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上海の伯爵夫人

上海の伯爵夫人  (2005 イギリス・アメリカ・ドイツ・中国)

THE WHITE COUNTESS


監督: ジェームズ・アイヴォリー
製作: イスマイル・マーチャント
製作総指揮: アンドレ・モーガン
脚本: カズオ・イシグロ
撮影: クリストファー・ドイル
プロダクションデザイン: アンドリュー・サンダース
衣装デザイン: ジョン・ブライト
編集: ジョン・デヴィッド・アレン
音楽: リチャード・ロビンズ
 
出演: レイフ・ファインズ ( ジャクソン)
ナターシャ・リチャードソン ( ソフィア )
ヴァネッサ・レッドグレーヴ (叔母サラ)
真田広之 (マツダ)
リン・レッドグレーヴ ( オルガ )
アラン・コーデュナー ( サミュエル)
マデリーン・ダリー (カティア)
マデリーン・ポッター (グルーシェンカ)
イン・ダ
リー・ペイス
リョン・ワン
ジョン・ウッド

1936年、上海。
ロシアから亡命してきた伯爵夫人ソフィアは、
一家の家計を支えるためにクラブでホステスとして働いている。
そこに客としてきていたのが盲目の元外交官のジャクソン。
ジャクソンが暴漢に襲われるのをさっし、
機転をきかせて助けたことが2人の出会いとなる。
政治の世界からはなれたジャクソンは、ある夢を持っていた。
夢のバー“白い伯爵夫人”をオープンさせること。
想像している伯爵夫人が、まさしくソフィアだったと感じた
彼は、ソフィアに自分の店の華となってくれるよう頼み込む。
そんな中、ジャクソンは謎の日本人、マツダとも友情を深めていく…。


感想   長らく公開を待っていた
この作品、
早々と鑑賞してきました。

大人のための映画ですよ。まあ・・なんて優雅で気品があり
慎ましさに溢れる映画なんでしょう。
とっても気に入りました。
主演俳優目当てではありますが、
それを抜きにしても、私は好きな部類の作品ですわ。


時代に翻弄される男女の恋愛劇なのですが、
劇的な展開はあまりありません。(あえていえば、後半は盛り上がるが・・)
わりと淡々・・・。
宣伝ポスターが
激しいキスシーンを取り上げているので、濃厚な世界を
想像しがちですが(実は私もそんな感じでした)
抑えに抑えた感情表現。
そのキスシーンだって、暗がりであっという間の
出来事だし、相手は、その後なだめすかしていたようにも感じるし
ロマンチック~~♪というものを感じ取るような
雰囲気ではありませんでした。


むしろ、直接的な描写より、
見つめあう眼差しとか、
手と手が触れ合う瞬間とか、
顔をなでる仕草とか・・
交わされる言葉の中などに、
それぞれが持っている
相手への
静かな情熱を感じ取ることができ、
私・・思わず、ぞくぞくしてしまいましたよ。


ふっ・・・(ため息)・・・官能の世界に入っております・

なにもいちゃつくだけが、恋愛ではないのよね・・・
ガバッとバッシと絡みに絡み合うのが
愛でもありません(なんていう表現だろう・・・笑)


友人関係を貫こうとする2人。
レイフ演じるジャクソンは、
つらい過去を背負っている分、恋愛に関しても
臆病な部分があるのでしょうね。
現実の世界で生きことをどこか恐がり、
それゆえ、夢のバー実現に自分の全てをかけようとする・・。

一方のナターシャ・リチャードソン演じる
ソフィア。
彼女もまた、背負っているものが大きすぎるゆえ、
自分の感情を押し殺してしまうところがあるのかもしれませんね。
女であるまえに、娘の母であり、
一族を支える柱でもあるのだから・・・
そう簡単には愛に突っ走ることなどできないのでしょう・・


主従関係さらには・・友情という言葉が2人には
都合よかったのでしょう。

だから、肝心なことはなかなか話さない・・・


その2人の関係を縦軸としたら横軸となるのが
真田さん扮する「マツダ」
彼はジャクソンの友人となる人物。
男同士の信頼関係。

ジャクソンの夢に力を貸し、彼の人柄、情熱に共感を得て
色々な助言を与えていく・・・


実は・・マツダには、もっと大きな野望があり、
そのためにジャクソンに近づいたということもあるのだけれど、
もちろん、それ以上にジャクソンを人間的に
好きだったに違いないと思っております。
だから悪人という感じには
なりませんでした。
彼は彼で使命があり、自分の生き方を貫いていったのではないかな
と思います。


