アメリカン・スナイパー

アメリカン・スナイパー(2014    アメリカ)

AMERICAN SNIPER

監督:
クリント・イーストウッド
製作:
ロバート・ロレンツ
アンドリュー・ラザー
ブラッドリー・クーパー
ピーター・モーガン
クリント・イーストウッド
製作総指揮:
ティム・ムーア
ジェイソン・ホール
シェローム・キム
ブルース・バーマン
原作:
クリス・カイル
『ネイビー・シールズ 最強の狙撃手』(原書房刊)
スコット・マキューアン
ジム・デフェリス
脚本:
ジェイソン・ホール
撮影:
トム・スターン
プロダクションデ
ザイン:
ジョームズ・ムラカミ
シャリーズ・カーデナス
衣装デザイン:
デボラ・ホッパー
編集:
ジョエル・コックス
ゲイリー・D・ローチ
出演:
ブラッドリー・クーパー
(クリス・カイル)
シエナ・ミラー
(タヤ・カイル)
ルーク・グライムス
(マーク・リー)
ジェイク・マクドーマン
(ビグルス)
ケヴィン・レイス
(ドーバー)
コリー・ハードリクト
(“D”)
ナヴィド・ネガーバン
(アル=オボーディ師)
カイル・ガルナー
(ベン・リード)
エリース・ロバートソン
ブランドン・サルガド・テリス
キーア・オドネル
マーネット・パターソン
サミー・シーク
ティム・グリフィン
ルイス・ホセ・ロペス
ブライアン・ハリセイ
ミド・ハマダ
ケーテ・メイザー
サム・ジェーガー
チャンス・ケリー
ロバート・クロットワーシー

 米海軍のエリート部隊“ネイビー・シールズ”の兵士としてイラク戦線で活躍した伝説の狙撃手クリス・カイルの回顧録『ネイビー・シールズ 最強の狙撃手』の映画化。
青年クリス・カイルは、ネイビー・シールズで狙撃手としての訓練をうけ
やがてイラクへ。
彼は、妻タヤと子どものいる父親でもあるのだが・・・。

感想

クリント・イーストウッド、84歳ですよ。今回も、秀作を送り出してくれました。
お年を召しても精力的に映画に携わる、そのエネルギッシュさに
尊敬の念を覚えます。
私にとっては「グラントリノ」以来の彼の作品ですが、今回もいろいろ考えさせられました。
今回、実話ですから余計に・・・です。

この作品は、米海軍の特殊部隊(Navy SEALs)の元隊員、クリス・カイルの自伝をもとにした映画化。
映画を見る前
<カイル氏は、公認だけで160人と、米軍史上最も多くの敵を射殺したスナイパー>とだけは情報として
得ていました。
ただその後どうなったかは知らなかったので(てっきり存命かと)
お亡くなりになっていたこと
さらに、ああいう最後(軍人をやめてから、元兵士に射殺されたとのこと、それも最近のことだよ)
だったので、それはそれは衝撃的でしたね。映画の中で、ストレスなのか、私生活で高血圧だと分かるシーンが
あったので、もしや病死にでもなるのか・・・とは思っていたのですが、まさか暗殺とは。
極限状態を経験し、やっと、普通の日常に戻れるんだなと思った矢先だったので
その現実は、痛ましかったですね。

戦争映画というジャンルですが、ただただ戦いの激しさを描くのではなく
その背景にある主人公の苦しみ、葛藤を丁寧に描いていたので
人間ドラマとして見ごたえ十分でした。
また私が女性であるゆえ、妻側の気持ちも手にとるようにわかり
ああ・・・こういう夫が傍にいたら、心は落ち着かないだろうな・・・・と妻側の気持ちにも寄り添えました。
妻自身も、あなたは体は戻ってきても心は戻ってこないと訴えていましたが
まさにそのとおりでしょうね・・。
家庭に戻ってきたからって、何もかも忘れるっていう風には簡単にいきませんものね。
彼は何度も戦地に向かっていったのだから
プライベートに戦争の影をまったく引きづらなく生きることの方が困難だったでしょうに。
スサンネ・ビア 「ある愛の風景」で戦争の影響で家庭が崩壊するっていう話がありましたけど、
こちらは実話で、より戦争の恐ろしさを感じましたね。

映画は冒頭から緊張感に満ちていました。
主人公が爆弾をもっている子どもを、いままさに狙っているシーン。
判断はお前に任せると言われる彼。
葛藤はあるもの、仕留める彼。
戦地派遣の最初の方だったけれど、射撃と言うのは常に厳しい判断を咄嗟にしなければ
ならない、神経をすり減らす職務なんだな・・・というのが
冒頭から見てとれました。

幼少から番犬になれ・・・と教育され、
強い愛国心を持っていた彼が、シールズという特殊部隊に入ったのは
当然の流れでもあったのかもしれません。
戦地においての戦いも誰よりも、強靭な精神力で乗り切っていたように
思うし、仲間のためという強い思いも感じました。
ただ、そのことが、素晴らしいんだとは映画では言っていなかったと思うし
英雄という名声に溺れているだけの主人公だとは思えなかったし
いや、かえって、戸惑っている(凄い、凄いと言われれば言われるほど)風にも感じました。
戦争を経験したことゆえに、苦しみ増大していた感の方が後半強いので
やっぱり、この映画は反戦映画でもあるのかな・・・と感じましたね。

主人公目線での描き方なので
相手側の事情は極力排除。
的を絞っていることで、彼の心情にどっぷり入り込め、
戦争場面では、疑似体験ごとくの緊張感を味わえました。その分疲れた・・・。


シールズ仲間は何人か死ぬのですが
特に、ビグルス。
婚約者に指輪買う~~っていっていたけど、撃たれて全盲になっちゃう人。
その後手術に失敗して亡くなったって会話の中であったのですが
それが
淡々としていたゆえ、余計悲しかったです。
もちろん、焦点が当たらないだけで、より多くの人が亡くなっていく映画なんですけどね。


後半、敵の狙撃手との攻防戦。砂嵐からの脱出。ここは砂嵐が凄くて
誰が誰だかまったくわからなかったのですが・・・笑
手に汗握るシーンでした。

無音の中でのエンドロールは
映画の余韻をいつまでも残すものでしたね。


クーパーさんは製作にもかかわっているそうですが
久々に画面で見て、こんなに体大きい人だったかとビックリ。
半端なくがっしりしている・・・・・笑

戦争映画ということで
なかなか足を運びにくいとは思いますが、
世界を知るためにも、多くの人に見ておしい映画だな・・・と思いました。


ちなみに
素晴らしい映画でしたが
今の私にとっては精神的に厳しい映画で
もうちょっとぼ~~とできる映画の方が
心境としては良かったです。
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