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君の名前で僕を呼んで

君の名前で僕を呼んで(2017)
CALL ME BY YOUR NAME
上映時間 132分
製作国 イタリア/フランス/ブラジル/アメリカ
I監督: ルカ・グァダニーノ
製作: ピーター・スピアーズ
ルカ・グァダニーノ
エミリー・ジョルジュ
ホドリゴ・テイシェイラ
マルコ・モラビート
ジェームズ・アイヴォリー
ハワード・ローゼンマン
製作総指揮: デレク・シモンズ
トム・ドルビー
マルガレート・バイユー
フランチェスコ・メルツィ・デリル
ナイマ・アベド
ニコラス・カイザー
ソフィー・マス
ロウレンソ・サンターナ
原作: アンドレ・アシマン
『君の名前で僕を呼んで』(オークラ出版刊)
脚本: ジェームズ・アイヴォリー
撮影: サヨムプー・ムックディプローム
プロダクションデ
ザイン: サミュエル・デオール
衣装デザイン: ジュリア・ピエルサンティ
編集: ヴァルテル・ファサーノ
音楽監修: ロビン・アーダング
挿入歌: スフィアン・スティーヴンス

出演: アーミー・ハマー オリヴァー
ティモシー・シャラメ エリオ
マイケル・スタールバーグ パールマン教授
アミラ・カサール アネラ
エステール・ガレル マルシア
ヴィクトワール・デュボワ キアラ


 アンドレ・アシマンの同名小説を「日の名残り」「モーリス」の名匠ジェームズ・アイヴォリー監督が脚色し、「ミラノ、愛に生きる」「胸騒ぎのシチリア」のルカ・グァダニーノ監督で映画化した青春ラブ・ストーリー。北イタリアの避暑地を舞台に、17歳の男子高校生がアメリカからやって来た24歳の青年相手に生涯忘れることのできない情熱的な恋に落ちていく瑞々しくも切ないひと夏の出来事を、郷愁溢れる筆致で美しく繊細に綴っていく。主演は本作の演技でみごとアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた新星ティモシー・シャラメと「ソーシャル・ネットワーク」「J・エドガー」のアーミー・ハマー。共演にマイケル・スタールバーグ、アミラ・カサール。
 1983年、夏の北イタリア。両親とともに毎年夏休みを過ごしている田舎のヴィラへとやって来た17歳のエリオ。彼はそこで、大学教授である父がインターンとして招いた24歳のアメリカ人大学院生オリヴァーと出会う。自信に溢れて自由奔放なオリヴァーに最初は苛立ちを覚え、つい反発してしまうエリオだったが…。

allcinemaより引用

感想

ジェームズ・アイヴォリー作品は好き。
今回は脚本だそうで・・・。・アイヴォリーの名前を聞くのは、最終目的地(みている)以来だわね~~
頑張っているわね。
監督はルカ・グァダニーノ。知らないけど( ´艸`)、胸騒ぎのシチリアをとった方だとか。
あ~~レイフだ。あの映画も、シチリアの映像がとってもきれいなのよね~~


ということで、期待感はかなりありました。
期待以上だったわ~~~とまではちょっといかなかったけれど、
ノスタルジー的な気分(青春時代に舞い戻る~~ってところでね、)に浸ることができて良い時間を過ごせることはできたかな。
注・・あんなにリッチな生活はしていない


<1983年、夏の北イタリア・・。田舎のヴィラ>
この、舞台設定が優雅でうらやましくって・・・・・(笑)ねえ。
年代も80年代でしょ?世代的にはドンピシャ。
私の、ストレス満載の日常に比べると、この映画の中の空気感は特別なものだったので
それだけでも、観た価値があったかな・・・と思えてしまいます。
だいたいほとんどの人がこんなハイソな夏休み送ってはいないものねえ?やっかみさえ、覚えてしまいますよ。
鑑賞は、目の保養と心の栄養剤となりました。


