戦慄の絆

やっぱり、続けてこちらも紹介しなくては・・・
クローネンバーグはお好きですか・・・笑


戦慄の絆   (1988  カナダ)   
監督  デヴィット・クローネンバーグ    
出   ジェレミー・アイアンズ (エリオットとビヴァリー)
    ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド(クレア)
カナダのトロントで産婦人科医院を共同で
開業している一卵性双生児のエリオット(兄)とビヴァリー(弟)。
彼らは幼い時から文字通り一心同体で過ごしてきて、お互いが必要不可欠な間柄になっていた。
外交的な兄と内向的な弟。必要に応じて役割分担をし、精神的にも満たされていたのだが、一人の女性の登場で
2人の間に微妙なヒビが入り込んで行く。徐々に2人の精神は蝕んで行き、思いもよらぬラストへと導かれるのである。


感想  冒頭からして異様な雰囲気。
真っ赤な画面に医療器具の数々と奇妙な人物像が映し出されていきます。ジェレミー・アイアンズって「ロリータ」や「ダメージ」の
破滅していく、性に溺れたおじさんっていう嫌なイメージがあるので余り好きじゃあないの。何に考えているかわからない
いやらしい感じ漂っているし・・・笑。
その彼が主人公で、双子、産婦人科医なんです。それだけでパスしたくなるほど不気味。
今までは女性も2人で分け合っていたのかもしれないですよね。
何でも一緒だから。隠し事なし、それが当たり前の図式だったんですね。
でも、クレアって女性に出会ってから事情が違ってくるの。
エリオットはこのくらいで手をひこうと思っていたのに弟の方は本気で
好きになってしまいます。
独占したくなってしまうんです。でも兄の存在が怖い。自分だけの人生を歩み出すことなど不可能だったんですね
離れたいんだけど離れられないジレンマ。精神的に不安定になっていき、薬に頼っていく弟。
段段と精神のバランスが崩れていく姿はせつなくもあります。
兄のエリオットはそんな弟ビヴァリーをなんとか助けようとします
でも一方が落ちて行けば行くほど自分との距離が隔たってしまう
ことへの不安も感じてくるのです。
戻すことが困難ならば、自分も同じ状況に近づくしかなく、兄も薬を飲み、同じような状況に落ちていきます。
共に薬に溺れてやつれていく姿は痛々しいてね・・・泣。
とくに兄のエリオットの方はかなり理性的で精神的にも弟より強い人間だと思っていたのに同じようになっていくんですよ。
双子の絆の強さがかえって恐ろしく感じます
全体的に暗く、奇妙な世界観。産婦人科という職業柄、診察風景も出てくるし専門用語も飛び交います。
手術の場面はブルーバックに
真っ赤な手術着が登場するんですよ。もう異様。それはそれはインパクトあります。
もう1つ、弟の発明した器具。ドリルみたいなのばっかで
いや~、これも不愉快極まりないものなんです。そして最後は救いようのない結末。シャムの双子の兄弟の話を引き合いに出して
悲しい決断をするのです。
どこかで自己を確立していかなければいけなかったのに、2人で1つというぬくぬくした環境から離れることは
容易ではなかったのですね。
同じ容姿であっても性格が違うのだから、やっぱり個々別々。アイデンティティ-(人格における同一性=主体性)を見失ってしまった悲劇
だと思います。
しっかりもっていけなかったのは残念ですね。
グロい場面は比較的少ない方なので女性でも平気。でも産婦人科ですから、嫌悪感、示す人は多いかも。
あんな医者なら勘弁願いたいし。でもよくよく考えてみたら、切ない話だと思いますよ。
   0330.gif

スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

想像の共同体~「戦慄の絆」

戦慄の絆シャム双生児を扱った「ツイン・フォールズ・アイダホ」のレビューのときに紹介していただいた、デヴィッド・クローネンバーグ監督の「戦慄の絆」を観る。初クローネンバーグです。双子で婦人科医として成功しているエリオットとビヴァリー(ジェレミー・アイアン..

コメントの投稿

非公開コメント

この映画も観てみました!
初めて観るクローネンバーグの映画でした。
赤い手術着や器具など、隅々まで不気味さの漂う映画でしたね~。
二人で一人で生きていけなくなってしまった双子、切ない部分がありました。

リカさんへ

ご覧になられたのですね・・。
初めては・・これなのね。
印象深いのでは・・笑
手術風景、器具ね・・凄いですよね。
インパクトありました。
双子はどこか神秘的な部分がありますよね。興味深い作品でもありました。
TBのちほどします。ありがとう~~。
プロフィール

みみこ

  • Author:みみこ
  • レイフ・ファインズ好き
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク