ルーム
ルーム(2015)
ROOM
製作国 アメリカ
監督: レニー・アブラハムソン
製作: エド・ギニー
デヴィッド・グロス
製作総指揮: アンドリュー・ロウ
エマ・ドナヒュー
ジェシー・シャピーラ
ジェフ・アークス
デヴィッド・グロス
ローズ・ガーネット
テッサ・ロス
原作: エマ・ドナヒュー
『部屋』(講談社刊)
脚本: エマ・ドナヒュー
撮影: ダニー・コーエン
プロダクションデ
ザイン: イーサン・トーマン
衣装デザイン: リア・カールソン
編集: ネイサン・ヌーゲント
音楽: スティーヴン・レニックス
出演: ブリー・ラーソン ママ/ジョイ
ジェイコブ・トレンブレイ ジャック
ジョーン・アレン ばあば/ナンシー
ショーン・ブリジャース オールド・ニック
ウィリアム・H・メイシー じいじ/ロバート
マット・ゴードン
アマンダ・ブルジェル
ジョー・ピングー
トム・マッカムス
ランダル・エドワーズ
エマ・ドナヒューのベストセラー『部屋』を「ショート・ターム」のブリー・ラーソン主演で映画化
5歳の誕生日を迎えたジャックは、狭い部屋に母親と2人で暮らしていた。外の景色は天窓から見える空だけ。母親からは部屋の外には何もないと教えられ、部屋の中が世界の全てだと信じていた。2人はある男によってこの部屋に監禁されていたのだった。しかし母親は真実を明かす決断をし、部屋の外には本物の広い世界があるのだとジャックに教える。そしてここから脱出するために、ついに行動を開始するのだったが…。
(allcinemaより引用)
感想
「ディーバン・・・」の映画鑑賞時に、「ルーム」の予告編を観ていたので
(予告編は結構ネタバレしている)、予備知識が多少あったものの、
思っていた以上に感動してしまいました。
アカデミー賞主演女優賞の彼女も良かったけれど
なにより子供の存在が抜群で、彼の一言一言に、涙こぼしてしまう感じでしたね。
前半は監禁生活の様子、そして脱出
後半は脱出後の社会生活を送る親子に焦点がおかれていました。
最初は、閉じ込められた生活というのはわかりません(だから予備知識ない方がその後の驚きが増すのでベター)
ちょっと狭苦しいお部屋に、親子で暮らしているんだな・・・・・程度にしか感じないのよね。
子供の髪が長いのも、そういう髪形かな・・とも思えるし、
質素な生活は、生活が苦しいのかな程度に理解できちゃうから。
一応テレビもあるし、普通食のお食事もしていますからね。
でもなんとなく違和感を感じてくるの。
5歳のお誕生日にケーキを作ったママに
子供が蝋燭をねだっても、それは彼に頼めないとママは拒否。
そう・・・必要な食料は、決まった日にしか届かない。
そして、それを持ってくる男がやってきたその日は、子どもは押し入れで寝なければいけない。
わ~~~。
多少はわかっていたけれど、ものすごい設定でした・・驚。
子供の素直な言葉、しぐさが可愛い分、
現実の深刻さが隠れちゃうところがありますけれど
このママ(ジョイ)と子供(ジャック )が置かれている状況は、悲惨でした。
そして
拉致され監禁されたジョイの身に何が起こったか、
このジャックが、誰の子かというのが、なんとなく観る者が理解できるようになると
観ていて苦しい部分がでてくるんですよ。(ジョイのパパ、ウィリアム・H・メイシー のあの態度もわからなくもない)
そんな悲惨なこととは関係ないところにいる
ジャックが純粋な分、
救われるところも充分あるんだけれど、同時に現実のリアルさが息苦しいというか・・・。
この私が感じる大人の感覚はつまりママ、ジョイの感覚と同じ。
だから
ジョイは監禁から脱出してからの社会生活に相当苦しむことになるの。
世間の目、親の目、失った過去の自分の時間について、自問自答すればするほど精神的に追い込まれていくの。
もう・・・それは十分すぎるほどわかるわ。
私なら、耐えられないもの。
逆に、ジャックにおいてのルームからの脱出はまた違った意味合いを示していると思うのよね。
世界が広くなるということ。
ルームの中が世界のすべてだと思っていた中で
もっともっと広い世界が存在するっていうことを脱出によって認識できたのだから。
ジャックが
はじめて外の世界に出たときの
彼の目に映る世界、空や人や、庭や、地面や草木がすべてにおいて彼の目線で描かれているところが
とっても魅力的でした。
はじめて
この世に生を受けた赤ちゃんもきっとこんな感じの感覚を味わっていたんだろうなって・・・。
赤ちゃんは言葉を発することができないけれど
ジャックすでに5歳で
それを言葉にも表現できるわけでしょ?
