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ゴッズ・オウン・カントリー(2017)

ゴッズ・オウン・カントリー(2017)
GOD'S OWN COUNTRY
上映時間 104分
製作国 イギリス
監督: フランシス・リー
製作: マノン・アルディソン
ジャック・ターリング
製作総指揮: ディアミッド・スクリムショウ
アナ・ダッフィールド
メアリー・バーク
セリーヌ・ハダド
ポール・ウェブスター
カヴァン・アッシュ
リチャード・ホームズ
脚本: フランシス・リー
撮影: ジョシュア・ジェームズ・リチャーズ
プロダクションデ
ザイン: ステファヌ・コロンジュ
監督: フランシス・リー
製作: マノン・アルディソン
ジャック・ターリング
製作総指揮: ディアミッド・スクリムショウ
アナ・ダッフィールド
メアリー・バーク
セリーヌ・ハダド
ポール・ウェブスター
カヴァン・アッシュ
リチャード・ホームズ
脚本: フランシス・リー
撮影: ジョシュア・ジェームズ・リチャーズ
プロダクションデ
ザイン: ステファヌ・コロンジュ
衣装デザイン: シャーン・ジェンキンズ
編集: クリス・ワイアット

出演: ジョシュ・オコナー ジョニー
アレック・セカレアヌ ゲオルゲ
ジェマ・ジョーンズ ジョニーの祖母
ハリー・リスター・スミス
イアン・ハート ジョニーの父

 英国のヨークシャー地方を舞台に、牧場を一人で切り盛りする孤独な若い男と彼のもとで働き始めた季節労働者のルーマニア人青年の切なくも情熱的な恋愛を描き、英国アカデミー賞の英国作品賞ノミネートをはじめ各地の映画祭や映画賞で評判を呼んだドラマ。主演は英国期待の若手ジョシュ・オコナーとルーマニア出身のアレック・セカレアヌ。共演にジェマ・ジョーンズ、イアン・ハート。監督は本作が長編デビューのフランシス・リー。
<allcinemaより引用>
祖母(ジェマ・ジョーンズ)と父親(イアン・ハート)に代わりヨークシャーの牧場を管理しているジョニー(ジョシュ・オコナー)は、酒とセックスで孤独と仕事の不満を紛らわしていた。羊の出産シーズンになり、季節労働者のゲオルゲ(アレック・セカレアヌ)がやってくる。当初彼らは反発し合っていたが、羊に優しく接するゲオルゲにジョニーは初めての感情を抱く。
<シネマトゥデイより、あらすじ、引用>



感想

お友達サイトの激プッシュ作品だったのでみようみようと思っていた作品。
レインボー・リール東京でも、のむコレでも上映あったのですが、時間的に厳しかったので
スルーばかりしていました。
今回、一般公開になって本当に良かったです。
わりと近め(チネチッタ、すごいよ)でやってくれてありがとう・・・です。

ジャンルとしては同性愛映画。
いままで同性愛映画って、同性愛であることへの苦悩、周囲の偏見ということが
表立っていて、どうしてももの悲しい仕上がりの作品が多かったのですが(それはたぶん、時代背景がそうさせていた作品ばかりだったとは思うけど)この作品は、
そこを問題視していなく、普通にストレートな恋愛映画として描かれていたのが印象的でした。
同性に性的感情をもつ主人公を、それが、彼の持つ世界なんだよ・・・って肯定したところからのスタートでした。
でも主人公のジョニーは
本当の愛を知らない感じ。体だけは満足してもやっぱり、心の部分で安らぎを得ることはできていなかったし
またそういう部分を自分からシャットアウトしているようでもありました。
だからジョニーが、なんとなく不憫でね。荒ぶっていても、父親にも祖母にもむっとした態度をとるのも
あの家庭状況ならばわかるよな・・・と、そういう気持でみていました。息苦しくもあるだろうな~~~と。
母親も彼らをおいて出ていったみたいだし、寂しかったんだろうな・・毎日。
不毛なセックスに走るのも無茶な飲酒をするのも、そうしなければ、生きることが出来なかったんだろうね。

そんな中、季節労働者として雇った男、ゲオルゲ(アレック・セカレ)と出会う。
最初はね、言葉も少ないし、不愛想だし、どうなの?的な感じなんですが、
これがねえ・・・いろいろと・・・・凄かったです。(笑)
人間的な厚みがですよ・・・。
仕事においても、人に対する対応にしても
完璧じゃあないですか。
すっごく魅力的でした。こういうお相手が欲しいです。


