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きっと、いい日が待っている

きっと、いい日が待っている(2016)
DER KOMMER EN DAG
THE DAY WILL COME
上映時間 119分
製作国 デンマーク
監督: イェスパ・W・ネルスン
製作: シシ・グラウム・ヨアンセン
ルイーズ・ヴェスト
ピーター・オールベック・イェンセン
原案: セーアン・スヴァイストロプ
脚本: セーアン・スヴァイストロプ
撮影: エーリク・サポン
美術: サビーヌ・ヴィード
衣装: スティーネ・テーニン
編集: ヤヌス・ビレスコフ=ヤンセン
モーテン・ホイビヤ
音楽: スーネ・マーチン

出演: ラース・ミケルセン ヘック校長
ソフィー・グローベール ハマーショイ先生
ハーラル・カイサー・ヘアマン エルマー
アルバト・ルズベク・リンハート エリック
ラウリツ・スコフゴー・アナスン
ラース・ランゼ
セーアン・セッター=ラッセン
ソニア・リヒター
ダーヴィッド・デンシック
ソールビョルク・ホイフェルト

 1960年代にデンマークの児童養護施設で起きた悲劇の実話を基に、北欧で数々の映画賞に輝いた感動のヒューマン・ドラマ。尊厳を踏みにじる虐待が横行する施設に入れられた幼い兄弟が、未来への夢と2人の強い絆で過酷な現実に立ち向かう姿を描く。主役の兄弟には共に映画初出演のアルバト・ルズベク・リンハートとハーラル・カイサー・ヘアマン、共演にラース・ミケルセン、ソフィー・グローベール。監督はテレビを中心に活躍し、これが日本初紹介のイェスパ・W・ネルスン。
 1967年、コペンハーゲン。13歳のエリックと10歳のエルマーは母親と3人暮らし。ある日、母親が入院したため、2人は養護施設に預けられることに。しかし初日から上級生のイジメの標的にされ、先生たちからは躾と称した容赦ない体罰が待っていた。誰にも頼ることができず、次第に追い詰められていく兄弟。そんな中、新任のハマーショイ先生は彼らの味方になってくれようとするのだったが…。


<allcinemaより引用>


感想


「トガニ」と同じく虐待を扱った映画で実話です。
多くの人が見るべき映画だと思いました。

地味な公開だったかもしれませんので是非知って欲しい。
観てほしい作品です。
ただ
思った以上につらい部分が多かったので、ある程度は覚悟して観たほうがよいかもしれません。

いい映画でした。こういった題材で、素晴らしいという言葉を
つかうのはよくないと思いますがもう
素晴らしいとしか言えないの・・・・(笑)
初出演という兄弟たちがまたすごいのです。
演技?そんな感じには見えない
本当にリアル。だからこそ、心に染みわたるの。

生きがたい世界でどう2人が過ごしてきたのかを
しっかり目で、心で受け止めてみたい作品です。

そしてこういう作品みると
世の中もっともっと苦しい人がいる、いたのだから
映画みている人たちで
困難直面している人は
些細なことでうだうだ言わないこと。
もっともっと頑張ることができるかもしれないし
耐えていかないとね・・・・と思ったりもします。
ちょっとのことで悩んでいたら
恥ずかしくなりますよ。
きっといい日が待っている・・・という
ストレートな邦題の意味をかみしめないと。

映画は最初からもう
つらくてつらくて・・・・となります。

いろんな場面で涙が出てしょうがなかったです。

最後まで観終わり
もう
感動で言葉もありません。

そんな時代があったなんて。

最初から内容はわかっていたので、気持ちの整理はできていたのですが
とにかく理不尽な暴力が許せなくって
もはや憤りしかありません。

教育のもと何をやっても
自分たちは正しい・・・と思っているあの校長が憎たらしくって。
またその校長に従うしかない、他の職員たちに
いらだちを覚えるばかりで。

教育って何?支配すること?
あの兄弟が永久許可書を得て
養護施設を出るときに
校長は「お前たちの為にやった・・・」とか「今に私が行ったことに感謝することになる」みたいな(細かい台詞は忘れた)
全然反省の言葉のかけらもなく発することが
まったくもって信じられません。
私がぼこぼこにしてあげたいくらい
憎い校長。


また描写は曖昧でしたが
弟エルマーは
性的虐待もされていましたよね?
想像力が豊かで、文字も読み書きできるエルマーは
確かに傍からみていても
とっても魅力的でした
が・・・だからといって
あの変態教師は・・・・いたずらをするなんて・・・
可哀想でしかたありません。

