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彼が通る不思議なコースを私も    著  白石一文

彼が通る不思議なコースを私も    著  白石一文



不思議な出会いをした2人。
彼女の人生は林太郎との出会いで大きく変わる



感想

白石さんはいつも
生きる事の意味、死ぬことの意味について
哲学的なことを主人公に述べさせる⇒というか作者の考えそのもの・・だと思うが
ことが多くて
今回も根底にはそういうものが一貫して流れているんだけど
新たな挑戦として教育問題にも踏み込んできたな・・・・という印象の作品。


男女関係のドロドロや
濃厚の性描写などは影をひそめ
林太郎の教育への情熱を一番に感じる作品に仕上がっていて
いるので、
そちらに興味がある人は読んでみる価値があるんじゃあないのかなと思います。

とはいうものの、
林太郎のもつ不思議な能力⇒人の寿命が予知できる
という要素と
この林太郎と出会い、結婚する彼女と様々なエピソードも加わるので
話の内容としては盛りだくさん。
不思議な能力は
ところどころにでてくるけれど、現実離れしてついていけない…と思うほど
ひどいものではなく、
逆にそういうこともあるだろうね・・・と納得できる要素となっているので
それほど、違和感はないはず(と思う・・・笑)

出だしはこう・・・

友人がビルから飛び降りようとしている現場で、
霧子はこの椿林太郎という不思議な男と出会う。

同級生によると
彼は秀才と呼ばれる男で
教職にこだわって、大学進学をしたという・・・
出会った
当初、彼は小学校の教師。

とくに彼は学習に落ち着きのないような子供に
力を入れているようだった。

過去を聞くと彼もまた
学習能力に障害を持っていた時期があったとのこと。
だからなのか・・・
全ての子供に・・・
平等に教育を受けさせてあげたいという思いが強い。
また、親の都合で満足な教育状況が整っていない子どもにも
救いの手を差し伸べようとしていた。

こんな感じの流れなので
ついていけない内容ではないでしょう・・・・
むしろ興味ひかれるでしょう~~~

林太郎は
またいろんなことを言っていました。

人は死ぬことは逃れられないが
だからといって
不幸な死を迎えてはならない・・・
自分は人生生きてよかったと思って死んで行って欲しいということなんだろうね。
そして
人が生きる気持ちをもつためには
つまり自殺とかしないで
生き続けて行くためには
まずは
自分自身を大好きだと思うことだと言うんですよね
夢や希望があるから
生き続けるんだ・・・ということではなく
自分が一番好きだという気持ちが
あれば
その大好きな自分を失わないために
とにかく生きよう…という気持ちにつながるんだという主張。

今回もガツンときます

そして
死は終わりではないと…言い放つ林太郎。

後半になると
林太郎は
教師をやめ
塾を開き
人望も勝ち取り
やがては議員に・・・と
トントン拍子で出世して、出来過ぎ感はありますが
それも大目にみましょう・・・

その彼に寄り添うように人生をおくる霧子。

相手によって霧子の人生も大きく変わります。


ラストは
え・・・そういうこと・・なの?
とある意味
驚かされます。

ネタバレ


つまり
夢だったのね・・・という感じで。
でも
拍子抜けはしなく
それでも
こういう人生をみせてくれてありがとうと思える作品

霧子は
実際
どんな人生を歩んでいくのかな

かれgはとおつ994


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