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小さな中国のお針子

昨日のレディース・デイ・・・「ウィンター・ソング」観てきました♪
純愛映画というイメージが漂っているけれど、
結構生々しいお話でありましたわ・・・。
色々思うところあり・・・笑
感想はのちほど。金城さんは素敵だったけれど
ノーチェックだった・・あのミュージカルの監督&サーカス団長
さんの歌声に痺れてしまいましたよ。存在感もあったしね・・


とりあえず・・・
主演の女優さん・・ジョウ・シュンの作品をいくつか取り上げます。
感想は以前のものです。
意外と観ているジョウ・シュン。
小悪魔的な魅力があるんですよね。
はじめて見たのは「花の影」だったけれど、記憶は薄いです。
花の影・・ではレスリーばかり観ていたからね・

お~~~と横道・・・だ・・・。
中国のお針子の感想~~~~~だよね。



小さな中国のお針子  (2002  フランス) 

監督  ダイ・シージエ 
出  ジョウ・シュン    チュン・コン(ルオ)
              リィウ・イエ(マー)

1971年、文化大革命の嵐が吹き荒れる中国で、医者を親に持つ17歳のマーと18歳のルオは、反革命分子の子として再教育
のため山奥深くに送り込まれた。 厳しい労働に明け暮れるなか、彼らは村で唯一の美しいお針子の娘に恋をする…。 


感想   フランスに住む中国人の監督ダイ・シージエが書いたベストセラー小説を自らが映画化。
中国が舞台の映画です。
文化大革命の時代を描いた作品では「シュウシュウの季節」もあります。あれはかなり悲惨な話でしたが
こちらはそんな感じはありませんでした。文化大革命がどうのこうのというより、それを背景とした、
青春時代の淡い恋物語というストーリーが主になっている映画でした。
青年2人が送り込まれた山奥は、本当に文明からはかけ離れたところです。
村人は素朴。文字が読めない人ばかりで、古い慣わしも生き続けています。しかし、大自然は素晴らしいものです。
まさに水墨画の中に入り込んでしまったかのような世界が広がっています。
そんな環境の中で過酷な労働を強いられる若者たち。唯一、村一番の美しい女性、お針子との会話は心の拠り所と
なるのです。彼らは無教養な彼女に文学を語ります。彼女を自分の手で変えてみようという気持ちもあったのでしょう。
男にとって、無垢な女性を、自分好みの女性に変えること(色んな意味で)こそ、この上もない喜びではないでしょうか。
それは独りよがりの気もするけれど、男性特有の願望でもありますよね。
しかし、彼女は、彼らが思った以上にフランス文学、バルザックに心惹かれてしまい、とうとう予期しない
決断をしてしまうのです。
女性のもつ行動力って、男性には信じられないくらいのものがありますよね。やはり未知の世界を覗いてしまった彼女にとって
後戻りするのは、つらいことだったのでしょうかね。何も知らなければ、山奥で平凡な生活を送り、
それなりに満足いく人生を送ったかもしれません。知らないことが幸せということもあるでしょう。
その後の彼女の生活が見えてこないので彼女の決断が良かったのかどうかはわかりません。
ルオもマーもその後、社会的地位の高い存在にいます。それゆえ、彼女がどういう人生を送ったのかとても知りたかったです。
フランス文学の影響力の高さを暗黙のうちに語っていますので、観る人にとっては、意見の分かれるところで
しょうね。フランス文学って素晴らしい・・・て言っているわけですものね。
大自然で奏でるバイオリンの音色は美しかったです。中国のお針子・・・名前はありません。それだけ、2人にとっては
思い出の中の少女でしかないのでしょうね。一つ気になったところ。妊娠の部分ね。もっと考えなよ・・・てね(笑)
お針子・・・ものすごく純朴かと思っていたけれど、そうでもなかったですね(笑)それにしても柳の鞭打ち、あれには驚きました


美しい映像と美しいお針子・・・。
青春時代の甘くて苦い思い出。
きっと観た人の心に何かが残るはずだと思いますよ。
ohariko.jpg

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小さな中国のお針子

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彼女・・・

みみこさん、こちらにも☆
私もこの映画、以前見たことがあるの。
この映画、今、一番覚えていることは、やっぱり「妊娠」についてかな。綺麗な映像よりも、オイオイ!!って事が一番頭に残っちゃってる(^^;)

彼女、金城君との映画に出てるんですもんね。一気に彼女出演の映画のレビューが並びましたな^^
中国4大美女?だかなんだってね!確かに綺麗だと思うよ。

latifaさんへ

こちらにもありがとう。
私も以前のレビューだから
忘れている部分が多いのだけれど
女性って結構、思い切りがいいのね・・
と思ったわ。決断すると
行動が早いし、あまり過去を引きづらないよね。
その分、男性はいつまでたってもロマンチストで・・笑
妊娠は・・・やっぱり印象的よね・・。
<中国4大美女>そうなんだ・・。
日本人に誰かに似ているよね・・・
アジア系の方はいつもそんな風に
思うよ。
カラダは華奢だから色気ムンムン
という感じはしないけどね・・・。

