快挙    著  白石一文

快挙    著  白石一文




月島の路地裏であなたを見つけた・・・・
これこそが私の人生の快挙





感想

一人称で淡々と描かれるとある夫婦の物語。
白石さんの近年の作品の中では
読みやすく受け入れやすい作品じゃあないのかな。
理屈っぽさもなく
性描写もそこまで過激じゃあなく
料理蘊蓄も控えめで
全体的にいつもの白石色は薄め。
それゆえ、人によっても物足りなさも感じるだろうけれど
私は
こういう物語も好きでした。

出会いから結婚まで、
十数年が語られていくわけだけど
並行して当時の社会状況
阪神大震災や神戸の酒鬼薔薇事件など・・が織り込まれていくという形。
そうそう
こういった
その時その時の社会状況を綴っていくのは
白石さんの作品にはよくみうけられるので
その部分の色はちゃんと出ているのよね。


夫婦の数だけ
いろんな歴史があるだろうし
この物語以上に波乱万丈な人生を送っている人は
多いはず。
白石さんがこの作品に込めたメッセージをコメントしていた
記事も読んだ上でこの本を手に取ると
いろんな思いがわいてくるわ・・・
自分の場合にも置き換えて
考えたくなるよね。

ちなみに
物語の中で
奥さん、みすみさんのお父さんが浮気をしていたっていう事実がわかるわけだけど
その相手は従妹の雪江なんだよね
その現場を娘のみすみにみられるわけ。
そこはちょっとショック。いくら亡き奥さんに似ているからって
親戚内で色恋沙汰になっちゃあまずいよね。
「人間の心の中には魔物が棲んどる」・・・
って主人公の俊彦にお父さんは言っていたけどさぁ~~~。
みすみや
俊彦も同じだ…心当たりがあるだろ・・・っていう意味合いだったんだろ
うね。
まあ・・・長い人生
ふらふらすることはあるけど、やっぱり魔物には打ち勝たなきゃ・・・。


いろいろあっての夫婦だど、納得して
やっぱり早々と結論は出さない方がいいよね。
といっても、
ケースバイケースもあるけどね。



kaikyo 3
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