ふたりの人魚
これは「ウィンター・ソング」の前日に火曜日ね(14日)に
観ました。だから、最近の感想ですよ。
なかなか興味深い作品でしたわ。
二役のジョウ・シュンはやっぱり素敵。
だから早く・・ウィンター・ソングの感想を
書きなさいって!!!笑
ふたりの人魚 (2000 中国 ドイツ 日本)
監督: ロウ・イエ
製作: ナイ・アン
フィリップ・ボバー
脚本: ロウ・イエ
撮影: ウォン・ユー
出演: ジョウ・シュン (メイメイ・ムーダン)
ジア・ホンシュン
ナイ・アン
ヤオ・アンリェン
2000年ロッテルダム国際映画祭のグランプリ受賞作。
上海でビデオの出張撮影の仕事をしている男。
ある日、依頼された撮影先で
水槽の中で人魚の姿で踊るダンサーのメイメイに
出会い、ひと目ぼれする。
ふたりはつきあい始めるが、彼女は行き先も言わずにいなくなったりと
謎めいた行動が多かった。
そんなある日、彼女のことを
自分の恋人のムーダンだと言い張る男が現れる・・。
感想
「愛しているなら私を探して」
「私がいなくなったらマーダーのように探す?」
「死ぬまで?」
「嘘つき」
「そんなの物語でしかありえない」
とっても不思議なお話です。
愛って儚いもの・・まるで夢のごとく
・・そんなことを感じました。
ビデオ撮影を仕事としている男の視点で物語りは
語られますが、この男の姿は一切画面には出てきません。
男はメイメイとの関係を語っていくうちに
別の物語を引きあいにだします。
もうひとつの物語。
それがバイク便の男=マーダーと
依頼先で荷物として頼まれる少女ムーダン。
マーダーの仕事はこの少女を運ぶということ。
少女の父親が女性と逢引するときだけ、邪魔な少女を
おばさんの家まで運んでいくのです。
髪を2つの結ってリュックを背負った素朴な少女ムーダン。
ちょっとぶっきら棒で可愛げはないけれど、
家族愛に満たされていないゆえ、誰かの愛情を欲しがっているよう・・。だからマーダーに兄のような父親のような気持ちで
愛情を求めるのは当然なのかもしれないですよね。
そんな2人でも幸せな日々は続かない・・。
マーダーが、闇の仕事に手を染めてしまうことで
ムーダンを失うことに・・。
「今度会うときは私は人魚になるわ・・」
そういって、ムーダンはマーダーの元からいなくなってしまいます。
マーダ-は
ムーダンを失った後も彼女を懸命に探します。
どこかにいるんだ・・・彼女は・・。
そんなある日、
ムーダンに似た女性・・メイメイと出会うのです。
メイメイとムーダンは容姿こそ似ていますが
性格はまったく別。
メイメイには、妖艶な魅力があります。
大人の女性です。
この物語のナレーション=男とメイメイの間に
このマーダーが入り込み、
三角関係のような図式となり、物語は絡み合う愛の物語へと
展開していきます。
そもそも男の語る
マーダーとムーダンの物語は現実的な物語だったのか・・。
架空の物語なのか・・・。
最初はわからないでいたところもありました。
曖昧な話し方でもありましたからね。
ですから、メイメイとムーダンは同じ女性なのか・・
どうなのか・・途中まで迷う部分がありました。
後半からはようやくはっきりしたものが見えてきたのですが
それでもどこか現実感が薄れるような不思議な雰囲気が
漂っていましたね。
マーダーは長髪より
短髪のほうが断然素敵です。
渋いです。ちょっと原田美枝子の旦那さんのような雰囲気(顔は似ていないよ)
メイメイが人魚になるときの
着替えの様子が隠し撮りをしているような・・
覗き見されているような映像で映し出されますが
なぜか、ゾクゾクしてきます。
女性が変化しているときは、なんともいえない魅力がありますよね。
メイメイはマーダーの語る物語を
どのように聞き入っていたのでしょうか。
物語の主人公に自分を重ねていたのでしょうか。
2人の男性の間で揺れ動いていたのでしょうか。
愛しているからこそ懸命に探し出そうとする男の姿に
なにか感じるものがあったのでしょうか。
自分をどのくらい愛しているのか・・
常に疑ってしまうのは、恋人同士の常であり
また自分を思ってくれる度合いが強いほど
心はそちらに揺れるものでしょうね。
ナレーションの男は、どのくらいメイメイを愛していたのでしょうか。
フィルターだけの彼女しか観ていないで
本当の彼女の心を観ようとはしたいなかったのかも・・。
だからメイメイは、男を確かめるべく
姿を消したのでは・・。
「永遠のものなどないのだ・・・・」
愛ってせつない・・・・