恋愛部分を軸にして、移民問題とか、親の介護(パパが半身不随・・泣)、家業の問題(牧場経営が
厳しい)など、処々の問題も絡んできていましたけど
ほとんど恋愛がメインで、そこの部分はじっくり時間を割いておりました。
2人の出会いから、関係を深めていく、歩み寄りがとても丁寧なのよね~~
台詞が少ないので
あとは二人の仕草でいろいろ判断ではあるけれど。
みていてドキドキしたり、きゅんとなったりすることも多かったです。
まさに恋愛映画。


それでも順風満帆の恋愛ではなく、
すれ違い、けんか別れもあり。どうなる?どうなる?と心配になること多々。
どんな理由があるにしろ
好きな人の前で別の人と関係をもってしまったら
誰だって怒るはず。
ゲオルゲになんてひどい仕打ちするの・・・って思って後半はみておりました。

ゲオルゲ・・・人にも優しいんだけど
羊にも優しくってね~~~。
羊の出産は生々しくってちょっとびっくりだったけど
彼が上手に
すっぽんと取り出したときは、
おお~~~と思ったし
死んだ?死んじゃったの?と思った羊ちゃんをちゃんと生き返らせれくれたりするので
もうその臨機応変さに尊敬の念でありました。

そういえば
羊の
羊のためのベスト?(笑)
あれも職人技だったわ。
こちらも同じく生々しかったけど。

同性愛映画って意識するのは
やっぱり性描写だったわけだけど、
うん、そこは恋愛映画ゆえ、容赦なく描いていたと思うし
リアル感は結構あったかなとは思っています
でも、良かったです。とくに、2回目かな(うる覚え・・汗)、荒々しいのでなく(最初はガバ~~だったのでびっくり)
優しい雰囲気のラブシーンね、あそこが良かったわ。
だって、ジョニー、素敵なキスなんて今までしていなかったから
教えてもらって本当に良かったわって(笑)
これで彼も、一歩大人の男になったのね・・・って。
愛の本質を知る男よ。
だんだん笑顔も多くなっていったのもみていて微笑ましかったしね。

恋愛メインって書いたけれど
実は

ジョニーとパパの関係性にも実はウルウルさせられてしまって。
だって
パパ、途中で、
車いす生活になって、かなりのどん底におちいてしまうから。
それをジョニーが、そのときはしっかりささえていたでしょ?
すでに愛する人ができたから
父親を思いやる余裕もできたようで。
それが心底うれしかったわ。

だから最後の父と子の
心が通い合うような会話には
じ~~んときてしまったの。
パパも息子を理解していったみたいだし。

小雨が降る中の鑑賞で
劇場内はわりと静かな雰囲気だったけど(激混みではなかった)
この作品がみたいって強い思いを持った人が多い気がして
ちょっとうれしくなってしまいました。

godowncountry1 samuikaratebukuro
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Fから始まる~『ゴッズ・オウン・カントリー』

 GOD’S OWN COUNTRY  英国・ヨークシャー。家族経営の小さな農場を営むジョニー(ジョシュ・オコナー)は、病身の父(イアン・ハート)と祖母(ジェマ・ジョーンズ)との三人暮らし。行き場のない空虚な毎日を半ば自暴自棄に過ごす彼の元に、ルーマニア移民の季節労働者・ゲオルゲ(アレック・セカレアヌ)がやってくる。  本作は2017年に各国で...

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ありがとうございます

みみこさん、こんにちは。
お忙しい中観ていただけてうれしいです。ありがとうございます。
川崎チネチッタでご覧になったのですね?
あの劇場は音がすごくよかった、という感想を見かけました。
自宅鑑賞との違いは、スクリーンの大きさはもちろん「音」もありますよね。

私も公開後3回劇場で観たのですが、忙しくてなかなかブログの更新がままならず。
しかし新たな発見もあったりしたので、また近いうちに更新できたらね~、と思っています。

父と子の関係性、あそこは涙ですよね。。

またお邪魔します。

劇場での鑑賞で良かったわ

真紅さんへ

こんにちは。
公開されて本当に良かったですね。
お勧めの作品だったので
鑑賞できてうれしかったです。
大画面ですと、映像の美しさが際立ちますね。
そして音の良さも・・・、そうですよね~~
やっぱり劇場ね★
劇場3回ですか
すごいですね~~

新たな発見楽しみです
ゆっくりでいいので
また記事にしてくださいね
楽しみにしています☆
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