パフューム ある人殺しの物語
パフューム ある人殺しの物語 (2006 ドイツ・フランス・
スペイン)
PERFUME: THE STORY OF A MURDERER
監督: トム・ティクヴァ
製作: ベルント・アイヒンガー
製作総指揮: フリオ・フェルナンデス
アンディ・グロッシュ
サミュエル・ハディダ
マヌエル・マーレ
マーティン・モスコウィック
アンドレアス・シュミット
原作: パトリック・ジュースキント 『香水 ある人殺しの物語』(文藝春秋刊)
脚本: トム・ティクヴァ
アンドリュー・バーキン
ベルント・アイヒンガー
撮影: フランク・グリーベ
美術監督: ウリ・ハニッシュ
衣装デザイン: ピエール=イヴ・ゲロー
編集: アレクサンダー・ベルナー
音楽: トム・ティクヴァ
ジョニー・クリメック
ラインホルト・ハイル
演奏: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: サイモン・ラトル
ナレーション: ジョン・ハート
出演: ベン・ウィショー ( ジャン=バティスト・グルヌイユ )
ダスティン・ホフマン ( ジュゼッペ・バルディーニ )
アラン・リックマン (リシ)
レイチェル・ハード=ウッド ( ローラ )
アンドレス・エレーラ
サイモン・チャンドラー
デヴィッド・コールダー
カロリーネ・ヘルフルト
パトリック・ジュースキントの禁断のベストセラー『香水 ある人殺しの物語』の映画化。
18世紀のパリ。
魚市場で産み落とされた赤ん坊はグルヌイユと名付けられる。
母親は子殺しの罪で死刑にかけられたため
彼は孤児院へ。類まれなる嗅覚だった彼は、
その能力のためか友達もできず、孤独な世界に生きることになる。
やがて、青年となったグルヌイユは、赤毛の少女の匂いをかぎ
その香りの虜となる。その香りを永遠に残すことはできないのか・・。
彼は香水調合師バルディーニに弟子入りし
技術を習得しようと試みるだが・・。
感想 原作を読んでいらっしゃる方も多いですよね・・この作品。
残念ながら原作のほうは未読です。
↑好奇心そそられる題名ですから、映画化には前々から
興味を持っておりました。
・・・香りを映像でどう表現するかしら・・・。
ということで早速鑑賞。
そのまえに・・・・
映画を観てあらためて思ったのですが
予告でかなりのシーンが使われていることが
わかりました。
いかんね・・・・あれは。
私はテレビCMでしっかり予告を観てしまったので
ちょっとショックを覚えました。
重要な部分がすでに露出していたんだな・・って。
興味本位で観る人を誘っているのかしら・・。
確かにね・・・・・突然画面に出てくれば
普段映画を観ない人でも何?何?って思いますよね。
どんな理由で観てもそれはあり・・なんだろうけれど、
やっぱり、流していい場面とそうでない場面があると思いますね。
あそこだけクローズアップされるのもどうかと思いますもの。
ちなみに楽しい家族の夕食時。皆で観ました・・予告。
さすがに、コレ観にいこうと思っているんだ・・・と
すぐさま言えなかったな・・・・私・・・・・・笑
と前置きが長くなりした。
私はよく出来た映画だと思いましたね。
面白い作品だったとか好きな作品だったとか・・そういう風には
表現できないのですが、文学作品を
上手に映画化していたんじゃあないのかな・・・(原作も知らずに言っておりますが・・)
映像という手段でも充分匂いを想像でき
ましたからね。
例えば・・
主人公が少年時代。寝そべって匂いを感じとるシーン。
カメラは彼が次々と匂いを感じとるもの・・
草や木・・そして池の中を
スピード感溢れるように映し出し、
まるで自分たちがそのものの匂いを感じとっているような
気分にさせてくれます。
また、グルヌイユが仕事でパリの街中を訪れるシーン。
街中における、色々な匂い・・(・それは街のにぎやかさを象徴するように多種多様な匂い・・・)が混在していたに違いありませんが
これも、場面切り替えを早くすることで
彼の意識があちこちに飛んでいるのを的確に表現しておりました。
もちろん、肝心の鼻で匂いを嗅ぐ仕草も
きちんと描かれているので、観ている人は彼が
どんなにか好奇心で満ち溢れているのかが理解できます。
そして一番印象的だったのは
香水調合師バルディーニに、グルヌイユが作った
香りを提供するシーン。
バルディーニがその香りを嗅ぐとすぐさま
場面は・・・パット明るくなり花が咲き、女性が愛を語り・・・
気分はハッピーになるのです。
ああ・・・素敵な香りって・・・映像で表現したら
こういう風になるのね・・・と素直に受け入れられます。
もちろん、匂いが漂うシーンだけでなく、リシのお屋敷や
ラベンダー畑など美しい場面もいくつかありましたが
やっぱり匂いが伝わってくるようなシーンが
一番見所だったかな。
冒頭の誕生シーンは
かなりグロテスクでしたが
そこを乗り越えれば、最後までいけると思います。
匂いに敏感な赤ちゃんの存在は
