fc2ブログ

情事

情事  


を観ました。  
(1998  韓国)  監督 イ・ジェヨン 
 出  イ・ジョンジェ
    イ・ミスク

建築家の夫と息子。3人で幸せな生活を送っているソヒョンは、アメリカで働く妹の結婚準備のため、その婚約者 ウインに会う。合う回数が増える中、お互いに惹かれあうものを感じる。
そしてついに関係を結ぶ2人。
お互いはどう結論を出すのか。

感想  不倫映画です。韓国では不倫が違法だそうです。
まあ・・日本でもそうですが、お国柄、罪の意識は、人一倍感じるのではないでしょうか。ですから、こういう2人が罪と愛の狭間で苦しむ姿を丁寧に描いた作品は、共感する人も多く、評価も高いのだと思います。

私は不倫ものは、映画もそうですが、本としてもよく読んでいる方だと思います。 渡辺先生ものも、目を通すし、不機嫌な果実も、読んでいるし・・一通りのパターンは、理解していると思います。経験なしの状態でね・・笑
不倫といっても、男性側が・・年上、年下、女側が、独身、子持ちと色々なケースがありますよね。
ケースによって乗り越えなくてはいけないハードルの高さが違ってくるので、この設定は大事だと思うのです。
さて・・映画では、主人公は39歳の人妻。子持ち。夫は一流企業でとてもいい人という設定です。安定した幸せはあるが、感情を高ぶらせる熱い思いというのは、存在していない関係。そもそも、出会いのきっかけから、女のほうは淡白だったみたいですね。夫のほうが、好きでのめりこんで妻とした・・・ということで、女のほうはなんとなくその勢いにのせられてしまったという印象。つまり、胸を熱くたぎらせる恋愛経験はなかったと推測されます。

一方の、不倫相手の男性。28歳だったかな。年下です。
彼はイルマーレの彼ですね。
同じ歳の彼女(つまり人妻の妹の方ね)とは結婚を意識する間柄なんだから、好きという感情は当然あったものの、なんというのかな・・・・同年代に感じることのない大人の女性を観てしまえば当然、そちらのほうも気になりだします。なれない地で孤独でいる状態の彼には、そんな包み込むような優しさを感じる人妻さんに、気持ちが傾いてしまったのでしょうね。またアメリカ生活やブラジルの生活の経験があるということも、恋愛に関して、
進歩的な考えをもっている男性ではとも推測されます。
もちろん、肝心の恋する人妻さんに魅力がなければ、事は起きませんよね。この人妻さんを演じるイ・ミスクさんが、観ているこちらからみてもとてもお綺麗なんです。凛とした美しさがあり、物腰の柔らかさが人柄を感じさせるのです。
またちょっと物悲しげな表情をみせることで、男性にとっては、もっと深追いしたくなく女性にうつるのかもしれません。  わかりやすい女性より謎めいた女性の方が、男性の恋心をくすぐりやすいですよね。
また、普段はそんなことできないわ~~~と思える女性なのに情事になると意外に大胆!!になれる女性は、男性としても、俺はこの女性の本当に姿を知っている!!という優越感に浸ることができる分、魅力的にうつり、後を引くのかもしれません(←この分析はおやじの・・・分析だね・・・笑)
こういうキャラの性格設定が、詳細でわかりやすい分、入り込みやすい映画になっていたと思います。まあ、ありがちといえば、ありがちですが。
また、身内の恋人ということで、タブー度も高いゆえに、
深刻度も増していますよね。観ている人はハラハラしてしまうのも事実。・・愛しているから関係を結びたい・・・2人で過ごしたい・・・という熱い思いは双方の俳優さんの表情、仕草から
とてもよく・・・伝わってくるんですよ。ですから、情事場面も
当然の結果と感じられ、そこに
いやらしさやエロさをあまり感じさせないのが特徴的です。綺麗に撮られていましたね。あえぎ声はかなりリアルに感じてドキドキしましたけどね。一応・・・まわりを気にした・・笑
 ゲームセンター内でのエッチはかなり濃厚だったのかしら。
最近麻痺してきてよくわからないのですけどね・・笑
ハッピー・エンドのほうが、エロク感じたかな。あれも不倫か・・。

2人の気持ちがメイン。
夫も、妹も最終的には、お互いの関係を知ってしまうのですが、
あえて、理性的に描き、ドロドロ感少なくなっていたように
思います。
夫はかなり冷静。これは凄いな・・・・笑
そんな人いないでしょ・・・って思えましたけど。
あくまでも上品に作っていますよね。
妹の感情爆発は、水槽にいきます。これは印象的ですよ。
ストーリーの中でも描かれていましたが、
水槽=幸せの家庭を象徴するものなのです。
害を与えるものもなく、えさも定期的に与えられ、
水温も調節させられた、安定した空間にいる魚たち。
それは今いる幸せな家庭と同じだということですよね。
「幸せってこういうことだよ」って、いいたいのですよね。
これには考える部分が大いにありました。
なぜなら今いる自分は、まさに水槽生活だからなんですよね。

