華麗なるギャツビー
華麗なるギャツビー (2012 アメリカ)
THE GREAT GATSBY
監督: バズ・ラーマン
製作: バズ・ラーマン
キャサリン・マーティン
ダグラス・ウィック
ルーシー・フィッシャー
キャサリン・ナップマン
製作総指揮: バリー・M・オズボーン
ブルース・バーマン
原作: F・スコット・フィッツジェラルド
脚本: バズ・ラーマン
クレイグ・ピアース
撮影: サイモン・ダガン
プロダクションデ
ザイン: キャサリン・マーティン
衣装デザイン: キャサリン・マーティン
編集: マット・ヴィラ
ジェイソン・バランタイン
ジョナサン・レドモンド
音楽: クレイグ・アームストロング
出演: レオナルド・ディカプリオ ジェイ・ギャツビー
トビー・マグワイア ニック・キャラウェイ
キャリー・マリガン デイジー・ブキャナン
ジョエル・エドガートン トム・ブキャナン
アイラ・フィッシャー マートル・ウィルソン
ジェイソン・クラーク ジョージ・ウィルソン
アミターブ・バッチャン マイヤー・ウォルシャイム
エリザベス・デビッキ ジョーダン・ベイカー
アデレイド・クレメンス
マックス・カレン
カラン・マッコーリフ
ケイト・マルヴァニー
F・スコット・フィッツジェラルドによるアメリカ文学を代表する名作の映画化。
証券会社に就職し、ニューヨーク郊外に移り住んだ青年ニック・キャラウェイ。
隣の豪邸には
ギャツビーという謎めいた男が住んでいた。
ある日ニックは彼からパーティーの招待状をもらう・
感想
何度か映像化されている「華麗なるギャツビー」。
原作の方は未読なんですけど、
74年の映画版、主演ロバートレッドフォードのものと
2000年のテレビ映画版主演トビー・スティーヴンスのものを
すでに観ています。
ということで
ストーリーの上ではとくに
驚くようなことはなかったのだけれど
やはり映像面では
驚く部分、多かったです。
お金かかっているな~~~っていう印象がビシバシ感じられました・・・・・笑
かなり凄かったので
ちょっとお腹いっぱいになる感じでもあります・・・・笑
ギャツビーが登場するのは中盤。
物語はトビー・マグワイア扮する ニック・キャラウェイの
回想から始まります。
どうやら今のニックは、療養所にいるみたいね・・・
いまや精神的にボロボロ~~って感じ。
思いだすのはあの頃のこと。
世の中が盛り上がっていた時代、
そこで出会った一人の男ギャツビー。
ミステリアスな人物だった彼。
彼が毎晩にぎやかなパーティーを催す裏には
一人の女性の存在があったという筋書き。
女性とは・・・ニックのいとこのデイジー。
人妻で、女の子がいる母親でもあるの。
要は過去に愛した女を忘れられない
純粋な男の悲しい人生の話なんですが
その過程の中で、富豪の彼女と、苦労人のギャツビーとの
埋めきれない価値観が見え隠れしてきます。
バズラーマン独特の映像です。
カメラがぐ~~~とズームになったり
逆にキュ~~と引きに入ったり。
「ムーランルージュ」の世界でも感じたものが
随所にありました。
トビー・マグワイアが語り手になるわけですけど
途中、タイプライターを持ち出し
小説に書く・・・という手段で、ギャツビーという男を語るのが
ちょっと、ムーランルージュのユアンの人物像とかぶりますね。
ユアンは物語上でも主人公でしたが。
もちろん、「ロミジュリ」映画も連想させられますよ。
服装や音楽は
舞台になる時代じゃなく
現代の感覚を大いに取り入れていますが
逆に違和感なく受け入れられてしまうのが凄いですよね。
とにかく、監督の過去作品のにおいが
ところどころ感じられます。
トム・ブキャナン&愛人たちと
お酒に酔って、享楽の時間を過ごすトビーや
そのあと登場する
超豪華なパーティー会場なんて、くらくらしちゃくらい凄まじかったですよ。
観ているこちらまで夢の世界にいるようです。
初めて
ギャツビーが登場したときは
バックに花火で、満面笑みの彼ですよ。
絵的に惹かれますね。
↓

可愛いですね・・・・ディカプリオ。
このあと、眉間にしわしわよせる場面も
あたふたする場面も
悲壮なお顔の場面も、いろいろ出てきます。
さすが、主役。見せ場は多かったと思いますね。
テレビ版の、ギャツビーは
丈も短く、印象も薄かったので
比較しやすいレッドフォード版を持ちだしてみますが・・・。
観る前は
やはり、
ギャツビーといえば、レッドフォード・・・という
印象でした。(今はディカプリオ版のギャツビーもありかな・・・と変わりましたが・・♪)
なにせ、
レッドフォードが一番光っていた時期ですし
私もあの端正なお顔や上品さが好きだったので
内容はともかくとして、
まあ・・・喜んでみていたくちです。
観たのもかなり昔なので細かい部分は忘れているんですけど
とにかくワイシャツ投げるシーンと
