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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ    

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ    
(2001  アメリカ)   
監督/脚本 ジョン・キャメロン・ミッチェル
                                出 ジョン・キャメロン・ミッチェル(ヘドウィグ)
  マイケル・ピット(トミー・ノーシス)  
  ミリアム・シェア(イツハク)ヘドウィクの夫

昨日、深夜放送でやっておりましたね。
前に一度観ているのですが
今回せっかくなので再鑑賞。
やっぱりせつないな・・。


全米各地を旅している売れないロックシンガー・ヘドウィグ。
彼は東ドイツで男の子ハンセルとして育つが、自由の国アメリカに憧れ、ロックを愛するようになる。
やがて、米兵と出会い結婚。国を出るには、それなりの犠牲を払って・・・ということで、性転換手術を試みるが失敗。
怒りの1インチ(アングリーインチ)が体に残ってしまう。やがて、夫と離婚。色々な仕事をして生活をしていた頃、ロックスターに
憧れる17歳の青年トミーに出会う。彼を自分の片割れとして愛情をそそぎ、ロックの曲も提供し教え込んでいたヘドウィグだが、
トミーは裏切り、彼の作った曲を自分の物として発表し、一躍スターになってしまう。それから、ヘドウィグは彼の公演先についてまわり
自分の半生を語り、立場を主張し始める。


前に観た時の感想↓


感想  原案はロック・ミュージカルです。ミュージカルと同様、監督、主演はジョン・キャメロン・ミッシェルです。この映画はかなり反響があったようですが、好みがだいぶ分れてしまう作品だと思いました。
何をこの映画に求めているかで・・・・深く入り込めるかどうかが
決まってくると思うんですよね。ロック好き・・ミュージカル好きならそういう面を中心にしてみて行くと、存分に楽しめると
思いますが、騒がしい曲はどうも・・・と思える人には楽しめる部分が少ないかもしれません。ストーリーを重視してみていこうにも
曖昧さが目立つ部分もあるので万人受けとはいえないでしょう。
私・・最初は彼のヘドウィグのパワーに押されてしまった
ところがあって、戸惑うところがありました・
この勢いについていけるかな・・っていう不安もありましたよ。
でも、後半のトミーとの出会いあたりから、歌の歌詞が流れる度に、せつなくなってしまって、涙~~。どこがどう・・・っていうのは
難しいんですけど、たぶん、歌に感動したっていうことかもしれません。「愛の起源」は何度も流れるんですが、最初はふんふん・・・と
楽しいアニメにつられて、何気なく聞いていた程度。それが、トミー話に入ってから、あらためて聞いてみると、とっても
良い曲だって、思えてくるんですよ。冒頭から、ものすごく化粧をしたヘドウィグがでてくるので、どうしてもひいてしまう所は
あるんですよね。でも、自分の生い立ちを語る過程で、少年の頃のヘドウィグ・・・、青年の頃と素顔のヘドウィグを見ることができると
こだわりが消えてくるんです。派手な衣装と顔をしていても、素顔は純粋なだけの人間なんだ・・。
誰よりも傷つきやすい人間なんだな・・・・って。
性別にこだわらない生き方をしようとしているだけなのに、
なんで彼をこんなに苦しめるんだろうって
思わずにはいられません。
自分に正直に生きているだけなのに、傷ついていくヘドウィグが、
痛々しくってしょうがありませんでした。

トミーのヘドウィグに向けた歌もよかったな・・・・。あれはヘドウィグとトミーが同化してしまったような映像でした。

わかりにくいんですが、現実と素直に受けとっていいのかどうか迷うところでした。その後のライブシーンでのイツハクとの関係も
抽象的な映像で、理解しにくかったです。ただ、ラスト漠然と彼は、自分の片割れを
永遠に探し続けるのかな・・・ありのままの自分の姿をさらけ出して・・と、そんなふうに感じました。

ちょっと難しかったです。  



あらためて加筆感想。

前回観た時、難しい・・わからないと言っておりますね・・私・・笑。
今回は、丁寧に観たせいか、より入っていけたような気がします。

歌詞の意味を噛締めながら、
聞いて&観たせいもあるかな・・。
あと今回はイツハクの気持ちをより理解できるようになりました。
自分の気持ちが伝わらないっていうのは
苦しいものだな・・・・・・・って思わずにいわれません。
相手も同じ分量だけ愛してくれているとは限らない・・・
すれ違う心、信じているものからの裏切り、
それでも前に進まなくてはいけない現実って
やっぱりつらいよね・・
でも片割れを探すためには進まなくてはいけないのだから・・
幸せになって欲しいね・・誰もが・・。




愛の起源・・「オリジン・オブ・ラブ」・・
「ミッドナイト・レディオ」・・
どれもいい曲。・・やっぱり素敵な歌だわ。
でも一番好きなのは
薄汚れた街・・・なんだ・・。


サントラ持っているので
今日はまた聴いてみようと思っています♪


三上さんの舞台も観にいきたかったです・・・
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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001年アメリカ)

東ドイツで生まれたハンセル少年は、アメリカでロックスターになるのが夢。だが、ベルリンの壁が彼の夢を阻んでいた。青年になったハンセルは、ある日、米兵に見初められる。自由なアメリカへ渡れるときが来た。しかし、何かを手に入れるためには手放さないといけないものも

