ある愛へと続く旅

ある愛へと続く旅 (2012   イタリア/スペイン)


VENUTO AL MONDO
TWICE BORN


監督:
セルジオ・カステリット
製作:
セルジオ・カステリット
ロベルト・セッサ
原作:
マルガレート・マッツァンティーニ
脚本:
セルジオ・カステリット
マルガレート・マッツァンティーニ
撮影:
ジャンフィリッポ・コルティチェッリ
美術:
フランチェスコ・フリジェッリ
衣装:
ソヌ・ミシュラ
編集:
パトリツィオ・マローネ
音楽:
エドゥアルド・クルス
出演:
ペネロペ・クルス
(ジェンマ)
エミール・ハーシュ
(ディエゴ)
アドナン・ハスコヴィッチ
(ゴイコ)
サーデット・アクソイ
(アスカ)
ピエトロ・カステリット
(ピエトロ)
ジェーン・バーキン
(精神分析医)
ミラ・ファーラン
ヴィニーチョ・マルキオーニ
ブランコ・ジュリッチ
ルカ・デ・フィリッポ
セルジオ・カステリット
ブルーノ・アルマンド
ファウスト・ルッソ・アレシ
フアン・カルロス・ベイード



ローマに暮らすジェンマは、
16歳の息子ピエトロとの関係に頭を悩ませている。
そんな時、旧友から一本の電話が入る。
彼女が留学していたサラエボの友だ。
彼女はピエトロを連れて、サラエボへと向かう。
そこで思いだすのは、20年以上前。
彼女はゴイコから紹介されたアメリカ人カメラマンのディエゴと恋に落ちたのだ。
2人は結婚し、ローマで幸せな結婚生活を送る。
しかし、ボスニア紛争が始まるとディエゴは現地へと飛びだち
ジェンマも後を追う・・・
そして・・。




感想


「赤いアモーレ」のセルジオ・カステリット監督作品。再びペネロペ・クルス主演。
赤い~~と同様、原作は、奥さんの、マルガレート・マッツァンティーニさん。
セルジオ・カステリットもペネロペの現在の夫役、大佐として出演。
ペネロペの子どもとして登場する、ピエトロは、実名で、セルジオ・カステリットの息子さんだとか。
ということで、セルジオさん一家総出で作り上げた作品です。
ちなみに、セルジオさんは役者としても才能ありますが、監督してもなかなかのもので・・・・、
素敵ですね。


メロドラマ調で始まるこの作品。
甘い気分に浸れるのは前半だけ。
途中からはその恋愛に、色々と難題が持ち上がり
一筋縄ではいかない人生をみることとなります。
そして、後半は、戦争という悲惨な現実の中で
主人公たち、および、彼らにかかわる様々な人たちの人生が
大きく変化していき、ある悲劇が起こる・・・
そんなドラマチックな展開でした。
結構、心にグワ~~ンきましたね。
戦争の悲惨さも思い知らされます。
どちらかというと、女性向きで
女側からみると、思うこといろいろ・・という感じです。



冒頭、イタリアで暮らす、ペネロペ・クルス扮するジェンマのもとに(この時ジェンマは50歳くらい)
一本の電話が入ります。
電話の主は、ゴイコ。ジェンマが、大学生時代に旧ユーゴスラヴィアのサラエボに留学していたときの
道案内人の男で、旧友でした。彼の誘いは、ペネロペの亡き夫の写真展を見に来ないか。
どうやら、イタリアでの夫は、再婚した方ということ。ペネロペには16歳の息子がいるのですが
この息子ピエトロの本当の父親は、留学時に出会った写真家だった方みたいです。
お部屋にも、彼の写真が(若かりし頃)貼ってありました。
エミール・ハーシュ演じるディエゴがその人です。

