スリー・ビルボード
スリー・ビルボード(2017)
THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI
上映時間 116分
製作国 イギリス/アメリカ
監督: マーティン・マクドナー
製作: グレアム・ブロードベント
ピート・チャーニン
マーティン・マクドナー
製作総指揮: バーゲン・スワンソン
ダーモット・マキヨン
ローズ・ガーネット
デヴィッド・コス
ダニエル・バトセク
脚本: マーティン・マクドナー
撮影: ベン・デイヴィス
プロダクションデ
ザイン: インバル・ワインバーグ
衣装デザイン: メリッサ・トス
編集: ジョン・グレゴリー
音楽: カーター・バーウェル
出演: フランシス・マクドーマンド ミルドレッド
ウディ・ハレルソン ウィロビー
サム・ロックウェル ディクソン
アビー・コーニッシュ アン
ジョン・ホークス チャーリー
ピーター・ディンクレイジ ジェームズ
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
ルーカス・ヘッジズ
ケリー・コンドン
ダレル・ブリット=ギブソン
ジェリコ・イヴァネク
キャスリン・ニュートン
サマラ・ウィーヴィング
クラーク・ピータース
サンディ・マーティン
「ファーゴ」のフランシス・マクドーマンドが娘を殺された母親の怒りと悲しみを体現して絶賛された衝撃のサスペンス・ドラマ。アメリカの田舎町を舞台に、主人公がいつまでも犯人を捕まえられない警察に怒りの看板広告を掲げたことをきっかけに、町の住人それぞれが抱える怒りや葛藤が剥き出しになっていくさまを、ダークなユーモアを織り交ぜつつ、予測不能のストーリー展開でスリリングに描き出す。共演はウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル。監督は「ヒットマンズ・レクイエム」「セブン・サイコパス」のマーティン・マクドナー。
アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビング。ある日、道路脇に立つ3枚の立て看板に、地元警察への辛辣な抗議メッセージが出現する。それは、娘を殺されたミルドレッド・ヘイズが、7ヵ月たっても一向に進展しない捜査に業を煮やして掲げたものだった。名指しされた署長のウィロビーは困惑しながらも冷静に対処する一方、部下のディクソン巡査はミルドレッドへの怒りを露わにする。さらに署長を敬愛する町の人々も広告に憤慨し、掲載を取り止めるようミルドレッドを説得するのだったが…。
<allcinemaより引用>
感想
なかなかに・・・・面白かったです・・・・(笑)
アカデミー賞絡みで、広く公開されていて注目されている作品ですが
わかりやすいエンタメ作品ではないので、好みがわかれるかと思います。
大きな感動やサスペンスあふれるワクワク感などは、皆無な作品なので。
あ、訂正です。
違った意味合いでのドキドキ、ワクワク感はありました。
それは、登場人物たちの行動すべてが
先が読めないものばかりだから。
さらに、唐突さも伴っているので(ここで、そんなことをする?そうくる?的なもの)
なぜか、興奮はします・・・・・(笑)
きちんとしたメッセージ性はある映画ですので、かめばかむほど、面白いかな…という感じです。
私は好きでした。この今までにない、感覚が…笑
ジャンル的にはヒューマンストーリー(群像劇?的な要素)&ブラックユーモアあり・・・な物語です。
↑のあらすじをみると
サスペンス色が強い謎解き映画のように感じますが
違います。
(ネタバレですが)
結果、犯人がみつかるという、わかいりやすい結末にはたどり着いていません。
このユーモアー的な部分は、まだまだ、ピンとこないところも私、あったかと思います。
もちろん、ピンときたところもありますが・・
それぞれの人物たちの、セリフが、こういうこと言うのか・・・・と思える部分がいくつかあるのですよ。
聖人君子的な素晴らしい言葉をはいたというわけではないのです。
嫌味的な表現、遠回しに打撃を与える言葉・・・
それは、なんともいえなく、刺激的です。
まねできないな・・・という技でした…笑
ブラックユーモア・・・いいですね
主人公のミルドレッド。
娘をレイプされ燃やされた(すごい、残忍)という事件の被害者母。
数か月たっても捜査進行していないことにいらだち、道路わきに3枚の広告を掲げます。
この3枚の広告・・・なんていう広告を出したのかな?いう部分が、まず注目されるところ。(予告観ないで是非まっさらでみてください・・予告にはでてきます。・・ちなみに予告観なかったです今回。)