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

自分の片割れと、怒りの1インチ

この愛、観るべし!~『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』

 公開当時からとても気になってはいた映画なのだけれど、ポスターのあまりにも強烈なビジュアルに引いてしまい、未見だった本作。しかし、こ、これは・・・。素・晴・ら・し・い。感動した。すごい。なんて形容す

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珍しく

好きで面白かったのよ。ミュージカルものは、殆どダメな事が多いのに。
私は殆ど予備知識無く、この映画を見たの。見たのは上映当時じゃなくて、結構最近なのよ。だから、まだ記憶が残ってる^^
最初イツハクが女性が演じてるって解らなくて、最後の方になって、あれ・・もしや・・っておもって。映画見た後、イツハク役の人や、脚本監督の人のこととか、色々検索の旅に出てしまった。それくらい、見た後、色々知りたくなっちゃう良い映画だったわ。

ちょっと違うかもしれないけど、みみこさん、プルートで朝食をもご覧になられているのよね。これもレンタルになっちゃうと思うけど、必ず見るので、見終わった後、舞い戻って来るね^^

PS 掲示板で、うっかり2回も謝っちゃってゴメン!!←無意識だった
今見て来て、ギョエッ。一回言ってたのに、また同じ事いってら!!!なんか私同じこと何回も言っちゃうことあって、ほんと最近ヤバイ。
三上さんの舞台、私も見てみたかったな。かなり評判だったよね。三上さん、昔結構好きだったよ。(今嫌いっていうんじゃなくて)

latifaさんへ

こんにちは。
latifaさんこれはOKだったのね。
イツハクの件・・詳しい~~
よくご存知ね。
私はね最初はよくわからなかったわ。
これお友達の薦められて観たの。
その方の感想を読んで
そうだったのね・・・と気づいた始末。
まだまだ勉強足りんわって思ったわ。

プルートで朝食も同じ雰囲気をもつ
作品だよ。プルートのほうがよりコミカルで明るめだけどね。たぶん、latifaさんが好きな部類の作品だと思うよ。

ちなみに私↑の作品のトミー・ノーシスことピット君、気に入っているんだよ。


掲示板の件、大丈夫ですよ。
私も同じ話題、何度も持ち出すこと
あるし。
いや・・いっぱい謝ってくださるので
かえって私・・・カキコしたのが
悪かったかしらって思っちゃったわ。
そちらの記事で(ムーランのね)
latifaさんのお友達の方にも申し訳なかったと思っているのよ。
こちらこそ、ごめんなさいですよ。
それと・・
三上さん昔好きだったのね。
私も昔よく観ていたな・・・。
好きなドラマによく出ていたのよね。
懐かしいな・・。今も頑張っている
のはすごいよね。

みみこさま、こんにちは。
観てらっしゃるかな~、と思い、記事を探してしまいました!TBさせて下さい。
この映画、私は今まで引いていたのですけど(ポスターがなんか怖くて、汗)もうすっごくよかったです!
ハマリました。
みみこさまはサントラも持ってらっしゃるのですね。
わかりますわ~、私も欲しい!ヘドウィグの歌が頭の中をグルグル回っています。
物語としては(イツハクのこととか)ちょっと説明不足な気もしたのですが、そんなことどうでもよくなりますね・・。
いい映画でした~。。ではでは、また来ますね!

真紅さんへ


おはようございます。
これポスターで引きますよね。私も最初はそうで・・・。
自分が入っていける世界かどうか不安があったわ・・
でも、観ているうちに意外と嵌って・・
良かったわ・・。
そう・・サントラ持っているのですよ。レンタルでダビングしたものだけれど。さらに、ビデオもあります・・・笑
イツハクについては、よくわからないところもあるよね・・
どういうつながりがあるのかって・・。
でもその他のパワーが(音楽&ビジュアル)強いから・・・ね、そのうち気にならなくなりますよね・・・。
あとでお邪魔しますね

こんばんは。お邪魔するのが遅くなってごめんなさい。
自分の時間が作れない毎日で、なかなか思うようにいかないのが辛いところです。

わたしはこれがずっと観たくて、
レンタルを探したのに全く見つからないまま、
最近になってようやく観ることができました。
ジャケット写真で想像していたのとは違う内容でしたね。
ただ、せっかく観たのに不充分な感想しか書いてない気がしています。

ロックはあんまり好きじゃない、と思っていたけれど、
こんなに切なく心に響いてきたのは初めてで、
そんなところに自分で驚いてしまいました。
自分の片割れを探す、血を吐くような心の旅が、
あのような形で収束して、とても静かで安らかな気持ちで観終われました。
やっぱり、この作品が観れてよかったです。

悠雅さんへ


こんにちは。お忙しい中
コメント&TBありがとうございます
レンタルなかったのですね。
いい作品になのにね・・・。
テレビ放映はありがたいですよね。
この映画は感想難しいですよね・・・。
私も書ききれていないような・・。
ハートに響いた・・・ということだけは
確かなんですけどね。
音楽もとても印象的で
どれもなんど聞いても厭きません。
魂の叫び。。だからでしょうね・・。
いい作品に巡り会って本当良かったと
思います。
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