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フェリシア

フェリシアの旅 (1999  イギリス・カナダ)


*DVDの題名はフェリシア。

監督  アトム・エゴヤン 
原作  ウィリアム・トレヴァー
衣装  サンディ・パウエル 
音楽 マイケル・ダナ 
 
出演: ボブ・ホスキンス
エレイン・キャシディ 
ジェラード・マクソーリー 
アルシネ・カーンジャン
セイア・レイド
ニズワー・カランジュ
アリ・ヤシネ


恋人を追いかけてアイルランドからバーミンガムへ
渡ってきたフェリシア。
そんな彼女にヒルディッチが優しく声を掛ける。
恋人探しをしている彼女に、勤めているかもしれない
工場を教えてあげる。
しかし、なかなか見つからない恋人。
ヒルディッチはその後も彼女をなにかと面倒みることにする・・。


感想  「秘密のかけら」に引き続き
エゴヤン作品をなにか一本観てみようと思い
レンタルしたのがこれ!!!。
サスペンス・・・の部類に属していましたけど、
微妙な感じです。
ヒューマンストーリーでもあるのかな。
ちょっとジャンルわけしづらいところもあります。

この作品も、過去と現在の時間軸が入り組んでいますが
意外とわかりやすかったです。
フェリシアの過去・・と
ヒルディッチの過去も交差していく構成。
一見複雑に見えますけど、
丁寧に描写されているので戸惑うことはなかったです。
フェリシア・・・彼女は付き合っていた
恋人を探すために
1人見知らぬ土地にきました。

騙されているんだよね・・・って即座にわかるんですけど、
彼女が一途に相手を思っている姿を映し出されると
その気持ちに答えてあげる誰かの存在を信じてみたい気分になりますね。だって、健気なんだもの。純な少女は応援したくなりますわ。

一方のヒルディッチ。一流レストランの支配人&グルメなのね・・
ていうのはわかるけど
なにやら妖しい雰囲気。いい人ぶっているけれど、
なにかありそう・・。お家でビデオを見ながら
料理する様にどこか変質的なものを感じるのは、私だけでは
ないはずです。そう思っていると・・やっぱり・・
そうか・・・・笑

でも、見た目ではわからないわね。
まさか、そんな秘密が隠されていたなんて。

母親ってやっぱり偉大。影響力は大きい・・。
幼少期の満たされない思いがあると、
大人になって、どこかに暗いものを
落としていくようになるのね。
孤独・・っていうことばを、ヒルディッチは発していたけれど、
彼は自分でその孤独から出ようとはしなかったんじゃあないのかな。
選ぼうとしたらチャンスはいくつでもあったはずなのに。
殻に閉じこもってしまったのは彼自身のせい。

終盤の宗教団体の存在は、異様に感じたところ。
そして宗教者の説教臭いシーンはちょっと長く感じてしまいましたわ。
あの程度の語りで
ヒルディッチの、行動が
変化するのだろうか。イマイチ理解できないところ。
どのような変化があったというのかしら。
また、彼の最終的な行為も、
これでいいのか・・・唐突では・・と思うところ
ではあります。

でも、ミステリー漂うこの映画の雰囲気は
やはり最後まで、観続けさせてしまう
力を持っていると思いました。


知らない人に
簡単についていったら
やっぱりダメダメ。
教訓です。
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秘密のかけら

舞台は1972年のロサンゼルス、野心的な女性ジャーナリストのカレンは15年前に起こったショービズ界のある事件の取材に乗り出す。しかし取材は難航しいつの間にかカレン自身も事件の迷宮に飲み込まれていく…。アトム・エゴヤン監督が贈る知的で官能的なサスペンス作品。

孤独な男~「フェリシアの旅」

フェリシアアトム・エゴヤン監督の「フェリシアの旅」(DVDタイトルは「フェリシア」)を観る。恋人を追いかけてアイルランドからバーミンガムへやってきたフェリシア(エレイン・キャシディ)は、道を教えてもらったのを機に食品会社社長のヒルディッチ氏(ボブ・ホスキン.

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