観ました。だから、最近の感想ですよ。
なかなか興味深い作品でしたわ。
二役のジョウ・シュンはやっぱり素敵。
だから早く・・ウィンター・ソングの感想を
書きなさいって!!!笑
ふたりの人魚 (2000 中国 ドイツ 日本)
監督: ロウ・イエ
製作: ナイ・アン
フィリップ・ボバー
脚本: ロウ・イエ
撮影: ウォン・ユー
出演: ジョウ・シュン (メイメイ・ムーダン)
ジア・ホンシュン
ナイ・アン
ヤオ・アンリェン
2000年ロッテルダム国際映画祭のグランプリ受賞作。
上海でビデオの出張撮影の仕事をしている男。
ある日、依頼された撮影先で
水槽の中で人魚の姿で踊るダンサーのメイメイに
出会い、ひと目ぼれする。
ふたりはつきあい始めるが、彼女は行き先も言わずにいなくなったりと
謎めいた行動が多かった。
そんなある日、彼女のことを
自分の恋人のムーダンだと言い張る男が現れる・・。
感想
「愛しているなら私を探して」
「私がいなくなったらマーダーのように探す?」
「死ぬまで?」
「嘘つき」
「そんなの物語でしかありえない」
とっても不思議なお話です。
愛って儚いもの・・まるで夢のごとく
・・そんなことを感じました。
ビデオ撮影を仕事としている男の視点で物語りは
語られますが、この男の姿は一切画面には出てきません。
男はメイメイとの関係を語っていくうちに
別の物語を引きあいにだします。
もうひとつの物語。
それがバイク便の男=マーダーと
依頼先で荷物として頼まれる少女ムーダン。
マーダーの仕事はこの少女を運ぶということ。
少女の父親が女性と逢引するときだけ、邪魔な少女を
おばさんの家まで運んでいくのです。
髪を2つの結ってリュックを背負った素朴な少女ムーダン。
ちょっとぶっきら棒で可愛げはないけれど、
家族愛に満たされていないゆえ、誰かの愛情を欲しがっているよう・・。だからマーダーに兄のような父親のような気持ちで
愛情を求めるのは当然なのかもしれないですよね。
そんな2人でも幸せな日々は続かない・・。
マーダーが、闇の仕事に手を染めてしまうことで
ムーダンを失うことに・・。
「今度会うときは私は人魚になるわ・・」
そういって、ムーダンはマーダーの元からいなくなってしまいます。
マーダ-は
ムーダンを失った後も彼女を懸命に探します。
どこかにいるんだ・・・彼女は・・。
そんなある日、
ムーダンに似た女性・・メイメイと出会うのです。
メイメイとムーダンは容姿こそ似ていますが
性格はまったく別。
メイメイには、妖艶な魅力があります。
大人の女性です。
この物語のナレーション=男とメイメイの間に
このマーダーが入り込み、
三角関係のような図式となり、物語は絡み合う愛の物語へと
展開していきます。
そもそも男の語る
マーダーとムーダンの物語は現実的な物語だったのか・・。
架空の物語なのか・・・。
最初はわからないでいたところもありました。
曖昧な話し方でもありましたからね。
ですから、メイメイとムーダンは同じ女性なのか・・
どうなのか・・途中まで迷う部分がありました。
後半からはようやくはっきりしたものが見えてきたのですが
それでもどこか現実感が薄れるような不思議な雰囲気が
漂っていましたね。
マーダーは長髪より
短髪のほうが断然素敵です。
渋いです。ちょっと原田美枝子の旦那さんのような雰囲気(顔は似ていないよ)
メイメイが人魚になるときの
着替えの様子が隠し撮りをしているような・・
覗き見されているような映像で映し出されますが
なぜか、ゾクゾクしてきます。
女性が変化しているときは、なんともいえない魅力がありますよね。
メイメイはマーダーの語る物語を
どのように聞き入っていたのでしょうか。
物語の主人公に自分を重ねていたのでしょうか。
2人の男性の間で揺れ動いていたのでしょうか。
愛しているからこそ懸命に探し出そうとする男の姿に
なにか感じるものがあったのでしょうか。
自分をどのくらい愛しているのか・・
常に疑ってしまうのは、恋人同士の常であり
また自分を思ってくれる度合いが強いほど
心はそちらに揺れるものでしょうね。
ナレーションの男は、どのくらいメイメイを愛していたのでしょうか。
フィルターだけの彼女しか観ていないで
本当の彼女の心を観ようとはしたいなかったのかも・・。
だからメイメイは、男を確かめるべく
姿を消したのでは・・。
「永遠のものなどないのだ・・・・」
愛ってせつない・・・・

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