草にすわる   著・・白石一文

草にすわる     著   白石一文

覚醒の物語2編を収めた中編小説集。

感想
  2編は「草にすわる」と「砂の城」。

今回も生きる意味について考えさせられる内容。
今まで、平々凡々と過ごしてきた自分にとっては
この物語で展開させられる内容に、理解できない部分が
多いのは確か・・・。主人公が男性ということもあるでしょう。
社会の仕組みの中で、あくせくしながら働いている人間では
ないゆえ、彼らの複雑な心境が手に取るようにわかるとは
いいがたかったです。なにゆえ、死にまで至るほど
自分を追い詰めなければ、ならないのか。
死にたいというわけではなく、生きる意味がわからないから・・・
そうせざる得ないところに、自分をもっていってしまうのかな・・。

草にすわる・・・の主人公のように
人生につまずきがなかったのかといえば、そんなことはありませんが。
自分なりに、苦しみもあり、生きる意味を考えてしまったことは
当然ありますけどね。この物語の彼とはまた別の視点からかな~~。

こうやって、苦しみ考え、立ち上がろうとして
懸命な姿は、読んでいて、興味深いです。
なぜか、心に刻み付けられるんですよね。

しかし・・・やっぱり暗い・・・・笑

草にすわる・・とは、八木重吉さんの詩です。

「わたしのまちがいだった
 わたしのまちがいだった
 こうして 草にすわれば それがわかる」

切羽詰ったことがあったとき・・・ゆっくり草にすわってみるのも
いいかもしれませんね。見えなかった自分が見えてきそうです。

もう一編。
「砂の城」。社会的に成功している初老の作家が、現在の自分の
姿を過去を思い起こしながら見つめなおす・・・というお話。
こちらは、今までにない主人公ね・・・と思いながら
読んでおりました。どんな人生を送ってきたにしろ、
ここまで生き続けてこれたことには、意味があったはず。
与えられた時間を大切に生きてもらいたいと思いましたね。

私は前者の草にすわる・・・の方が面白く読めました。

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