エルヴィス
エルヴィス (2022年 アメリカ)
原題:Elvis
スタッフ
脚本・監督・製作
バズ・ラーマン
製作・美術・衣装
キャサリン・マーティン
製作
ゲイル・バーマン
パトリック・マコーミック
スカイラー・ワイス
脚本
サム・ブロメル
クレイグ・ピアース
脚本・原案
ジェレミー・ドネル
撮影
マンディ・ウォーカー
編集
マット・ヴィラ
ジョナサン・レドモンド
音楽・音楽総指揮
エリオット・ウィーラー
オースティン・バトラー(エルヴィス・プレスリー)
トム・ハンクス(トム・パーカー)
ヘレン・トムソン(グラディス)
リチャード・ロクスバーグ(ヴァーノン)
オリヴィア・デヨング(プリシラ)
ヨラ(シスター・ロゼッタ・サープ)
ションカ・デュクレ(ビッグ・ママ・ソーントン)
アルトン・メイソン(リトル・リチャード)
ケルヴィン・ハリソン・Jr(B・B・キング)
ゲイリー・クラーク・Jr(アーサー・“ビッグ・ボーイ”・クルーダップ)
デヴィッド・ウェンハム(ハンク・スノウ)
ルーク・ブレイシー(ジェリー・シリング)
デイカー・モンゴメリー(スティーブ・ビンダー)
1950年代、エルヴィス・プレスリー(オースティン・バトラー)は歌手としてデビューする。彼の個性的なパフォーマンスは若者たちに熱狂的な支持を受ける一方で、批判や中傷にもさらされる。やがてエルヴィスは警察の監視下に置かれた会場でライブを行うことになり、マネージャーのトム・パーカー(トム・ハンクス)が彼に忠告を与える。
(シネマトゥデイから、あらすじ、キャスト、引用)
感想
製作の段階からバズ・ラーマンの新作ということで、楽しみにしていた作品。
「華麗なるギャッツビー」から9年。久しぶりです。
音楽映画は好きだし、
あの、どか~~んと派手派手の映像に浸りたい気分だったので(笑)早速に鑑賞。
独特の映像美なので、好みがわかれるところかな。
私は好きなんだけどね。
冒頭のロゴからして、キラキラ。
万華鏡みたいな映像なのよね。エンドロールも・・・両サイド対象の模様で、キラキラ(笑)
前半はとくに、カット割りも多いし、三分割、ちょっと行ったり来たりの時系列、グルグルカメラも回転したり
まあ、忙しかったです(笑)
ゆえに、2時間半越えの、長さだったけど、退屈はしなかったなあ。
後半はわりと、ゆったりな感じになってはいたけどね。
エルヴィスについては、思い入れが深いという訳ではなかったので
(世代的に違う感じ・・・TVでの物真似とかでの、晩年の姿しか知らなかったなあ~~)
変な先入観もなかったし、新鮮にうつって楽しむことができました。
一世を風靡したスターの人生って、必ずいろいろあって
やっぱりお決まりのように、薬とか、家族間夫婦間の問題とか、取り巻きたちとの関係とかで、すったもんだあったりして
人生の終わりもちょっと胸痛む展開に
なりがちなのよね・・・・。
本当、残念よね。若くして亡くなる人多いしね。
過去にはドキュメンタリーなど、生涯を描いたものもあったのだろうけど、すべてにおいて未見だったし
俳優業の部分でも、まったく、見てもいなかったし。リロアンドステッチもみてないし・・・(笑)。
こういう機会でいろいろ知ることができたのは、良かったです。
圧倒的なスピードのもと(←ここ大事・・(笑)、煌びやかな映像世界の中だったので、インパクト大だったしね。
映画は、彼のマネージャのトム・パーカー大佐の語りからのスタート。
皆、俺がエルヴィスを殺したというが、いや違う…実はこうなんだ・・・という
弁解をするような、感じで延々と・・・エルヴィスの人生語りをしていくんですね。
映画の予告も、ちょっとミステリータッチに、「誰が殺したのか・・・」みたいになっていますものね
・・・そして一応、この答えはでてきます(あくまでの、大佐の意見よ、そして映画として、の答えね)
→「アマデウス」のサリエリみたいな、構成よね。
この、トム・パーカー大佐演じるのが、トム・ハンクス。
いままでのいい人、イメージを覆しての悪役という立ち位置です。
見た目も、ものすごく太っていて(特殊加工だよね~~)、すごいわ~~って思うんだけど、顔はやはりトム・ハンクス。そして声が
特徴的だもん、トム・ハンクス。