その言葉を聞くことが、やっぱり観る者にとっては感動的になるんですよね。
ものに一つ一つ
挨拶するジャックは愛おしかったな。
おはよう…洗面台って・・・。
子供はやっぱり
希望。
なぜ子供を手放さなかったか・・・と記者が質問していたけれど
その言葉は、酷だと思うな…。
ジャックの存在が彼女の生きる支えだったし。
現に
社会に出てからも
彼女を救ったのはやっぱりジャックだったからね。
ジャックの中では
ルームの生活はママとの愛に満ちた生活であったと信じたいし
それにさよなら・・・・を上手にできた
あの最後だから
彼女たち親子には今後希望に満ちた新しい生活が訪れるだろうと信じられる気がしました。
ジョーン・アレンの
ばあばも素敵でしたよね。
自分の娘と孫への接し方が。
綺麗だし。
ばあば大好き・・・
なんて
あんな可愛い男の子に言われたら
うるうるしちゃいますよ。
可愛いな。
設定がかなり特異で
よくこういう設定は復讐劇やホラーテイストでつかわれやすいんだけれど
今回は親子の絆に重点を置いた感じなので見やすいと思います。
設定が設定なので
どうしても大人の感覚でいろいろ想像してしまったり、いやな思いを感じたりするときも
あるけれど
それを恐れて鑑賞チャンスを逃してしまうのはもったいないですよね。
映画は子供の視点で終始物事を見ているということを考えると
自分が得るものはたくさんあると思うから。
とくに
子育て経験のママはいろいろ思うはず。
子供を初めて違った世界に送り出すときの
あのドキドキ感を・・・

ROOM
製作国 アメリカ
監督: レニー・アブラハムソン
製作: エド・ギニー
デヴィッド・グロス
製作総指揮: アンドリュー・ロウ
エマ・ドナヒュー
ジェシー・シャピーラ
ジェフ・アークス
デヴィッド・グロス
ローズ・ガーネット
テッサ・ロス
原作: エマ・ドナヒュー
『部屋』(講談社刊)
脚本: エマ・ドナヒュー
撮影: ダニー・コーエン
プロダクションデ
ザイン: イーサン・トーマン
衣装デザイン: リア・カールソン
編集: ネイサン・ヌーゲント
音楽: スティーヴン・レニックス
出演: ブリー・ラーソン ママ/ジョイ
ジェイコブ・トレンブレイ ジャック
ジョーン・アレン ばあば/ナンシー
ショーン・ブリジャース オールド・ニック
ウィリアム・H・メイシー じいじ/ロバート
マット・ゴードン
アマンダ・ブルジェル
ジョー・ピングー
トム・マッカムス
ランダル・エドワーズ
エマ・ドナヒューのベストセラー『部屋』を「ショート・ターム」のブリー・ラーソン主演で映画化
5歳の誕生日を迎えたジャックは、狭い部屋に母親と2人で暮らしていた。外の景色は天窓から見える空だけ。母親からは部屋の外には何もないと教えられ、部屋の中が世界の全てだと信じていた。2人はある男によってこの部屋に監禁されていたのだった。しかし母親は真実を明かす決断をし、部屋の外には本物の広い世界があるのだとジャックに教える。そしてここから脱出するために、ついに行動を開始するのだったが…。
(allcinemaより引用)
感想
「ディーバン・・・」の映画鑑賞時に、「ルーム」の予告編を観ていたので
(予告編は結構ネタバレしている)、予備知識が多少あったものの、
思っていた以上に感動してしまいました。
アカデミー賞主演女優賞の彼女も良かったけれど
なにより子供の存在が抜群で、彼の一言一言に、涙こぼしてしまう感じでしたね。
前半は監禁生活の様子、そして脱出
後半は脱出後の社会生活を送る親子に焦点がおかれていました。
最初は、閉じ込められた生活というのはわかりません(だから予備知識ない方がその後の驚きが増すのでベター)
ちょっと狭苦しいお部屋に、親子で暮らしているんだな・・・・・程度にしか感じないのよね。
子供の髪が長いのも、そういう髪形かな・・とも思えるし、
質素な生活は、生活が苦しいのかな程度に理解できちゃうから。