プールでの射殺場面が強烈で、
その印象がいまだ残っています。
そして、ミアー・ファロー扮するデイジーが嫌いでした・・・・笑
どうして、彼、レッドフォードが、そこまで思い続けるのか
謎でしたよ・・・・笑
性格も悪い感じでね・・・・・
ラストは同じように
プールで射殺という幕切れなんですけど
そのあとの、デイジーの描き方がさらに嫌で・・・・。
何事もなく、夫と、生活しているんだったかな。
誰が観ても、性悪女って感じでした。
そう考えると
今回のデイジーの
マリガンは
見た目の可愛らしい感じもあるのか、
また描き方が
女性として、う~~ん、あの流れだと
しょうがないのか・・と思わずにはいられなかったりするように
工夫されているのか、
(まあ、やっていることは旧作でも本作でも同じですが
受ける印象が違うってこと)
マイルドな印象を受けました。
機会があったら
旧作も観てくださいね。
レッドフォードのギャツビーは
とにかく品がありました。
上流階級と言っても納得できる感じ。
実際はちょっとあくどい事をやって
なりあがってきたという
財もない、貧乏人の生い立ちなのですが
そんな過去を全然感じさせなかったです。
逆にディカプリオの方は
過去にいろいろあったんだよ・・・・と言われれば
なるほどな・・・と納得できるだけのものがあります。
タイタニックの青年も
貧しい感じでしたね。
もともと、品があるわけではない、という雰囲気に
ピッタシだったように思います。
だからか、
あのデイジーの旦那さんトムに対して
後半、怒りまくる場面は、
説得力がありましたね。
感情を抑えることができない彼本来の姿がみえて複雑な感じでもありました。
ギャツビーの気持も十分わかるものの、
やはり、
生活を共に出来ないという
判断をする
デイジーの立場も
なるほどな・・・・と思ったりもしました。
女は現実的な
ものをとるような気がしますから・・・・。
デイジーとの再会場面は
ちょっと
コメディーっぽくって
後半はシリアスに・・・と
メリハリある構成だったので
最後まで楽しめました。
映画的には起伏もあり、目の保養もできる本作の方が
旧作より
面白いかもしれませんね。でも
レッドフォード好きな私は、
淡々したあの旧作もとても好きなのです・・・笑
どちらにしても
一度は
ギャツビー、
ストーリー、観てほしいですね。
THE GREAT GATSBY
監督: バズ・ラーマン
製作: バズ・ラーマン
キャサリン・マーティン
ダグラス・ウィック
ルーシー・フィッシャー
キャサリン・ナップマン
製作総指揮: バリー・M・オズボーン
ブルース・バーマン
原作: F・スコット・フィッツジェラルド
脚本: バズ・ラーマン
クレイグ・ピアース
撮影: サイモン・ダガン
プロダクションデ
ザイン: キャサリン・マーティン
衣装デザイン: キャサリン・マーティン
編集: マット・ヴィラ
ジェイソン・バランタイン
ジョナサン・レドモンド
音楽: クレイグ・アームストロング
出演: レオナルド・ディカプリオ ジェイ・ギャツビー
トビー・マグワイア ニック・キャラウェイ
キャリー・マリガン デイジー・ブキャナン
ジョエル・エドガートン トム・ブキャナン
アイラ・フィッシャー マートル・ウィルソン
ジェイソン・クラーク ジョージ・ウィルソン
アミターブ・バッチャン マイヤー・ウォルシャイム
エリザベス・デビッキ ジョーダン・ベイカー
アデレイド・クレメンス
マックス・カレン
カラン・マッコーリフ
ケイト・マルヴァニー
F・スコット・フィッツジェラルドによるアメリカ文学を代表する名作の映画化。
証券会社に就職し、ニューヨーク郊外に移り住んだ青年ニック・キャラウェイ。
隣の豪邸には
ギャツビーという謎めいた男が住んでいた。
ある日ニックは彼からパーティーの招待状をもらう・
感想
何度か映像化されている「華麗なるギャツビー」。
原作の方は未読なんですけど、
74年の映画版、主演ロバートレッドフォードのものと
2000年のテレビ映画版主演トビー・スティーヴンスのものを
すでに観ています。
ということで
ストーリーの上ではとくに
驚くようなことはなかったのだけれど
やはり映像面では
驚く部分、多かったです。
お金かかっているな~~~っていう印象がビシバシ感じられました・・・・・笑
かなり凄かったので
ちょっとお腹いっぱいになる感じでもあります・・・・笑
ギャツビーが登場するのは中盤。
物語はトビー・マグワイア扮する ニック・キャラウェイの
回想から始まります。
どうやら今のニックは、療養所にいるみたいね・・・
いまや精神的にボロボロ~~って感じ。
思いだすのはあの頃のこと。
世の中が盛り上がっていた時代、
そこで出会った一人の男ギャツビー。
ミステリアスな人物だった彼。
彼が毎晩にぎやかなパーティーを催す裏には
一人の女性の存在があったという筋書き。
女性とは・・・ニックのいとこのデイジー。
人妻で、女の子がいる母親でもあるの。
要は過去に愛した女を忘れられない
純粋な男の悲しい人生の話なんですが
その過程の中で、富豪の彼女と、苦労人のギャツビーとの
埋めきれない価値観が見え隠れしてきます。
バズラーマン独特の映像です。
カメラがぐ~~~とズームになったり
逆にキュ~~と引きに入ったり。
「ムーランルージュ」の世界でも感じたものが
随所にありました。
トビー・マグワイアが語り手になるわけですけど
途中、タイプライターを持ち出し
小説に書く・・・という手段で、ギャツビーという男を語るのが
ちょっと、ムーランルージュのユアンの人物像とかぶりますね。
ユアンは物語上でも主人公でしたが。
もちろん、「ロミジュリ」映画も連想させられますよ。
服装や音楽は
舞台になる時代じゃなく
現代の感覚を大いに取り入れていますが
逆に違和感なく受け入れられてしまうのが凄いですよね。
とにかく、監督の過去作品のにおいが
ところどころ感じられます。
トム・ブキャナン&愛人たちと
お酒に酔って、享楽の時間を過ごすトビーや
そのあと登場する
超豪華なパーティー会場なんて、くらくらしちゃくらい凄まじかったですよ。
観ているこちらまで夢の世界にいるようです。
初めて
ギャツビーが登場したときは
バックに花火で、満面笑みの彼ですよ。
絵的に惹かれますね。
↓

可愛いですね・・・・ディカプリオ。
このあと、眉間にしわしわよせる場面も
あたふたする場面も
悲壮なお顔の場面も、いろいろ出てきます。
さすが、主役。見せ場は多かったと思いますね。
テレビ版の、ギャツビーは
丈も短く、印象も薄かったので
比較しやすいレッドフォード版を持ちだしてみますが・・・。
観る前は
やはり、
ギャツビーといえば、レッドフォード・・・という
印象でした。(今はディカプリオ版のギャツビーもありかな・・・と変わりましたが・・♪)
なにせ、
レッドフォードが一番光っていた時期ですし
私もあの端正なお顔や上品さが好きだったので
内容はともかくとして、
まあ・・・喜んでみていたくちです。
観たのもかなり昔なので細かい部分は忘れているんですけど
とにかくワイシャツ投げるシーンと
プールでの射殺場面が強烈で、
その印象がいまだ残っています。
そして、ミアー・ファロー扮するデイジーが嫌いでした・・・・笑
どうして、彼、レッドフォードが、そこまで思い続けるのか
謎でしたよ・・・・笑
性格も悪い感じでね・・・・・
ラストは同じように
プールで射殺という幕切れなんですけど
そのあとの、デイジーの描き方がさらに嫌で・・・・。
何事もなく、夫と、生活しているんだったかな。
誰が観ても、性悪女って感じでした。
そう考えると
今回のデイジーの
マリガンは
見た目の可愛らしい感じもあるのか、
また描き方が
女性として、う~~ん、あの流れだと
しょうがないのか・・と思わずにはいられなかったりするように
工夫されているのか、
(まあ、やっていることは旧作でも本作でも同じですが
受ける印象が違うってこと)
マイルドな印象を受けました。
機会があったら
旧作も観てくださいね。
レッドフォードのギャツビーは
とにかく品がありました。
上流階級と言っても納得できる感じ。
実際はちょっとあくどい事をやって
なりあがってきたという
財もない、貧乏人の生い立ちなのですが
そんな過去を全然感じさせなかったです。
逆にディカプリオの方は
過去にいろいろあったんだよ・・・・と言われれば
なるほどな・・・と納得できるだけのものがあります。
タイタニックの青年も
貧しい感じでしたね。
もともと、品があるわけではない、という雰囲気に
ピッタシだったように思います。
だからか、
あのデイジーの旦那さんトムに対して
後半、怒りまくる場面は、
説得力がありましたね。
感情を抑えることができない彼本来の姿がみえて複雑な感じでもありました。
ギャツビーの気持も十分わかるものの、
やはり、
生活を共に出来ないという
判断をする
デイジーの立場も
なるほどな・・・・と思ったりもしました。
女は現実的な
ものをとるような気がしますから・・・・。
デイジーとの再会場面は
ちょっと
コメディーっぽくって
後半はシリアスに・・・と
メリハリある構成だったので
最後まで楽しめました。
映画的には起伏もあり、目の保養もできる本作の方が
旧作より
面白いかもしれませんね。でも
レッドフォード好きな私は、
淡々したあの旧作もとても好きなのです・・・笑
どちらにしても
一度は
ギャツビー、
ストーリー、観てほしいですね。
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