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あちらにいる鬼  著   井上  荒野

あちらにいる鬼  著   井上  荒野



人気作家の長内みはるは、講演旅行をきっかけに戦後派を代表する作家・白木篤郎と男女の関係になる。
一方、白木の妻である笙子は、夫の手あたり次第とも言える女性との淫行を黙認、夫婦として平穏な生活を保っていた。
だが、みはるにとって白木は肉体の関係だけに終わらず、〈書くこと〉による繋がりを深めることで、かけがえのない存在となっていく。
二人のあいだを行き来する白木だが、度を越した女性との交わりは止まることがない。

(アマゾンより、あらすじ引用)


感想

あらすじ、どおりの、妻と愛人とその男との関係性を描いた作品。
著者の、井上さんのご両親と&瀬戸内さんの、こと・・みたいですね。
小説なので、フィクションの部分ももちろんあるのでしょうが、ほぼ事実通りなんでしょうね。

不思議な関係性ですね。
どちらの立場においても、なかなか共感しにくいし、自分なら、絶対に
そういう状況下に身を置いていたとしたならば、たぶん、その男との、関係は続けられないし
感情的にも抑えられないし、修羅場を迎えてしまっているだろうなあと、想像。

この白木っていう男が、かなり魅力的なんだろうね。
私には良さ・・というのはよくわからないけど。嘘ばかりつく・・・という男・・・の。

長内みはると、妻の笙子の、それぞれの心情が丁寧に描かれていて
その思いというのは、十分に伝わってきました
奥さん、立派よね。  そういう女たちを悩ませていた男って、なんとも、罪づくりだよね

後半、白木ががんで亡くなって
奥さんも病に伏して、亡くなってしまう。
笙子の最後の語りの章は、涙なくして、読めなかったな・・・あ。

そして、瀬戸内さんも亡くなって。

そこまで深く愛せる人がいたという、人生もまた
うらやましくもありますね
人生いろいろだな

映画だと白木は、トヨエツですね
なるほど~~

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(アマゾンより画像引用)
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非公開コメント

No title

みみこさん、こちらにも。
私もこれ読んでるの。
瀬戸内さんお亡くなりになられたものね・・・

奥様と愛人の方、2人から愛された男性。
本を読んだ後、どんな人?って検索しちゃったよ。

私的には、そんなに魅力的な人には感じなかったけど(外見じゃなくて、お人柄とか、本から伝わって来る部分のみだけど)
もてる人だったのかもね。

奥様役は、ヒロスエちゃんね‥意外

latifaさんへ

こんにちは
わ~~いま読書中なのね
映画にもなるからちょっと読んでみたのよ

、<奥様と愛人の方、2人から愛された男性。
本を読んだ後、どんな人?って検索しちゃったよ。>

私も
映画もあったのね。ドキュメンタリーの。
その人の作品も私、読んだことなかったからなあ・・

<私的には、そんなに魅力的な人には感じなかったけど(外見じゃなくて、お人柄とか、本から伝わって来る部分のみだけど)
もてる人だったのかもね。>


そうね・・・
嘘も多いってあったけど・・・。嘘つく人は、嫌だな・・・あ。
私にはそういう、人間関係は築けそうにはないよ・・(笑)

No title

あ、勘違いさせちゃって、ごめんよ。
1年位前かな? 読み終わってるんだー。
リンクの処にアドレス入れてみました^^

コメントもありがとうねー!
なんとか、なってるよ。
お互い、がんばろうね。

勘違い

latifaさんへ


こんにちは。
わ~~ごめんね

よく読んでみたら、「読んだ後にどんな人か検索・・」と
書いてくれたものね~~

ごめんなさ~~い。

あとで感想よみにいくね
そして、うんうん・・
お互いに頑張ろうね・・・・






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