むしろ、ソフィアの家族の方に、
私は怒り爆発。
なんですか・・・あれ・・・。
もう最初から、口ばかりうるさいくせに、プライドばかり高くて
いけ好かないわ・・・と思っていましたが、
後半のソフィアに対する態度には、頭に来たわ・・・・。


子を思う母の気持ち・・・
泣かされましたよ。


政治的な混乱を見せる
上海の街がとても魅力的に描かれています。
映像的にもとても美しいです。
撮影はドイルですし・・・さすがです。

ジャクソンのバーで開かれる
歌や踊りの数々も
不思議なムードに溢れていて、魅惑的ですよ。


栄枯盛衰・・・
栄えているものはいずれ滅びますよね・・。
でも、時代を超えて変わらないのは
愛だけ。
夢の世界を生きるのはいいけれど、
いつかは、それは去ってしまうもの・・・なのだから
そのときのためにも、変わらない、大切な何かは
しっかり確保しておくべきですよ。

ジャクソンは、
これから、
現実の世界をしっかり生きていって欲しいな~~


レイフ素敵♪
今回カフェでくつろぐ時は白の背広。
バーでは黒のタキシード。
あと、派手なジャケットも着ていたけれどあれは似合わなかったな。
盲目という役は今回初めてなのでは・・。
なんど手をさしのべてあげたいと思ったか。
とくにクライマックスでは、あの混雑の中
港を目指したでしょ?
危なっかしくて、ハラハラしちゃったわ。

一方のナターシャ・リチャードソン。私、あまりよく知らなかったわ
この方。他の作品見ているのだけれど、記憶になくって・・
ごめんなさいね。でも元伯爵夫人だけあって
貫禄や気品は感じられて素敵でしたわ。愁いを帯びる表情も
良かったです。彼女が娘をもつ母親という設定だったので
とっても共感できました。
子のためなら、
なんでもするよね・・・。
グリーンのドレス&帽子やオレンヂのスーツ&帽子
バーで働くようになってからの白のドレスなどなど・・
衣装も素敵で目の保養になりましたわ。
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ポイントは手・・ですよ。
みてくださいよ♪・あ~~~~いいな・・。

002.jpg

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魔都の異邦人たち~『上海の伯爵夫人』

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「上海の伯爵夫人」

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非公開コメント

うわ~、いいなぁ。。

みみこさま、こんにちは。ご覧になったのですね。
この作品、カズオ・イシグロが脚本、ドイルのカメラ、マーチャント・アイヴォリーフィルム最後の作品ということで激しく観たいのですが・・。
劇場と時期がちょっと厳しいです。でもよかったのですよね、みみこさまオススメですよね、最善の努力をしてみます。
観たら、またお話に伺いますね!

わわわ。

きゃ~、みみこさんたらもうレイフ様の新作ご覧になったのですねっ。
私はまだ見てないんで、感想はあまり読んでませんが、最後の写真の素敵なこと・・・うっとり。
男性のスーツ姿にあまり愛を感じない私ですが、レイフ様は別です♪

そうそう、「記憶の棘」で書き忘れたのでこちらへ。私も「愛と死の間で」は好きです。私はこれでケネス・ブラナーを知ったんですよ~。

真紅さんへ

おはようございます。
真紅さんの方面はまだ公開していないのかしら。12月公開だと忙しいですよね。
予定があい、鑑賞できた折には
是非お話しましょうね。
絶対、真紅さん好みだと思います。
カズオ・イシグロさんの作品をこの間
読みましたが、この映画も同じような
雰囲気を感じましたよ。
ドイルの撮影は、いいですよね。
花様年華や花の影のようなものは
感じなかったけれど、やっぱり、素敵でしたよ。

ネネムさんへ

こちらにもありがとうございます。
東京では渋谷ですよね。
一度そちらで観て見たいわ。
レイフ作品以外でも、興味深い作品
色々上映しているものね。
で・・この映画、
是非ともネネムさんに楽しんでもらいたいわ。感想待っていますね~
私たちのレイフ・・・笑
よかったですよ・・・ウフ♪

