そこのみにて光輝く

そこのみにて光輝く (2013  日本)


監督: 呉美保
製作: 永田守
菅原和博
企画: 菅原和博
エグゼクティブプ
ロデューサー: 前田紘孝
プロデューサー: 星野秀樹
原作: 佐藤泰志
『そこのみにて光輝く』(河出書房新社刊)
脚本: 高田亮
撮影: 近藤龍人
美術: 井上心平
編集: 木村悦子
音楽: 田中拓人
キャスティングデ
ィレクター: 元川益暢
照明: 藤井勇
録音: 吉田憲義
助監督: 山口隆治

出演: 綾野剛 佐藤達夫
池脇千鶴 大城千夏
菅田将暉 大城拓児
高橋和也
火野正平
伊佐山ひろ子
田村泰二郎
奥野瑛太
あがた森魚
猫田直
小林万里子
熊耳慶
中村憲刀
小林なるみ
近藤奈保妃
横内宗隆


佐藤泰志の同名小説の映画化
 短い北の夏。ある出来事をきっかけに仕事を辞めてしまい、無為な毎日を過ごす男、佐藤達夫。ある日、パチンコ屋でひとりの青年、大城拓児と知り合う。彼は前科者でチンピラ風情ながら無垢で憎めない奴だった。そんな拓児は海辺に建つ粗末なバラックに家族と暮らしていた。そこで拓児の姉、千夏と運命的な出会いを果たす達夫。しかし千夏は家族を守るために自らの人生を諦め、絶望の中に生きていた。
<allcinema>
より


感想

評判良かったので前から見たいと思っていた一本。

俳優さんが皆、それぞれの人物を魅力的に演じていて
それはそれはもうあっぱれというしかないな・・・って思いました。

言葉にすると
つまらなくなるけれど
生きるために必要なのは
やはり誰かが誰かを思ってくれるという
こと、愛なのかなと感じますね。

愛がなかったら
生きることもきっと困難になるだろうし
愛があるからこそ、
どん底に落ちていても
何とか生きようとする力がわいてくるのかなと思います


それにしても
いろんな意味でリアルさを感じる映画でしたね。

悪ぶっているけど根はやさしくって
お人好しで
大城拓児みたいな弟がいたら
そりゃあ、かわいいでしょう、
姉としては。
パチンコ屋で
波長があっただけで、家に連れていき、ご飯までご馳走してあげる
そんな屈託のない拓児君に微笑ましさを感じましたよ。


しかし
彼の家は
海辺の一軒のバラック。
そこに拓児と、姉・千夏(池脇千鶴)
母親、脳梗塞の父親が暮らしているという・・・
見ただけでどういう暮らしぶりかがなんとなく想像できてしまう・・。

父親は脳梗塞の後遺症なのか、
体が動けないみたいだけど
下の方は元気みたいで
それを母親&(後半、娘も)までもがしてあげるというありさま。
薬使うと頭がおかしくなっちゃうとかなんとか言っていたから
傍から見たら、すごい行為に見えても
そこはある意味父思っての姿なんだろうね。
後半の弟の傷害行為も
なんて馬鹿なことをと思うものの、
姉を思うための行動に他ならないのだから気持ちはわかるのよね。
大好きな姉ちゃんをあんなふうに
痛めつけられて
挙句に
お前の居場所になんてどこにもないなんて言われれば
我慢するのが難しかったとは思うけど。
それにしても
あの会社の社長、上から目線で、あの姉弟をいいように利用しているみたいで
許せなかったな。

不倫と言っても
あれは愛で付き合うんじゃあなくって
家庭生活の憂さ晴らしを都合のよい女で処理している感じで
いやらしかったね。
中盤
千夏に男がいるってわかってベット上で問い詰めるときも
わざとものをあたり構わずぶち投げてね、あれ、顔には当てないようにして
ぶちぎれていたけど
ああいうさま見て
せこい男だな・・・って思うよね・・・・。

千夏の状況は
自力では抜け出せない貧困。
これはどうしようもない現実。
でも家族への愛はあるというのがせつなさを感じるわ。
何もかも嫌なら
親も弟も捨てるという選択もできるけど
あえて、残って、自分を殺して家族のために生きようとしていたでしょ。
逃げ出すような気力がなかったといってしまうこともできるけど
やっぱり、捨てられないものがあったんじゃあないのかな。

そこでしか生きられない・・・

千夏は
確かバーで

<そんな仕事(⇒夜は男をあさっていた)をやめなよ>

という達夫 に対して

<私だって、昔ちゃんと働いたこともあんだよ。だけど、一ヶ月も持たなかった。>

と告白したんだけれど、それきいて

悲しくなってしまったな・・。

皆が皆
同じようなスタイルで生活できるとは限らないんだな・・・って思ってね。
人によっては
それができないこともある・・。
皆が皆周りに溶け込んで
社会生活できるとは限らない
千夏は、そういう人だったのかもしれないって・・・。
でもだからといって
幸せになれないってわけじゃない

どんな状況下においても
平等に幸せになれるチャンスは与えられるはずなんだから

ラストは
素晴らしかったですね。
タイトル通りの
シーンでした。

救いと希望を感じるラストで
終始暗い映画だったにもかかわらず
最後は 心がほっとするのを感じました。


海で二人が抱き合うシーン
素敵だったな

sokonomitehikari.jpg
スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

身を捧げる~『そこのみにて光輝く』

 函館、夏。山の事故で心に傷を負った達夫(綾野剛)は、パチンコと酒に明け 暮れる自堕落な日々を送っていた。偶然出会った天真爛漫な青年・拓児(菅田 将暉)に連れられて向かった海辺の家で、達夫は拓児の姉・千夏(池脇千鶴)と 出逢う。  年に一回あるかないか、劇場予告を観て初めて公開を知った映画に、心奪わ れることがある。特に、情報が少ない邦画で。「絶対に、観逃してはならない。観...

コメントの投稿

非公開コメント

よかったよねー、この映画。

みみこさん、おはようございます。コメント&TBありがとうございました。
この映画について書かれている文章を読むと、いまだに涙が出てくる。
ほんと、素晴らしい作品だったな、、と思う。
もちろん明るい話じゃないし、気分が良くなるタイプの作品ではないけれど。

キャストはホント、皆よかったんだけど特に菅田くん。
天才じゃないかと思ったわ。
邦画でこういう作品に出逢えるとうれしくなります。
邦画には邦画のよさがあるよな、って。

邦画もよいね

真紅さんへ


こんばんは。
今頃ですが見ることできて良かったです
邦画は劇場でたくさんはみることできないので
真紅さんの感想チェックしてビビビ~~~ときたのは
遅れてもレンタルでみたいな・・・って思っています。

<キャストはホント、皆よかったんだけど特に菅田くん。>

彼も最近よく見かけますよね。
前に
ドラマ、民王・・をちらりと見たんだけど
なりきりにびっくりしちゃいました。

あと何本映画見ることできるかな。。。って感じですが
頑張りたいです☆
プロフィール

みみこ

  • Author:みみこ
  • レイフ・ファインズ好き
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク