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十二夜

十二夜  (1996年  イギリス)

監督: トレヴァー・ナン 
製作: スティーヴン・エヴァンス
デヴィッド・パーフィット 
原作: ウィリアム・シェイクスピア 
脚本: トレヴァー・ナン 
撮影: クライヴ・ティックナー 
音楽: ショーン・デイヴィ 
 
出演: ヘレナ・ボナム=カーター 
イモジェン・スタッブス 
トビー・スティーヴンス 
リチャード・E・グラント
ナイジェル・ホーソーン 
ベン・キングズレー 
スティーヴン・マッキントッシュ
ニコラス・ファレル 
 
19世紀末期イタリア。
双子の兄妹セバスチャン(スティーブン・マッキントッシュ)とヴァイオラ(イモジェン・スタッブス)は、
船旅のさなか嵐に遭遇。それぞれが離れ離れになる。
助かったヴァイオラは、男装してその土地の領主オーシーノ公爵(トビー・スティーヴンス)に仕える。
やがてヴァイオラは公爵に恋心。
でも公爵は伯爵令嬢のオリヴィア(ヘレナ・ボナム=カーター)を
愛していた。
さらにオリヴィアは男装のヴァイオラを女性とは知らずに恋してしまう。

感想
 カサノバに影響されたのか、
今日はシェイクスピアを観たい気分・・・。
ということでレンタルしてきたのは
これ!!。
シェイクスピアものでは、ハムレット・・真夏の夜の夢を
観ているけれど、これはまだ未見だったのよね・・。

たしか、「恋に落ちたシェイクスピア」のラストは
この十二夜に繋がっていたはず。
これは是非確認しなくてはね・・。


ハッピエンドの恋物語。恋愛のベクトルが
皆さん、違う方向に向いているので
どうなるか・・やきもきしちゃうんだけど、
最後は納まるところに納まりますので、観ていて安心・・。
後味もよろしいです・・。

有名な物語・・、原作もあるし、
舞台化にもなっているので、・・ご存知の方も多いはず。
私は、まったく知らなかったもので・・・
その他のものとは比較はできないのは残念。

この作品だけの感想になってしまいますね。

始まりがね・・・意外と暗め・・・笑。
双子の兄と死に別れ(本人が思っている・・)
してしまうんですよね。
なんだか前途多難の幕開けで・・
どこが恋?って感じなのですが、その後の展開からが
恋物語の始まりなんですね・・。

生き残った妹は
彼女はオーシーノ公爵のところで、おつきとして働き
始めます。でも男性として・・。
このヴァイオラがお髭をつくって
男装する姿が見所の一つ。
思いいれのある兄の姿になるんですよね・・。
女性が男性の姿をするのですが
これがとっても決まっている!!!!

個人的に好きなシーンは
道化フェスタの歌を聴いて、ヴァイオラがロマンチックな
気分になるところ。。
そのあと、公爵がオリヴィアへの愛を訴えるの・・。
「女の愛はこれほどまでに大きくない。
女の愛に比較できないほど、自分の愛は深い・・」と
愛に対する思いをせつせつに語る・・公爵。
対してヴァイオラが
「女性にも男性と同じ恋する心が
ありますわ」と訴えるシーン。
なぜかうるうるきちゃったわ・・・。
そうだよね・・・男性の思いだけが
強調されちゃうみたいだけど・・
女性だって恋する気持ちは同じもの。
まして片思いならなおさら。
男女に違いはありませんわ・

お風呂のシーンもいいわね。
ちょっとドキドキしちゃうヴァイオラが可愛い

オーシーノ公爵はトビー・スティーヴンス。
オネーギン~や抱擁に出ている彼。
今回は感じのいい役・・・。
骨格がしっかりしているのでややごっつい・・
悪役の方が似合うかもしれないよね・・・。
セバスチャン役にスティーヴン・マッキントッシュ。
観るのは2回目ね。前回はスカートの翼ひろげて・・でしたっけ。
出番は少なめでした。



この物語を、
語るのが、道化フェステのベンキングズレー。
道化ってお茶目な感じはするけれど、
彼の場合は・・・、知的って感じ・・。
心の中では色々考えていそう・・。
彼が全部この恋物語をお膳立てしたみたいなところも
感じたりして・・・。


ヘイホウ・・ヘイホウ・・・♪
歌声は耳に付くわね。

ハッピーエンドといいましたけど
執事に関しては
えええ~~という結末。
ちょいっと可哀想じゃあないの?
彼をだますのが見所、笑いどころだとしたら
ちょっと嫌だわ・・。


オリヴィア(ヘレナ・ボナム=カーター)が、男装したヴァイオラ
に恋するのはわかるとして・・(魅力的だったものね・・)
兄の方にも、すぐ恋するのは短絡的・・・笑
同じ顔だからいいってことは・・ないだろうに・・。

まあ、これも深く考えないで、
気楽に楽しむ映画なんでしょうね。

さらに付け加え・・。
セリフは、文学的です。
味わって観るのもいいかもしれませ~~~~ん♪

12thnight.jpg

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十二夜

偶然と勘違いと三角関係

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細かいことは置いといて…

っていうか、別に細かいわけじゃなく、かなり重要な部分なんだけど、
あちこちのツッコミどころは、まぁ置いといて
気楽に楽しむには、本当に面白いお話ですよね。
兄でいいのか?っていうのは
『真夏の夜の夢』のラストでも共通した感想だったけど。

