流浪の月 著 凪良ゆう
流浪の月
著者 凪良ゆう
第17回本屋大賞受賞作
あらすじ
両親と別れ、母方の叔母の家に引き取られた主人公の家内更紗は、9歳の時、誘拐事件の被害者となった。公園で更紗に声をかけ、一緒にマンションで2ヶ月ほど暮らした19歳の青年・佐伯文はその犯人と逮捕され、誘拐された小学生が警察官に抱えられ泣き叫ぶシーンは居合わせた人の携帯電話で撮影・拡散されていった。その後も更紗は「傷物にされた可哀想な女の子」、文は「ロリコンで凶悪な誘拐犯」としてレッテルを貼られ続ける。そして事故から15年過ぎ、24歳になったある日、更紗は偶然文と再会する。その外部からは見えない真実や、恋愛でも友情でもない言い表しにくい2人の関係性を描いている
<ウィキペディア、から、あらすじ引用>
感想
ずいぶん前に予約していた本がやっとまわってきました。
ちょうど映画化もされるという情報もきいてしまって。
ほ~~~この人が、この役を演じるのねという、そんな印象を持ちながらの読書となりました。
面白かったです。
現代社会で問題視される出来事(幼少期の性暴力、ネット中傷、育児放棄、DV、ストーカー等々)
が、いろいろ描かれているので
やはり興味深く、それゆえ、先も知りたくなるし、文体も読みやすいので、サクサク、読み進むことができました。
が、いかせん、暗~~い話ではあるんですけどね。
一章から五章、そして終章までの構成。
一章の少女のはなし
二章彼女のはなし1
三章彼女のはなし2
四章彼のはなし1
五章彼女のはなし3
終章彼のはなし2
彼女・・・家内更紗
彼・・佐伯文
少女・・梨花
ということです。
彼女と彼のパートでは、それぞれが、一人称で、心情を語っていくので
読みながら、共感することも多く、、自分の気持ちも
揺さぶられました。
<ちなみに一章の少女は、更紗の職場の同僚安西さんの一人娘梨花ちゃんのこと。
安西さんは、シングルマザーなんだけど男との交際の邪魔になるために、娘、梨花ちゃんを
更紗にときどき預けるようになるのよね⇒ちょっと育児放棄気味・・>
更紗9歳は、自由奔放な両親のもと、楽しく生活していた中、突然父親が亡くなり、母親は男を作って
外に出ていってしまう。それがもとで親戚の家に預けられるんだけど、そこにいる息子に、性的ないたずらをされるようになって
生きずらい日々を送っている。
対する、19歳の文は、まわりと自分が違うことに悩んでいる。性的な部分で体が発育していかないことの悩み。厳格な家もまた
息苦しい模様。
そんな二人がたまたま公園で出会い、更紗を連れ帰ってしまう文。
それが誘拐事件へと発展・・・・という導入部分。さらには、彼彼女が、数年後に再び出会ってしまうという
衝撃的な展開。
世間はロリコンというレッテルをはっていたけど真実はそうではなかったということ。
実は文は病気で、性的な行為自体、興味はなかったということだから、誘拐事件によって、相手になにかひどいことをしてしまったということではなかったいうのが事実。
9歳の更紗にとっては、逃げ場所であったわけだから、文との生活はある意味、癒しの場であったということですよね。
しかし、やはり
勝手に連れて行ってしまうのは・・・・どうも~~~。
何か事情を抱えている子供ならば、他の方法はなかったのかな・・・連れて帰って、暮らし始めるっていう選択以外にねえ。。。って思ってしまうところはありました。
まあ、それいちゃあ、お終いだけど(笑)
文もやけになっていたところも、あるから、もうどうにでもなれ・・・って思って行動したのかもしれませんね。
彼らの悲劇は
当人だけが知っている事実を勝手に捻じ曲げられて、世間一般の作られたストーリーの中で
ず~~と生きていかなくてはならなくなってしまったっていうこと、ですよね。
真実を捻じ曲げられた・・・
彼女に性的ないたずらをしていたのは、
親族だったわけで、文ではないんだもんね。
そう考えると
世の中のありとあらゆる事件も、その真実?のすべては、世間一般には伝わらないこと多いから
ねじ曲がって解釈していることは、いっぱいあるだろうねって思いました。それって、怖いな。
更紗・・言えなかったのかな~~。誘拐されたタイミングでは無理としても。
事件が終わって、自分の家に戻ってきてから
その息子を(いたずらしてきた、やつ。誘拐後もまた襲い掛かってきた・・最低な男)