気持ち悪いというより、ユニークにも感じましたよ。
どこかホラーチックでもありましたね。
赤ちゃんなのに
嗅ぎ分けられるのですよ・・凄い~~
ダスティン・ホフマン の白塗りも楽しかったですね。
まさか。。あんな風にして登場するとは思わなかったので
ビックリ。
そういえば、トッツィー演じていたのよね。。っとしみじみした気分に。
匂いをとるために何人もの女性を殺し続けるという
異常な行為が描かれる映画だけれども
嫌悪感は感じなかったです。
どこか寓話的なお話のように思えてきて
(ラストがラストだからね・・・)
冷静な目で観ることができたからではないかな・・。
ファンタジー的なものも感じますよね。
また、ユーモアが見え隠れするお話でもありましたよね。
グルヌイユが係わり合いをもった人間達が
彼が立ち去ったあとに
あっけなく死んでしまうのも、
可哀想を通り越して、可笑しささえも感じてしまいましたよ。
そんな・・・都合よく・・って思えてしまいますもの。
死刑台に送り込まれる前までの彼は
人間的な感情が乏しく、何を考えているのか
よくわからない人物に思え、特別思いいれもなかったのですが
死刑台での彼がね・・・・。
唯一素直な感情を見せるでしょう。。
初めて彼の抱えている苦しみを視覚的に感じとれて
ちょっと可哀想な気持ちがしました。
匂いがない=存在否定される・・・
人間として生まれてきているのに
愛し愛されない人生って、哀れですよね。
そういう意味では最後の最後のあの結末は
彼にとっては幸せなことだったのかな・・・・。
彼が最初に興味を抱く赤毛さん・・
彼女・・・魅力的でしたね。
レイチェル・ハード=ウッド はお人形さんみたい
でした。まだ若いんだよね。
そういえば、アラン・リックマン演じるリシは、自分の娘ほど
綺麗な子はいないから、絶対ねらわれるって
確証をもっていましたけれど、
そういった自信をもてる子が欲しいわ。
私などは狙われないかしら・・・
綺麗な子=いいにおいってことかしら。
匂いは性格や美貌などに・・・比例するのかしら?
知りたいわ。
自分の匂いってどんなものかしら。
この映画を観ると
なぜか匂いに敏感になりますよね。
ちなみに今回パンフを購入しましたが
匂いについてや原作についての
記事も豊富にあって随分知識が深まりました。
グルヌイユの意味がフランス語で蛙ということなど
目からうろこだったわ・・。
そうそう・・実はこのパンフ香りつきです・・・笑
バラの香りがするのよ~~~~~♪

スペイン)
PERFUME: THE STORY OF A MURDERER
監督: トム・ティクヴァ
製作: ベルント・アイヒンガー
製作総指揮: フリオ・フェルナンデス
アンディ・グロッシュ
サミュエル・ハディダ
マヌエル・マーレ
マーティン・モスコウィック
アンドレアス・シュミット
原作: パトリック・ジュースキント 『香水 ある人殺しの物語』(文藝春秋刊)
脚本: トム・ティクヴァ
アンドリュー・バーキン
ベルント・アイヒンガー
撮影: フランク・グリーベ
美術監督: ウリ・ハニッシュ
衣装デザイン: ピエール=イヴ・ゲロー
編集: アレクサンダー・ベルナー
音楽: トム・ティクヴァ
ジョニー・クリメック
ラインホルト・ハイル
演奏: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: サイモン・ラトル
ナレーション: ジョン・ハート
出演: ベン・ウィショー ( ジャン=バティスト・グルヌイユ )
ダスティン・ホフマン ( ジュゼッペ・バルディーニ )
アラン・リックマン (リシ)
レイチェル・ハード=ウッド ( ローラ )
アンドレス・エレーラ
サイモン・チャンドラー
デヴィッド・コールダー
カロリーネ・ヘルフルト
パトリック・ジュースキントの禁断のベストセラー『香水 ある人殺しの物語』の映画化。
18世紀のパリ。
魚市場で産み落とされた赤ん坊はグルヌイユと名付けられる。
母親は子殺しの罪で死刑にかけられたため
彼は孤児院へ。類まれなる嗅覚だった彼は、
その能力のためか友達もできず、孤独な世界に生きることになる。
やがて、青年となったグルヌイユは、赤毛の少女の匂いをかぎ
その香りの虜となる。その香りを永遠に残すことはできないのか・・。
彼は香水調合師バルディーニに弟子入りし
技術を習得しようと試みるだが・・。
感想 原作を読んでいらっしゃる方も多いですよね・・この作品。
残念ながら原作のほうは未読です。
↑好奇心そそられる題名ですから、映画化には前々から
興味を持っておりました。
・・・香りを映像でどう表現するかしら・・・。
ということで早速鑑賞。
そのまえに・・・・
映画を観てあらためて思ったのですが
予告でかなりのシーンが使われていることが
わかりました。
いかんね・・・・あれは。
私はテレビCMでしっかり予告を観てしまったので
ちょっとショックを覚えました。
重要な部分がすでに露出していたんだな・・って。