執事を騙すのが笑いどころというよりは、
高慢で思いやりのない人間に対して、
因果応報を手厳しく描いたかな?、って思うと、
どうも、巷のそういうヤツに対しての、想像上の復讐かと思えて、
だったら、それは笑ってしまえ、って感じです。

悠雅さんへ

おはようございます~。
そうそう・・気楽に楽しむ作品ですよね。
全て丸く納まるという結末は
観ていて気分がいいしね。
真夏の夜の夢~もそうでしたね。
あちらは違った意味で(上半身裸がいっぱい・・)印象深かったな・・笑
執事の件↑さすが悠雅さん、洞察力が
すばらしい・・。そういう見方をすれば、
彼にまつわる行動も
意味あると思えてくるわ・・・。

みみこ様

はじめまして、四郎と申します。「十二夜」のイモジェン・スタッブスの情熱的な台詞まわしに衝撃を受け、「誰かこの映画見た人いないかな~」とネットを探し回ったところ、こちらにたどり着きました。みみこ様は映画にとてもお詳しいようなので、お奨めの映画などありましたらお知らせいただけると嬉しいです。

四郎さんへ


はじめまして
検索でお越しくださったのですね。
ありがとうございます。
シェイクスピアは映画で見るのも楽しいですよね。
俳優さんのイメージもありますからね。
いえいえ、私はそんな詳しくないのですよ。
お勧めといいましても・・・
ジャンルや好きな俳優さんで選ぶのが
いいかもしれませんね。
お好みをもっとお詳しく教えていただけたら、
お勧めしやすいかと思います。

みみこ様

さっそくお返事を下さってありがとうございます。

初めての書き込みでいきなり不躾なお願いをしてしまってすみませんでした。

そうですね~強いて好みのジャンルを挙げるとすれば、やはり文学作品の映画化でしょうか。
特に英国を舞台にした作品をよく観ます。

ここのところCGに凝った作品に嫌気がさしてきていて、画面の迫力よりもどちらかというと心情を丁寧に綴ってくれる作品に惹かれます。

最近観た作品は他に「善き人のためのソナタ」「ブラックブック」「ブロークバック・マウンテン」「エニグマ」「大いなる遺産」「アラビアのロレンス」「カサブランカ」…などです。何だかジャンルも時代もバラバラですね。

自己紹介じみた書き込みになってしまいましたが、どうぞよろしくおねがいいたします。

四郎さんへ

こんにちは。再びのコメントありがとうございます。
イギリス映画お好きですか。
私も好きですよ・・。
↑色々とご覧になっておりますね・・。
「善き人の~」や「ブラックブック」は私も観たいと思ってるのですがまだ新作なので・・なかなか手が出ません。評判どおり良かったですか・?
大いなる遺産は・・・いいですよね・・
好きでビデオ持っているのですよ。緑の映像が
素敵でしたね。
カサブランカは名作ですよね。押さえておきたい一本ですよね。

イギリス映画&文学作品ということで
いくつかあげておきますね。

「抱擁」・・グウィネス・パルトロウ主演。
原作は1990年の発表されたAS.Byattのブッカー賞受賞作「抱擁(Possession)」。
イギリス文学ですが映画では主人公はアメリカ人です。

「輝きの海」・・英文学の巨匠ジョセフ ・コンラッドの掌編「エイミー・フォスター」にインスパイアされた作品。

「嵐が丘」・・1992年版。主演はレイフファインズ有名な作品ですね・・。

「プライドと偏見」・・ジェイン・オースティン原作の「高慢と偏見」の映画化ですね。
女性向かな。

「ハムレット」・・色々あるけれど監督・脚本・主演がケネス・ブラナーのやつ。原作に忠実に完全映画化なんだけれど長いです・・4時間かな・・。

あと「恋に落ちたシェイクスピア」
最近では
「上海の伯爵夫人」も良かったです。


こちらこそ、お勧めあれば教えてくださいね。

みみこ様

こんばんは。素敵なラインナップですね、ありがとうございました。

いくつか既見(?)の作品もありますが、以前から見てみたいと思いつつ未見だった「プライドと偏見」「恋におちたシェイクスピア」、早速借りてみます。

「嵐が丘」は以前ローレンス・オリビエ主演の方を見ました。みみこ様ご贔屓のレイフ・ファインズ氏がどのようなヒースクリフを演じておいでなのか興味深いです。

「善き人~」は主演のウルリッヒ・ミューエ氏が先ごろ亡くなられたことでも話題になりましたね。
映画館でも観ましたが、大変な傑作だと思います。

ミューエ氏の演技は演技を通り越して事実を語っているようでした。台詞は少ないのですが、彼の視線の遣り方、仕草に全てが集約されているのです。

ぜひみみこ様にもご覧になっていただきたい秀作です。

四郎さんへ

早々の返信ありがとうございます。
さすがに、色々とご覧になっていらっしゃるのですね。
私もまだまだ知らない作品が多いのです
皆さんに教えていただきたいと思っております。

善き人~・・楽しみになってきました。
そうですよね・・主役の方のこと
私も聞きました。そんな背景を知ると
より感慨深い鑑賞になってきそうです。

是非早い段階で演技を堪能したいと思います。
報告できたおりには
またコメントくださると
うれしいです。
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