殴っているよね?そのタイミングで、もっと強い精神で、告発してほしかったわ。
そしたら、文の事件もまた変わってきたかもしれなかったし。
とはいっても、更紗、いえなかったもんは、致し方ない・・・
文は、性的なことには興味なく、大人の人との恋愛がらみの関係が築けない。
たいして、更紗も、幼少期にいたずらされたということから、性的な部分にどうしても、なじめない自分がいる。
更紗の方はそういう行為はできるけれど、できれば、あんまり‥‥っていう感じなのかな。
文に再会する前も、付き合った男性はいるし、普通に男女関係築いていたわけだけど。
本当の自分を出し切れていないって感じだったんだろうね~~。
居心地の良かった、文との暮らしに、ず~~と、こだわりを持ち続けているみたいだったね。
二人でいて、そういう性的な部分無しでも、居心地が良いのならば
私はず~~と二人でいて欲しいし、誰もなにも、干渉しないで、幸せに生活してもらいたいなって
読み終わったあとにしみじみと思いました。
更紗の元カレ、DVの彼ね。
彼もねえ~~、一生懸命二人の生活よくしようと思っていたわけで。それが報われないのって、可哀想だな~~とは思うけれど
あ・・・可哀想って思っちゃう時点で、危ない・・アブナイ・・・(笑)
DVは、やっぱり、暴力は、やっぱり、ダメだもんね。それにそのあと、文に対しての、SNS攻撃も、ひどいから
亮は、最低な男と言わざる得ないよね。優しいとこもあるけど~~、でも、ダメ~~。
暴力男から、逃れることができたのは、本当に良かったと思ったわ。
そういえば、文とわけあり関係な、谷さん。
文も、谷さんには早めに本当のこと言って欲しかったかな・・・。
そうしたら、傷つきも深くなかったと思うしね。
喫茶店で文を発見した時からの
更紗の行動。すごかった・・・・。ストーカー的な・・・(笑)
相手が嫌がっていないのなら、むしろ、お互いがお互いを求めていたってことならそれは
結びつく運命の2人の関係ってことになるのかな。
映画はどういう風になるのか
楽しみです。
流星君が、亮か…と思うと、複雑ですけど。暴力ふるっちゃうの?そんな役・・・やだ~~って、ことでね
著者 凪良ゆう
第17回本屋大賞受賞作
あらすじ
両親と別れ、母方の叔母の家に引き取られた主人公の家内更紗は、9歳の時、誘拐事件の被害者となった。公園で更紗に声をかけ、一緒にマンションで2ヶ月ほど暮らした19歳の青年・佐伯文はその犯人と逮捕され、誘拐された小学生が警察官に抱えられ泣き叫ぶシーンは居合わせた人の携帯電話で撮影・拡散されていった。その後も更紗は「傷物にされた可哀想な女の子」、文は「ロリコンで凶悪な誘拐犯」としてレッテルを貼られ続ける。そして事故から15年過ぎ、24歳になったある日、更紗は偶然文と再会する。その外部からは見えない真実や、恋愛でも友情でもない言い表しにくい2人の関係性を描いている
<ウィキペディア、から、あらすじ引用>
感想
ずいぶん前に予約していた本がやっとまわってきました。
ちょうど映画化もされるという情報もきいてしまって。
ほ~~~この人が、この役を演じるのねという、そんな印象を持ちながらの読書となりました。
面白かったです。
現代社会で問題視される出来事(幼少期の性暴力、ネット中傷、育児放棄、DV、ストーカー等々)
が、いろいろ描かれているので
やはり興味深く、それゆえ、先も知りたくなるし、文体も読みやすいので、サクサク、読み進むことができました。
が、いかせん、暗~~い話ではあるんですけどね。
一章から五章、そして終章までの構成。
一章の少女のはなし
二章彼女のはなし1
三章彼女のはなし2
四章彼のはなし1
五章彼女のはなし3
終章彼のはなし2
彼女・・・家内更紗
彼・・佐伯文
少女・・梨花
ということです。
彼女と彼のパートでは、それぞれが、一人称で、心情を語っていくので
読みながら、共感することも多く、、自分の気持ちも
揺さぶられました。
<ちなみに一章の少女は、更紗の職場の同僚安西さんの一人娘梨花ちゃんのこと。
安西さんは、シングルマザーなんだけど男との交際の邪魔になるために、娘、梨花ちゃんを
更紗にときどき預けるようになるのよね⇒ちょっと育児放棄気味・・>
更紗9歳は、自由奔放な両親のもと、楽しく生活していた中、突然父親が亡くなり、母親は男を作って
外に出ていってしまう。それがもとで親戚の家に預けられるんだけど、そこにいる息子に、性的ないたずらをされるようになって
