最愛の子

最愛の子(2014)
親愛的
DEAREST
上映時間 130分
製作国 中国/香港
監督: ピーター・チャン
脚本: チャン・ジー
撮影: チョウ・シューハオ
音楽: レオン・コー

出演: ヴィッキー・チャオ リー・ホンチン
ホアン・ボー ティエン・ウェンジュン
トン・ダーウェイ カオ・シア
ハオ・レイ ジュアン/ルー・シャオジュアン
チャン・イー ハン
キティ・チャン ファン・ユン


中国で実際に起こった児童誘拐事件を基に描く感動のヒューマン・ミステリー。
2009年7月18日。中国、深セン。 下町で寂れたネットカフェを営むティエンは3歳の息子ポンポンと2人暮らし。ある日、そのポンポンが何者かにさらわれてしまう。以来、ティエンはポンポンの母である元妻ジュアンとともに必死で捜索を続けるが、消息は一向につかめないまま時間ばかりが過ぎていく。そして3年後、2人は深センから遠く離れた農村でついに我が子を発見する。しかし6歳になったポンポンは、もはや実の親であるティエンとジュアンを覚えていなかった。彼が母親と慕うのは、誘拐犯の妻で育ての親であるホンチンだけだった。そのホンチンは、ポンポンは1年前に死んだ夫がよその女に産ませた子どもだと信じ、この3年間、献身的な愛情で彼を育ててきたのだったが…。


感想

ピーター・チャン 監督作。懐かしいな~~昔何本かよく見ていたけど。金城さんのウィンターソングとか。
金城さんは元気なのかな。

と、話はそれましたが
この映画、見ごたえありました。
実話なんですよね。
ラストで実際の子供や親が映ります。
演じた俳優さんと、まったくちがう雰囲気で
やっぱり俳優さんたちってお綺麗(庶民の役をしていてももとは綺麗なのよね)&かっこいい感じの方が多いのねと感じました(笑)


前半は、子供を誘拐された親の視点で
後半は誘拐した夫の妻の視点で物語が展開。
つまり被害者と加害者同じ比率で、物語を描いているんですね。
こういう風に描くと、どっちのほうにもそれぞれ共感できる部分はでてくると思います。
まあ、加害者妻は知らなかったとはいえ、誘拐した方がやっぱり悪いとは思いますので
どんなに我が子我が子といっても、親もとに返してあげるのが自然なわけですよ。
だから、加害者妻が可哀想と思ってはダメだろうなとは思います。
が、
加害者側、ヴィッキー・チャオ(本当は美人よ)が、まあうまいのよ
演技が。
貧しく学もないヴィッキー・チャオ演じる リー・ホンチンだけれど
子に対する強い愛情は誰にも負けていないの。
だからか、
ちょっと同情心が湧いてきたりもします。
さらに
当の子供がね
実の親を忘れていて育ての親、加害者のほうを実母だとすっかり思い込んでしまっているんですよ。
それゆえ子供を引き離すという行為が
それが正しい形なんだけれど
可哀想だよ・・・という感情につながってしまうわけです。
悲劇的な流れですよね。

育ての親もつらい。
実の親もつらい。
そしてもう一つ問題が。
ヴィッキー・チャオが
この誘拐された男の子以外に下の妹ちゃんも
(夫が捨て子を拾ってきた)、そのまま実子扱いして育てていたってことですよね。
そちらのお子さんも児童相談所に入れられてしまい
事実上、子供2人を手元から切り離されてしまったという悲惨さ。
夫はなくなっているし、彼女子供を生めないからだとも言っていたので(夫がそういっていた模様)
急に一人ぼっちになってしまたってことですよね。
これはこれで可哀想なのよ~~女性としてみるとね。

ということでとにかく
どうしようもない思いだけが悶々とわいてくるわけで
全編通して結構、きつい思いがする映画でした。


この映画
田舎と都会
中国の政策事情(一人っ子政策)
貧富の差
と、子供が誘拐される背景において
様々な社会問題が隠されているとわかってきます。
そこがこの映画の、第2の魅力であろうかと。
この悲劇は起こるべきして起きたと知るわけです。
事件の背景がきちんと描かれている分、それが見ごたえにつながるのです。

誘拐事件
日常茶飯事のように起きているようです。
だから警察もすぐには探してくれない。

誘拐された子供を探す会というのも存在するみたいですね。
すごいな~~
はじめて知りました。
励まし合い皆で歌を歌う様子は、みていてつらいもの感じました。
見つかるまで次の子供はつくらないというのもなるほどな・・・・と思いました。
しかし、この会のリーダー
ハンさんが
最後の方で、ある決断するんですね。
妻と新しい子供を作ってしまうの。
そのために
いなくなった子供は死亡届を出すという手続きをするんです。

思うところあったでしょうに・・・つらい決断。

余談ですが、この会の人たちは富裕層も多く。
なぜか、サルの脳みそ食べたって話が強烈でした。

映画のラストは
衝撃的です。

こんな衝撃的な展開になろうとは(ここら辺は現実とは違うのかも。ドラマチックすぎるので)

妹ちゃんは引き取ることが出来なくなってしまったってことですよね。
誘拐妻、リー・ホンチンが
予期せぬ妊娠をしてしまったから(下の子供をとり戻す裁判をしている中で
証言のために、証言者に体を提供しちゃったのよ・・・)

運命の残酷さを思い知らされますね。
妹ちゃん可哀想。

結局子供が一番可哀想な気がします

出演者どの方にも
それぞれ共感できて、
社会派映画としてよくできた作品だったと
思います。
お勧め~~

saiainokoko.jpg

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最近見た映画 2016年10月 洋画編

「キャロル」「裁かれるは善人のみ」「 リザとキツネと恋する死者たち」「ハッピーエンドの選び方 」「最愛の子」感想

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No title

みみこさん こんにちは

これ,わたしも観ましたよ~
感想を書いてはいないのだけど
心に強く残りましたね。

そうそうヴィッキー・チャオ,上手かったですね
彼女は私のなかでは,レッドクリフの印象が強くって
こんな風に美人オーラを消した田舎のお母さん役ができるなんて
美しいだけでなく演技派の女優さんなんですね。

実話ということでエンドロールでご本人たちが登場してましたね。
これは説得力ありました。
中国の貧富の差とか一人っ子政策とか
日本ではちょっと考えられない問題も根底にあって
今の日本だって決して生きやすい国とは言えなくなってきましたが
中国って大変だなと改めて思いました。
母は強くたくましく,悲しいものでもありますね・・・・。
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