包帯クラブ 著 天童荒太
包帯クラブ 著 天童荒太
傷ついた箇所に包帯を巻くこと。
傷を癒す目的で作られたクラブ。
でも、ある事件がきっかけでクラブの行く末が危うくなる・・。
感想 お友達のサイトで面白そうな本だと思い
借りてきました。
意外だったのが、小さめの本だったこと。
天童さんというとあの厚くて、重く、痛い「永遠の仔」のイメージが
あるので、この本も同じかしらと思っていましたが
まったく違いましたね。
薄くて読みやすいのですが・・・・時間がかかりました・・・笑
う~~~ん、
いい話だと思うのですが取立てって、先が読みたい・・という
強いものが湧いてこなかったかな。
そうか・・そうか・・の程度。
映画化になるということでそちらのページも観てみました。
映画のほうは面白いかもしれないな・・・。
あだ名で呼び合う箇所が多いので
不慣れが自分は入りづらかったです。
ちょっとファンタジックな物語ですよね。
現実的じゃないような・・・。
メッセージはよくわかるのですが、なぜか、入っていけない自分が
いました。
どうして・・? YA小説は好きなのですが
今回はどうものれません。
テーマが重い分、期待感があったのかもしれませんね。
登場人物すべてにおいて、好きな人物がいなかったのも
原因です。
それぞれに個性がある人物たちなのだけれど
なぜか顔が見えてこないというか・・・
あくまでも物語のテーマとして扱われるための性格付けという感じが
強くして、その各々の人物の人間性が見えにくかったように
思います。表現しにくいのですが・・・
奥まで突っ込んだ描写がなかったので物足りなく
感じていました。
だから彼らの悩みも
こちらまで響いてくるものがなかったように思いましたね。
苦悩が感じられないのですよね。
全体的にさらりと感じるところが合わなかったのかも。
というものの・・いいところも沢山ありましたよ。
例えば、
<こんなことが傷?と首をかしげたくなるものもあったけれど
きっと当人しか感じとれない痛みでもあるから>
そんな言葉に、ハッとすることもありました。
10代の頃の悩みは
今思えば・・どうしてあんなに悩んでいたのかな・・って
思うようなことも沢山ありますよね。
今では解決法もいくつか用意できるくらいの
人間になっているけれど、
若い頃って・・周りが見えない分
解決策もあまり浮かばなかったりもしますよね。
だからどうしていいかわからず、心が痛くなる・・
それを、癒してくれる誰かが居るということは
とても心強いことだと思うし、たとえ、解決策がなかったとしても
大丈夫よ・・と優しく声かけてくれる誰かがいるのは
ありがたいことだと思います。
その役目を包帯が、してくれる・・
それって実はうれしいことかもしれませんよね。
ただ、あまりにも綺麗ごと過ぎて
どこかで反発も感じていたのも事実。
進学グループにいるテンポだったかな。
作品の後半で
彼女が包帯を巻くという行為に対してグループの皆に
意見を述べるところがあるのですが、
「たとえ誰かの気持ちが軽くなったとしても
そのときだけの幻想としか思えないし、それを見て喜ぶのも
ただの自己満足じゃない?」
このセリフに思わず
そうだよね・・・と同感する自分もいたわけですよ。
それは・・私みたいに人生半分ぐらい生きてしまっていると
色んなことを知ってしまうわけで
たとえそれが意味ある行為であるとわかっていても
ひねたように考えてしまう習性が身についてしまうのですよね。
自分がすでに大人になりすぎているのかも
しれないな・・って思うのですよ。
もちろん、年齢に関係なくもっと純粋にものを観ることができる人間が読めば違った感想を持てると思うのです。
例えば・・この物語の主人公たちと同年代の方が
読めば、もっと感動もするでしょう。
ワラ・・ディノ・・タンシオ・・・ギモ・・・テンポ・・リスキと
・・・沢山のカタカナが並びました。
うまくあだ名をつけたものですね・・。
根本的なものは何一つ変わらないかもしれないけれど
それでも何かしないよりはいいんじゃないの・・
そういう発想を持たないとダメなんだよね・・。
残念ながら感動したか・・というと
そういうところまでは行き着かなかった自分が
ちょっと悲しいです。
他人の手を借りずに自分たちの手で
傷を癒していこうという姿勢はすごくいいことだと思います。
同じ年代のもの同士が
協力しあうということ
その価値の大切さを再確認した
自分です。
映画化は楽しみです♪

傷ついた箇所に包帯を巻くこと。