映画のラストは観客にゆだねるカタチとなっています。
どうでしょう・・・ハッピを連想させますか。
ただ、傷つける人も多いはず。失ったものも多いはず。
それを承知で決断する恋というのは、ある意味、とても純粋なものだとは思いますが、それが続くかといえば疑問が残ります。

生活するということは、きれいごとだけではないのです。
愛情だけでごはんは食べられないってことですよね。
打算がある結婚、恋愛も当然あるでしょう。それを批判はできませんよね。
純粋な恋愛が長続きできるのかといえば、難しいとしか答えられないでしょう。水槽の中がどんなに幸せかと思えるのは、そこを出て初めて感じることなのかもしれませんよね。

でもそれを後悔しないのなら、突っ走ってもいいと思います。
この2人は、初めての本気の熱い恋なんでしょ。
だったら、いけるところまでいくしかないですよね。
結果はそのあとついてくるものなのだから。
まあ・・・私は保守的なので、もし運命の人とであったとしても我慢します・・・笑。できるか~。理屈で感情は制止できないぞ~~~(心の声)そうなったら、報告しましょう・・笑

音楽は、フランス映画みたいね。
感傷的になっていたと思いました。S-15.gif

スポンサーサイト



トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

「情事 an affair」(韓国 1998年)

切ない愛の物語、そして大人の愛の物語。 ただ・・・。

「情事」~もし、運命の人に出会ったら・・・

1998年韓国監督/イ・ジェヨン出演/イ・ジョンジェ イ・ミスクソン・ヨンチャン キム・ミン建築家の夫と10歳になる息子と、裕福な生活を送るソヒョンは、忙しい妹に代わって、妹の婚約者ウインと会うことになる。そして、それがふたりの運命的な出会いになる。TVの...

イ・ジェヨン監督「情事」「スキャンダル」

近日、TVで(なんと吹替!また荻原さんらしい・・・)で、スキャンダルが入るそうだ。私はこの映画に好きな女優さん「イ・ミスク」「チョン・ドヨン」そして、私のお気に入りの映画である「情事」と同じ「イ・ジェヨン監督」が撮られたという事で去年映画館に見に行った作品

コメントの投稿

非公開コメント

さすがだわ~~~!!

みみこさん、すごいっつ。(これおべっかじゃないよ。本当にそう思ってるの)
やっぱり一杯映画や本をも一杯読んでいらっしゃるだけのことがあるわ~
そうそう、うん、うん、そうなのよ~って一人頷きながら、それに読みが鋭いっ!

>普段はそんなことできないわ~~~と思える女性なのに情事になると意外に大胆!!になれる女性は、男性としても、俺はこの女性の本当に姿を知っている!!という優越感に浸ることができる
なるほどねー!!その通りかもしれない、そんな風な女性になってみたかったけど(もう過去形・・・ってのも淋しいけど・・)、なれた事が一度も無いワ・・・私。ぐすん。

>水槽=幸せの家庭を象徴するもの・・・etc
の部分も、そうそう!そうだよね~~って読ませて頂きました☆

それとね、私もね、あの後を考えてしまったよ。
2人で飛び出して行ったけれど、きっと会えて熱~~い月日を過ごせるんだろうけど
その後、半年・・1年経って、行きつく先は、別れ・・なのかもしれないような
気がしたりして・・・
まあ、たとえ全てを失った(旦那、子供、安定した生活、妹との信頼関係など・・)
としても、その蜜月を経験したということで、彼女は後悔しないんだろうな~と
思うけれど。
もし彼女が夫と結婚する以前に恋の一つか2つしていたら、あんな風に
全てを捨てて行っただろうかな?行かなかったんじゃないかな・・・とも思ったりして・・
この映画について、話せて、とっても嬉しかったよ♪みみこさん!

PS新学期どう?家は、クラス替え後、かなりへこみ気味なんだ~しかも昨日から学校休んでるの。昨夜急に中耳炎になっちゃって(T_T)、生まれて初めての中耳炎よ。耳鼻科なんて半日がかりで、今やっと帰って来ました。

言い忘れ!

