プライドと偏見

プライドと偏見

2005年イギリス映画 

監督:ジョー・ライト
原作:ジェーン・オースティン
出演:
エリザベス……キーラ・ナイトレイ
Mr. ダーシー……マシュー・マクファディン
Mr. ベネット……ドナルド・サザーランド
キャサリン夫人……ジュディ・デンチ、ほか



18世紀末、エリザベス・ベネットは、両親、4人の姉妹とともに
メリトンの町に暮らしていた。
最近、資産家ビングリーが近くに越してきたとあって
家族は浮き足立つ。素敵な男性と出会えるチャンスと思っているのだ。
舞踏会の夜、早々と姉のジェーンとビングリーは親しい仲に・・。
しかし、エリザベスはビングリーの友人として紹介されたダーシーに、
よい印象を持たないでいた。気難しげで
人を見下すような態度に彼の高慢さを感じたのだ。
ビングリーとジェーンの仲は、そのままゴールまで行くかに見えたが
結局、何の言葉もなしに、ビングリーはロンドンへ。
彼を忘れられないジェーンはロンドンへと追いかける。
一方のエリザベスは、遠縁の牧師コリンズから求婚される。
家族、特に母親はこれで財産が手に入り立場も安泰と
喜ぶが、エリザベスはきっぱりと拒否する。
心を交わせる人と結婚したいと望んでいたからだ。
そんな娘の行動に、戸惑う母・・。
やがて牧師コリンズは、エリザベスの友人シャーロットと結婚。

結婚したシャーロットを訪れるエリザベス。
滞在中、牧師夫妻とともに、キャサリン夫人が暮らすロージングスに招待される。
そこにはなんと・・・ダーシーが。キャサリン夫人は彼のおばだったのだ。
久しぶりの再会に複雑な心境の・・・エリザベス。しかし、彼にまつわる・・様々な噂話に耳を傾けていた彼女は彼の本当の姿をみつけることができないでいた・・・そして・・・・ダーシ-
は本心を告げるのだが・・。

感想

 ジェーン・オースティン原作「高慢と偏見」の映画化です。
オースティン作品は、以前「いつか晴れた日に」を
鑑賞したことがあります。(原作は「分別と多感」です)
こちらも素敵な作品でしたので、このプライド~の
映画化もとても期待しておりました。

この「高慢と偏見」。BBCのテレビ版が
有名ですよね。主演はコリン・ファースとジェニファー・エール(抱擁・太陽の雫にでていますね)。
こちらは300分ちょっとのドラマで、原作にイメ-ジが近いことも
あって、(未読なので巷の評価・・・だが・・笑)かなりのファンもいる作品。(残念ながら未見。)
予習の意味でも観たかったのに・・・レンタルがありませんでした。
ということで・・・映画は、先入観なしの感想となります。
まあ・・かえってそのほうが良かったかも。
ダーシー=コリンのイメージはかなり強烈みたいですからね。


ところで、「ブリジット・ジョーンズの日記」は、この高慢と偏見に
影響されて書き上げた、現代版「高慢と偏見」であることは
有名ですよね・・。
設定はまったくといって同じのようです。ブリジットのお相手は
ダーシーですし、演じているのもコリン・ファースですものね。

さらに、他の映画でもこの原作が引き合いに出されています。
ノーラ・エフロン監督の「ユー・ガット・メール」ですね。
最近観なおしました・・笑
主人公キャスリーンの愛読書が
「高慢と偏見」なのです。

「高慢と偏見」って
現代でも引用されやすいお話ということをお伝えしたかったので
前フリ・・長くなってしまいました。


さて、
この映画、私は良かったです!!!!。
久々に乙女心が・・くすぐられました・・・笑
キスシーンのない恋愛映画というのも、久しぶりではなかった
でしょうか・・。恋に気づくまでの心情が、
細やかに描かれ、ちょっと懐かしい気持ちに陥りました。
若い頃って・・・そうよね・・・って・・笑

前半、結婚に執着する母親&末娘達の存在に圧倒され、
やや、引き気味に観ていたものの、
舞踏会での2人の会話あたりから、徐々にエリザベスに気持ちが
入り込み、さらに、中盤の盛り上がり・・・ダーシーからの
告白で・・完全に私は・・・エリザベス化してしまいました・・笑
エリザベスという女性自体に
女性観客は、感情移入しやすいのだと思います。(そうでない人も
いるけど・・・笑)
女性に財産相続がない時代、結婚こそが、女性の未来を
変える出来事でもありました。
田舎町に住む、ベネット家にとってもそれは同じこと。
我先にと素敵な殿方を探すことに躍起になっている娘達・・。
その中で1人、エリザベスだけは、マイペース。
素敵な男性を見つけたいという気持ちはあるものの・・・
自分の価値観にあった男性をという一本筋の通った姿勢が
観ていて心地よいのでしょう。
これは現代にも通じること・・。ただ、なんとなく結婚でなく、
相手の本質を見極めてから、結ばれたいですよね。
(そうはいっても生活になると大変だけど・・・笑)

