十二歳 著 椰月美智子
十二歳 著 椰月美智子
家の机のカギがかかる2番目の引き出しには、直人先生の
写真が入っている。
眠っている直人先生をこっそりと盗み撮りしたのだ・・・
十二歳の少女の卒業までの日々を
丁寧な心理描写で綴った作品。
第42回講談社児童文学新人賞受賞作品.
感想 十二歳。6年生。
女の子。
大人の世界にちっぴり足を踏み入れ
ていてもまだまだ子ども・・・。
そんな微妙年齢。
主人公の彼女は決して優等生ではありません。
どこにでもいる子
読んでいる読者と同じ・・もう1人の自分・・・かも。
大人になって読んだ方が
実はよくわかる部分もあったりします。
友達関係・・
先生への思い・・
父親へのかかわり方(妙なところが似ている関係・・・)
あ・・こんなこと考えたことあったな・・と
懐かしい気持ちも沸いてきました。
ただ、現実の十二歳にとってはどう感じるのかな。
ここまで色々考えることができる
子ばかりじゃあないと思います・・。
もちろん、共感覚える子もいるとは思いますが
それはかなり繊細な子だと思うな・・・。
これは娘に読ませましたが
後半はちょっと難しいといっておりました。
第6章「人間離れ」のところです。
説明してよ・・・といったって・・
これは難しい・・
自分が自分でないみたいな状態って
経験しないとわからないし・・
まだそういう感覚を味わうことがないあなたは
幸せな世界にいるってことなのかもしれないよね・・・
といってあげましたが、
余計わからなくなったかも・・。
ノートの片隅にメッセージを書く主人公。
「もう1人の私。
今・・なにしていますか・・」
なんだか面白い・・
子どもって面白い・・・
そんな発想・・私もしていた時期あったんじゃないかな。
遠い昔・・
思い出したいな・・・あの頃。
この本のあとがきで作者はこう述べます。
「十二歳かそこいらのときって、毎日のように、どうしようもないはずかしい失敗や、カバも驚くような大発見や、
生まれて初めて感じる新鮮な気持ちなんかを、ものすごい勢いで体験しちゃっているわけです。だけど当の本人は、
毎日が忙しくって、とてもそんなことにかまってはいられないわけです。(一日や一週間がおそろしく長いのに、
一瞬一瞬が忙しいなんて、ほんとうに不思議な時期です。)
で、そういった失敗や発見や感情なんかに、ようやく気づいたり思い当たったりするのは、たいていの場合、
大人になってからです。(大人っていうのは、一瞬一瞬がやたらとのんびりしているくせに、一日や一週間っていうのは、
ひどく短いものなのです。)
年を(多少)重ねてから初めて、あのとき見過ごしてしまった感情や気持ちなんかを、言葉に表せるんだと思います。・・以下省略
昔子どもだったすべての大人へ・・
たまには思いだして見ませんか・・。
未来は夢に満ちていたあの頃・・。

続けて椰月さんの作品読みます・・・
家の机のカギがかかる2番目の引き出しには、直人先生の
写真が入っている。
眠っている直人先生をこっそりと盗み撮りしたのだ・・・
十二歳の少女の卒業までの日々を
丁寧な心理描写で綴った作品。
第42回講談社児童文学新人賞受賞作品.
感想 十二歳。6年生。
女の子。
大人の世界にちっぴり足を踏み入れ
ていてもまだまだ子ども・・・。
そんな微妙年齢。
主人公の彼女は決して優等生ではありません。
どこにでもいる子
読んでいる読者と同じ・・もう1人の自分・・・かも。
大人になって読んだ方が
実はよくわかる部分もあったりします。
友達関係・・
先生への思い・・
父親へのかかわり方(妙なところが似ている関係・・・)
あ・・こんなこと考えたことあったな・・と
懐かしい気持ちも沸いてきました。
ただ、現実の十二歳にとってはどう感じるのかな。
ここまで色々考えることができる
子ばかりじゃあないと思います・・。
もちろん、共感覚える子もいるとは思いますが
それはかなり繊細な子だと思うな・・・。
これは娘に読ませましたが
後半はちょっと難しいといっておりました。
第6章「人間離れ」のところです。
説明してよ・・・といったって・・
これは難しい・・
自分が自分でないみたいな状態って
経験しないとわからないし・・
まだそういう感覚を味わうことがないあなたは
幸せな世界にいるってことなのかもしれないよね・・・
といってあげましたが、
余計わからなくなったかも・・。
ノートの片隅にメッセージを書く主人公。
「もう1人の私。
今・・なにしていますか・・」
なんだか面白い・・
子どもって面白い・・・
そんな発想・・私もしていた時期あったんじゃないかな。
遠い昔・・
思い出したいな・・・あの頃。
この本のあとがきで作者はこう述べます。
「十二歳かそこいらのときって、毎日のように、どうしようもないはずかしい失敗や、カバも驚くような大発見や、
生まれて初めて感じる新鮮な気持ちなんかを、ものすごい勢いで体験しちゃっているわけです。だけど当の本人は、
毎日が忙しくって、とてもそんなことにかまってはいられないわけです。(一日や一週間がおそろしく長いのに、
一瞬一瞬が忙しいなんて、ほんとうに不思議な時期です。)
で、そういった失敗や発見や感情なんかに、ようやく気づいたり思い当たったりするのは、たいていの場合、
大人になってからです。(大人っていうのは、一瞬一瞬がやたらとのんびりしているくせに、一日や一週間っていうのは、
ひどく短いものなのです。)
年を(多少)重ねてから初めて、あのとき見過ごしてしまった感情や気持ちなんかを、言葉に表せるんだと思います。・・以下省略
昔子どもだったすべての大人へ・・
たまには思いだして見ませんか・・。
未来は夢に満ちていたあの頃・・。

続けて椰月さんの作品読みます・・・
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