ネネムさんへ

追加~~愛と死の間でに
反応してくれてありがとう。
うれしい~~
私も・・これが初ケネスだったかも。
出演者が意外と豪華なんですよね。
懐かしいな~~

ドモドモ-♪

そうそう、観る前は、ポスターやチラシの感じから、
もっと濃厚な大人のラブ・ストーリーかと思っていました。
淡々としていて、どちらかと言うと、心にじわーーっと染み入るような感じがしましたね。
それがまた良かったりして。うふ

レイフさま、ホントッ、素敵でしたよねーーーーー♪
盲目の役、実際でも目が見えないのかと思うくらいに凄い演技力でしたね。
元外交官、うん、やっぱり彼は知的な役が似合いますよねん。

Puffさんへ

こんばんは。
そうですね・・じわ~~~とくる
映画でしたね。物思う秋に
ふさわしいわ。
キスシーンはあっという間でしたね・・笑
ちょっとよそ見していたら
気づかないよね・・。
盲目の役・・・うんうん・・意外と難しいですよね。とってもリアルでしたよね。
元外交官・・・・そういえば
ナイロビでも外交官ですよね。
最近知的な役が多くてうれしいですわ。

こんばんは♪

TBとコメント有難うございました!
お久しぶりにお話出来て嬉しいです~♪
レイフはサイコな役から外交官まで!幅広い役柄をちゃんとこなす素晴らしい役者さんですよね~ 今回も正に彼にぴったりな役で安心してみていられましたよね(笑)
物凄くドラマチックに盛り上げたりしない所がこの監督さんの良いところでしょうか・・静かな大人の愛のかたちに酔いましたね~~
またどうぞよろしくお願いしますね^^

マダムSさんへ

こんばんは。早速のコメントありがとうございます。随分ご無沙汰していたので
カキコも緊張したのですが、思い切って行動してよかったです。
やっぱり、新しい劇場ができたから空いていたのですね・・・。でも劇場が多くて
あの地はうらやましいです。
今回の役ははまり役でうれしかったですわ。顔も綺麗なままだったし・・・笑
この監督さんの作品はいいですよね。
といっても私は、全部制覇していないのでそのうち挑戦したいです。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。新作はいっぱい観ることができないので参考にさせてくださいね。

観たいっ

みみこさま、こんばんは♪
うわぁ、ご覧になられたのですね。
>とっても気に入りました
まで拝読したところで、あとはグっと我慢我慢。
でも、期待できそうですね!とっても安心してしまいました。
さ、なんとかして早く観に行きたいです。

武田さんへ

こんにちは。
そうなんです・・見ちゃいました。
早めに行かないと、用事が入ってしまいそうで・・。これは情報なしで
是非~~。予定があうといいですよね。
素敵な映画だと思います。
感想楽しみにしていますね。

みみこさん、こんばんは。
ようやく!やっと!待ちに待って!(しつこい)観れました~♪
もう、レイフ、ほんとに素敵。美しい。もちろん、手が繊細で綺麗で、
最初から最後まで、どれだけ手を観ていたことか(間違ってるかしら)。
その美しい手、そっとわたしが引いてあげましょう、って
思ったのはわたしだけじゃなかったみたい(笑)

久々に静かながら素敵なエンディングの映画を観た気がします。
ソフィアの家族に怒り心頭だったけれど、そうしてくれたお陰で、
彼女は幸せを手放さずに済んだと思うことにしました。
県外遠征したけれど、その甲斐ありました。
見逃さずに済んで嬉しかったわ♪

悠雅さんへ

こんにちは。
わ~~鑑賞おめでとうございます。
やりましたね♪
手に注目・・・・そうですか。やっぱり観てしまいますよね。
今回も素敵な仕草を沢山見せてくれましたものね。
エンディングも良かったですよね。
ハッピーエンドで。
それにしてもソフィアの家庭はひどかったですよね。
<彼女は幸せを手放さずに済んだ・・>
そうですね。そう思うことで気持ちの整理をつけたいですね。
遠出の映画鑑賞は大変ですが
価値があるものになって本当良かったです。
あとで感想拝見しにいきますね。