エルヴィスの映画だったけど、見終わってみると、トム・ハンクスの印象がかなり強くて、オースティン・バトラー(エルヴィス・プレスリー役ね)の演技はもちろん、素晴らしかったけど、それを抑え込む圧・・もありました(笑)。
もちろん、オースティン・バトラーは熱演。歌も踊りも本人に似せるために努力したというし、聞いていて迫力もあって
若いころのエルヴィスの、姿は、色気もあって、素敵でしたもの。
(そもそもあまりエルヴィス本人の若いころのイメージが、自分の中になかったので
オースティンを本人と比べるというよりも、単体としてみていて、素直に、カッコよいね・・・と、思いましたよ。
でも、トム・ハンクスの存在は大きかったよん・・・・(笑)
エルヴィスって母親思いだったのですね。常におかあさん・・・って感じだったし。
母親にピンクのキャデラックを送るなんて。母親とは、相互依存の関係だったのかな~~
それに対して、父親の存在はね。途中で母親は亡くなるけど、父親は、彼の力にはなっていない
人物だったよなあ。トラブルあっても対応できないし。だから、マネージャーの大佐が、仕切るようになっていったのかも
しれないけれど。
あ、お父さん役はリチャード・ロクスバーグ。「ムーランルージュ」の伯爵さんですね
年とったね
エルヴィスが軍隊に入って、プリシラとの恋愛模様。この時、プリシラと、出会った時、彼女の方がかなり若いよね。
結婚したのは31と21というから、10歳差。可愛かったよ。・・・彼女を演じるオリヴィア・デヨング。
お洋服も髪型も、時代を反映していて、素敵だったな
まあ、その結婚生活も、数年で壊れてしまうんだけどね。
キング牧師の暗殺や
ロバートケネディーの暗殺
アメリカの歴史も、垣間見ることができて、その中で、時代の変化に向かいながら、彼が、歌い手としてどう、生きてきたのか・・
その大変さが、ひしひしと伝わってきた感じ。
活躍が低迷してから
また晩年、人気が盛り返してきて、完全復活してくるエルヴィス(映画の中では終盤ね)
前半はかなり駆け足で、終盤からわりとゆっくりなテンポという感じ。
ただ、完全復活はしてきたけど、体調面&精神面では最悪で家庭も崩壊。大佐との関係も
結局、切るに切れないという・・悲惨な状態。
ラスベガスのインターナショナル・ホテルで、エルヴィスのワンマンショー・・・
結局、大佐は、彼を国外に出さず(大佐自身が国外には出ることができなかった・・・みたい)
ホテルでのショーに縛り付けて、
もうけを搾取していたのよね。
エルヴィス・・・・兵役以外には国外に出たことはないって言っていたし、
国外コンサートは夢みたいに言っていたから、それが実現できなかったのは可哀想だったな・・
ラストにエルヴィス本人が映って。
Unchained Melodyを歌うエルヴィス。
なんだか、とても泣けてきてしまった・・。
もう立ち上がることもできないから、座っての歌なんだよね。
空港での、プリシラ&娘との、別れでも、せつないものがこみ上げてきたし。
これだけの成功を収めても、こういう寂しい末路というのが、なんともね~
ちなみに
エルヴィスを殺したのは・・・
という問いかけに
大佐は、私ではない・・・ファンの愛に殺された・・・というのよ(ちょっと正確には忘れたけど、確か、愛ゆえといってたよ)
いや==大佐が、語りだから、自分でない・・というだろうし(笑)、見方としては、スターという地位にいるゆえの悩みによって
追い詰められたということもあるから(精神蝕ばむこととなった・・・・・・)、愛という言葉で、おさめることもありだけど。
いや~~大佐のマネージメントも、かなりあくどかったので(映画見ている限り)もう少し、側近が家族も含めて
サポートしてあげたら、また違った人生もありえたかもなとも思いました。
でも、大佐だからこそ、成功した部分もあったのかもしれないので。
今となっては、なにが正解なのかは、わからないですね。
ただ、最後が、幸せそうだな…本人・・・と思わなかったので
そこがなにより、可哀想。
悔いなかったぜ・・・・みたいな思いで、亡くなったのなら、まだしも、
ああしたい、こうしたいという思いでいっぱいだとしたら、残念ねと思うのよね
たいして、大佐って、長生きだったのね・・・皮肉ねえ

(eiga comより画像引用)
原題:Elvis
スタッフ
