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Carmen.カルメン

Carmen.カルメン

を観ました。
 (2003  スペイン・イギリス・イタリア)
  監督  ビセンテ・アランダ
  出   パス・ヴェガ(カルメン)
      レオナルド・スバラグリア(ホセ)

悪女カルメンの虜になったホセの運命・・。

感想   有名なカルメン。
ほとんどの人が内容知っていますよね。
私もオペラは観た事はないのですが、
使われる音楽は知っていますし、内容もだいたい理解。
映画では、永遠のマリア・カラスで、劇中劇としてこのカルメンが使われていたのが、記憶的には一番新しいかな。
ただ、きちんとしたドラマとして観たのは今回のこの映画は初めて。ホセとカルメンのいざこざの部分だけしか知らないのだけれど、この映画では、知り合うきっかけから丁寧に描かれていて
見応えある作品となっていました。
ドラマ重視なので、音楽的要素(踊ったりする場面ね)は
ほとんど観られないので、ある意味地味なつくりにはなっていましたが、その分、2人の心の変化をじっくり観ることができるようになっていました。 いや~~男と女、色々ですわ・・笑

やはりホセは可哀想だとは思いますね。愛したところでその愛が
報われないのですから。ただ、カルメンの気持ちというか、
立場もわからなくはない・・・。この辺は後ほど。

この映画は途中から第三者である作家に、山賊に成り下がって処刑を待つホセが過去を語っていくというカタチで進められていきます。地味といいながら、ストーリー運びは、
工夫がされているのですよね。
 こんな女だったんだ・・・・この女のために俺はここまでしたんだ・・・・と、嘆き悲しんでいるようにも見えるホセの
告白ですが、最後に、作家が「君の記憶からカルメンの存在を
消したいかね」といわれると「いや、そうしたくない」(たぶん、そういったセリフ)と言い放すホセなんですよね。
  自分を裏切った女だといいながらも、愛した女であることには違いないんだよね・・・。カルメンを愛したことに後悔はなかったと言い切るホセ。そう思える愛を経験したあなたが
うらやましいわよ・・・・ホセ♪と思いましたわ。
でもって、カルメンのほうね。↑で彼女の気持ちもわかるといったのはね、確かにホセは可哀想だったけれど、気持ちが移っちゃったんだもの、しょうがないじゃんというところからでしょうかね。  だって、人の気持ちって縛ってつなぎとめておく事なんてできないでしょ。  愛していなくなったといわれれば、
それはどうすることもできないからね。
 確かに人の気持ちを惑わすカルメンは悪女かもしれないけれど
そうやって生きてきた女性、自分の感情のおもむくままに生きてきた女性なんだから、それを無理やりホセの価値観のなかに閉じ込めようとするのも、酷よね・・・。 ホセが縛りつけなかったら良かったのかな。どうなんだろう。 なにもしなくても彼女は去ったかもしれないし、それはわからないよね。 
愛されて、ぬくぬくして、幸せだわ~~~と感じる女性ではなく絶えず、誰かに愛を放出したいと思っている女性でしょ。
ガガガ~~って攻め込んで自分の情熱を相手に押し付けるの。
そういった女性をものにするのは、そりゃ~平凡な男では
きっと無理だろうよね。

 映画では宗教的な場面がわりと出てくるのも印象的。
ホセは罪を犯すとお祈りしていたしね。  最後の場面も
教会だったし。 ホセの望んだ女性にはなれないのだから、
それはもう・・・・しょうがないです・・。
 「死か自由か・・」と裸になって迫りくるカルメンには、
観ている方も、ぐぐぐ~~と唸ってしまいますよね。
激しい生き方に相応しい、激しいセリフだな~~と思わずにはいられなかったわ。
 普通、こういった女性のような生き方はできないかもしれないけれど、悪女的要素って、多少なりとも備わっているかも
しれないですよね。  皆が皆、男性の思うような女性って
わけでもないしね・・・笑

「女は猫と同じで 呼ぶと来ないくせに 呼ばないときに来る」

これって、冒頭でホセが言っていたセリフですが、
どうなの?  猫と同じなのかいな・・笑car.jpg

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