ひと夏の経験、大人の階段へ一歩・・・という、
オーソドックスな恋愛映画。ストーリーに目新しさはなかったけれど
美しい映像と美しい人々、心に響くピアノメロディー、主演2人の心の機微を繊細描いていて
抜群のバランスの良さでした。非常に文学的でしたね~~~。
同性愛の映画ということだったけれど、そこ部分をあまり意識しないようなつくりになっていたように感じました。
わりと、多くの同性愛映画って
互いの葛藤やら苦悩が見え隠れしていて、やや暗い感じのものが多いじゃないですか?
その葛藤を越えての恋愛突入で観ている人々も、おお~~~となって、なんともいえない感情に包まれるんじゃあないのかなって思います。
今回は、同性だからということへの、葛藤、苦悩はわりと少な目で(多少はあるだろうけど)
自分は嫌われているのかな、相手にはどう思われているのかな・・・というほぼ異性愛でも感じる
普遍的な恋愛初期感覚のほうが前面に打ち出されていたように感じました。
だからこそ、まず、一人の人間として、恋愛に臨む姿勢としてどうよ~~~っていう部分で気になるところを
感じてしまい、期待以上にならなかったのではないのかな・・・って思います。
もちろん、実らないであろう恋愛って(最終的に永遠に一緒にいることが出来るという意味で)不倫でもそうだけれど、
メインの2人にどれくらい寄り添うことが出来るかで、心にドカンときた==があると思うんですよ。
<ああ~~人を好きになるってこんな苦しい気持ちだったかもな・・・って>
そういうところはわかりますけれど、やっぱり・・ひっかかりがあったのです。

アーミー・ハマー演じる オリヴァーと
ティモシー・シャラメ演じる エリオですね。
24と17歳ということで・・・・・驚。
どちらかというと
オリヴァーの方にですね、大人の狡さを感じてしまったのでした。
冒頭からエリオの気持ちの揺れはわりとわかりやすかったのですが
オリヴァーに関しては前半はややわかりにくかったです。
そもそも、エリオ視点での話であったし、オリヴァー視点は後半以降だったような気がするので無理はなかったと
思うのですが。
彼が言う、バレーボールでのアプローチ。肩モミモミしたあたりから、アプローチ。
エリオ同様、気づきませんでした。そうか・・あの時の行動に意味が~~( ´艸`)。
オリヴァーはエリオより年齢上なので、より大人の対応しようと思っていた感じですよね。
でも、滞在中、オリヴァーは、別の女の子にちょっかいだしていました。
あれはエリオの気をひくため?でしょうか。
エリオは、エリオで、ガールフレンドといい仲になり、経験もしてしまいます。
これも、オリヴァーの気をひくため?自分の気持ちを別にそらすため?
もしそうなら、お互い、本命の気をひくために、傍にいた女性を使ったということですね。
まあ・・観ている女性として、私は、いい気持ちはしませんでした。
青春時はそんなこといくつもあるじゃない?恋愛って残酷なのよ・・・と、
冷静に分析したとしてもですよ・・・もやもやは残りました。
百歩譲ってエリオは若さゆえ、欲望もあるから・・笑
しょうがないとしても、オリヴァは、いろ~~んなことがわかったゆえでの行動だった気がして
そこがやっぱりずるいと思えたのです。
付き合っている女性もいた・・
このバカンス時にもすでに彼女がいたわけです。
もちろん、↑みたいなこと、道徳的なこと言わなくたっていいじゃないか・・!!
互いの気持ちが寄り添っていくのを、追えばいいし、その恋の顛末に切なさ感じればよいじゃない?って
思う部分もありますよ。彼女いたって別の人好きになったり、奥さんいたって好きになったり(不倫ね)
そういう恋愛はあるし、そういう恋愛で共感もったものもあります。
でも、今回、周りのこと一切気にならないくらい、この2人の恋愛だけを見続けことはできなかったのです。
なぜなら、苦悩がにじみ出ていなかったから・・。(自分たちだけのことしか考えていないから)
映画モーリスだって、ヒュー様、同性で好きな人がいるけれど、結婚してしまう。
でも苦悩していたのが手に取るようにわかって、ヒュー様の立場も充分理解できたの(周りの状況を考えての苦悩ね)
あの映画には全編において、苦しさがにじみ出ていた・まあ、暗いんだけどね。
オリヴァーが、なんていうのかな~~、どうしても、能天気のようにみえるところもあって(そこが魅力なんだろうが)
狡いんじゃあないか、大人の対応していないんじゃないかと
思えてきてしまう・・・。オリヴァーが、深く~~考えているってことがわかれば、同じような行動していても、見る目違っていただろうけれど(別に女がいたって気にならない・・・)
あの爽やかすぎるイケメンの感じが、より苦悩感ゼロっぽくみえさせたのです…笑
相手は17ということで、オリヴァ-
に、もう少し別の何かを求めてしまった・・自分がいました。
24歳ならではの魅力


