惑星ソラリス
惑星ソラリス (1972 ソ連)
SOLARIS
監督: アンドレイ・タルコフスキー
原作: スタニスワフ・レム
脚本: フリードリッヒ・ガレンシュテイン
アンドレイ・タルコフスキー
撮影: ワジーム・ユーソフ
音楽: エドゥアルド・アルテミエフ
助監督: ラリッサ・タルコフスキー
出演: ナターリヤ・ボンダルチュク
ドナタス・バニオニス
ユーリ・ヤルヴェット
ニコライ・グリニコ
アナトリー・ソロニーツィン
ウラジスラフ・ドヴォルジェツキー
近未来。
惑星ソラリスの軌道上にある
宇宙ステーションで異常事態が発生
原因を追究するべく、科学者クリスが現場に派遣される。
ステーション内には3人の科学者がいたのだが
皆、不思議な体験をしていた。
そのうち、クリスもいるはずのないものを目にする。
数年前に自殺したはずの妻ハリーだ。
ソラリスの海は、その場に居る人間の潜在的なものを
具体化させるのだった。
スタニスワフ・レムの『ソラリスの陽のもとに』を
映画化。
感想 165分。2枚組みとは知らず、図書館で受け取ったときは
驚きました。長いんだ・・・・笑
アンドレイ・タルコフスキー は「鏡」に続いて2回目。
前回は、ちょっと眠くなりましたが
この作品は、意外としっかり観ることができました。
やはり謎めいている物語のその結末を
この目で確かめたいという強い興味が働いていたからだと
思います。
妻は・・・どうなるのか・・。
一体なぜ現れたのか。
夫婦に何があったのか。
自殺したのはどうしてか・・。
それらすべてに答えが用意されていたとは思いませんが
この科学者クリスの心に
深く眠っていたものは妻の存在だったということは
確かです。
ハリーは人間とはみなされていませんでした。
でもハリーと呼ばれる女性は
夫を愛しているのです。
そして夫もその女性を愛します。
科学的な立場だとその存在は、
人間とみなされない・・・。
死んでも生き返るハリー。
クリスがいなくなると、突如取り乱すハリー。
現実には存在しないはずのものでも
クリスの中には愛おしい思いが芽生えてくるのです。
この作品には、独特の映像が現れます。
「鏡」でも同じでした。
火・雪・水・・・
そして母親の存在。妻と混同されるような現れ方です。
そして、物語は
衝撃的な結末へと向かうのです。
正直、言葉が足りない自分はどう表現していいか
わかりません。
ああ・・こういうことね・・と
単純に理解できない世界でした。
難しいです。
自分の存在意義を考えてみたくなってしまうほど・・
人間のもつ記憶というものが
どんな意味があるのかも
ふと考えてしまいたくなりました。
なんていうのか・・哲学的なのですよね。
自分もまたソラリスという惑星の中に
放り込まれているような気分です。
大きく分けて前半と後半。
前半は宇宙船に乗り込む前の地上での出来事。
後半は宇宙船内の出来事です。
冒頭に現れる
水面に漂う水草。
それを見ているだけでも何ともいえない
思いが心の中から沸いてきますよ。
その人の心に潜在的に眠っているものをカタチに
してしまうソラリスの海。
自分なら一体どうなってしまうのでしょう。
恐い気がしますね。
相変わらず、バックに流れる
宗教音楽?が心地よいです。
時間があるときにゆったりした気分で観たい映画ですね。

SOLARIS
監督: アンドレイ・タルコフスキー
原作: スタニスワフ・レム
脚本: フリードリッヒ・ガレンシュテイン
アンドレイ・タルコフスキー
撮影: ワジーム・ユーソフ
音楽: エドゥアルド・アルテミエフ
助監督: ラリッサ・タルコフスキー
出演: ナターリヤ・ボンダルチュク
ドナタス・バニオニス
ユーリ・ヤルヴェット
ニコライ・グリニコ
アナトリー・ソロニーツィン
ウラジスラフ・ドヴォルジェツキー
近未来。
惑星ソラリスの軌道上にある
宇宙ステーションで異常事態が発生
原因を追究するべく、科学者クリスが現場に派遣される。
ステーション内には3人の科学者がいたのだが
皆、不思議な体験をしていた。
そのうち、クリスもいるはずのないものを目にする。
数年前に自殺したはずの妻ハリーだ。
ソラリスの海は、その場に居る人間の潜在的なものを
具体化させるのだった。
スタニスワフ・レムの『ソラリスの陽のもとに』を
映画化。
感想 165分。2枚組みとは知らず、図書館で受け取ったときは
驚きました。長いんだ・・・・笑
アンドレイ・タルコフスキー は「鏡」に続いて2回目。
前回は、ちょっと眠くなりましたが
この作品は、意外としっかり観ることができました。
やはり謎めいている物語のその結末を
この目で確かめたいという強い興味が働いていたからだと
思います。
妻は・・・どうなるのか・・。
一体なぜ現れたのか。
夫婦に何があったのか。
自殺したのはどうしてか・・。
それらすべてに答えが用意されていたとは思いませんが
この科学者クリスの心に
深く眠っていたものは妻の存在だったということは
確かです。
ハリーは人間とはみなされていませんでした。
でもハリーと呼ばれる女性は
夫を愛しているのです。
そして夫もその女性を愛します。
科学的な立場だとその存在は、
人間とみなされない・・・。
死んでも生き返るハリー。
クリスがいなくなると、突如取り乱すハリー。
現実には存在しないはずのものでも
クリスの中には愛おしい思いが芽生えてくるのです。
この作品には、独特の映像が現れます。
「鏡」でも同じでした。
火・雪・水・・・
そして母親の存在。妻と混同されるような現れ方です。
そして、物語は
衝撃的な結末へと向かうのです。
正直、言葉が足りない自分はどう表現していいか
わかりません。
ああ・・こういうことね・・と
単純に理解できない世界でした。
難しいです。
自分の存在意義を考えてみたくなってしまうほど・・
人間のもつ記憶というものが
どんな意味があるのかも
ふと考えてしまいたくなりました。
なんていうのか・・哲学的なのですよね。
自分もまたソラリスという惑星の中に
放り込まれているような気分です。
大きく分けて前半と後半。
前半は宇宙船に乗り込む前の地上での出来事。
後半は宇宙船内の出来事です。
冒頭に現れる
水面に漂う水草。
それを見ているだけでも何ともいえない
思いが心の中から沸いてきますよ。
その人の心に潜在的に眠っているものをカタチに
してしまうソラリスの海。
自分なら一体どうなってしまうのでしょう。
恐い気がしますね。
相変わらず、バックに流れる
宗教音楽?が心地よいです。
時間があるときにゆったりした気分で観たい映画ですね。

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