暗い日曜日

先日UPした「鳩の翼」
最後のショットは、男1人に女2人でしたね・・・笑
うらやましい・・・と書きましたが
本当は、違う図式の方がもっと・・・・ですよね・・笑

女1人に男2人・・・とか。
古くは、「突然炎のごとく」など・・色々ありますよね。
今回は「暗い日曜日」を紹介。
あ・・「ドリーマーズ」もそうか・・・笑。でもあれは
近親相姦なので、ちょっと路線が違いますね・・・笑

この作品・・・・・とってもいいですよん。
見終わった後は、音楽からしばらく離れられませんでしたからねぇ~~~

以前の感想に加筆しています。

暗い日曜日 (1999  ハンガリー・ドイツ)  
 監督 ロルフ・シュベール 
 出 エリカ・マロジャーン(イロナ)
   ステファノ・ディオニジ(アンドラーシュ・アラディ)
   ヨアヒム・クロール (ラズロ・サボー)   ベン・ベッカー

ハンガリで生まれたセレッシュの「暗い日曜日」と言う曲は
聴く人を死に追いこむといういわくつきの曲で有名。この曲にまつわる誕生秘話を架空の話も入れこめてニック・バルコウが書いた小説が原作・
1930年代のブタペスト。レストランサボーのユダヤ人経営者ラズロと「暗い日曜日」の作曲者、ピアニスト・アンドラーシュ。
共に一人の女性イロナを愛していた。三角関係をうまく維持して行く彼らだったが第二次大戦勃発にともなって
ドイツのナチス迫害という時代の流れの中で、運命を大きく狂わして行く。

感想  一人の女に二人の男。決して一人の人には絞ることができず、両方とも自分の傍においてしまうイロナという女性は
何とも欲張りな女性です。
普通ならなんて女だと思われがちなのに画面でみる彼女はとても美しく、自分の感情のおもむくまま
自然体でいるだけで、責められる筋合いなどなにもないと思わせてしまうだけの魅力があるんですよね。
そう女神のような・・・映画の中の言葉では天使のような存在です。
そんな彼女だから最初の恋人ラズロは彼女のアンドラーシュへの思いを黙ってみていたのかもしれません。
「僕のことは気にするな。君は自由だ。」
「全部失うより半分で我慢する。」
そういわせてしまう彼女の魅力はそのまま曲への魅力へと繋がっています。
寛容な男たちを到底理解できない私ですが、
彼らはそれを良しとして幸せを感じているのです。
嫉妬心、独占欲。本来あるものを無理
やり押し込めてしまうと、どこかでひずみが生じるのかもしれません。アンドラーシュの自殺は曲に対する悩みとともに、自分の彼女への思いに耐えきれなくなったからではないのでしょうか。
汚物を我慢できなかったということ。(映画の中の言葉によると)

ラズロとドイツ軍将校ハンスは親友同士。
でも、時代の流れはハンスの心を大きく変えてしまったのですよね。
悲しいな・・・人間って。
金と欲望に目がくらんだハンスという人物もまた
戦争が生んだ悲しい悪魔ですよね。
知り合った当初は彼も純粋な青年だったはずなのに・・・。

彼の行った非道な行為への憤りは戦争への怒りの気持ちにもなっていくようです。

冒頭では、60年前に撮られたイロナの美しい写真が映し出されます。
なぜ、ハンスの撮ったこの写真をピアノの上に飾って
いたんだろう。
それはイロナにとって三人で過ごした幸せだった時の自分だというだけでなく、ハンスに対する憎しみの思い出で
もあったからじゃあないかな。絶対忘れないでいつか復讐しようと誓うことのできる唯一の品。

イロナは全裸のシーンで出てきても美しさに見とれてエロチックな感じが全然しません。
水遊びシーンでのスカートをめくったときの足、
自転車をスレンダーな体で懸命にこぐ姿までもが女性の美しさが
にじみでています。色っぽいだけじゃあなく、美しいの。

服装も素敵でレストランで着ていた黒の背中の大きく開いたドレスや普段着のブルーのワンピースなどは彼女をよりひき立てていました。
女優さんの魅力あっての映画にも思えます。

彼女が若かりし時二人の男性から誕生日に送られたものは・・
・・アンドラージュの「暗い日曜日」の曲とラズロのブールーの髪飾り。
両方ともラストでまた出てくるのを観た時、彼女の二人への愛の深さに胸が痛みました。

細かいところまで気を配った演出とストーリー展開の巧みさ。非常にお薦めの作品です。ミステリアスな曲にラブストーリーを
からませ、戦争の傷跡も描き、ひねりのあるラストにまとめあげて誰もが満足感を感じるはずですよ。

洪水の後に君が残る」って言うせりふも意味深くて印象に残っています。

エンドロールでの曲は最後の最後まで聴いてもらいたいですね。
曲が終わってからのレコード針の音が余韻を感じさせてとっても
よいですから。
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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

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「暗い日曜日」凄く面白かったです

以前よりずっと探していた映画をやっと発見、見ることが出来ました。凄く引きこまれて2時間釘付け!でした。映画の内容(特にラスト30分は凄い)も、出演者の演技も素晴らしく(それぞれ3人の男性、ヒロイン)、ブタペ

暗い日曜日

Sombre Dimanche)はシェレッシュ・レジェー作曲、ヤーヴォル・ラースロー作詞で1933年に発表された歌。および、それをもとにした映画。映画"Gloomy Sunday - Ein Lied von Liebe und Tod"(1999)1999年、1988年のニック・バルコウ

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やっと見ました!
すっごく良かったわ。
こういう女性は、普段だったら、私ムッと来ちゃう行動?してるのに、イロナは許せた、というか・・イロナならば、と思えるほどの美しさだったわ。外見だけじゃなくて、彼女の内面?というかな・・・なんというか、上手く言えないんだけれども。

ところで、みみこさん~っ、私ったら、ホントダメだわ。ヘアピン、最後で挿してたっけ?こちらで教えて頂かなかったら、見逃してた(気がつかなかった)

それと、そうよね、なんであの写真を置いていたんだろう・・って、そこも、引っかからないで見ちゃってた~(-_-;) 普通あんな男の撮った写真なら見たくも無いって思うかもしれないのにね。
そこの部分の追求も!!さっすが、みみこさん、ほんとすごいや。私ってば、何を見てるんだか~~(^_^;)

久々に5つ☆な映画でした~!

latifaさんへ


こんにちは~
古い記事・・探し出してくれてありがとうです。
この作品、ファン多いのですよね。
ただ、ビデオ屋さんにはあまり置いていないのが
残念です。ミニシアター系は
すぐに置かれなくなってしまうんですよね。
そうそう・・イロナ・・素敵な女性でしたよね。
男2人は挟まれている女性で、
媚びへつらっていやらしい感じが、漂っている
人は絶対同性としては嫌悪感感じますよね
でも彼女は・・そうじゃないものね。
自然体のままいるのに、彼女のかもし出す雰囲気が
男をひきつけるの・・・そうなりたいわ・・・。

細かいところはすでに記憶からなくなっているのだけれど・・・笑・・・色々なところで
ハッとする部分ありましたよね。
何度みても面白いかも。

↑、いやいや・・・・間違った見方をしているところも
あるのですよ。
こうじゃない?とか色んな意見が交わせる
映画は魅力的ですよね。

追伸・・・秘密コメント確認しました♪
こちらとあわせてコメントするので
ちょっと待っていてね~~~~
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