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記憶の棘

記憶の棘  (2004  アメリカ)

BIRTH


監督: ジョナサン・グレイザー
製作: リジー・ガワー
ニック・モリス
ジャン=ルイ・ピエール
製作総指揮: ザヴィエル・マーチャンド
マーク・オーデスキー
ケリー・オレント
脚本: ジョナサン・グレイザー
ジャン=クロード・カリエール
マイロ・アディカ
撮影: ハリス・サヴィデス
プロダクションデザイン: ケヴィン・トンプソン
衣装デザイン: ジョン・ダン
編集: サム・スニード
クラウス・ウェーリッシュ
音楽: アレクサンドル・デプラ
 
出演: ニコール・キッドマン ( アナ)
キャメロン・ブライト ( ショーン少年)
ダニー・ヒューストン( ジョゼフ )
ローレン・バコール ( エレノア )
アリソン・エリオット ( ローラ )
アーリス・ハワード ( ボブ )
アン・ヘッシュ (クララ)
ピーター・ストーメア ( クリフォード )
テッド・レヴィン ( コンテ )
カーラ・セイモア (コンテ夫人)
マイロ・アディカ (ジミー)

10年前に最愛の夫ショーンを突然の心臓発作で失った美しい未亡人アナ。しかし、彼女は、最近、
新しい恋人ジョゼフのプロポーズをようやく受け入れる決心をする。
ある日、母エレノアの誕生日の席に突然見知らぬ10歳ぐらいの少年が現われる。
彼はアナに自分は夫のショーンだと言い出すのだった。
アナは最初は信じていなかったのだが、
ショーンしか知らないはずの秘密を語る少年に、本当に夫の生まれ変わりではないのか、と思うようになっていく・・。


感想   賛否両論な作品だそうです。
まあ・・当然かなと思うような
内容展開。
でも私。。これ好きでしたよ。
色々なことに想像を膨らませることができるので
面白いと思いましたね。

きっとこの映画は生まれ変わりかそうでないか・・・という
だけのものではないと
思いますね。愛の深さの意味なども考えてみたくなったわ。

今回ネタバレ
でいきます。
未見の人はごめんなさい。

私・・・輪廻転生の作品が個人的には好きです。
ケネス・ブラナーの「愛と死の間で」
これ知っている方いるかしら。
ずばり生まれ変わりの話なんですけれど
サスペンスも絡めてあって面白い作品だったんですよ。
機会があれば感想紹介したいと思っています。
ということで・・私、
今作も
もちろん、そうである・・=生まれ変わりであるという
ということを前提として
みておりました。
だけど、これ終り方を観る限り
そのどちらにも結論をだしていないように思えますね。
どちらでもとれるということ。
これは観た人にゆだねるという形でしょうね。
どちらに転んでも
物語は、面白く解釈できると思います。


私は、途中考えがゆらぐことがありましたが
あの手紙の件&アン・ヘッシュとの浮気
という展開にね・・。
やはり・・・迷いながらも
悶々とした思いを感じながらも
やっぱり少年は生まれ変わりであったんじゃあないのかな
という思いでいっぱいになりました。

私は、アナを愛していた旦那さんは存在したと
思っているんですよ。たとえ、浮気はしていたのが事実でもね。
もう一度生まれ変わってきたと
いうのは、妻への愛でしかないと思うの。
もちろん、アナ自身の強い思いがそうさせたのかも
しれないよね。
浮気をしていたという事実は、正直こたえました。
綺麗な物語が
一気に泥沼に入り込んだようで、
どうしてこんな設定なのって恨む気持ちもあったんですよ。
でもこう考えたの。
アン・ヘッシュの言葉がすべてではないのかもしれないって。
生前の夫がでてこないから
どこまで真実かはわからない・・。
いや、浮気は本当だとしましょう。
このアン・ヘッシュに気持ちがいっていたとしても、
生まれ変わった彼は、アナだけを思っていた彼であったと
考えればいいだけのことじゃあないのかな?て。
夫を愛しているアナの思いが
以前の夫を甦らせたと考えればいいだけ・・・
逆にそう考えると
この物語って奥が深いのね・・って思うのよね。
だって、年月がたつと変わってしまう現実的な夫婦愛より
純な思いだけをもって生まれ変わってくる相手との報われない
愛の世界というもののほうが、より美しく思えるのだから。
そこに永遠を感じるのだから・・。
皮肉にも感じるわ。
アナは変わらず愛情を捧げていたけれど、夫の愛は
途中で違った方向にいってしまったのかも
しれないよね。だからこそ、純な愛を与えることができた
夫のままもう一度帰ってきたのかも。
罪悪感を償うべく、アナを愛していたときの夫で帰ってきたのよ。
だから、その浮気=罪が表面化するとなると、
生まれ変わった夫が気づくことになると、
自分は身を引くことにする・・・う~~~深い愛じゃない?


アナが少年が嘘をついていたと
理解し、すぐさまもとの恋人に謝り、関係の修復を迫るシーン。
ちょっと観れば、アナの変わり身の早さに
憤りを感じるけれど、
これもよくよく考えてみたの。
裏切られた思いが強いからこそ、
自分を変えたいという思いが強いからこそ、
過去を封印したい思いが強いからこその
行動だったんじゃないのかな。
理解できなくもないよ・・・って
思えてくる自分がいるわ。

色んな意見があって当然。
かりに、少年の言動は年上の女性に感じる愛情ゆえの
ものだったと理解しても
別のせつない思いが沸いてくるし、それはそれで
不思議な映画にもなりますよね。


ただ、どちらにしても
ベットシーンやお風呂の場面は
ドキドキしたわ。

また、音楽会でのアナのアップシーン。
感情が高まってどうしようもないというのが
表情から見て取れて
どっぷり、感情移入してしまいました。
泣けたよ・・。


あの少年は最初、
わ~~~好みの顔じゃないな・・笑
と思えたけれど、見慣れると愛おしくも感じるわ。
なんといっても目がね・・いいよね。
ただ、もうちょっと痩せた方がいいと思うわ・・笑

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お。

わ~、みみこさんもこれご覧になったんですね。楽しめたようでなによりです。
確かにこの映画、いろんな解釈ができますよね。私は「生まれ変わりじゃない」派ですが、みみこさんのレビューも興味深く拝見しました。

うーん、みみこさんはロマンチスト&大人ですねえ。私はもう、生前のショーンが愛人にアナからのラブレターを渡していたってエピソードがもう生理的にダメで(苦笑)。
そんな男よりも純情なショーン少年(10歳)との禁断の恋の方がいいわっ!と思ってしまったのです。ま、これは犯罪ですねー(笑)。
まあでも、いろんな解釈の出来るシナリオは秀逸です。
ニコール・キッドマンは綺麗で、目の保養でした。音楽会のシーンも素晴らしかったです。そうそう、私もキャメロン・ブライトくんはもうちょっと痩せた方がいいと思います(笑)
TBもさせてくださいね~。

ネネムさんへ

おはようございます・
報告しようと思ったのに
遅くなってしまってごめんなさいね。
スルーしようと思っていた作品だったけれどネネムさんの感想聞いてから・・・
どうしても観たくなってしまったのです。
意見分かれる作品って
やっぱり面白いわ。
どっちに転んでも話が広がるしね。
ちょっとコマンチストな考えを貫いて
しまいました。秋だし・・・笑
まあ・・現実的に考えれば
ネネムさんの方向ですよね。
浮気しているし・・・・。
私もあの浮気ガツンとは来たけれど
乗り越えました・・・笑
ニコール・・ショートヘアー綺麗でしたね。
ああいう風な、
姿の方が私は好きだわ。
キャメロン・ブライト君についてはそちらで語ります~~
あとでね・・。

こちらにもカキカキ♪

そうなんですよねー・・・
解釈は二つにハッキリ分かれると思うのですけど、
どちらの見方から観てもとても良い映画だと思いました。
どちらにしろ、切ない切ない映画でしたよね。。。

キャメロンくん、
ワタクシももうちーーっと痩せた方が良いと思います!
バスルームで白のブリーフ姿になった時、
未だに目に焼きついて離れません。笑
彼って着痩せするタイプなのかもね。フフ
何時も憮然とした役が多いのであまり可愛さは感じないけど、
でも、インパクトがあって憎めない子なのよね。

※こちらにはTBが入りませんでした。
どうやらランダムで入ったり入らなかったりみたいです。

Puffさんへ

こんにちは。
これ・・面白かったですよね。
自分なりに想像できる作品って
いいですよね。
本当・・切なかったわ。
そうそう・・・・あの男の子。
色んな映画に最近出ているんですってね。
私は初めてだけれど、あの体型と
髪型はあまりね・・・・笑
脱いだら凄いんです・・といった感じでしたよね。あのブリーフは強烈でしたものね。私もほへ~~~~と思いましたよ。
憎めないというのは確かに。
今後も注目したいですよね。
TB煩わしてごめんなさいね。
調子悪いみたいですね・・・
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