ジェンマは、亡き夫の面影を求めてサラエボへ。
場面は
20年以上前、若かりしときへと戻ります。
自分の恋愛を思い出すのです。

そこでビックリなのは、ペネロペの大学生姿ですよ。
冒頭で、50歳ぐらいと思われる
白髪交じりのおばさん姿をみている私たちは、どうにも同じ人物が演じているのが
信じられないくらい。若く美しいペネロペ。
年寄り部分がメイキャップのおかげだと考えて
この若さの方は、どうなんでしょう!!。実年齢より若いころを演じているけど
無理ないのがやっぱり、凄いです。(胸も相変わらず大きいし、なにより綺麗)


ジェンマと恋愛関係に
陥ったのはアメリカ人のカメラマン、ディエゴ(エミール・ハーシュ)。
彼は、いつも前向きで朗らかで、突拍子のないことをしでかしちゃうような
自由奔放、情熱的な若者なんですね。
その情熱にほだされて、ジェンマ、実は、別の人と結婚を決めていたりしたんだけど
結婚⇒離婚の果て、結局、ディエゴと一緒になり、ローマで、新生活を始めます。
愛し合って愛し合って
添え遂げたい・・と願っていた2人。
さらに、2人の願いとして、子供を・・・という思いがあったんですけど、
どうにも
うまくいかなくて・・・。
ジェンマ、子どもが産めない体だったんです。
え~~~~、そんな・・・涙。
恋愛劇は本当に甘いものだったので
この事実は見ていてせつなくなりました。
ディエゴの子供が欲しいと願うものの、そうできないジェンマ。どうにかして養子でもと思うものの
それもかなわず。
そんな2人でしたが、お互いを思いやる心は変わらず。

そんな中、サラエボには不穏な空気が流れはじめ、
ディエゴは戦場で何かできないかと、ローマからサラエボへ戻って行きます。
おって、ジェンマも。

舞台は
サラエボです。

ここで見ている私たちは疑問が。
ジェンマは、産めない体なのに、息子ピエトロを授かっている・・・
どうして・・・・?と。


ジェンマは、代理母を考えたのです。
じゃあ、代理母がディエゴとの子供を産んだのね・・・と考えます。
人工授精?どうなの?
今や、情勢も悪化している状態。
病院でどうにかというのもままならない状態。
そんなとき、代理母を申し出た
ミュージシャン志望のサーデット・アクソイ演じる(アスカ)が
ある提案をします。
<<ディエゴと関係を結ぶわ、自然妊娠するの、
ジェンマさえ、許してくれるなら・・・。子供はちゃんと産んで、ジェンマに渡すわ。>>(ニュアンスは
こんな感じね。セリフは違うよ)

うん?
じゃあ、ピエトロは
アスカとのディエゴとの子かな。
イタリアの再婚夫とはどう知り合ったんだろう?
ディエゴの最後はどうなったの?
コンゴはどうかかわるの?

と、ここまでで詳細は終わり。
いろんな疑問は
すべて
ラスト20分で明らかになりますけど、
それはもう
想像を超える
衝撃度です。
ある作品(昨年のベストに入れた作品ね)を思い出させる
箇所もあるのですが、あれと似たような衝撃度ですね。



以下、
映画を観終わった人だけに・・・。
未見の人はごめんね。


う~~ん、
カメラマンの夫、ディエゴは
後半、妻にどんな思いを感じていたのかな。
妻、ジェンマに子供だけを渡して自分一人がサラエボに残るという選択。
妻に子どもを育ててほしいというのは
どういうところからきた気持ちなんだろう。
子供を手にすることができなかった妻に子を与えることで
妻に喜びを与えたいという思い?
でもう~~ん。
アスカに対しては
罪悪感、責任感、愛?すべてが入り乱れた気持からなのかな。
ジェンマは、愛する、ディエゴの子供だからという
思いでそだててきただろうに、
真実を知り、どう感じたのだろう。
多くに人の死を見続けてきた彼にとっては
生命の誕生に愛おしさを感じたのには間違いはないだろうね。
彼が、一人、海に飛び込んだのかな・・・と思われる描写がありましたけど、
なぜそれを選択したのかな。精神が崩壊しちゃったの。
できれば生きていて欲しかったけど。