みみこさん、スキンっていうのかな?後ろの絵、変わりましたよね☆
今度のも素敵です~春らしくて爽やかですー
それと、この記事、TBさせて下さいね。

語りたかった・・情事

おはよう~
これは latifaさんに是非ともご報告したい作品だったのよん。
気づいてくださってうれしかったです。
で・・・映画。長々の感想を読んで下さってありがとうございます。
おっしゃっていたとおりイ・ミスク さんてお綺麗な方でしたね。
スキャンダルしか知らなかった私は、驚いた部分もありました。
こちらの現代劇のほうが、断然魅力的に映っていたように
感じます。うわさによると久々の復帰作だったとか。あちらでは昔から有名な
方だったんですね。どこでも言われているようですが、この作品は彼女のために作られた・・っていっても過言じゃあないですよね。事前に latifaさんの記事を読んでいたこともあって、興味深く鑑賞できることができました。
これ、イ・ジョンジェのファンにとっても、チェックしておきたい作品なんでしょうね。今まで(といっても全然見ていないけど・・笑)のイメージとはまた違った魅力を
振りまいていると思いましたよ。

私もね・・・映画のようなステキな雰囲気の奥様になってみたかったわ・・笑
シンプルな服をさりげなく着こなす、彼女のような大人の女性になりたかった・・わ
え~過去形?・・。ある意味、女性でも憧れる女性だったでしょ。
現実的にはああいう生き方ってなかなかできないけれど、もし私だったらという
仮定でものを考えられるので、こういう映画は面白いな~~って思ってしまいますわ。
紹介してくださってありがとうね。
<彼女が夫と結婚する以前に恋の一つか2つしていたら、あんな風に
全てを捨てて行っただろうかな?行かなかったんじゃないかな・・・とも思ったりして・>そうそう・・・。それありよ。やっぱり、若い時にドカ~~ンと大きな恋を経験しておかないとダメよね・・・笑。  あと、彼女の生活ぶりってとっても
完璧じゃあなかったですか。お料理上手で、お部屋もきちんとしていて、スキがまったくなかったですよね。真似したいけれど・・・できないわ~~って思いました。ハハハ~

あと・・バック爽やかって・・いってくださってうれしいですわ。
普段、記事が暑苦しいでしょ?笑。バックぐらい爽やかにしないと、誰もこなく
なっちゃうからね・・・。
これFC2さんの共有テンプレートなんですけれど、昨日可愛いのが入ったので早速
利用させていただきました。オリジナルで作れる実力がないのが悲しいんですけどね

もうひとつ。
お子様の中耳炎!!!大丈夫ですか。急な病気latifaさんも大変だったことと思います。診療に時間がかかるのも、病気の身にはつらいですよね。
そして、クラス替え。仲の良いお友達とはぐれちゃったのかな。
うちは、2人ともクラス替えなし・・です。でも先生が男の人になって・・。
結構先生、線が細い人のようで・・・親としては不安を感じています・・笑
ではでは、またね。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

情事

 私が この映画を見たのは かれこれ2年前くらいでしょうか??
 韓国つながりの友人から ビデオをいただきました。
 ので 以来 何度となく 情事見てるんですけど・・・。
 イミスクさんが とても 綺麗ですよね。主婦なのに 清楚な感じがする。
 そして イジョンジェさん。彼の作品は イルマーレ、ラストプレゼントと
 見ていたんですが これを見て びっくり!!惚れましたね。爆。
 10歳以上、婚約者の姉を 好きになってしまって 早々に物にしてしまう。
 物静かな不倫映画。そして 流れる音楽が 本当に フランス映画のようでした。
 雰囲気があって とても 好きな作品です。 

むうさんにも・・感謝

おはようございます~
むうさんもお好きだとおっしゃっていましたよね。
今日あたり報告にいこうと思っていたんですよ。
これはむうさんと↑latifaさんのおかげですからね。感謝・・。
イミスクさんて本当にお綺麗でしたね。憧れますね。
そしてイジョンジェ・・ビックリした・・笑
脱いだら凄いんです・・・て感じで。むうさんの感想読んで、その部分に
ついて1人、その通りよ!!!っうなずいておりました。
音楽はフランス映画のようでしたね。
純愛中毒もそんな音楽流れていましたよね。
 やはり韓国好きの方はいろいろな方面の映画をご存知なので参考になります。
またお薦めあったらよろしくね。

TBとコメントをありがとうございました

改めましてこんにちは。
この映画は何だか感情移入できなくて・・・。
初見のイ・ミスクが私好みじゃないというのもあるんでしょうが。

音楽も映像もフランス映画の雰囲気でしたが、
でも残される夫(元夫?)や妹兼婚約者や息子はたまらないな・・・と。

余韻を残したラストは好きですけど。

コメントありがとうございます

sannkenekoさんへ
こちらにもコメントありがとうございます

不倫映画ですからね。
なかなか肯定的には見れませんよね。
イ・ミスクさんは私・・この作品が2回目で
初見はスキャンダルでした。

韓国映画は色々なタイプの作品が
ありますよね。今後も楽しみですよね。
色々と映画ご覧になっていらっしゃるようで・・また覗かせていただきますね。
プロフィール

みみこ

  • Author:みみこ
  • レイフ・ファインズ好き
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
全ての記事を表示する

全ての記事を表示する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク