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正欲   著  朝井リョウ

正欲   著  朝井リョウ


息子が不登校になった検事・啓喜。
初めての恋に気づいた女子大生・八重子。
ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。
ある人物の事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり合う。

しかしその繋がりは、"多様性を尊重する時代"にとって、
ひどく不都合なものだった――。

「自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、
そりゃ気持ちいいよな」


アマゾンより、あらすじ引用

感想

いろいろ考えさせられたかな。
朝井さん、こういうことをテーマに小説書いたのね、ということが、まず、衝撃。
人の性についての興味って、いろいろあるのはわかっているけど、
小説に書かれているような、その感覚は、初めてでね。

登場人物の整理
〇 佐々木佳道(30)大手食品会社勤務⇒水に興奮
〇矢田部陽平(24)非常勤講師⇒子供が性の対象?
〇諸橋大也(21)国立大学3年生⇒水

〇寺井啓喜,検事、妻、子供あり。子供が不登校、そして子供はユーチューバ。

〇桐生夏月⇒佐々木佳道の妻。元同級生。同じ趣向の持ち主。水に興奮

〇神戸八重子⇒諸橋大也を気にかける。

それぞれが(矢田部はなし)、一人称で自分語りをする中で
すべての物語がつながっていっているという構成。
初めに事件があり、そこから過去にさかのぼっていくという感じです

感想としては難しいのだけど、この中で犯罪として考えられるのは
矢田部ですよね。しかし彼にしての詳細はあまり語られず。
多様性多様性というけど
実際その言葉って軽々しく使っていいの?・・・ということだったと思うのですが
確かに非常に難しい。
それが、性にまつわることだと、
より一層、難しいというか。
そもそも、
正しい性って、なにかといわれても、それこそ、人ぞれぞれだからね。


ただ、矢田部以外の、人たちは、社会的に制裁を与えられるような、そういう
感じでもなく。彼らの欲望は、迷惑をかけていないのでは・・と
感じる。
それが、性犯罪という枠組みで、結局のところ、
くくられてしまったということが、悲しいかな。、
佐々木佳道や、桐生夏月、諸橋大也については
正直に生きていきたいだけだったわけだもの。

ただ、人に言えないという、普通じゃないという意識(何をもって普通なのか常に疑問を持っている)
で、日々苦しんでいるということは、なかなかに、しんどいだろうなあ。

寺井啓喜,や
神戸八重子の場合は、ちょっと違うケース、上記の3人とはまた違った問題を抱えていたようで
二人に関しては、また別の思いにはなる。

繋がりたいという気持ち
そういう気持ちは十分わかったけれど、どうにも、それ以上の感想としては難しいに尽きるかな。
それは、自分がそういう境遇にいないからということだと思う。

あと、この小説では、水というそのものの、変化に魅了されて、そこに欲を感じる人のエピソードが出てくるけれど
これが、もっと違うもの、自分が見聞きしたことのあるような性的対象物だと
また物語も違ったとらえかたをされそうな気がするなあ・・。
具体的にそこ、明記するのもなんだけど。
まあ、
人間って
ひとくくりに、まとめてくることもでじきないし、複雑な生き物だから
全部理解しようなんて、それは到底できないものだよね・・・
多数派に少数派が押しつぶされがちであることは
まだまだあるからね。
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No title

みみこさん、こんにちは!
朝井リョウ君、すごいねえ、これは未知の世界でビックリしたー。
とはいえ、しっかりリサーチとかしたんだろうね・・・。

対象が綺麗だったせいか、全然嫌悪感感じずに読めたわ。

絶対理解してもらえない・・って絶望していたけど、
これはビックリされるものの、受け入れられないって拒否反応を持つ人はそんなにいないんじゃないかな?って思ったよ。

むしろ小児性愛者が主人公の本を読みたくなったよ・・・。

いろんなテーマに挑戦ね

latifaさんへ

こんにちは
台風凄いね~~お互いに気を付けようね

これ私も驚いたわ。こういう作品、テーマにしたのね・・・って。
そうそう、勉強はしただろうね。難しいテーマだし。
<対象が綺麗だったせいか、全然嫌悪感感じずに読めたわ。>

そうね。実際あるのかな・・・って思ってしまったわ。
まあいろんな人がいるから、いろんな感じ方とかあるのかな・・・って
ちょっとそこはわからないけど。
世間で見聞きしているのとはちょっと違った感じだったし。


<絶対理解してもらえない・・って絶望していたけど、
これはビックリされるものの、受け入れられないって拒否反応を持つ人はそんなにいないんじゃないかな?って思ったよ。>

そうよね・・動物とか人形とか・・・いろいろあるけど・・・
この主人公の場合は、拒否は少ないかも
それもまあ、どこで、線引きしているのかって言われちゃうけど・・
(笑)

この後に流浪を読んだので、あら~~って
また似た感じの・・・って。あとで伺います


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