自分自身の思うままに行動し、主張する姿に、
応援のエールを送らずにはいられませんでした。

彼女の機知にとんだ言葉は、観るものを安心させ、また感心させられるものでありました。決して裕福な家庭でなく、充分な教育を受けたではないだろうけれど、卑屈に思わずに、堂々とした態度には
ひきつけられるものをかんじておりました。
私は潔い女性が好き。


色んな誤解が生じてお相手の真実の姿が見えてこないといった
現象は、いつの時代にもありゆること・・・。
だから恋愛は簡単ではないのですよね。
複雑だからこそ、人は悩み、苦しみ、結論を出すまでに
時間がかかる・・・。


すべての恋愛の原点が、ここには、描かれているのですから、
共感しないでいられませんわ・・(そこまでいうの・・笑)・


次々と場面がかわり、
月日の流れも感じられるのに、昨日あった出来事のように
感じられてしまう部分もあります。
凝縮された内容なので致し方ないことでしょう。
駆け足で内容を追っていってしまったと思える
ところもあるでしょう・・・。
でも、原作もテレビも観ていない私にとっては
これはこれで、ベストに感じました。
映画だからこれでいいのです。

ポイント、ポイント押さえていればそれで・・充分。

2人の気持ちの変化・・・私は充分理解できました。

オール・イングランドロケ。
舞台になるそれぞれのお屋敷、庭園、絵画などの調度品。
そして雄大な自然。

天候の雨。

すべて欠かせない要素でした。

脇の俳優さんも良かったです。
ドナルドパパも、ブレンダママも(笑わせてもらった・・)
存在感抜群のジュディ・デンチ扮するキャサリン夫人(髪が
ライオンみたいで怖かったよ・・・笑)
若手2人をガッチシガードしていたみたいで、作品を引き締めて
いました。
エリザベスの・・キーラちゃん・・まず首の長さに・・・ビックリ。
そして華奢なお体・・。クラシカルな感じではないけれど、
意志の強さと気の強さは見応えあってよろしかったのでは・・。
ダーシの・・マシュー・マクファディンって俳優さん、知らなかったです。舞台で活躍しているのですね。
ショットによって、雰囲気が変わりますよね。
物語中でも、色んなお顔が見えてきます。
アラン・リックマンにも見えるし、オーウェンにも見えるときが
ありますね・・。笑ったのは、あの妹を抱き上げるときだけ?
とにかく、これから、どんな作品にでてくるのか楽しみですね。
たぶん、作品によってイメージが変わりそうな気がするな・・。
pp_ph1.jpg

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「プライドと偏見」

公式サイトワーナー・マイカル・シネマズ、公開6日目初回です。んー・・・こちらも意外と空いていました。

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非公開コメント

素敵でしたねー・・・♪

ドモドモー♪
うっとりする位に素敵な映画でしたねー・・・
みみこさんの記事を読んで気が付いたけれど
そういえば、キスシーンって無かったですよね。
触れそうで触れない、みたいな感じで。
ベッドシーンやキスシーンが無くとも
こんなに素敵なラブストーリーが作れるのですよね。
ワタシも原作やドラマを観てないので、これが初めてなのですが
これはこれで上手くまとめられていて良かったと思います。ウフッ
キャストも良かったですね!
ジュディ・デンチ・・・
恐ろしいほどに迫力がありましたねー
ワ、ワタシ、ああいう風に言われたら、縮みあがっているかも。
エリザベスはエライ!と思いましたです。笑

こんにちは!
ご覧なったんですね。
わたしは、BBC版を先に観ていたので、
余計な事を考えず映画に集中しようと観たつもりだったんですが、
あれこれ比較する、というのではなく、
描き方のテイストの違いに戸惑いがありました。
だから、かえって映画だけをご覧になるほうがいいかもしれません。

Mr.ダーシーについては、
やはりBBC版を観た人はコリンが忘れられない、
映画が初めての人は、マシューOK,みたいですね(笑)。

悠雅さんへ

こんばんは。やっと観ましたよ。
BBS版のファンの方には
物足りない方が多いですよね。
<描き方のテイストの違い・・>
そうなんですね。あ・・私もテレビ版
観たかったわ・・。
コリンが忘れられない・・
そうなんですってね・・笑
やっぱりあの目かしら・・。
私・・・この際、テレビ版
購入も・・・・と考えているんでよん・・笑

Puffさんへ

こんばんは。
久々に、清清しい、爽やかなラブストーリーでしたよね。
最近、濃厚なのとか、妖しいものが多かったので新鮮に感じました。
本当・・上手にまとめてありましたよね。
この物語初心者の私としては
これはこれで満足でありました。
ジュディ・デンチ・・そうそう。。。怖かったですよね。私もあんなふうに
迫られたら・・言い返せませんわ。
親戚として付き合うと思うと・・
今後が苦しそうだし・・笑(とっても
現実的な自分です・・・)

こちらにも。。
私は原作のファンなのですが、要所が押さえられているので、映画も満足でした。
BBC版も観たくてたまらないのですが、レンタルが見つからないんですよね。
もうちょっと安価なら購入しちゃうのですが・・。

