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「バーティミアス ゴーレムの眼」

「バーティミアス ゴーレムの眼」

著 ジョナサン・ストラウド   訳 金原瑞人・松山美保

バーティミアスシリーズの第2作です。
今回も700ページ弱。かなり厚いですが、ファンタジー好きならば苦になく読めると思います。

ストーリー的には、第2巻の方が、舞台が広がった分、
面白く感じました。前回ではよくわからなかった魔術師
妖霊、人間の関係が詳細に描かれていましたので、興味深く
読み進んでいくことができました。
レジスタンス団の組織が作られたわけ、
何故、キティがその集団に加わったのか・・・・と
ナサニエルとバーティミアス意外の話にかなり重点が置かれていたと思います。
個人的には、キティのキャラが好きなので、活躍してくれた分
楽しく感じたのかもしれません。  キティには幼馴染のヤコブという少年がいるのですが・・・・この2人の過去には
結構、感情移入してしまいましたね。かわいそうだよって。
前回でも感じたのですが、バーティミアスはともかくとして
主人公として扱われるナサニエル・・・2巻では名前が変わって
ジョン・マンドレイクが、さらに性格悪になって、まったくといって応援する気になりません。出世欲は、激しくなるわ、
自分勝手だわ・・・嘘はつくわ・・・人を人とは思わないわ・・
自信過剰だわ・・・と(散々ですね)と、嫌いですね・・私。
なんだか、第1巻で嫌いだといっていた魔術師そのものに
自分もなりきっているように感じます。
それが現実なんですか・・・かなりシビアな世界ですよね。
ファンタジー・・夢物語なのにね・・・。
とくに、後半のキティに対する約束破りが・・・許せませんね。

見所は色々あるのですが、お気に入りは、グラッドストーン
の墓泥棒シーンですかね。
あと、キャラ的には、その墓にいたガイコツ野郎・・ホノリウスでしたっけ。面白かったですね。
もちろん、ゴーレムも映像で是非みてみたいですね。

バーティムアスの欄外の解説は相変わらず、内容濃いです。
後半でのキティに向かっての語りは(42章バーティミアスは語る)は、彼の考え方、感じ方がストレートに伝わってきて、
好きな場面ですね。

機会があれば、読んでみてくださいね。20050128005205s.jpg

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