ジェンマが主人公の物語では
あったけど、
一番、気持を推し量ってあげたいのは
アスカじゃあなかったのかな・・・って思う物語でもありました。


重かったです

twiceborn.jpg



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意外と良かったです

この映画についてのレビュー・コメントの類がすくなく、発見してとても嬉しく
コメントしました

この映画は見るべき映画がなく、仕方なしに入ったのですが、意外と良かった。
観客も少なくて、あまり前評判も聞きんせんでしたが何だかそういう意味では
お得感が一杯ですね。

若い時のぺネロぺ・クルスは男性の立場からして女性的な魅力満載で演技
とかいうより、彼女から立ち込めるフェロモンやパッションだけで観に行きたい
と思えるほどでした。
もう40歳近い年齢の割には十分過ぎるほど美しいのですが、惹きつけた
部分は残酷にもかなり色あせて感じたのが実感です。今、上映中の悪の
法則では、キャメロンディアスと共にそういう意味で残念な気がしてなりません。

お得感いっぱいといったものの、2時間の尺で多くの要素を詰め込み過ぎた感
があり、’今、父になる’と同じく母性とは何かに集中しても良かったのでは
と思われますね。社会的背景はサブテーマとしては重すぎます。

仰るようにディエゴの死に至る心情描写がなく、その点については同じく
不可解というか、もう少し説明を加えてもらっても良かったと思います。

真吉さんへ


こんばんは
コメントありがとうございます。

そうですよね・・・
この映画あまり御覧になっている方が
いらっしゃらないような・・・
他の感想私もあまりみていないので。

でも良かったですよね。
いろいろ思うことはありますが・・・。

<この映画は見るべき映画がなく、仕方なしに入ったのですが、意外と良かった。
観客も少なくて、あまり前評判も聞きんせんでしたが何だかそういう意味では
お得感が一杯ですね。>


そうなんですね・・・
私は近くの劇場で公開していなく
わざわざ、遠征して観に行ったので
そういう意味では確信犯なわけですが(エミール・ハーシュ
と監督さんに興味があったので)
余計な予備知識が無く鑑賞して、あたり~~と感じた方が
満足感はより高いですよね。


<若い時のぺネロぺ・クルスは男性の立場からして女性的な魅力満載で演技
とかいうより、彼女から立ち込めるフェロモンやパッションだけで観に行きたい
と思えるほどでした。>

私も若いころから見ていますが
確かに素敵ですよね。

<もう40歳近い年齢の割には十分過ぎるほど美しいのですが、惹きつけた
部分は残酷にもかなり色あせて感じたのが実感です。今、上映中の悪の
法則では、キャメロンディアスと共にそういう意味で残念な気がしてなりません。 >

なるほど・・・
キャメロンは私もふけたな~~と思いますね。
昔のぴちぴちイメージが印象すぎたのかもしれませんが
ちょっと年齢が顔に出ているような・・・。

<お得感いっぱいといったものの、2時間の尺で多くの要素を詰め込み過ぎた感
があり、’今、父になる’と同じく母性とは何かに集中しても良かったのでは
と思われますね。社会的背景はサブテーマとしては重すぎます。>


確かに詰め込み過ぎ感はありますね。
後半の次から次への展開は
ひきつけるものがいっぱいあったのですが
ちょっと自分の中で
整理する暇がなかったように思います。
あまりのも重すぎますよね。

<仰るようにディエゴの死に至る心情描写がなく、その点については同じく
不可解というか、もう少し説明を加えてもらっても良かったと思います。>


ディエゴの心の変化がちょっとわかりづらかったような・・・
妻への気持ちとか。
死に至る心境は、やっぱり気になりますね・・・



もとの小説があるということなので
細かい部分は本を読めばわかるのでしょうかね。

いろいろ思うことは
ありますが
俳優陣も皆熱演で、見どころも多く
最後まで興味深く鑑賞できたので
よかったです♪

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