傷を癒す目的で作られたクラブ。
でも、ある事件がきっかけでクラブの行く末が危うくなる・・。
感想 お友達のサイトで面白そうな本だと思い
借りてきました。
意外だったのが、小さめの本だったこと。
天童さんというとあの厚くて、重く、痛い「永遠の仔」のイメージが
あるので、この本も同じかしらと思っていましたが
まったく違いましたね。
薄くて読みやすいのですが・・・・時間がかかりました・・・笑
う~~~ん、
いい話だと思うのですが取立てって、先が読みたい・・という
強いものが湧いてこなかったかな。
そうか・・そうか・・の程度。
映画化になるということでそちらのページも観てみました。
映画のほうは面白いかもしれないな・・・。
あだ名で呼び合う箇所が多いので
不慣れが自分は入りづらかったです。
ちょっとファンタジックな物語ですよね。
現実的じゃないような・・・。
メッセージはよくわかるのですが、なぜか、入っていけない自分が
いました。
どうして・・? YA小説は好きなのですが
今回はどうものれません。
テーマが重い分、期待感があったのかもしれませんね。
登場人物すべてにおいて、好きな人物がいなかったのも
原因です。
それぞれに個性がある人物たちなのだけれど
なぜか顔が見えてこないというか・・・
あくまでも物語のテーマとして扱われるための性格付けという感じが
強くして、その各々の人物の人間性が見えにくかったように
思います。表現しにくいのですが・・・
奥まで突っ込んだ描写がなかったので物足りなく
感じていました。
だから彼らの悩みも
こちらまで響いてくるものがなかったように思いましたね。
苦悩が感じられないのですよね。
全体的にさらりと感じるところが合わなかったのかも。
というものの・・いいところも沢山ありましたよ。
例えば、
<こんなことが傷?と首をかしげたくなるものもあったけれど
きっと当人しか感じとれない痛みでもあるから>
そんな言葉に、ハッとすることもありました。
10代の頃の悩みは
今思えば・・どうしてあんなに悩んでいたのかな・・って
思うようなことも沢山ありますよね。
今では解決法もいくつか用意できるくらいの
人間になっているけれど、
若い頃って・・周りが見えない分
解決策もあまり浮かばなかったりもしますよね。
だからどうしていいかわからず、心が痛くなる・・
それを、癒してくれる誰かが居るということは
とても心強いことだと思うし、たとえ、解決策がなかったとしても
大丈夫よ・・と優しく声かけてくれる誰かがいるのは
ありがたいことだと思います。
その役目を包帯が、してくれる・・
それって実はうれしいことかもしれませんよね。
ただ、あまりにも綺麗ごと過ぎて
どこかで反発も感じていたのも事実。
進学グループにいるテンポだったかな。
作品の後半で
彼女が包帯を巻くという行為に対してグループの皆に
意見を述べるところがあるのですが、
「たとえ誰かの気持ちが軽くなったとしても
そのときだけの幻想としか思えないし、それを見て喜ぶのも
ただの自己満足じゃない?」
このセリフに思わず
そうだよね・・・と同感する自分もいたわけですよ。
それは・・私みたいに人生半分ぐらい生きてしまっていると
色んなことを知ってしまうわけで
たとえそれが意味ある行為であるとわかっていても
ひねたように考えてしまう習性が身についてしまうのですよね。
自分がすでに大人になりすぎているのかも
しれないな・・って思うのですよ。
もちろん、年齢に関係なくもっと純粋にものを観ることができる人間が読めば違った感想を持てると思うのです。
例えば・・この物語の主人公たちと同年代の方が
読めば、もっと感動もするでしょう。
ワラ・・ディノ・・タンシオ・・・ギモ・・・テンポ・・リスキと
・・・沢山のカタカナが並びました。
うまくあだ名をつけたものですね・・。
根本的なものは何一つ変わらないかもしれないけれど
それでも何かしないよりはいいんじゃないの・・
そういう発想を持たないとダメなんだよね・・。
残念ながら感動したか・・というと
そういうところまでは行き着かなかった自分が
ちょっと悲しいです。
他人の手を借りずに自分たちの手で
傷を癒していこうという姿勢はすごくいいことだと思います。
同じ年代のもの同士が
協力しあうということ
その価値の大切さを再確認した
自分です。
映画化は楽しみです♪

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