見せ方もうまいです。一つ一つじっくり・・・みせる。
ほ~~~という感じ。看板デザインもシンプルで非常に惹かれます。これは、車の人は注目しますね。
広告で名指しされたのは
ウィロビー署長。ウディ・ハレルソンが演じています。
これが仕事もしなく非情な人だったら、そりゃあこの母親に同情もして、そう、この行動にも共感100パーできるでしょう。
しかし、ウィロビー署長は、町の人の信頼も厚く、家族思いの、そんなに悪い人ではなかったのです。
言い分としては、一生懸命捜査はしているが、難航していると。
いろいろな制約もあるため、やたらめったら、DNA収集もできないし、無理やりな捜査はこれ以上できないという話。
さらに、署長、自分はガンを患っているため、まあ、正直あまり無理なことをしたくなく平和な生活を送りたいと願っているという感じでやんわり話します。
ミルドレッドとしては、そんなの関係ない、第一あなたが余命僅かなのは皆知っている(狭い土地柄か、情報網凄い)、署長が死んだらお終いだから、今やったんだ!!!という始末←結構シビアです。
当然、立場が違う分、それぞれの言い分がありますよね~~。
この物語、上記の署長をはじめ(最初は悪い奴ではと思っていた)、登場人物たちの印象が二転三転します。
ミルドレッド自身の印象も最初は可哀想な母親的な印象をもっていたのですが、物語が進むにつれ
色々な部分がみえてきて、けっして品行方正で生きてきた人物ではないことが発覚します。
娘にも息子にも結構暴言、はいていて、好かれていたとはいえない状態。夫とは離婚です(夫は若い娘とお付き合い~~)
娘が悲惨な事件にあったのも自分に責任があるかとも思っている模様(生前、娘と口論してかなりひどいことを言っいた)
もちろん、母親なんてそういうキャラの人多いとは思いますし、見た目口が悪くても
子供たちは心では愛情持っていたでしょうし・・・。
ただ、
彼女、暴力的な要素が強くてそれがだんだんとエスカレートしていくので、
ちょっとひいてしまうところはあります。
優しいところや可愛げあるところもあるのですが(スリッパ事件。。。(笑))、なにせ、つなぎ着て、無表情での振る舞いですから
近寄りがたい、怖さはあります。
このミルドレッドに
警察側で、部下のディクソン巡査がからんできます。
彼は切れやすく、頭は良くない感じで、マザコン気味、さらに差別主義、暴力的と
かなりの問題児です。
でも署長を尊敬している模様。
ディクソンは、私には
お久しぶりのにサム・ロックウェル。
うまい・・・素敵。あの歩き方はこのキャラを象徴するため?
この方も、前半の印象とは違い
後半、がらりと違った一面をみせてくれることとなります。
この3人の他に。
ミルドレッドの元夫のチャーリー
ミルドレッドに好意をもつ小男
ミルドレッドの息子・・・マンチェスター・バイ・ザ・シーの息子と同じでした、またまた家庭的に問題抱えていて可哀想・・
ミルドレッドが広告を依頼する軽めの男レッド。ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが演じていました。
<病院内でディクソンと出会うシーンでは、複雑な状況ながらも人柄の良さを感じさせて、何とも言えない雰囲気を味わいました>
などが関わってきます。
そう・・
みな、キャラがよい・・のです。
個性的で実に魅力的。
<<怒りは怒りしか生まない・・>>・
そんな言葉を
元夫と付き合う
19歳の若い娘に言われる…ミルドレッド
そこには大きなメッセージがあるように思います。
署長がディクソンに託した言葉にも深いものがあったし、それもまた、観るものへのメッセージにつながっているのではと
感じました。
とにかく
書きたいことはいっぱい・・・
一つ一つに意味があるようで
結構深い物語
ツボなのは
ディクソン母が
飼っている亀・・・歩いているよ・・・寝ているときに
かわいい~~
この母親の存在強烈でした。
音楽も、シーンシーン、よく練られていて好みでした。
アバのチキチータは
やけに劇場内に音楽鳴り響いた感じで
ちょっとあとをひきました。
色々あるけれどそれも含めて人生。
その中で怒りも憎しみ、当然生まれていくのはしょうがない。
でも、それは永久に続くのでなくいつかそれに意味がないことも
学んでいくはず。
人とのかかわりによって。
学ぶことによって。
まあ・・・そんなことを自分に置き換えたりしながら・・笑
受け止めてみました。
本能のまま、行動できるって一瞬でもうらやましく思ったけどね・・
フィクションですからこれは。

THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING, MISSOURI
上映時間 116分
製作国 イギリス/アメリカ
監督: マーティン・マクドナー
製作: グレアム・ブロードベント
ピート・チャーニン
マーティン・マクドナー
製作総指揮: バーゲン・スワンソン
ダーモット・マキヨン
ローズ・ガーネット
デヴィッド・コス
ダニエル・バトセク
脚本: マーティン・マクドナー
撮影: ベン・デイヴィス
プロダクションデ
ザイン: インバル・ワインバーグ
衣装デザイン: メリッサ・トス
編集: ジョン・グレゴリー
音楽: カーター・バーウェル
出演: フランシス・マクドーマンド ミルドレッド
ウディ・ハレルソン ウィロビー
サム・ロックウェル ディクソン
アビー・コーニッシュ アン
ジョン・ホークス チャーリー
ピーター・ディンクレイジ ジェームズ
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
ルーカス・ヘッジズ
ケリー・コンドン
ダレル・ブリット=ギブソン
ジェリコ・イヴァネク
キャスリン・ニュートン
サマラ・ウィーヴィング
クラーク・ピータース
サンディ・マーティン
「ファーゴ」のフランシス・マクドーマンドが娘を殺された母親の怒りと悲しみを体現して絶賛された衝撃のサスペンス・ドラマ。アメリカの田舎町を舞台に、主人公がいつまでも犯人を捕まえられない警察に怒りの看板広告を掲げたことをきっかけに、町の住人それぞれが抱える怒りや葛藤が剥き出しになっていくさまを、ダークなユーモアを織り交ぜつつ、予測不能のストーリー展開でスリリングに描き出す。共演はウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル。監督は「ヒットマンズ・レクイエム」「セブン・サイコパス」のマーティン・マクドナー。
アメリカ、ミズーリ州の田舎町エビング。ある日、道路脇に立つ3枚の立て看板に、地元警察への辛辣な抗議メッセージが出現する。それは、娘を殺されたミルドレッド・ヘイズが、7ヵ月たっても一向に進展しない捜査に業を煮やして掲げたものだった。名指しされた署長のウィロビーは困惑しながらも冷静に対処する一方、部下のディクソン巡査はミルドレッドへの怒りを露わにする。さらに署長を敬愛する町の人々も広告に憤慨し、掲載を取り止めるようミルドレッドを説得するのだったが…。
<allcinemaより引用>
感想
なかなかに・・・・面白かったです・・・・(笑)
アカデミー賞絡みで、広く公開されていて注目されている作品ですが
わかりやすいエンタメ作品ではないので、好みがわかれるかと思います。
大きな感動やサスペンスあふれるワクワク感などは、皆無な作品なので。
あ、訂正です。
違った意味合いでのドキドキ、ワクワク感はありました。
それは、登場人物たちの行動すべてが
先が読めないものばかりだから。
さらに、唐突さも伴っているので(ここで、そんなことをする?そうくる?的なもの)
なぜか、興奮はします・・・・・(笑)
きちんとしたメッセージ性はある映画ですので、かめばかむほど、面白いかな…という感じです。
私は好きでした。この今までにない、感覚が…笑
ジャンル的にはヒューマンストーリー(群像劇?的な要素)&ブラックユーモアあり・・・な物語です。
↑のあらすじをみると
サスペンス色が強い謎解き映画のように感じますが
違います。
(ネタバレですが)
結果、犯人がみつかるという、わかいりやすい結末にはたどり着いていません。
このユーモアー的な部分は、まだまだ、ピンとこないところも私、あったかと思います。
もちろん、ピンときたところもありますが・・
それぞれの人物たちの、セリフが、こういうこと言うのか・・・・と思える部分がいくつかあるのですよ。
聖人君子的な素晴らしい言葉をはいたというわけではないのです。
嫌味的な表現、遠回しに打撃を与える言葉・・・
それは、なんともいえなく、刺激的です。
まねできないな・・・という技でした…笑
ブラックユーモア・・・いいですね
主人公のミルドレッド。
娘をレイプされ燃やされた(すごい、残忍)という事件の被害者母。
数か月たっても捜査進行していないことにいらだち、道路わきに3枚の広告を掲げます。
この3枚の広告・・・なんていう広告を出したのかな?いう部分が、まず注目されるところ。(予告観ないで是非まっさらでみてください・・予告にはでてきます。・・ちなみに予告観なかったです今回。)
見せ方もうまいです。一つ一つじっくり・・・みせる。
