2046

2046  (2004  香港)

監督  王家衛(ウォン・カーウァイ)
出演  トニー・レオン(チャウ・モウワン)、
    フェイ・ウォン、木村拓哉
    マギー・チャン、チャン・ツイィー(バイ・リン)、
    コン・リー(スー・リー・チェン)、
    カリーナ・ラウ(ルル/ミミ) 
    ドン・ジェ、チャン・チェン


1967年の香港。
2046を舞台にした近未来小説を書いている男。
男の私生活を反映したようなその物語。
2046は亡くした記憶を見つける場所。
なぜなら、そこでは何も変わらないから。愛した人もそこには
いると信じられる・・。
しかしそれが本当のことなのか誰もわからない。
なぜなら、帰ってきたものは誰もいないから。ただ一人をのぞいては
それが2046の主人公・・そして男自身・・。

失われた愛は・・・みつけることができるのか。。

感想   公開時あまり評判がよくなかった作品ですよね。
確かに、題名から近未来のSF世界を期待しちゃうと、肩透かしを
食らうかなとは思います。
今回観るにあたって、「欲望の翼」で予習。
花様年華は、以前観ているのでOKということで。
この映画は、↑2本を観ている方が理解力も増すし、深みを感じで
そのよさを感じやすいと思いますね。
私は・・・評判ほどは悪い作品だとは思いませんでした。
むしろ好きな部類の作品。良かったですけどね。


これ、大人の恋の物語ですよね。小説家である主人公が
過ぎ去りし恋の日々に心をよせる・・・・ちょっとセンチメンタルな映画。女たらしのくせに・・・・何を今さら・・・と思うけれど
だからといって嫌なヤツには思えないの。

それは彼が、花様年華の主人公をほうふつさせるからなのよね。
そう認識すると、彼の女たらしも意味あるものに思えてくるの。

きっと、過去の恋が真実の恋、本気であったからこそ、それ以降・・・
遊び以上の関係に踏み切れないのかな・・・ってね。
彼は今でも愛することに怖さを感じているんじゃあないのかなって・・
色々想像するわけですよ。

彼に関係のある女性は・・
女賭博師のコン・リー演じるスーリー・チェン。チャウの昔の恋人と同じ名前です。
ホテルの経営者の娘で日本人の恋人がいるフェイ・ウォン演じる
女性。
主人公の部屋の住人チャン・ツイィー演じるバイ・リン。

チャン・ツイィー(バイ・リン)との関係が一番丁寧に描かれていましたね。女側から観ればものすごいひどい男。
今回のチャン・ツイィーの役は良かったですよ。見せ場も多かったし・・反発しながらもその男性に惹かれる女心は見ていてつらいものを感じました。お金を払って時間を貸し借りするなんて・・・むなしい
関係なのに、それでもプライド捨ててまでも続けていきたいと思う
女心がいじらしかったですわ。強気な態度の中にみせる、可愛らしさが
なんともいえなかったんだけどな~~~。

コーン・リーの女賭博師はカッコイイね・・・。でもどうしても過去が
知りたくなりますね。ものすごくもったいぶっていたから。
口紅が乱れたその姿が・・なんとも色っぽかったのが印象的です。
もちろん、その前の、がば~~というキスシーンも迫力あって
好きだったけれどね。なんともすばやいというか・・笑


フェイ・・・は、恋する惑星から・・・ちっとも変わっていなくて、それがビックリ。彼女はアンドロイド役もありましたが、そちらの方も
魅力的でしたね。アンドロイドの彼女の首がパッカと
曲がるシーンとか、無表情な顔が急に微笑むところなど、魅力的ショットがたくさんあったからね・・・。

マギーのシーンは少なかったですね。
これは残念。

キムタクですが・・・SF小説の彼は良かったけれど、サラリーマン役の彼は嫌だな・・・。あのしゃべり方が・・どうも気になってしょうがないのですよね。トレンディードラマではいいけれど、この手の映画では浮いてしまうように感じます。しゃべらないキムタクなら
いいけど・・・・笑


映画の初めのシーンに登場するカリーナ・ラウ(ルル/ミミ)。
主人公が過去に出会った女性として描かれます。その当時は踊り子だった・・彼女。
彼女のキャラは、欲望の翼の・・・ミミそのものですよね。
死んだ恋人を追い求めている・・・っていう設定を聞いて
思わず、涙ぐみそうになりました。
前日に欲望・・・をみていたこともあって、彼女の思いがこれまた
よく理解できます。
ミステリートレイン・・・過去への旅・・というのも、欲望の翼・・
もっといえば、恋人、レスリーへのオマージュだったともいえますよね


誰にも知られたくない秘密を穴に閉じ込める・・・。
これは「花様年華」でもラストで出てくるエピソードですよね。
その秘密は永遠に誰にも知られることがない・・。
知りたいために人は過去へ戻る・・2046に行こうとするのだろうけれど、失ったものはやはり戻ってこないことを再確認するだけの
つらい旅でもあるんですよね。

人の心のそこは計り知れないもの。恋愛をしている最中は、相手の
本心を知りたくて、知りたくて。本当は誰を愛しているのか。
本気なのか、どうか。
すれ違う思いも、恋愛にはつきもので
あるし、すべてを言わないからこそ、恋愛はいつも難しいし、
その駆け引きに、魅力を感じるものでもあろうかと思います。

恋愛はタイミング。違う場所、違う出会いなら・・・また違った展開になるかも・・・そう感じる主人公。
でもね・・・・それが運命ということだと思いますよ。
失った恋をもしかしたら・・・で考えるのはむなしくなるだけだものね。


現実と過去が入り組んでいてさらに、架空のSF小説場面も交差しているこの映画。かなりごちゃごちゃ感をもたらしています。
たぶん・・・途中でトイレ・・いっちゃたら・・・わからなくなるかも・・・。場面、場面にさりげなく意味のあるシーンが出てくるので見逃したらいけませんね。

同じショットが幾度も使われるのも相変わらず。
全部観終わってから、あらためて最初の場面を見ると、
また違った見方ができますよ。とくに、ガッカリ・・と思えた
人は・・。ってもう観ないか・・笑
私・・・2度観ましたけれど、冒頭の場面は、好きですね。
セリフに重さを感じましたからね。

すべての記憶は涙で濡れている・・・
僕と一緒に行かないか・・

とにかく・・セリフに惚れますわ。
映像も音楽もグッド、オペラ好きだわ・・・・。
やっぱり、嵌る人には嵌る映画だと
思いました。

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