ティモシー・シャラメ 演じるエリオのご家庭ですが。
寛容な家庭でした。
驚きました。
終盤のパパさんの言葉は教授らしく深かったです。
文章でみてみたいくらい、素敵な言葉だったと思います。
17歳と父親とで、かなりの突っ込んだ話です。日本とはまた違うなって思いました。
日本だと、気恥ずかしくってできないんじゃあないのかなあって。
母親もなんとなく感じていた?知っていた?感もありますよね。
で・・・私は
だったら、
無駄に他人を傷つけるな・・・・・・っていうことも、教えてあげてほしかったと思いました。
いろいろ親がお見通しだったように感じたので。
人を好きになるのは素敵なこと。
恋愛の自由も容認していた親。
でも、自分の気持ちだけでなく、相手の気持ちも理解できるような人間に育てなよ
と思ったのです。甘やかされた感じも漂ってくるご家庭だから、もっとガツンもあって
良かったかもと変に自分の家庭論をぶつけてしまいそうになりました…笑
好きじゃなかったんだったら、関係あった女性にももやもやした感じでなく
誠意もってちゃんと言えよ・・・・と~~(笑)
まあ、そんなふうに、人としてどうよ?が気になりました。
ハイ・・・(笑)

それにしても
アーミー・ハマーはガタイが大きいな~~(笑)
今回17歳と24歳の設定だけど
アーミーもっと年いっていたのでは( ´艸`)

邦題はね
好きでした
いいよね~~
それを示すように、名前を呼び合うシーンがあったけれど、
ここ、今ままでにない、設定で、素敵でした。

途中に挟み込まれた
ダンスシーン
あのレディレディレディ~~~♪て
フラッシュダンスでも聞いたことある~~懐かしかったです。

それとラストの長回しの暖炉前のエリオのUPシーン。
エリオ一段と素敵になっていて魅力的でした・・・♪
確かに、心情がこちらに伝わってきて、印象的なシーンでもありました。
(巷で言われているハエも確認・・笑)

ただ泣きはしなかったかな。
それもまた、しかたないだろうと・・・・↑のような流れで
冷めた感じで観ていたかも。
実は
ジョディー・フォスターの白い家の少女ね
でも似たようなシーンあり、
そっちのほうも思い出してしまったのが、ちょっとまずかったかな・・・とも思いました(あ・・ジョディーの映画は同性愛映画ではない)

パンフ売れているんですって?
すごいな~~~

自分結構、年取ってしまったのかも・・・と
思いました、こういう感覚もってしまうのって…笑
やっぱり、モーリスはみたいな~~

kiminonamaedeboku20180205-callmebyyourname_full.jpg
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「君の名前で僕を呼んで」感想

綺麗な映画! 日本女性が好きそうー。

『君の名前で僕を呼んで』

 CALL ME BY YOUR NAME  1983年、夏。北イタリアのどこか。17歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)が両親とともに過ごす別荘に、一人のアメリカ人青年がやってくる。彼の名はオリヴァー(アーミー・ハマー)。大学教授であるエリオの父パールマン(マイケル・スタールバーグ)の助手として、6週間滞在するのだ。  オープンリー・ゲイであるルカ・グァダニー...

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ハマってます(笑)

みみこさん、こんにちは~。お久しぶりです。
この前はお祝いメッセージありがとうございました。
この映画、やっぱり親の視点で観てしまいますよね。
あの読み聞かせ&膝枕には唖然としました。
あり得ないですよね~~~~~~。
まぁ日本とは全然違う文化ですよね、、そもそも。
私も初見ではそんなにハマらなかったのですが、2度、3度と観てハマりまくっています(笑)。
記事もいっぱいアップしたので、またお時間あるときにでも覗いてみて下さい。
モーリス、4K上映ですよね。私も観たいな~☆

17歳・・いいな~~

真紅さんへ

こんにちは~~
おお==真紅さん嵌っていますね^^
気持ちはイタリアですね♪
いろんな視点からの感想
とっても参考になりました。
観るたびに、新しい発見ありますものね。
そういう作品に出会えるのって、いいな~~~って思います。
ちょっと私は、親視点バリバリにでてしまいましたが
彼らだけに浸ることできれば
また違った感想になったのかもと思います。
寛容な親ってなかなか難しいけれど。
女の子しかいない家庭でどうも思春期男の子の気持ち
わからなかったりします。

<モーリス、4K上映ですよね。私も観たいな~☆>
日程合わなくって
なかなか・・難しいです。

そういえば吹き替え版もこの映画あるんですね
知らなかった・・

そうだよねー

みみこさん、こんにちは!
感想アップされたのねー。
凄く読み応えがあって、うん、うん、そうだよねーって、しみじみ
頷くこと多数。

やっぱりちょっと私ら年を重ねて、親目線とか、周りの女性とか人とかが見えてしまうようになってしまった処もあるのかなー。
私もあてつけに誘われた女性たちが、不憫に思えたのよね・・

それとさ、今回みみこさんの感想で、初めて気がついたんだけど、
そうだよねー、あのご両親。
色々見えてたはずで(女の子の事とかも)、それなら、ちょっと
キツイ事とか言ってもいいよねー!!