脚本・監督・製作
バズ・ラーマン
製作・美術・衣装
キャサリン・マーティン
製作
ゲイル・バーマン
パトリック・マコーミック
スカイラー・ワイス
脚本
サム・ブロメル
クレイグ・ピアース
脚本・原案
ジェレミー・ドネル
撮影
マンディ・ウォーカー
編集
マット・ヴィラ
ジョナサン・レドモンド
音楽・音楽総指揮
エリオット・ウィーラー
オースティン・バトラー(エルヴィス・プレスリー)
トム・ハンクス(トム・パーカー)
ヘレン・トムソン(グラディス)
リチャード・ロクスバーグ(ヴァーノン)
オリヴィア・デヨング(プリシラ)
ヨラ(シスター・ロゼッタ・サープ)
ションカ・デュクレ(ビッグ・ママ・ソーントン)
アルトン・メイソン(リトル・リチャード)
ケルヴィン・ハリソン・Jr(B・B・キング)
ゲイリー・クラーク・Jr(アーサー・“ビッグ・ボーイ”・クルーダップ)
デヴィッド・ウェンハム(ハンク・スノウ)
ルーク・ブレイシー(ジェリー・シリング)
デイカー・モンゴメリー(スティーブ・ビンダー)
1950年代、エルヴィス・プレスリー(オースティン・バトラー)は歌手としてデビューする。彼の個性的なパフォーマンスは若者たちに熱狂的な支持を受ける一方で、批判や中傷にもさらされる。やがてエルヴィスは警察の監視下に置かれた会場でライブを行うことになり、マネージャーのトム・パーカー(トム・ハンクス)が彼に忠告を与える。
(シネマトゥデイから、あらすじ、キャスト、引用)
感想
製作の段階からバズ・ラーマンの新作ということで、楽しみにしていた作品。
「華麗なるギャッツビー」から9年。久しぶりです。
音楽映画は好きだし、
あの、どか~~んと派手派手の映像に浸りたい気分だったので(笑)早速に鑑賞。
独特の映像美なので、好みがわかれるところかな。
私は好きなんだけどね。
冒頭のロゴからして、キラキラ。
万華鏡みたいな映像なのよね。エンドロールも・・・両サイド対象の模様で、キラキラ(笑)
前半はとくに、カット割りも多いし、三分割、ちょっと行ったり来たりの時系列、グルグルカメラも回転したり
まあ、忙しかったです(笑)
ゆえに、2時間半越えの、長さだったけど、退屈はしなかったなあ。
後半はわりと、ゆったりな感じになってはいたけどね。
エルヴィスについては、思い入れが深いという訳ではなかったので
(世代的に違う感じ・・・TVでの物真似とかでの、晩年の姿しか知らなかったなあ~~)
変な先入観もなかったし、新鮮にうつって楽しむことができました。
一世を風靡したスターの人生って、必ずいろいろあって
やっぱりお決まりのように、薬とか、家族間夫婦間の問題とか、取り巻きたちとの関係とかで、すったもんだあったりして
人生の終わりもちょっと胸痛む展開に
なりがちなのよね・・・・。
本当、残念よね。若くして亡くなる人多いしね。
過去にはドキュメンタリーなど、生涯を描いたものもあったのだろうけど、すべてにおいて未見だったし
俳優業の部分でも、まったく、見てもいなかったし。リロアンドステッチもみてないし・・・(笑)。
こういう機会でいろいろ知ることができたのは、良かったです。
圧倒的なスピードのもと(←ここ大事・・(笑)、煌びやかな映像世界の中だったので、インパクト大だったしね。
映画は、彼のマネージャのトム・パーカー大佐の語りからのスタート。
皆、俺がエルヴィスを殺したというが、いや違う…実はこうなんだ・・・という
弁解をするような、感じで延々と・・・エルヴィスの人生語りをしていくんですね。
映画の予告も、ちょっとミステリータッチに、「誰が殺したのか・・・」みたいになっていますものね
・・・そして一応、この答えはでてきます(あくまでの、大佐の意見よ、そして映画として、の答えね)
→「アマデウス」のサリエリみたいな、構成よね。
この、トム・パーカー大佐演じるのが、トム・ハンクス。
いままでのいい人、イメージを覆しての悪役という立ち位置です。
見た目も、ものすごく太っていて(特殊加工だよね~~)、すごいわ~~って思うんだけど、顔はやはりトム・ハンクス。そして声が
特徴的だもん、トム・ハンクス。
エルヴィスの映画だったけど、見終わってみると、トム・ハンクスの印象がかなり強くて、オースティン・バトラー(エルヴィス・プレスリー役ね)の演技はもちろん、素晴らしかったけど、それを抑え込む圧・・もありました(笑)。