興味本位で観る人を誘っているのかしら・・。
確かにね・・・・・突然画面に出てくれば
普段映画を観ない人でも何?何?って思いますよね。
どんな理由で観てもそれはあり・・なんだろうけれど、
やっぱり、流していい場面とそうでない場面があると思いますね。
あそこだけクローズアップされるのもどうかと思いますもの。
ちなみに楽しい家族の夕食時。皆で観ました・・予告。
さすがに、コレ観にいこうと思っているんだ・・・と
すぐさま言えなかったな・・・・私・・・・・・笑
と前置きが長くなりした。
私はよく出来た映画だと思いましたね。
面白い作品だったとか好きな作品だったとか・・そういう風には
表現できないのですが、文学作品を
上手に映画化していたんじゃあないのかな・・・(原作も知らずに言っておりますが・・)
映像という手段でも充分匂いを想像でき
ましたからね。
例えば・・
主人公が少年時代。寝そべって匂いを感じとるシーン。
カメラは彼が次々と匂いを感じとるもの・・
草や木・・そして池の中を
スピード感溢れるように映し出し、
まるで自分たちがそのものの匂いを感じとっているような
気分にさせてくれます。
また、グルヌイユが仕事でパリの街中を訪れるシーン。
街中における、色々な匂い・・(・それは街のにぎやかさを象徴するように多種多様な匂い・・・)が混在していたに違いありませんが
これも、場面切り替えを早くすることで
彼の意識があちこちに飛んでいるのを的確に表現しておりました。
もちろん、肝心の鼻で匂いを嗅ぐ仕草も
きちんと描かれているので、観ている人は彼が
どんなにか好奇心で満ち溢れているのかが理解できます。
そして一番印象的だったのは
香水調合師バルディーニに、グルヌイユが作った
香りを提供するシーン。
バルディーニがその香りを嗅ぐとすぐさま
場面は・・・パット明るくなり花が咲き、女性が愛を語り・・・
気分はハッピーになるのです。
ああ・・・素敵な香りって・・・映像で表現したら
こういう風になるのね・・・と素直に受け入れられます。
もちろん、匂いが漂うシーンだけでなく、リシのお屋敷や
ラベンダー畑など美しい場面もいくつかありましたが
やっぱり匂いが伝わってくるようなシーンが
一番見所だったかな。
冒頭の誕生シーンは
かなりグロテスクでしたが
そこを乗り越えれば、最後までいけると思います。
匂いに敏感な赤ちゃんの存在は
気持ち悪いというより、ユニークにも感じましたよ。
どこかホラーチックでもありましたね。
赤ちゃんなのに
嗅ぎ分けられるのですよ・・凄い~~
ダスティン・ホフマン の白塗りも楽しかったですね。
まさか。。あんな風にして登場するとは思わなかったので
ビックリ。
そういえば、トッツィー演じていたのよね。。っとしみじみした気分に。
匂いをとるために何人もの女性を殺し続けるという
異常な行為が描かれる映画だけれども
嫌悪感は感じなかったです。
どこか寓話的なお話のように思えてきて
(ラストがラストだからね・・・)
冷静な目で観ることができたからではないかな・・。
ファンタジー的なものも感じますよね。
また、ユーモアが見え隠れするお話でもありましたよね。
グルヌイユが係わり合いをもった人間達が
彼が立ち去ったあとに
あっけなく死んでしまうのも、
可哀想を通り越して、可笑しささえも感じてしまいましたよ。
そんな・・・都合よく・・って思えてしまいますもの。
死刑台に送り込まれる前までの彼は
人間的な感情が乏しく、何を考えているのか
よくわからない人物に思え、特別思いいれもなかったのですが
死刑台での彼がね・・・・。
唯一素直な感情を見せるでしょう。。
初めて彼の抱えている苦しみを視覚的に感じとれて
ちょっと可哀想な気持ちがしました。
匂いがない=存在否定される・・・
人間として生まれてきているのに
愛し愛されない人生って、哀れですよね。
そういう意味では最後の最後のあの結末は
彼にとっては幸せなことだったのかな・・・・。
彼が最初に興味を抱く赤毛さん・・
彼女・・・魅力的でしたね。
レイチェル・ハード=ウッド はお人形さんみたい
でした。まだ若いんだよね。
そういえば、アラン・リックマン演じるリシは、自分の娘ほど
綺麗な子はいないから、絶対ねらわれるって
確証をもっていましたけれど、
そういった自信をもてる子が欲しいわ。
私などは狙われないかしら・・・
綺麗な子=いいにおいってことかしら。
匂いは性格や美貌などに・・・比例するのかしら?
知りたいわ。
自分の匂いってどんなものかしら。
この映画を観ると
なぜか匂いに敏感になりますよね。
ちなみに今回パンフを購入しましたが
匂いについてや原作についての
記事も豊富にあって随分知識が深まりました。
グルヌイユの意味がフランス語で蛙ということなど
目からうろこだったわ・・。
そうそう・・実はこのパンフ香りつきです・・・笑
バラの香りがするのよ~~~~~♪

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