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ローズ・イン・タイドランド

ローズ・イン・タイドランド  (2005 イギリス・カナダ)
TIDELAND


監督: テリー・ギリアム
製作: ガブリエラ・マルチネリ
ジェレミー・トーマス
原作: ミッチ・カリン 『タイドランド』(角川書店)
脚本: テリー・ギリアム
トニー・グリゾーニ
撮影: ニコラ・ペコリーニ
プロダクションデザイン: ヤスナ・ステファノヴィック
衣装デザイン: マリオ・ダヴィニョン
デルフィーヌ・ホワイト
編集: レスリー・ウォーカー
音楽: マイケル・ダナ
ジェフ・ダナ
 
出演: ジョデル・フェルランド ( ジェライザ=ローズ )
ジェフ・ブリッジス ( パパ/ノア )
ジェニファー・ティリー ( ママ/グンヒルド王妃 )
ジャネット・マクティア (デル )
ブレンダン・フレッチャー (ディケンズ )


 『不思議の国のアリス』が大好きな10歳の少女ジェライザ=ローズ。
彼女の両親は2人ともヤク中。
ある日ヤク中毒で母親が死んでしまい、
父親と2人で故郷へと旅立つこととなる。
辿り着いた実家。しかし実家は無人となっていた。
やがて父親も母親と同じく
ヤクの打ちすぎで死んでしまう・・。
残されたローズ。
でも彼女は一人ぼっちではない。
指にはめた頭だけの友達のバービー人形がいるからだ。


感想  Rー15指定のファンタジーです。
前作のブラザー・グリムは観ていないので、久々の
ギリアム作品です。(ギリアム作品は過去に3作ほど観ています♪・
一番好きなのはフィッシャー・キング☆)

普通のファンタジーにはなっていないだろう・・と
思っていましたが想像以上に摩訶不思議な世界でした。

これは好みが分かれるだろうな~~~~笑
でもでも・・・私・・嫌いじゃあなかったのですよ。
貴重な世界を
見せてくれましたね・・
ありがとう~~~・・という感じですかね。
まあ・・・どうしてもみたいという映像でもないのですけど・・笑
たまには自分、異次元の世界にとんでみるのもいいよね・・と
思わせてくれる作品でした。

あくまでも大人向けのファンタジー。
グロくて・・エロくて・・・の世界です。
やや悪趣味に
感じられるところもなきにしもあらずではあるけれど、
すべては主人公の可愛らしさで許してしまおう~~~~と
思える作品。

遊んでいますね・・監督・・・。

前半、かなりハイなジェフ・ブリッジスで
(それもまあ・・悪くはないよね・・・)と思っていました。
が・・・まさか
あんなにも悲惨な姿になるとは思っていなかったので
そこは少々驚き・・。
ジェフ・ブリッジスって、素敵な役も演じていますよね・・。
でもたまに・・こういった崩れた役を演じるだから
面白いですわ。
今回はまあ・・・どんどん醜くなる一方で・・。
あんなこともそんなことも・・・されてしまい・・。
お~~の~~~ジョフ~~と思わず叫んでしまいそうでした。
ことぶき印のお洋服が
印象的だったジェフでした。それにしても不思議なファッション・・・笑
演技派俳優さんはどんな役も演じてしまうのですね。
アッパレ~~


後半のディケンズと
ローズちゃんの関係には
おお~~~と危ないよ・・危ないよ・・
まさか・・・と不安を感じましたけれど、
心配するような展開にならずに
ホッとした自分。
なにを想像しているのか・・・。
これ・・・彼女の方が
リードとっているわけだから別に不安がることはないのよね。
あくまでも純粋な気持ちなんだから・・。

死体解剖(なんて書くと余計グロイね・・)
に近いものも、それ以上は勘弁というギリギリの映像でしたので
とくに不愉快もなく
観ることができました。
死体のお腹に入れられるバービーちゃんたちの
慌てふためく姿が
ちょっと笑いを誘いましたよ。
笑い事じゃあないけどね。


余韻を楽しむような映画じゃなく、
この世界=映像を素直に楽しむことが出来たものが勝ち・・という
作品でした。
ストーリーがちょっとわからないところもあったので・・
機会があれば・・もう一度観てみたい気がしますね。


草原に佇む一軒家。
可愛い少女と
個性的な隣人達。
彼女の空想の世界は果てしなく続くのです・
考えてみれば、彼女の現実って
ものすごく悲惨。  親はヤク中で
なんだか、彼女をいいようにあつかっていましたからね。
でも、だからといって、悲観的に生きているわけではない
ローズちゃん。それもまた人生と思っているのかな。
現実逃避するための、空想世界は
やや・・普通とは変わってしまうのは当然の結果かもしれませんね。


それもあり・・・ですよね。
だって・・・どんな想像だって・・
自由なのだから・・・。
子どもが皆、ばら色の世界だけを想像する・・なんて
決まりごとはないのだから・・・。

素敵な王子様がいるだけの
世界ばかりじゃあ・・・退屈しちゃうかもしれませんよね。
刺激も欲しい・・・笑



子どもの時期はあっという間。
いつかは、現実世界が空想世界を押しつぶしていくのかな・・
そんな予感を感じるラストでした・・。


主役のジュノジョデル・フェルランドちゃんの
演技はすばらしいわ。
子どもとは思えない・・・。
あの・・色っぽさ・・。
女でも惚れてしまいます。
パープル色のお洋服も可愛かった♪





taidoranndo.jpg


↓バービーちゃんもいます
taido.jpg

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孤独な子供?~「ローズ・イン・タイドランド」

Tidelandテリー・ギリアム監督の新作「ローズ・イン・タイドランド」を観に行く。もう2週くらい後の公開だと思っていたら、もう始まっていることに気付き、気付いてしまったらもう矢も盾もたまらなくなり、映画館に駆け込んでしまった。原作小説の『タイドランド』(あらす.

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みみこさま、こんばんは♪
わ、わ、面白そうですね!!私、ギリアムはモンティ・パイソンをちょろっとと未来世紀ブラジル、マット兄ヒース弟作品しか知らないのです。だから、これもどうしようかな~と思ったまま忘れていました。
思わず全部読んでしまい、いよいよ興味が・・(笑)
激しく頷いてしまったのが、「どんな想像だって・・
自由なのだから・・・。子どもが皆、ばら色の世界だけを想像する・・なんて決まりごとはないのだから・・・。 」というみみこさまの一文です。ほんとにそうですよね。自分が子どもだった時の想像世界ったら、そりゃあもう・・(誰にも言えない>笑)
なかなかレンタル店へ行けずフラストレーションがたまる一方なのですけど、晴れて行くことが出来たあかつきには必ずや・・・(リキんでます^^;)

武田さんへ

こんにちは。コメントありがとうございます。
数日前に伺ったのですがコメント残さずじまいでした。
あの・・電子ピアノ記事。消滅してしまったのですね。
あそこに入れたかったの。書かれていた
トラちゃん&アランドロンのフリック・ストーリー
今度テレビでやるようなので是非見て見ますね。
と・・自分の話ばかりで失礼しました。
こちらの↑映画ですね。
ブラザーグリム・・・みていないのですよ。
ヒース作品なのでちゃんとチェックしないと
ダメですよね。武田さん的にはOKな作品でしたか。
あとで感想チェックしてみよう~~~と。
未来世紀ブラジルは・・妙なシーンも多かったのですが
楽しかったのを覚えています。音楽有名ですよね。
デニーロが出演しているようですがいまだよくわかりません・・笑
↑の映画は主演の女の子が可愛いの。
素敵な男性は出てこないのはガッカリだけれど
シュールな世界なので、そこを面白いと感じる人には
楽しめると思います。あと夏木マリ・・みたいな方も
出てくるのよ~~
レンタル屋・・・忙しいといけませんよね。
私もこれからはすこしセーブかも。
ゆっくり鑑賞していきましょうね。
あとで伺います~~

こんにちは。みみこさんもこれご覧になったんですねー。
私は先にこれの原作を読んでいたんですが、映画はかなり原作小説に忠実な仕上がりです。
変色したジェフ父さんや夏木マリ風魔女など色々不気味なものが出てきましたけど、ローズちゃんがかわいいのでファンタジックな場面は好きです。
ちなみに私は「バロン」が全く受け付けなかったのですが、「ブラザーズ~」」は私的には結構よかったです♪

リカさんへ

こんにちは。
コメント&TBありがとうございます。
近いうちにお邪魔しようと思っておりました。
リカさん・・確かご覧になっていたよね・・・と
思っていましたから・・。
で・・・原作もお読みに・・なのですね。さすが~~
忠実なんですか。てっきり・監督オリジナルかと
思っていましたよ。いかにも・・って感じが
しましたから。
そうそう・・・夏木マリ・・ですよね・・あの方は・・
ジェフが、ブ~ブ~~音出したり
変なカツラかぶったりするのもつぼでした。
バロン・・は未見ですが、リカさん的には
ダメって感じですね。私も、あまりそそられないので・・たぶん、見ないでしょう・・笑
グリムのほうは、レンタルはしないけれど、
テレビでやってくれたら観るかも・・。
あとでお邪魔しますね。

こんばんは~。
遅ればせながら感想を見に来ました。

そう、これって原作があるんですよね。あまりにもギリアムのイメージにぴったりなので、私もオリジナルかと思ってました。映画館で原作も売ってたんですけど、今思うと買ってもよかったかな~。それ以来本屋で見かけたことないので(笑)

悪夢的な世界だし、主役も周りの人々もいい感じにぶっとんでますが、私はこれ好きなんですよね。自分がかつて小さい女の子だったからというのもあるのかしら。小さな女の子って、男の子以上にひとり遊びが得意ですよね。冷静に考えれば不幸なローズちゃんですが、なんとも楽しそうに見えましたもの。
それにしても主役の子、かわいい&色っぽかったですよね~。欧米人ってなんで子供の頃からオンナの顔してるのかしら(笑)。うらやましいな~

ネネムさんへ


こんにちは。遅いレスでごめんなさい。
原作・・ご存知でしたか。やっぱり・・オリジナル
って思いますよね?だってね・・・彼だし・・・笑
私も図書館&本屋で見かけたことないですね・・
表紙が意外と可愛いので、興味がそそられますね。

ネネムさんがお好き・・というのはわかりますわ・・。
今までのお好みからいうと・・ピッタシですものね。
そうそう↑一人遊び、私もやっていましたね。
年齢に似合わず、結構ませた感じで遊んでいたような
気がします。どこでも女の子は同じなのかしらね・・。
不幸なローズちゃんだからこそ、より
グロいけど楽しい発想が出てきたのかもしれませんね。
あちらの子役さんは大抵大人っぽいですよね。
いい風に成長して欲しいと願うばかりです。
だって・・子役ってなかなか成功しないんだもの・・笑
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