GWですね~

みみこさま、こんにちは。旧作にお邪魔します~。
この映画、私はとっても好きでした。
悲惨な時代の話なのに、物凄くファンタジックに撮ってありますよね。
妊娠するところは私もアレレ・・でしたが、マーの思いやりに涙、涙でした。
ジョウ・シュンは小作りで、「小さなお針子」にピッタリでしたね♪

GWはゆっくりされるのでしょうか・・。
私は、毎日家族サービスかな。。映画も観たいのですが。。
ではでは、また来ますね~。

真紅さんへ


こんにちは~~
そうですよね・・・この時代って悲惨な時代だったんですよね。
映像もとっても綺麗で
癒されたような記憶がありますわ。
彼女・・・可愛かったですよね。こういう女性がいると
やっぱり男性は揺れますよね。
続けて、中国の植物学者の娘たちはご覧になるのかしら。
今日レンタル屋にいったらもう・・・でていました。
同じ監督さんだったので当時すごっくみたかった一本だったんだけど・・
同じく綺麗に撮っているんだろうな・・・。

映画館は・・・連休中は無理かも・・・
ビデオぐらいはみたいです。

こんばんは

最近やっとレンタルして観たんですよ。
リウ・イエ(マー役)のファンなので・・・・
ジョウ・シュンって「始皇帝暗殺」の盲目の少女役で
すごい印象に残ってます。

>男にとって、無垢な女性を、自分好みの女性に変えること(色んな意味で)こそ、
>この上もない喜びではないでしょうか・・・・

おおお~,言えてる。
でも,この物語では,女の方が結局は強かったですね。
当たり前ですよね・・・「生む」性だもん。強いですよ。

無知な村人たちを啓蒙したのがフランス文学だったというのは
フランス文学至上主義のようで
監督のフランスびいきかしら?と意地悪な見方もしてしまいましたが・・・
自分がバルザックを一作も読んでないせいもあるのですがね・・・
「モンテ・クリスト伯」の面白さは知ってるけど・・・・。

ななさんへ


こんにちは。
これ映像が素敵でしたよね。

大画面で観たら圧倒されるな・・・と思いました。
私は男性の方はチェックしていなかったかも。
だいぶ昔に観たもので・・・

<リウ・イエ(マー役)のファンなので・・・・。>

まあ、じゃあ、釘付け状態でご覧になったのでは。
ななさんは他にもいくつか彼の作品
ご覧になっているのかな。
いくつか紹介して欲しいわ。
私は、そっち方面は疎くて・・・。

女性・・・強かったですよね。

私もフランス文学、あまり知りませんわ・・・
誰か素敵な方が教えてくれるといいのですが・・・笑

あとで行きます~~

こんばんは~♪
私もやっとこの映画を見たので、お邪魔しました☆

とっても綺麗な映像でため息でした。
バルザック・・私、大昔「谷間の百合」3ページで挫折したので、この映画のあれこれを語る資格ないわーとも思いましたが・・>笑

お針子を変えてあげようとした自信満々の若い男の子たちは、見事にぎゃふんと(死語すぎ)なってましたね。
やっぱり女は・・・女ですものね。
ほろ苦い青春映画として面白く見ました。
お針子のおじいさん、好きだったのでお気の毒だなと思ったけれど・・・

山の郵便配達ではなんとも思わなかったマーのリィウ・イエ君がこの映画ではとてもうまくてよかったです。

武田さんへ

こんにちは。
この作品地味な感じですが、観た方の評価は高いですよね。
出演者も魅力的でしたし、お話もせつなさ一杯でしたものね。
そして
映像・。私もDVDでしたが、これは是非大画面で観たかったと
思いました。
武田さんはバルザック・・・手をつけていらっしゃったのですね。
さすが~~。
私などは手にとることもしておりません。
むずかしそうですよね・

女性は強かったですよね。
でも彼らと出会わなければ、変わることはやはりなかったのですから
彼らの存在は大きかったと思います。
彼らは過去を懐かしむけど、きっと彼女の方は前に行くのみ・・・・で
生きているのだろうな・・・・。やっぱりそこが女性と男性の差かと思ったり。

<お針子のおじいさん、好きだったのでお気の毒だなと思ったけれど・・・>
そうですよね・・・。

<山の郵便配達ではなんとも思わなかったマーのリィウ・イエ君がこの映画ではとてもうまくてよかったです。>
↑のななさんもファンですが、実は私彼のことあまり知らなくて。
有名な山の~~も未見なのです。
勉強しなくちゃ・・・


あとで伺います。

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