生きずらい日々を送っている。
対する、19歳の文は、まわりと自分が違うことに悩んでいる。性的な部分で体が発育していかないことの悩み。厳格な家もまた
息苦しい模様。
そんな二人がたまたま公園で出会い、更紗を連れ帰ってしまう文。
それが誘拐事件へと発展・・・・という導入部分。さらには、彼彼女が、数年後に再び出会ってしまうという
衝撃的な展開。
世間はロリコンというレッテルをはっていたけど真実はそうではなかったということ。
実は文は病気で、性的な行為自体、興味はなかったということだから、誘拐事件によって、相手になにかひどいことをしてしまったということではなかったいうのが事実。
9歳の更紗にとっては、逃げ場所であったわけだから、文との生活はある意味、癒しの場であったということですよね。
しかし、やはり
勝手に連れて行ってしまうのは・・・・どうも~~~。
何か事情を抱えている子供ならば、他の方法はなかったのかな・・・連れて帰って、暮らし始めるっていう選択以外にねえ。。。って思ってしまうところはありました。
まあ、それいちゃあ、お終いだけど(笑)
文もやけになっていたところも、あるから、もうどうにでもなれ・・・って思って行動したのかもしれませんね。
彼らの悲劇は
当人だけが知っている事実を勝手に捻じ曲げられて、世間一般の作られたストーリーの中で
ず~~と生きていかなくてはならなくなってしまったっていうこと、ですよね。
真実を捻じ曲げられた・・・
彼女に性的ないたずらをしていたのは、
親族だったわけで、文ではないんだもんね。
そう考えると
世の中のありとあらゆる事件も、その真実?のすべては、世間一般には伝わらないこと多いから
ねじ曲がって解釈していることは、いっぱいあるだろうねって思いました。それって、怖いな。
更紗・・言えなかったのかな~~。誘拐されたタイミングでは無理としても。
事件が終わって、自分の家に戻ってきてから
その息子を(いたずらしてきた、やつ。誘拐後もまた襲い掛かってきた・・最低な男)
殴っているよね?そのタイミングで、もっと強い精神で、告発してほしかったわ。
そしたら、文の事件もまた変わってきたかもしれなかったし。
とはいっても、更紗、いえなかったもんは、致し方ない・・・
文は、性的なことには興味なく、大人の人との恋愛がらみの関係が築けない。
たいして、更紗も、幼少期にいたずらされたということから、性的な部分にどうしても、なじめない自分がいる。
更紗の方はそういう行為はできるけれど、できれば、あんまり‥‥っていう感じなのかな。
文に再会する前も、付き合った男性はいるし、普通に男女関係築いていたわけだけど。
本当の自分を出し切れていないって感じだったんだろうね~~。
居心地の良かった、文との暮らしに、ず~~と、こだわりを持ち続けているみたいだったね。
二人でいて、そういう性的な部分無しでも、居心地が良いのならば
私はず~~と二人でいて欲しいし、誰もなにも、干渉しないで、幸せに生活してもらいたいなって
読み終わったあとにしみじみと思いました。
更紗の元カレ、DVの彼ね。
彼もねえ~~、一生懸命二人の生活よくしようと思っていたわけで。それが報われないのって、可哀想だな~~とは思うけれど
あ・・・可哀想って思っちゃう時点で、危ない・・アブナイ・・・(笑)
DVは、やっぱり、暴力は、やっぱり、ダメだもんね。それにそのあと、文に対しての、SNS攻撃も、ひどいから
亮は、最低な男と言わざる得ないよね。優しいとこもあるけど~~、でも、ダメ~~。
暴力男から、逃れることができたのは、本当に良かったと思ったわ。
そういえば、文とわけあり関係な、谷さん。
文も、谷さんには早めに本当のこと言って欲しかったかな・・・。
そうしたら、傷つきも深くなかったと思うしね。
喫茶店で文を発見した時からの
更紗の行動。すごかった・・・・。ストーカー的な・・・(笑)
相手が嫌がっていないのなら、むしろ、お互いがお互いを求めていたってことならそれは
結びつく運命の2人の関係ってことになるのかな。
映画はどういう風になるのか
楽しみです。
流星君が、亮か…と思うと、複雑ですけど。暴力ふるっちゃうの?そんな役・・・やだ~~って、ことでね
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