みみこさま、こんにちは~。
やっと、やっと観て感想をアップすることができました~。
長かった(泣)。
本当に、驚くほど慎み深く抑制された恋愛ですね。
大人の恋愛だわ、いいわ~。。
私、レイフの登場シーンから涙が出そうでしたよ。
ネクタイがね、曲がってるのよヨレヨレなのよ~。
痛々しかったのですが、最後に二人がしっかりと手を繋ぐことができて本当によかったと思いました。
で、レイフはアメリカ人っていう設定ですよね? それは意義アリだったな~。。
TBさせていただきました♪ また来ますね~。

真紅さんへ

おはようございます~
コメント・TBありがとうございました。
この作品でコメントいただけるのは
本当うれしいですね~~~♪
大人の恋愛・・・・ですよね・・。
私たちにピッタシ~~笑
<レイフの登場シーンから涙が出そうでしたよ>
あ・・ありがとうございます
思わず、なんとかしてあげたくなりますよね・・。
<ネクタイがね、曲がってるのよヨレヨレなのよ>
うんうん!!・・直したい・・ね・・。
<レイフはアメリカ人っていう設定ですよね>
そうでしたね・・。
どんな役もいいですよね・・。
あとでお邪魔します。

大変ご無沙汰しております

みみこさん、こんばんは♪

す、すみません。
1か月余もネットと無縁の生活でした。
やっと繋がりました。
ご心配いただき、ありがとうございました。
私も家族も元気いっぱいで、PCちゃんだけが壊れていました(涙)
今後とも、どうぞぼちぼちゆるりとよろしくお願い申しあげます。

さてさて、私ったらこの作品のことをいつの間にかすっかり忘れていて・・・
で、長いネット休みの間にようやく観賞することができました。
想像していたのとは随分違う色のお話で・・・
で、レイフにやられましたわ~~~。
手ももちろんなのですけど、今回はその首すじに~~~(はあと)

見てから1か月経つのでしょーもないミニ感想しか書いていませんが
この元外交官の生きかたと、元ロシアの伯爵夫人の二人の愛の物語は素晴らしかったですね。
ナターシャ・リチャードソン、今年若くして亡くなってしまって残念です。
ほとんど出演作は知らないのですけど、この演技は素敵だったし、本当にロシア人の貴族のようでした。
母は強し!ですね。あのひど過ぎる身内の仕打ち、娘と離れ離れになったらどうしてくれよう~~と拳を震わせていたのですけど、ああ、よかった・・・

でも、余韻に浸りながらやっぱりレイフのくびすじのことばっかりになってしまった
ミーハーの私です。。。

武田さんへ


おお=~~武田さん~~♪
お帰りなさい★
お待ちしておりました。
パソの調子が悪いんだろうな~~と想像しておりましたが
当たっておりましたね。
機械ものはどうなるか分からないですものね。

こちらこそ、またボチボチ
よろしくお願いします。

お休み中、色々ご覧になられていますね。
未見な作品もいっぱい。
あとでゆっくりおじゃまさせてくださいね。


その中で、
伯爵夫人・・・・選んでくださり
ありがとうございます。

この時期(秋)にふさわしい
大人のドラマでしたよね。


<今回はその首すじに~~~(はあと)>

おお~~首すじ・・・ですね。
そこはチェックしていなかったかも。

素敵にきらめいていましたか・・・


女性も首すじには、年齢が出るっていわれるくらいですからね。
重要ポイントですよね。


<ナターシャ・リチャードソン、今年若くして亡くなってしまって残念です。>

本当ですよね。
武田さんはこの事実を知ったあとでの鑑賞ということですから
色々思うこともおありだったと思います。
こんな綺麗な人が何故・・・ってね。

<あのひど過ぎる身内の仕打ち、娘と離れ離れになったらどうしてくれよう~~と拳を震わせていたのですけど、ああ、よかった・・・>


そうですよね。
あの仕打ちはひどかった・・。
こういういじめみたいな感じは見ていて、ムカムカって来ますものね。
そのままだったら怒ってしまいますよね。


真田さんの英語も良かったし、
主役の2人は美男。美女で
完璧だったし、おいしい映画でしたよね・・・。★
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  • レイフ・ファインズ好き
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