お兄さん、エリックも知っていたってことが(たぶん、そうよね)
不憫。
わかっていてもどうすることもできない、ジレンマ

つらかっただろうに。

どんなときにも夢を見
希望をもつといっても
あの状況下でよく過ごしていたな~~~~と。
いつかでられるって信じていたんだろうね。


だから校長から15歳で出られないときき
18までいることになったときき、
絶望のあまりお兄ちゃん、エリック、
ああいう
行動
⇒磨いていた車に傷をつける・・
にでてしまったんだと思うわ~~

そりゃあ…無理です。

誰にも頼れないから(他の大人頼りない)
ただただ幽霊になって、<施設でるのを待つ>…と思っていたのに
その希望がたたれてしまったら、キレてしまうのも当然。

そしてお兄さんは・・・悲惨な姿に。


そのあとの弟エルマーの行動。

あの宇宙飛行士の格好をして
暴れまわるシーン

あ~~~もしかして最悪の行為には走るのかな
そうだったらいやだな・・・・
そう思っていて途中まで本当に当たっていました。
もういやだ~~~

こんな結末なら、耐えられないよ・・・・と心で叫びましたが

違った~~~~♪

良かった…エルマー♪
助かった。
ハマーショイ先生・・もっと早く助けに来てあげて欲しかったけど。

そもそも
兄弟たちがおじさんと脱走計画を立てた時点で
助けてあげて欲しかった(そうだったらお兄ちゃん、校長にぼこぼこにされて生死を彷徨うことはなかったのに)


あの、学校調査をしている
おじさん。
頭が切れる人で良かった~~~

あのまま、誰もあの兄弟を助ける人が
いないで、まったくの救いのない物語になっていたら
私はもう寝込んでしまうよ・・・・まったく・・・・・。


ラストに
この施設でのその後のことが字幕で
ありましたけれど
今も苦しんでいるのね
後遺症で。

実話ということで
一層作品に重みが加わっていますけれど
それ以上に
どんなときにでも
夢を失うことなく
あきらめないで
前に進もうとした兄弟たちの姿に深く感動も覚えます。

幸せになってほしい

ちなみに
校長先生の役者さんは
マッツのお兄さんだそうで。

背が高くガタイもよいので
迫力があり
ものすごく怖かったです。
兄弟たちの親が死んだという電話をもらったとき
食事中だったのですが
泣き叫ぶ兄弟に
うるさい~~~
食べろ~~~~~~
ですよ。

怖い
怖い

人間じゃあないです。
サスペンスドラマ以上に衝撃的で怖い映画です

でも観て良かった
素晴らしい映画でした

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「きっと、いい日が待っている」 感想

デンマークでの実話 3つ★

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非公開コメント

辛いよね・・

みみこさん、こんにちは!
わーい、地味な映画だけど、見てる同士で嬉しいなー。

そうだ、トガニもそうだったよね。
あれも酷かったけど、昔からこういうのってずっと今も
きっと、どこかで続いてるんだよね・・・・

ところで、韓国の誰かか、何かの作品、カンヌで賞取ったの?
ちょっと検索してみたんだけど解らなくてー。
イ・チャンドンの村上春樹原作のバーニング・・?とかってやつは、とても興味があるけど、それに出てる人なんだろうか?
教えてー^^

兄弟が可愛かったわ

latifaさんへ

こんばんは
こういう実話系の映画って
見入ってしまいますよね。
映画化するのもすごいな・・・・・と。

子供虐待系はつらいものが多いのだけれど、
やっぱり真実を知りたいという気持ちもあるので
選んでしまうのよね

マイナー系の映画で誰かがみていると
ちょっとうれしいですよね♪

<昔からこういうのってずっと今も
きっと、どこかで続いてるんだよね・・・・>

いやよね~~

<ところで、韓国の誰かか、何かの作品、カンヌで賞取ったの?
ちょっと検索してみたんだけど解らなくてー。
イ・チャンドンの村上春樹原作のバーニング・・?とかってやつは、とても興味があるけど、それに出てる人なんだろうか?
教えてー^^>

え~~~わからないわ。
ごめんなさい。
バーニングは検索でみてきて、
わ~~こういう映画もあるんだな・・・と初めて知った次第で。
韓国映画もみているんだけど
まだまだ情報不足なのよね。
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