
わ~、たくさんご覧になってますね、コメント入れたい記事がいっぱいです。

この作品、本当に今でもいろいろと考えてしまいます。
みみこさんがいろいろと考えたこと、とっても丁寧に書いてくださっていて、そうなの!そうなの!と頷きながら読みましたよ。

>人と違うことが許せなかったのかも。
彼の食事部分や素行についてはあれだけ醜いのに、叱咤も何もしていない部分が気になります。
大事なことをも見落としていた子育てだったかも。
おお~、すごく鋭いわ、みみこさん、
なるほど~。

なにかしら要因があるように思えますよね。

ゴルフ場での親子の会話、私もビックリしましたよ。
あら、このお母さん、こういう見方、バサッと斬っちゃうんだ・・って。
そういう面、ケヴィンに遺伝してるんじゃないかしら・・って。

>親は最後まで親でいなくてはいけないんだな・・・・
一人の人間をこの世に生み出したという責任を
やはり一生背負っていかなくてはいけないのかな・・・ということです

本当にそうですよね。
みみこさんの言葉、胸に沁みます。
どんなに大きくなっても、いつまでもやはり子どもの親なんですよね。


あ、みみこさん、一番↑の「戦争より愛のカンケイ」私も予約入れてるの(笑)ガンブラン好きなのでこれは外せません。
みみこさんの感想(まだ未見なのでさらりと読ませていただきました)読んだら、良さそう~で嬉しい。
また観たらお話に伺いますね。
ではでは~~。

瞳さんへ


こんにちは~~
遅くなってごめんなさい~~

いろいろバタバタしていました・・・
あ・・・赤ちゃん・・
おめでとうございます。女の子のお孫さん
可愛らしいよね~~
もう落ち着かれたのかしら。
映画モードにボチボチ、シフトかしら・・・


で・・・この映画
衝撃的でしたわ。
あの息子の食事は
印象的でしたよね。
気持ち悪かったわ。

ゴルフ場での会話・・・
瞳さんも
ビビビ~~ときましたか。
結構、きつい一言でしたよね。

あのお母様も
いろいろマイナス面
あったかもね。
人間だから当然だと思うけど
映画の中では
彼女の目線だから、非の部分はわかりづらかったものね~~~

<どんなに大きくなっても、いつまでもやはり子どもの親なんですよね。>


そうよね~~
いろいろ大変ですよね
思春期は特に
難しいですものね


<「戦争より愛のカンケイ」私も予約入れてるの(笑)ガンブラン好きなのでこれは外せません。 >

是非是非~~~
期待して観てみてね
意外と面白かったわ

ゴルフ場での

みみこさん、こんにちは!
未だ、受験が終わってないlatifa家です・・・(^^ゞ
今週末までにはハッキリするけれど、長かった~~~。

ところで、この映画、見ましたよー!
みみこさんは、ケビンはダミアンではなかったはず・・・と思って、あげてるのね。
私は、アイツは生まれつき悪魔の子じゃ~!って思って見ちゃったよー。

でも、確かにママさんの太っている人への差別発言は、ちょっとびっくりした。
それまで、そういう態度とか発言が無かったので、私は息子の手前、たまには悪ぶって?キツイ事も言ってみちゃっただけなのかな?なんて、思って見てしまった・・・。

私なら、最後あんな風に生きられないなぁ・・・。

latifa さんへ


こんばんは
忙しい時期にコメントしてくれてありがとう・・・
あと少しかな。
頑張ってね~~~♪

確かに
相当、アクドイ子供だったものね。
普通じゃあ考えられない・・って思っちゃうよね。

ママさんの発言は
きついよね
差別意識ありだものね~~


<私なら、最後あんな風に生きられないなぁ・・・。>

私もそうかもな・・・
なにせ
夫と妹も殺されているんだしね~~

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