一応テレビもあるし、普通食のお食事もしていますからね。
でもなんとなく違和感を感じてくるの。
5歳のお誕生日にケーキを作ったママに
子供が蝋燭をねだっても、それは彼に頼めないとママは拒否。
そう・・・必要な食料は、決まった日にしか届かない。
そして、それを持ってくる男がやってきたその日は、子どもは押し入れで寝なければいけない。
わ~~~。
多少はわかっていたけれど、ものすごい設定でした・・驚。
子供の素直な言葉、しぐさが可愛い分、
現実の深刻さが隠れちゃうところがありますけれど
このママ(ジョイ)と子供(ジャック )が置かれている状況は、悲惨でした。
そして
拉致され監禁されたジョイの身に何が起こったか、
このジャックが、誰の子かというのが、なんとなく観る者が理解できるようになると
観ていて苦しい部分がでてくるんですよ。(ジョイのパパ、ウィリアム・H・メイシー のあの態度もわからなくもない)
そんな悲惨なこととは関係ないところにいる
ジャックが純粋な分、
救われるところも充分あるんだけれど、同時に現実のリアルさが息苦しいというか・・・。
この私が感じる大人の感覚はつまりママ、ジョイの感覚と同じ。
だから
ジョイは監禁から脱出してからの社会生活に相当苦しむことになるの。
世間の目、親の目、失った過去の自分の時間について、自問自答すればするほど精神的に追い込まれていくの。
もう・・・それは十分すぎるほどわかるわ。
私なら、耐えられないもの。
逆に、ジャックにおいてのルームからの脱出はまた違った意味合いを示していると思うのよね。
世界が広くなるということ。
ルームの中が世界のすべてだと思っていた中で
もっともっと広い世界が存在するっていうことを脱出によって認識できたのだから。
ジャックが
はじめて外の世界に出たときの
彼の目に映る世界、空や人や、庭や、地面や草木がすべてにおいて彼の目線で描かれているところが
とっても魅力的でした。
はじめて
この世に生を受けた赤ちゃんもきっとこんな感じの感覚を味わっていたんだろうなって・・・。
赤ちゃんは言葉を発することができないけれど
ジャックすでに5歳で
それを言葉にも表現できるわけでしょ?
その言葉を聞くことが、やっぱり観る者にとっては感動的になるんですよね。
ものに一つ一つ
挨拶するジャックは愛おしかったな。
おはよう…洗面台って・・・。
子供はやっぱり
希望。
なぜ子供を手放さなかったか・・・と記者が質問していたけれど
その言葉は、酷だと思うな…。
ジャックの存在が彼女の生きる支えだったし。
現に
社会に出てからも
彼女を救ったのはやっぱりジャックだったからね。
ジャックの中では
ルームの生活はママとの愛に満ちた生活であったと信じたいし
それにさよなら・・・・を上手にできた
あの最後だから
彼女たち親子には今後希望に満ちた新しい生活が訪れるだろうと信じられる気がしました。
ジョーン・アレンの
ばあばも素敵でしたよね。
自分の娘と孫への接し方が。
綺麗だし。
ばあば大好き・・・
なんて
あんな可愛い男の子に言われたら
うるうるしちゃいますよ。
可愛いな。
設定がかなり特異で
よくこういう設定は復讐劇やホラーテイストでつかわれやすいんだけれど
今回は親子の絆に重点を置いた感じなので見やすいと思います。
設定が設定なので
どうしても大人の感覚でいろいろ想像してしまったり、いやな思いを感じたりするときも
あるけれど
それを恐れて鑑賞チャンスを逃してしまうのはもったいないですよね。
映画は子供の視点で終始物事を見ているということを考えると
自分が得るものはたくさんあると思うから。
とくに
子育て経験のママはいろいろ思うはず。
子供を初めて違った世界に送り出すときの
あのドキドキ感を・・・

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