こちらこそ、また遊びに来させていただきますね。よろしくお願いします☆

リカさんへ

原作お読みになっていらっしゃるのですね
エリザベスはあんなに美人ではないとか・・笑
でも映画的にはよくまとめてあって
私のような初心者にとっては満足
いくものでしたわ。BBCのレンタル
ないですよね。もっとお安くなればいいのにね・・。こちらこそ、またお邪魔させていただきますので、よろしくお願いします
ね。リカさんのレビュー楽しみにしています。

こんにちは^^
映画だけご覧になったの正解だと思いますw
私は原作の大ファンで、すでに4・5回は読んでいるでしょうか・・・
BBCのドラマ版のDVDも購入し、
何度も何度も観ておりまして
やはり ダーシー=コリン ですし^^
あの原作、ドラマにして6時間のものを
2時間ちょっとの映画にするというのは
やや無理があったような気がします・・・
ただ、先入観なく観たのであれば
素敵なラブストーリーとして観れたかも?w 残念です・・・

えまさんへ

はじめまして。コメントありがとうございます。原作、ドラマファンなのですね。
思い入れが大きい物語こそ、評価は厳しくなりますよね。映画は、あらすじをなぞらえた・・みたいな感じになっているのかしら。私のように、初めての鑑賞の人しか、
好印象の感想はもたないのかもしれませんね。ドラマ版・・購入予定ですので、
近いうちに鑑賞しますね。
感想もUPしたいと思いますので、またコメント寄せてくださるとうれしいです。

原作で日本語版ってあるんですか?教えてください。映画にすごく感動したので,、、

誰?

わかりません。
名前はいれてくださいね。

こんにちは、はじめまして。
映画版、先ほど観たばかりです。
BBCの方も観たことがあるのですが、映画版も面白かったです。
ただあらすじをなぞったようになってるのは否めません。時間の関係上仕方ないことですが。

俳優のほうはBBC版エリザベスは気品があり魅力的でしたが、キーラエリザベスも凛としていて気の強いところが初々しくてよかったです。そして本当に綺麗でした。
ダーシは確かにコリンのほうが印象に残る感じかな。

最近では珍しいキスシーンもないラブストーリーですが、かえって新鮮でいいですね。
ドラマも映画もとても素晴らしい作品だと思います。
映画館を含めて最近観た中ではダントツです。鑑賞後清々しくてい暖かい気持ちになれる・・・ラブ・アクチュアリーに通じるものがあります。あ、これもイギリス映画でしたね。そしてこちらにもキーラとコリンが出ていますね。

亜美さんへ

こんばんは。コメントありがとうございます。うれしいです。
BBC版亜美さんもご覧になったのですね。2つ知っているとどうしても比べて
しまいますよね。私もこの映画版は
よくできていると思いましたよ。
欲を言えばきりがないけどね。
キーラのエリザベス・・本当に
綺麗でしたね。首が長くって細いしね。
知的な感じも漂っていましたよね。
ダーシ・・はやはりコリンのイメージが
強いですよね。
映画版の彼も頑張っていたので
評価はしたいんですけど。
なんだか可愛い彼で・・応援したくなりましたよ。
そうそう・・キスシーンがないのですよね。それがかえっていい効果出していたと思いますよ。爽やか・・って感じで。
ラブ・アクチュアリー・・・
そうですね。見終わったあとの
感じが似ていますね。
こちらも映画館で見ましたが
素敵なお話で印象的でしたわ。
今時はピッタシですよね。
プライドと偏見のDVDには
もう一つのエンディングあるそうですが
ご覧になりましたか。
私は未見でそれがちょっと残念です。
お話できて楽しかったです。
またいらしてくださいね。

さらにこちらにも失礼いたします☆

素敵なレヴューですね♪
ぱぁっとあの風景が目に浮かびました(嬉)

>完全に私は・・・エリザベス化してしまいました

そうそうそう!!そうなんですよね~♪
つまりは・・・私はダーシーを演じる人は誰でもいいのかも!?

ユー・ガット・メールは未見なままなのですけど、
その元ネタのルビッチ作品「街角桃色の店」
はジェームズ・スチュワート目当てに大昔みました。
そうか~、すべての作品の源は「高慢と偏見」にあったのですね~♪
納得です☆

オースティンの生きた時代に、こんな女性像を創り上げてしまったというの、
すごく素敵ですよね。

あの風景、やっぱり映画館で観たかったです。

こちらにもありがとうございます。

これ何回も映像化されていますよね。
武田さんは、すっごく古い作品を
ご覧にもなっていましたよね。
あれは、TV版とも映画版とも
かなり違うみたいですね。
機会があればそちらもチェックしたいわ。
それぞれのイメージがまた違ってみえるかしら。


<その元ネタのルビッチ作品「街角桃色の店」
はジェームズ・スチュワート目当てに大昔みました。>

ええ~~~、そちらもご覧になっているのですか。
すごいです!!
クラシカル作品にお詳しいので
いつも尊敬です。たまには観たいのですよね・・・
昔の作品も・・・・。


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