もちろん、オースティン・バトラーは熱演。歌も踊りも本人に似せるために努力したというし、聞いていて迫力もあって
若いころのエルヴィスの、姿は、色気もあって、素敵でしたもの。
(そもそもあまりエルヴィス本人の若いころのイメージが、自分の中になかったので
オースティンを本人と比べるというよりも、単体としてみていて、素直に、カッコよいね・・・と、思いましたよ。
でも、トム・ハンクスの存在は大きかったよん・・・・(笑)
エルヴィスって母親思いだったのですね。常におかあさん・・・って感じだったし。
母親にピンクのキャデラックを送るなんて。母親とは、相互依存の関係だったのかな~~
それに対して、父親の存在はね。途中で母親は亡くなるけど、父親は、彼の力にはなっていない
人物だったよなあ。トラブルあっても対応できないし。だから、マネージャーの大佐が、仕切るようになっていったのかも
しれないけれど。
あ、お父さん役はリチャード・ロクスバーグ。「ムーランルージュ」の伯爵さんですね
年とったね
エルヴィスが軍隊に入って、プリシラとの恋愛模様。この時、プリシラと、出会った時、彼女の方がかなり若いよね。
結婚したのは31と21というから、10歳差。可愛かったよ。・・・彼女を演じるオリヴィア・デヨング。
お洋服も髪型も、時代を反映していて、素敵だったな
まあ、その結婚生活も、数年で壊れてしまうんだけどね。
キング牧師の暗殺や
ロバートケネディーの暗殺
アメリカの歴史も、垣間見ることができて、その中で、時代の変化に向かいながら、彼が、歌い手としてどう、生きてきたのか・・
その大変さが、ひしひしと伝わってきた感じ。
活躍が低迷してから
また晩年、人気が盛り返してきて、完全復活してくるエルヴィス(映画の中では終盤ね)
前半はかなり駆け足で、終盤からわりとゆっくりなテンポという感じ。
ただ、完全復活はしてきたけど、体調面&精神面では最悪で家庭も崩壊。大佐との関係も
結局、切るに切れないという・・悲惨な状態。
ラスベガスのインターナショナル・ホテルで、エルヴィスのワンマンショー・・・
結局、大佐は、彼を国外に出さず(大佐自身が国外には出ることができなかった・・・みたい)
ホテルでのショーに縛り付けて、
もうけを搾取していたのよね。
エルヴィス・・・・兵役以外には国外に出たことはないって言っていたし、
国外コンサートは夢みたいに言っていたから、それが実現できなかったのは可哀想だったな・・
ラストにエルヴィス本人が映って。
Unchained Melodyを歌うエルヴィス。
なんだか、とても泣けてきてしまった・・。
もう立ち上がることもできないから、座っての歌なんだよね。
空港での、プリシラ&娘との、別れでも、せつないものがこみ上げてきたし。
これだけの成功を収めても、こういう寂しい末路というのが、なんともね~
ちなみに
エルヴィスを殺したのは・・・
という問いかけに
大佐は、私ではない・・・ファンの愛に殺された・・・というのよ(ちょっと正確には忘れたけど、確か、愛ゆえといってたよ)
いや==大佐が、語りだから、自分でない・・というだろうし(笑)、見方としては、スターという地位にいるゆえの悩みによって
追い詰められたということもあるから(精神蝕ばむこととなった・・・・・・)、愛という言葉で、おさめることもありだけど。
いや~~大佐のマネージメントも、かなりあくどかったので(映画見ている限り)もう少し、側近が家族も含めて
サポートしてあげたら、また違った人生もありえたかもなとも思いました。
でも、大佐だからこそ、成功した部分もあったのかもしれないので。
今となっては、なにが正解なのかは、わからないですね。
ただ、最後が、幸せそうだな…本人・・・と思わなかったので
そこがなにより、可哀想。
悔いなかったぜ・・・・みたいな思いで、亡くなったのなら、まだしも、
ああしたい、こうしたいという思いでいっぱいだとしたら、残念ねと思うのよね
たいして、大佐って、長生きだったのね・・・皮肉ねえ

(eiga comより画像引用)
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