ほ~~~という感じ。看板デザインもシンプルで非常に惹かれます。これは、車の人は注目しますね。
広告で名指しされたのは
ウィロビー署長。ウディ・ハレルソンが演じています。
これが仕事もしなく非情な人だったら、そりゃあこの母親に同情もして、そう、この行動にも共感100パーできるでしょう。
しかし、ウィロビー署長は、町の人の信頼も厚く、家族思いの、そんなに悪い人ではなかったのです。
言い分としては、一生懸命捜査はしているが、難航していると。
いろいろな制約もあるため、やたらめったら、DNA収集もできないし、無理やりな捜査はこれ以上できないという話。
さらに、署長、自分はガンを患っているため、まあ、正直あまり無理なことをしたくなく平和な生活を送りたいと願っているという感じでやんわり話します。
ミルドレッドとしては、そんなの関係ない、第一あなたが余命僅かなのは皆知っている(狭い土地柄か、情報網凄い)、署長が死んだらお終いだから、今やったんだ!!!という始末←結構シビアです。
当然、立場が違う分、それぞれの言い分がありますよね~~。
この物語、上記の署長をはじめ(最初は悪い奴ではと思っていた)、登場人物たちの印象が二転三転します。
ミルドレッド自身の印象も最初は可哀想な母親的な印象をもっていたのですが、物語が進むにつれ
色々な部分がみえてきて、けっして品行方正で生きてきた人物ではないことが発覚します。
娘にも息子にも結構暴言、はいていて、好かれていたとはいえない状態。夫とは離婚です(夫は若い娘とお付き合い~~)
娘が悲惨な事件にあったのも自分に責任があるかとも思っている模様(生前、娘と口論してかなりひどいことを言っいた)
もちろん、母親なんてそういうキャラの人多いとは思いますし、見た目口が悪くても
子供たちは心では愛情持っていたでしょうし・・・。
ただ、
彼女、暴力的な要素が強くてそれがだんだんとエスカレートしていくので、
ちょっとひいてしまうところはあります。
優しいところや可愛げあるところもあるのですが(スリッパ事件。。。(笑))、なにせ、つなぎ着て、無表情での振る舞いですから
近寄りがたい、怖さはあります。
このミルドレッドに
警察側で、部下のディクソン巡査がからんできます。
彼は切れやすく、頭は良くない感じで、マザコン気味、さらに差別主義、暴力的と
かなりの問題児です。
でも署長を尊敬している模様。
ディクソンは、私には
お久しぶりのにサム・ロックウェル。
うまい・・・素敵。あの歩き方はこのキャラを象徴するため?
この方も、前半の印象とは違い
後半、がらりと違った一面をみせてくれることとなります。
この3人の他に。
ミルドレッドの元夫のチャーリー
ミルドレッドに好意をもつ小男
ミルドレッドの息子・・・マンチェスター・バイ・ザ・シーの息子と同じでした、またまた家庭的に問題抱えていて可哀想・・
ミルドレッドが広告を依頼する軽めの男レッド。ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが演じていました。
<病院内でディクソンと出会うシーンでは、複雑な状況ながらも人柄の良さを感じさせて、何とも言えない雰囲気を味わいました>
などが関わってきます。
そう・・
みな、キャラがよい・・のです。
個性的で実に魅力的。
<<怒りは怒りしか生まない・・>>・
そんな言葉を
元夫と付き合う
19歳の若い娘に言われる…ミルドレッド
そこには大きなメッセージがあるように思います。
署長がディクソンに託した言葉にも深いものがあったし、それもまた、観るものへのメッセージにつながっているのではと
感じました。
とにかく
書きたいことはいっぱい・・・
一つ一つに意味があるようで
結構深い物語
ツボなのは
ディクソン母が
飼っている亀・・・歩いているよ・・・寝ているときに
かわいい~~
この母親の存在強烈でした。
音楽も、シーンシーン、よく練られていて好みでした。
アバのチキチータは
やけに劇場内に音楽鳴り響いた感じで
ちょっとあとをひきました。
色々あるけれどそれも含めて人生。
その中で怒りも憎しみ、当然生まれていくのはしょうがない。
でも、それは永久に続くのでなくいつかそれに意味がないことも
学んでいくはず。
人とのかかわりによって。
学ぶことによって。
まあ・・・そんなことを自分に置き換えたりしながら・・笑
受け止めてみました。
本能のまま、行動できるって一瞬でもうらやましく思ったけどね・・
フィクションですからこれは。

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