>今回は、同性だからということへの、葛藤、苦悩はわりと少な目で
なかったよね?
珍しかったかも。
割と、その変の苦悩とかが描かれる割合が多い事が多いものね。

イタリア行きたいよ  プールで過ごしたいよ  現実つらいよ

latifaさんへ

こんにちは
なんとかUPしました。

美しくって、素敵な作品でしたよね
ああいう世界にいってみたいわ~~

<やっぱりちょっと私ら年を重ねて、親目線とか、周りの女性とか人とかが見えてしまうようになってしまった処もあるのかなー。
私もあてつけに誘われた女性たちが、不憫に思えたのよね・・>

そうなの・・そうなの・・・
やっぱり自分が年取ってしまった部分は大きい・・・・(笑)
周りを考えちゃうよね~~
親としての立場がちらつくのよね

<そうだよねー、あのご両親。
色々見えてたはずで(女の子の事とかも)、それなら、ちょっと
キツイ事とか言ってもいいよねー!!>

ここね・・
親は息子第一だったからな~~とは思うものの・・・
教授のような、ハイソなご家庭はもっとごもっともね的な
考えをいうのかな・・・と。
まあ、外国のお話だし
日本みたいに女性は大切に…でもないのだろうけれど・・笑
お互い様みたいな・・。

<割と、その変の苦悩とかが描かれる割合が多い事が多いものね。>

こっちのほうがどちらかというと好き。
苦しむ方が好きなんて悪趣味だけど。

こうやってキラキラした恋愛時間を
過ごすことができる
若者に嫉妬しているわけなんだよね・・・結局


ようやく

みみこさん、こんにちは。

トム様の映画観てきたのね~!!イイナ~。私も行くつもりです。
でもその前にようやくこちらで公開中のこの作品、観てきました。

まさに今の季節にぴったりだったわ~~。
夏、夏!夏の思い出・・・。
美しいよね。瑞々しいよね~~。
でもそこまで切なさとかは感じなかったわ。うんうん、苦悩とかは無かったものね。

いつのまにか目で追ってて・・・気が付いたらものすごく惹かれてた・・・、それが同性であっただけ・・・。
パパのあの言葉はすごく印象的だったけど、ガツン!!もあっても良かったというみみこさんの気持ち、わかる。
自分の親目線で観てしまうし、頭ごなしに反対や非難はしたくないけれど、あのパパほど寛容にはなれないのが普通だと思うから。

ともあれ、ああいう場所であんな休暇を過ごしたいわ~~。
ご飯も作ってもらえて羨ましい~(笑)

孫ちゃんたちの3食をせっせせっせと作りながら思います(笑)

残暑お見舞い申し上げます

瞳さんへ

おはようございます。

遅くなりました。帰省していました。

瞳さんは
お孫さんと
にぎやかな夏休みをお過ごしのご様子。
楽しそうでいいわ~~。


トム映画も、ぜひ~~。


そして、君の名前~~
鑑賞おめでとうございます。

本当に今の季節にピッタシで
より一層世界観に入り込めますよね。


<でもそこまで切なさとかは感じなかったわ。うんうん、苦悩とかは無かったものね。>

そうね・・・ただただ
美しいというか・・・。
でもそれもまた青春ならではで
いいわ~~~と思うわ


<パパのあの言葉はすごく印象的だったけど、ガツン!!もあっても良かったというみみこさんの気持ち、わかる。
自分の親目線で観てしまうし、頭ごなしに反対や非難はしたくないけれど、あのパパほど寛容にはなれないのが普通だと思うから。>

パパ優しいよね~~
ああいう環境だし、ハイソな職業だものの、
普通人とはまた感覚は違うんでしょうね。
パパも昔いろいろあったんでしょうね~~

<ともあれ、ああいう場所であんな休暇を過ごしたいわ~~。
ご飯も作ってもらえて羨ましい~(笑)
孫ちゃんたちの3食をせっせせっせと作りながら思います(笑)>

あは~~
そうよね・・・そう。
私も
まず、あの生活スタイルがうらやましかったわ。
とくにこの夏休みはとくに思うわ~~~
まあ、お孫さんのお食事も・・・そうよね。
にぎやかで楽しいけど、家事労働がUPするからそこが少しね・・笑
瞳さんえらいわ。

うちは、帰省すると、3歳、5歳がいるのですが(年が離れていますが姪っ子)、もう、無理・・笑。私、小さい子の元気なノリに
なかなかついていけなくって・・・。ダメね~~~(笑)

後で伺います
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  • レイフ・ファインズ好き
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